市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

桜散る

民意の捻じ曲げ

 前回のエントリーの通り、名古屋城木造化に対する市民説明会において、河村たかし名古屋市長の特別秘書が、木造化推進に肯定的な市民参加を、減税日本ゴヤの市議である中川市議に依頼し、なかんずくそうした市長の意向に沿う市民意見を司会が当たるように工作したらしい事実が市議会で明らかになり。
 田中特別秘書が公務員としての公平性にかける行いをし、河村市長もそれを知っていた疑いが深まっている。

 河村市長が度々口にする「パブリック・サーバント」という言葉は、主権者たる市民を主人公として、その市民の意向=民意を実現する者という意味であり、そうした市民の意向=民意を誘導し、捻じ曲げる行為はあってはならない。

 名古屋城の木造化に関して言えば、いわゆる「2万人アンケート」において「コンクリートが概ね40年の寿命」などという虚偽を設問に加え、すでに民意を捻じ曲げている。

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 そして、前代未聞の知事リコール署名における署名簿の偽造。

 民意の偽造、捏造を繰り返し行ってきているのが河村たかし名古屋市長であり、名古屋市民はなぜ、このようなインチキな人物を市長として選ぶのか、そこにも中日新聞という地元メディアの誘導による市民の意向=民意の不当な捻じ曲げがある。

北角市議離脱報道の問題

www.chunichi.co.jp

 本日も元特別秘書まで努めた北角市議が減税日本から離脱するという衝撃的な(というか、理解できない)ニュースがあったわけだが、この中日新聞の報道を読んで、その理由が理解できるものは居ないと思う。

 タイトルなど「減税日本の幹事長・北角嘉幸市議が会派離団、離党届も提出 『今後は外から河村市政を支援』」などと、河村市政は正しく、北角市議は今後も肯定していくと記述されていて、事の原因であるはずの河村市長への批判など微塵もない。

 直接の原因となったであろう、田中特別秘書を使っての「サクラ」問題や、差別発言などなど、記事は一切触れられていない。

 中日新聞では河村に批判的な記事を書くと、頭の上からコショウの瓶でも落ちてくるんだろう。


 本論の前に一つ余計なことを書いておくと。

 減税の市議、県議は河村市長の年間報酬800万円の公約に合わせ、年間議員報酬を800万円にしている。市議会の減税会派の場合、本来の年間議員報酬1455万円から800万円を差し引いた余剰金は、大規模災害の被災地などに寄付するなどしている。


 しかし、北角氏によると、会派を離れた市議や元市議が寄付をせずに余剰金を持っていくケースもあるという。

 いやいやいやいや、「余剰金を持っていくケース<も>ある」って、全部じゃない。

 結局年間報酬800万円、余剰分は積み立てて返納って、返納した例を知らない。あるなら教えて。

 中日新聞も、北角市議の発言と、括弧に括れば何書いてもいいってもんじゃないだろう。
その発言が明らかに事実と違っているのであれば、それを指摘しなければ読者をミスリードする。

 中日新聞は河村市長の発言を真に受けて、元旦一面で「あおなみ線中部国際空港への延伸」を書き立てたわけだが、そんなこと続けていたら誰も信用しなくなる。

残ったメンバーの整理

 さて、減税日本ゴヤはこれで10人となった。
 残ったメンバーを整理しておきたい。

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

このリスト中、氏名が黄色のものはいわゆる「河村派」とでも言うのか、河村が「これはカレーだ」と言われれば「●コ」でも食べかねない、ミソもクソも判別がつかない連中であると思っていた。(その筆頭の北角市議デモ離脱するわけで、なかなか深刻だ)

残ったのが
・大田とみひこ
・大谷ともひろ
・豊田薫

緑色は市議執行部、及び地元の支援者の影響が強い市議と目している。
佐藤夕子
・大村光子
・鈴木孝之

最後にスタンスがはっきりしない者、または別次元でスタンスのはっきりしている者
・中川敦史
・沢田仁実
・永井ゆり

以上、10人である・・・・あれ?
ひとり足りないなぁ?

あ、田山が居た。

 田山は或る時には市議執行部派、或る時には河村の「ン●」を美味しくいただく派で、両派からコウモリのように扱われているそうだ。

 今回の北角市議の離脱の底流には河村たかしの日本保守党共同代表就任も影響を及ぼしているのではないかと観測する。なにせ北角市議の選挙区は千種区で、ここの河村支援者というのは古くからの支援者、反自民、左派の人々が多い。

 実は、今年の河村たかし元旦街宣に佐藤夕子市議も合流していなかった。

 佐藤市議の選挙区も東区、ガチガチの左派、市民運動派が支援者に居て、どうしたって日本保守党とは親和性がない。ひょっとすると、北角の次に離脱するのは、佐藤夕子市議かもしれない。

減税日本ゴヤお家芸

 減税日本ゴヤの空中分解はお家芸のようなもので、これほど組織運営能力に欠ける組織も珍しい、河村たかしは総理大臣にったら、日本も空中分解させるのかね。

 この減税日本ゴヤお家芸、議員数の変遷を整理しておこう。


2010年12月 1人(市議会リコール、河村もトリプル選挙のために市長辞職)民主党市議団所属の則竹市議が減税日本ゴヤに移籍。

2011年3月 28人(出直し市議選で28人当選)
2011年6月 27人(則竹市議が積立を公約していた費用弁済を流用、辞職)
2011年6月 28人(済藤実咲繰り上げ)
2012年3月 27人(中村孝太郎、議長職を降りず会派除名)
2012年4月 23人(新生会結成、舟橋猛、堀田太規、玉置真悟、加藤修離脱)
2012年4月 22人(山嵜正裕離脱ー後ほど新生会合流)
2012年4月 21人(河合優除籍、いわゆる「ポルシェ河合」騒動※1)
2013年2月 20人(済藤実咲離団、新生会合流)
2013年2月 19人(宇佐美汝久愛離団)
2013年3月 18人(片桐栄子離団)
2013年3月 17人(荒川和夫離団)
2014年1月 15人(中村孝道、黒川慶一政務調査費の不正発覚、除名処分)
2014年11月 14人(冨田英寿離団)

2015年 4月 12人(市議改選、18名擁立、12人当選)
2017年10月 10人(佐藤夕子、余語冴耶香衆議院立候補のため失職)
2018年7月  9人(鎌倉安男離党)

2019年4月 14人(市議改選、14人当選)
2019年9月 13人(前田恵美子「伊勢湾台風で街が綺麗になった」発言離団)

2021年6月 12人(増田成美離党)
2021年8月 11人(手塚将之離党)
2021年8月 12人(前田恵美子復団)

2023年2月 9人(鹿嶌敏昭、前田恵美子、河本有子離党)

2023年3月 14人(市議改選、14人当選)
2023年10月 13人(村瀬貴代美離党)
2023年12月 11人(金城裕、野田留美離団)
2024年3月 10人(北角よしゆき離団)

 トラブルや不正があって議席が減っても改選されれば14議席ほどの確保ができる。
これが、河村たかし中日新聞が作り上げてきた、河村たかし生活共同体で、「人生に行き詰まって」も、河村に忠誠を誓えば能力や志など不問で、生活の保障を得られる議席数で、この議席数に対する出費に見合う便益を、名古屋市民が得ているとは思えない。


※1 いわゆる「ポルシェ河合騒動」についても、河合優元市議にも同情すべき点が多々あると私は考えています。

※2タイトルの「桜散る」は、前回のエントリー「桜咲く」の対比で、SNSでも提案を受けたので、そのままパクった。