市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

ブログ

「『社会正義は』いつも正しい」について

2024年になりました。21世紀も約四分の一の通過点に差し掛かってきています。日本社会は順調に活性を失い、ロシアが侵攻したウクライナの情勢は硬直状態となり、国際的な穀物危機と同時にロシアの経済が逆に潤うという不健全な状態が固定化されかねな…

「人権」とはなんであるか

「人権」という言葉を嫌う人々 最近、一部の人々の「人権」という言葉に対する受け止め方が変わってきているように思われる。X(旧ツイッター)には参加者が各々簡単なアピールや自己紹介を書き記しておける。ここにわざわざ「『人権』という言葉が嫌い」な…

「体現帝国」第十一回公演『奴婢訓』映像配信は9月30日まで。

名古屋、大須、七ツ寺スタジオで行われていた体現帝国第十一回公演『奴婢訓』は終わった。 すでに七ツ寺スタジオの舞台は解体され、撤収が済んでいる。最終日、追加公演まで満席で、絶賛を受けた公演だが、これでも「赤字」だそうで。 小演劇というのはどう…

体現帝国 第十一回公演『奴婢訓』

「体現帝国」の無謀な挑戦 名古屋市を拠点に活動している劇団に「体現帝国」という劇団がある。 主宰の渡部剛己は「演劇実験室◎万有引力」に所属していた経歴を持ち、昨年行われた名古屋市大須の七ツ寺共同スタジオ50周年記念公演である「夢の肉弾三勇士」で…

「MtF経産省職員トイレ使用裁判」について

いわゆる「MtF経産省職員トイレ使用裁判」について、高裁判決までの概要

あいトリ問題で岸田首相に「意見書」?

昨日有る方が「天皇陛下への名誉毀損は内閣総理大臣が告訴する旨、刑法に 定められている」と主張された、私はそんな事があるのかと疑問を呈した所、ちゃんとその根拠条項を示された。 刑法232条の第2項がそれである。最近、あいちトリエンナーレを訴え…

夜明け前

2022年も大晦日となった。本年もありがとうございました。 当ブログが一貫して追求している名古屋市政の問題、河村たかしの欺瞞性については、すでに明らかとなっている。 来年(2023年)の地方選挙、その前哨戦である愛知県知事選挙において、河村…

天皇または天皇制に対する様々な態度の整理

私が某所で発表した内容を掲載する。後半の私の所論はともかく、この「分類」についてはそこそこ「使える」のではないかと思っている。 天皇または天皇制に対する様々な態度の整理*1 分類 概要 1 天皇は世界統合の神である 「八紘一宇」の考え方。→統一教会…

お願いとお知らせ

本日は日頃のこのブログとは異なる記事を書かせていただきます。お願いとお知らせ 鑑賞の補助線 お願いとお知らせ 名古屋の大須に「七ツ寺共同スタジオ」という劇場がある。 この七ツ寺共同スタジオが今年で開設50周年を迎えた。それを記念して50年前に…

討論と議論

現在、「ひろゆき」が炎上しているらしい。 沖縄、辺野古基地建設反対運動に対する対応を起点とした議論のようだ。ここで「ひろゆき」が炎上しているという現在の傾向は「良い傾向」であると考える。その理由は後に述べる、そもそも「ひろゆき」とはどのよう…

カルトのジャーゴンとしての「自虐史観」

歴史は勝者のためにある と言われる。現在放映されている大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の底本となっている『吾妻鏡』も、鎌倉幕府の勝者となった北条氏に立った記述であると言われている。中国の『史記』を著した司馬遷は、時の権力者が歴史を歪めようとした…

パターナリズムは文明の嬰退である

映画「主戦場」を観た。 ドキュメント映画は、その扱う事柄以上に、登場するヒトが浮き出ていたほうが面白い、そうした意味ではよくできたドキュメンタリー映画だった。杉田水脈、櫻井よしこ(名称については、敬称略とします)等々、面白い表情を垣間見させ…

"Winter on Fire" を日本語字幕で見る方法

"Winter on Fire" とは Netflix オリジナルのドキュメント "Winter on Fire" が YouTube で公開されている。www.youtube.comウクライナにおけるマイダン革命(2014年)を描いたドキュメントだ。 (私は今のロシア侵攻はこの時から始まっていると認識して…

現代的因果論

今日は具体的な話ではなく、考え方と言った抽象的な話題を整理したいと思います。とは言っても、最後には具体的な「河村たかしの発言の傾向」についての考察を加えます。 「保留」の大切さ その前に、ツイッターでは既に展開しましたが、知事リコール騒動と…

映画「決戦は日曜日」

映画「決戦は日曜日」を見ました。kessen-movie.comその映画評をさせていただきますが、ネタバレはしないようにいたします。監督は坂下雄一郎さん。まだ36歳の若い監督さんです。 主演はシニカルな私設秘書役に窪田正孝さん、急遽父親の地盤を引き継ぐこと…

