市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

今般の一連の経緯

前回のエントリーで掲載した、令和2年6月30日の減税日本からの回答。

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「今般の一連の経緯」について、「詳細な経緯が公表され次第、その経緯を精査の上、対応について随時検討」するとしているが。結果、この公開質問状にも回答はなく、減税日本のサイト、減税日本ゴヤのサイトにも情報の掲載はない。

genzeinippon.com

genzei758.com

当時、河村たかしは「議会によるパワハラ」であると騒いでいたが、この人物が「ハラスメント」について語ったところで説得力はない。自分たちが困れば「パワハラ」で、自分たちが行った行為については何ら反省も情報公開も、ましてや謝罪もないのが河村たかし及び減税日本である。


「今般の一連の経緯」というのは、2020年5月12日に発表された「ナゴヤ新型コロナ対策でらハートフル基金*1設置に係る問題で、それに伴う減税日本ゴヤ大村光子幹事長への「不信任決議」に至る「経緯」である。以下に時系列の整理と、主な問題点の抽出、更に当ブログの過去記事へのリンクを示す。

あらすじをかいつまんで話すとすれば、他会派(自民、民主)の議員から提案のあった基金設立について、河村も市長として承知しているなか、財政局において設立の調整がついた段階で、自派である減税日本ゴヤから「要望書」を提出させて、新聞記事にし、活動をアピールした。更に市長会見で設立を発表し、その際には他会派の議員からの提案であることなどは伏せられ、河村は完全に成果を横取りした。

なおかつ、その後の臨時議会減税日本ゴヤから質問の形で「提案」をさせるつもりで居た。しかし、そもそも河村が先行して発表してしまっているので、財政局より議会における「質問」にはなじまないと諌められた。

更に、基金設立の経緯において、他会派の議員の働きが有ったことから、議会における質問とするのであれば、当該議員には事前に説明したほうが良いと提案された。ここから減税日本ゴヤ内で、質問を出す出さないと動きが二転三転し、質問提出期限を超えてしまった。調整の中で最終的には減税日本ゴヤは別の質問を通告した。

質問通告の調整において発言が二転三転し、提出が遅れたことについて議運理事会が大村幹事長に釈明を求めていたところ。理事会の頭越しに大村幹事長は佐藤夕子団長とともに、自民党渡辺団長の自宅を訪れ「斡旋」を求める。これ自体も非常識な行動だが、あろうことかこの際、渡辺団長に嘘の事情説明をしてしまい、斡旋を断られ、明らかな釈明ができなかった大村幹事長には「不信任決議」が突きつけられたということになる。

以下に経緯がある通り、大村光子幹事長自身が嘘をついたのではないかもしれない。大村幹事長に嘘をつかせた人間が居る。

時系列整理

2020/04/20(月) 斎藤たかお(自民党・中村区)議員から、財政局に基金設立に関する情報を求める要請

2020/04/21(火) 斎藤議員から、財政局にコロナに関連する基金設立に関する要請

2020/04/22~23 河村市長、斎藤議員と電話で会話
  新型コロナウィルス感染症対策事業基金の提案。市長は設置すると回答。

2020/04/30(木) 減税日本 河村市長に基金設立の要望書を提出
  この段階で減税日本の市議は他会派から基金設立に関する動きがあったことは聞かされていない。
  しかし河村は勿論それを知っていた。・・・問題点A

2020/05/12(火) 河村、市長会見で「ナゴヤ新型コロナ対策でらハートフル基金」を設置と発表・・・問題点B,問題点C

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2020/05/12 15:00頃 減税日本 豊田議員、名古屋市財政局総務課庶務係に架電

  財政局、豊田議員から基金設立に関する質問骨子を15日の臨時会個人質問として受領。
  その際総務課長から豊田議員へ「本件(基金設立)は本日 14:00 に市長が記者会見した。
  今後報道される。答弁内容と重複する。担当課に連絡し、記者レクでのやり取りを説明する」

