市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

減税政策

「正しい経済学」が導く減税の意味(補足:後編)

昨日のポイントは2点。 1)総生産は総所得と総支出に等しい(三面等価)(総生産をYで表す) 2)ケインジアンモデル 総生産量 = 基礎消費 +限界消費性向×(所得−税) +投資 +政府支出 国や地方の総生産(=総所得=総支出:Y)は、基礎的な消費(C0…

「正しい経済学」が導く減税の意味(補足:前編)

明けましておめでとうございます。 さて、昨年末のどん詰まりの頃に私の書いた「『正しい経済学』が導く減税の意味」(前編)(後編)がまだ難しいというご意見を受けました。 この数式を咀嚼していただけば、「河村流減税政策」(※1)が経済政策としてどれ…

デフレ下における経済政策について

左の図はTPP議論で一躍時の人になった中野剛志氏の番組"「日本のデフレは必ず解決できる」(2011/03/14)超人大陸」"よりキャプチャーした物である。 このリンク先の動画を見ていただけば「デフレ下における経済政策について」はご理解いただけると思うので…

0.3%減税条例成立で勝った人、負けた人

本日の名古屋市会臨時議会で市民税減税条例は可決され、減税が実施される事となった。本会議においては、共産党のみが反対で、減税日本ナゴヤと公明党だけでなく、自民党(1名退席、1名欠席)民主党も減税条例に賛成した。 「自民党は減税政策に反対だった…

減税の底流に流れるもの

河村流市民税減税は、本日から開催される名古屋市会臨時議会で可決されそうな見込みだ。昨日までの論考の通り、歳出削減を行って、それを減税として納税者に返金する(課税額を下げる)行為は経済効果としてマイナスに影響する。(景気過熱局面においては「…

「正しい経済学」が導く減税の意味(後編)

追記(12月20日 9時50分):昨夜、当 Ameba ブログでサーバメンテナンスがあったようで、意図せずに20日分が下書き状態で表示されてしまいました。校正等がなされておりませんので、それらの作業が終了するまで一旦、非表示とします。 コメントをい…

「正しい経済学」が導く減税の意味(前編)

河村たかしは自らの減税が「正しい経済学」を踏まえているように語っている。(減税発祥の地ナゴヤの挑戦:減税日本) また「国政における貯蓄投資バランスを無視した経済理論、増税政策」とも語っているが、地方自治体における減税を推奨するかのような「経…

0.3%減税 ― 寂しいお山の大将

まったく、河村市政、閉店間際のタイムセールよろしく、自らの看板政策である市民税減税の減税率をポコポコ下げている。当初(そして、公約)は所謂「10%」(実体として0.6%)減税であったのが、この11月議会の閉会間際に突然ぶれて「7%」(実体…

中日新聞の猛省を促す

12月7日の名古屋市会本会議において河村の提案した「市民税0.6%減税条例案」が否決され、それに対してバタバタと提出された「0.42%減税修正案」も否決された。 この「修正案」が作成された経緯について情報が寄せられた。 この「修正案」は5日…

議会制民主主義の力!

河村たかしが求めていた「市民税減税10%恒久化」は本日の名古屋市会、財政福祉委員会において否決された。おおよその模様は市民の有志によってこちらに動画が保存されています。 もちろん本日、減税率を10%から7%に圧縮した修正案が提出され、その7…

204億円の幻想

河村たかしの演説は面白いらしい。河村たかしの人気の秘訣は演説が面白いからだそうだ。なぜ演説が面白いかというと話が判り易いからだ。なぜ話が判り易いかというと、物事を単純に捉えて語ってくれるからなのだろう。 いわく、「役人や政治家は既得権を抱え…

朝三暮四

河村の減税政策がブレている。河村にとって市民税減税は最優先政策であり、この為にわざわざ議会解散を求めるリコールを行い、その結果結成された党の名前を「減税日本」と付けるほどの看板政策であった筈だ。 その減税政策がブレている。 初期から訴えてき…

0.42%減税 河村インタビューについて

0.42%減税を受けて ―公明党市議団、減税日本ナゴヤ市議団の皆さんへ ラーメン屋であれば、血のにじむような努力をしてプライスレースに参加していることでしょうね。プライスレースをする経営者が立派とは思えませんが、いったん、「安売り」を謳ったか…

市民税0.6%減税から、0.42%減税へ?