政治を語る時に必要なもの

次回の話題は「減税日本ナゴヤの病巣」を書くとしていた。もちろん佐藤夕子幹事長の問題であるが、これは河村たかしの問題でもある。河村たかしが減税日本を立ち上げて10年。政党としてまったく役に立たず、どんどんと人が離れていく。その病巣の依って立…

矢野康治財務省事務次官論文について

文藝春秋11月号に「財務次官、モノ申す-このままでは国家財政は破綻する」と、現役財務省事務次官である矢野康治氏の論文が載っており、話題になっている。選挙に向けて各党が給付金や助成金、さらに消費税減税等を訴える中で、こうした「バラマキを続け…

永遠の謝罪論

現在行われている名古屋市会9月定例会の冒頭、服部将也議長から異例の談話がなされた。名古屋市会 本会議録画中継 内容は、9月26日で62年目を迎える伊勢湾台風における被害者への慰霊と、その「伊勢湾台風によって街が綺麗になった」などというとんで…

魂に苔を生やすな

残念だよなぁ。まず、一番最初に断っておきますが、私は元々政治なんぞド素人だし、一市民として名古屋市に長く生活はしているけれども、名古屋市政についても系統立てて習ったわけでもない。そういう意味では非常に偏ってもいるだろうし、見えていない部分…

ネトウヨ親父と「十二人の怒れる男」

中区役所の8階にある栄ギャラリーで「わたしたちの表現の不自由展」が始まった。 感染症対策という意味も含めて、会場を広く取り、1時間毎に入場者を50人程度に制限して運営されているらしい。日曜日(最終日は、終了時間が早い)まで、開催されているそ…

原理/プリンシプル

げん‐り【原理】 1 事物・事象が依拠する根本法則。基本法則。「てこの原理」「民主主義の原理」 2 哲学で、他のものを規定するが、それ自身は他に依存しない根本的、根源的なもの。 原理とは - Weblio辞書 あいちトリエンナーレにおける「表現の不自由展…

pass the buck to

問題となっている「コロナ禍でのオリンピック開催」について、菅首相が「私自身は主催者ではない」などと発言したようだ。見事なまでの責任転嫁発言で、それ以降、本人も周囲もこの言葉の恥ずかしさ、重大さを感じていないようだ。病膏肓に入るというのだろ…

政治の有効性を再建し、市政を市民の手に取り戻すために

前回の追記で5月2日「中日新聞を読んで」という投稿欄に掲載された名古屋学院大学の江口忍教授の「市長選 勝負の分かれ目」について触れた。江口教授の価値観はさておき、横井候補の「2万円商品券」に対抗する河村の「30%キャッシュバック」が公約とし…

この選挙結果を受けて判った事、その2

この選挙結果を受けて判った事 市井の人々は、政治家に嘘をつかれても たいていの場合は気がつかない。 やはり、権威のある人。肩書きのある人の言葉を信じるのであって、 それに対して否定的な意見というのは、 偏りがあると思われるか、そちらこそ嘘である…

メモ棚卸し

さて本日は令和3年(2021年)4月24日土曜日、明日は名古屋市長選挙であり、名古屋市長が替わるか、つまりは、名古屋市政、名古屋という地域社会が民主的な社会に戻るのか、あいも変わらず歪んだ市長の下でパターナルな、介入主義的な息苦しく、嘘と…

遵法・利他・保守思想

法律は自分自身を守るもの 名古屋の人は車の運転免許を取るのが早い。たいてい高校を卒業すると同時に車の免許を取って、私の世代など車が無ければ遊びにもいけないし、人間扱いしてもらえなかったりもしたものだった。私は、その年代に、ちょっとした事情が…

提言・この社会をより正常に動かす方法

公的な立場の者が、市民、国民に嘘を言ってはならない。 そうした嘘が許されていくと、3つの問題点が起こる。1つは、事実に基づかない議論から結論を得ることとなり、社会を誤った方向に導くことになる。2つめには、誤魔化しを行う人物を容認することとな…

犬笛

ホリエモンこと堀江貴文がある地方を訪れ、そこの有名餃子店に入ろうとしたところ、同行者の一人がマスクをしていなかったために入店を断られたとして、Facebook で「超失礼な対応されて怒りに震えている」などと書き込んだ。同コメントには店名などはかかれ…

映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」

話題の映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見てきた。www.nazekimi.comwww.youtube.comこの予告を見たときには、興味は持ったがそれほど惹かれなかった。 しかし、題材である小川淳也代議士が香川1区選出と気づいて一気に興味が湧いた。香川1区、高…

この次のいやな話

「医療は祈りである」とは、山崎豊子の小説「白い巨塔」に登場する里見助教授の言葉だ。老いた親の痛みや、小さな子どもの発熱。こうした突然襲ってくる病の苦しみを逃れ、または軽減してあげたい。そうした祈りにも似た想いの集大成が医学として結実してい…