  それに対し豊田議員は「明日10時頃に鹿島議員に相談する」と回答。

2020/05/12 16:00頃 豊田議員に資金課長から上記記者レクにおける記者提供資料等を説明。

  「5月12日に市長が基金設立について記者発表してしまっており、
  質問内容は基金設立に対する要望と、それが実現されたということであれば、
  市長記者発表、その後の報道をなぞる内容であり、
  周知の事実であるなら議会で「質問」する必要はない。新聞を読めば判ること」などと説明。

問題の13日

2020/05/13(水) 9:30頃 減税日本と打ち合わせ。

  減税日本出席者:豊田、鹿島、佐藤、大村(途中退席)、
  当局出席者:財政局総務課長、庶務係長

  市当局より減税日本に(基金設立に関する報道の)新聞記事等の写しを提供。
  豊田議員から新たな質問骨子を受領。

  財政局
  「基金設立はほとんどの報道機関で取り上げられている。
  質問を頂いても報道をなぞるような答弁になってしまうがよいのか」

  「5月15日の本会議個人質疑の質問内容の通告まで時間がない。
  通告されるのであれば、基金の設置に関して自民と民主の議員からも話があったことから、
  減税日本から事前に自民、民主にお伝えいただいたほうがよい。

  自民の議員は市長とも電話で会談し、基金設立について提案していると伺っている」

  「通告の前にこうした調整を行わないと質疑中やその後に混乱する可能性がある。
  議会担当としては本意ではない」

  減税日本
  「他に質問する会派はあるのか。文章として要望している会派はあるのか」

  財政局
  「ない」

  減税日本
  「要望書として市に提出しているのは減税日本のみであれば、問題はないと思う」・・・問題点D
  「質問者は鹿島(副団長兼新型コロナウイルス感染症等危機管理対策委員長)か佐藤(団長)か決まっていない」

  財政局
  「要望書という形ではないが、自民、民主の議員には減税日本の要望よりも前に話をいただき、
  以降、適宜報告も行っている。
  そのことは減税日本の皆さんはご存じないことなので、ここでハッキリとお伝えしておきます。
  後で知らなかったと言われても、私たちも立っていられない(責任をとれない)ので、
  ただ、調整するかしないかは、最後は議員同士の問題です」


2020/05/13 10:30頃 総務課長、減税日本手塚議員に電話

  総務課長
  「基金設置に関しては、すでに報道されており、また、
  質問を行うのであれば他の議員との調整を要すると説明したが、
  会派内で動きが見られないので心配だ」

  手塚議員
  「鹿島議員(副団長兼新型コロナウイルス感染症等危機管理対策委員長)に伝えておく」

  後刻、手塚議員から総務課長に電話。鹿島議員に電話し、
  基金設置に関する質問は行わない方向で調整をした。

2020/05/13 12:00頃 市会事務局議事係長から財政局庶務係長へ

  財政局庶務係長
  「基金については、減税日本よりも前に話をいただき、その都度ご報告している議員がいる。
  通告されるのであれば、事前に調整されたほうが良いと思うと減税日本の議員にもお伝えしているが、
  通告は出そうか。
  調整は誰と行っているのか」

  市会事務局議事係長
  「出すと聞いている。調整は大村議員としている。
  財政局と健康福祉局一体に対する質問としたいとの意向だ」

5月臨時会の質問通告期限はこの12時で、すでに過ぎつつあります。
減税日本は市会事務局に調整を大村幹事長としていると伝えている事がわかる。・・・問題点E

2020/05/13 12:30頃 減税日本、財政局打ち合わせ

  減税日本出席者:佐藤議員、大村議員、
  財政局:総務課長、庶務係長

  財政局
  「通告さるのであれば、あらかじめ関係議員の耳に入れておいたほうが良い。
  今朝にもお伝えしているが、調整された様子がないが、
  通告が出そうだということで慌ててきた」

  減税日本
  「(調整は)必要ないと思う」
  「(最終的には)私(大村議員)が調整する」

佐藤夕子団長が「自民党民主党の議員が先行して提案していると言っても、要望書という形で具体的に提案しているのは減税日本なのだから、減税日本が質問することについて、自民党民主党の議員に事前に説明する必要はない」という趣旨の主張を繰り返していたようだ。(この考え方は、今も変わっていないらしい)