市民税0.6%減税から、0.42%減税へ? 本日の報道によると、河村市長と公明党の間で減税率を10%から7%へ縮小して、市民税減税を実施すると言う方針で同意が得られ、減税日本ナゴヤ市議団が税率7%の修正案を提出すると言う方針らしい。 公明党…

減税に対する単純で明白な3つの質問

いったいどこまで「嘘」を言い続けるのか。 11月23日の中日新聞朝刊に「盟友熱く行革論争」という記事が載った。熱くもないし、行革についての話でもない。更に論争でもない。 なぜなら、事実に基づいていないからである。 事実に基づかない話し合いは論…

河村・減税政策・一部市民

昨日のエントリーに示したように、河村たかしは政治を利用して自分の幼稚な欲望を満たしたいと思っているに過ぎない。なので、彼の望むように彼を総理にしてみても、それは河村たかしの夢を叶えるだけで、国民の為には一つもならないだろうし、日本という国…

無知のヴェール

(理由はまったく判らないのですが)最近はトンと映画を見る時間が取れなくて残念なんです。しかしどうにも気になって、新作映画「一命」を見てしまいました。これって彼の名作「切腹」のリメイクだったんですね。それすら知らなかった。そして驚いたことに…

リチャード・クーさんの本を読んでみた(後編)

リチャード・クーさんの本を読んでみた(後編) リチャード・クーさんの本を読んでの最後に、同書からの引用ではなく、そもそもの元となった河村市長の本会議答弁について、逐次的に見ていきたいと思う。 河村市長の市会内における発言は、議事録が取られて…

リチャード・クーさんの本を読んでみた(中編)

( アメブロ オリジナル ) リチャード・クー著「日本経済を襲う二つの波―サブプライム危機とグローバリゼーションの行方」(以下、「二つの波」と表現)を読んでみた。 前編では、河村市長の主張とは異なり、リチャード・クー氏は「減税政策」の効果を高く…

リチャード・クーさんの本を読んでみた(前編)

( アメブロ オリジナル )リチャード・クーさんの本を読んでみた(前編)(名古屋市会議事録【平成22年11月定例会】11月30日−29号)◎市長(河村たかし君) まず、減税をしながら臨財債がふえてどうだという話ですけど、 この話はずっと何遍も繰り返して…

「定常型福祉社会」の曲解

減税日本ナゴヤの市議たちに市議としての仕事は無理だろう。それはなぜかというと彼等には議論をするスキルがそもそも無いからである。議論をし様々な意見の中から論点を集約してその論点の来る価値観を浮き出させる。その後に相異なる価値観の内のどれかを…

市民税10%減税の実現を求める請願、徹底検証

請願番号:平成23年 第50号受理年月日:平成23年10月7日付議年月日:平成23年10月12日付議委員会:財政福祉件名:市民税10%減税の実現を求める件請願者住所:名古屋市名東区高針(以下略)請願者氏名:河村サポーターズ 代表世話人 船橋 旭(…

「増税」を求める民衆の声!

本日も2部構成になります。最初に6月16日にいつか書こうとメモしておいた「2周遅れの経済理論」について書きます。次に、当ブログの記述について減税日本ナゴヤの済藤市議(済藤(さいとう)実咲市議:こうやると、検索ヒット率が上がるかな?)が当ブ…

河村流「正しい経済理論」の正体

「このブログは嘘ばっかり書いてあって信用できない。河村市長や減税日本の皆さんが言う事が正しい」という方の前半の意見は正しい態度です。後半の意見には同意できませんが、ここに書かれていることもどうぞ、「嘘なんじゃないか?」と疑ってかかってくだ…

河村たかし「減税論」の誤り

本文の前に告知: ブログの体裁が変わりました。以前の体裁には出来ないようです。 当ブログを印刷してご覧いただいている方々もいらっしゃるとの事で、 設定を少々強引に操作してサイドバーのサイズを縮小し、 本文の表示を増やしました。 ただ、インターネ…

河村式0.6%減税政策の実体

本日は図表を使って河村市長が進めようとしている「市民税10%減税」(6%→5.4%の減税なので、以降は0.6%減税と表現する)についてその実体を探って行きたい。 河村たかしが市長になって、2年数ヶ月、ずっとこの「減税」が議論の中心になってい…

ナゴヤ庶民連(3)

河村減税論の正体/ナゴヤ庶民連(3) 実は、この数日。東県議や山内氏の対応をする傍ら、自分自身の課題として「減税の実態的効果が判りやすい図」の作図を行っていた。その第一稿が出来上がったので、本日の話題は、それを使って「河村減税論の正体」につ…

「庶民革命」とは何か?

河村たかしは「庶民革命」という言葉を使っている。「庶民革命」とはなんだろうか?「庶民」を広辞苑で引くと、「?もろもろの民。人民。?貴族などに対し、なみの人々。世間一般の人々。平民。大衆」と面白くもなんとも無い当たり前のことが書いてある。 では…

錆付いた唯一の武器

8月29日に行われた「勉強会、市民税減税の経済的効果」についてのご報告をしようと思います。中区の錦にある名古屋市教育会館において開かれました。この会合の主催は「市政を考える会」で、代表が駒瀬銑吾氏、事務局が富田勝三氏となっております。 18…

「税」は否定されるべきものか?(2)

以前、同じタイトルで文章を書いた。今日はその2回目となる。前回「税」の必要性というか、河村たかしが否定する「税」について、そもそも彼が言うほど否定されるものなのか、それならば無い方が良いんじゃないの? さらに、市債やら国債が借金じゃないのな…