  財政局
  「関係議員は具体的には、自民党は斉藤議員、民主党は山田議員。
  いきなり大村議員から電話があるとびっくりするので、
  まずは当局から関係議員に連絡がある旨をお伝えする」

後に、大村幹事長は弁明で「12時35分頃に、私に対し、議員個人名を挙げて、通告内容の調整の提案を受けました」と言っている、大村議員はこの段階まで調整対象の議員名を知らなかったらしい。しかし財政局が減税日本に「調整が必要」と伝えたのは、9時30分の会合であって、大村議員の認識とズレが有る。

これがこの問題の重要なポイントで、9時30分の会合について、当局のまとめ資料で大村議員は「途中退席」と明記してある。大村議員は途中退席したために、具体的な調整相手について、この段階まで知らなかった。つまり9時30分の会合を「途中退席」したために申し送りを受けていなかったということになる。ここで申し送りをするべきは佐藤夕子団長であろうことは明白で、佐藤夕子団長がなぜ、大村幹事長に申し送りをしなかったのか。故意に? または、「忘れていた?」どちらにせよ、問題の原因はこの佐藤夕子団長の行動にある。

この段階で、

9:30頃 の減税日本と財政局の打ち合わせでは、減税日本は他会派との調整は不要であるとしている。
    財政局は必要であるが、最終的には議員の判断であるとしている。

10:30頃 総務課長が減税日本手塚議員に電話
    後刻手塚議員から総務課長に電話があり、その中で「鹿島議員に電話し、
    基金設置に関する質問は行わない方向で調整中である」と知らせる。 ・・・話が一転

    ところが、

12:00頃 市会事務局議事係長から財政局庶務係長へ

    「(質問通告を)出すと聞いている。調整は大村議員としている」と ・・・話が二転

12:30頃 減税日本、財政局打ち合わせ

    減税日本の発言として、
    「(調整は)必要ないと思う」と ・・・話が三転

    「(最終的には、)私(大村議員)が調整する」と ・・・話が四転

繰り返しますが、5月臨時会の質問通告期限はこの12時が期限で、すでに期限を過ぎての調整で話が二転三転しているのです。

2020/05/13 12:40頃 庶務係長から斉藤議員に電話
2020/05/13 12:50頃 庶務係長から山田議員に電話

2020/05/13 13:15頃 小出議員から庶務係長に電話

  自民党控室で経過説明
  自民党出席者:小出議員
  財政局:庶務係長、総務課長

  基金設置の提案に関して、当局がやり取りした内容を説明。
  説明内容を時系列でメモにするよう依頼有り。

財政局から斉藤議員に電話があった直後に、同派の小出議員(自民党市議団幹事長)から財政局に電話がかかっている。斉藤議員が対応について自派の小出幹事長に相談したものとみられる。
小出幹事長としては、ここではじめて事態を把握することとなる。(質問通告の期限は既に過ぎている)

2020/05/13 14:30頃 小出幹事長、斉藤議員、財政局から2名の職員が「局が作成した書面」を持って減税控室を訪問

  質疑について検討するよう申し入れ。

  減税日本はこの申し出を受け入れる。

2020/05/13 16:30頃 議会理事会、開催(約3時間の遅延)

大村幹事長の説明が二転三転
遅くなったので、週明けの19日に再度、大村幹事長から釈明を伺う事となる。


2020/05/18(月) 渡辺義郎自民党市議団団長宅を、減税日本ゴヤ佐藤夕子団長、大村光子幹事長が訪問。・・・問題点F

  大村幹事長は渡辺団長に
  「自分は減税日本ゴヤの要望書の前に、
  斉藤市議や山田市議からの要望があったという事は知らなかった」と説明したらしい。・・・問題点G

  「自分たちはこうした行き違えから質問を提出したが、
  結果として事情を理解し質問を取り下げた。
  そしてそうした事情確認のために質問通告が遅れ、
  理事会開催が遅れたことも謝罪した、
  それなのにこれ以上責任を求められている」

  渡辺団長は小出幹事長に事情を聞く、

  小出幹事長は
  「大村幹事長が減税日本ゴヤの要望書の前に、
  斉藤市議や山田市議からの要望があった事を知らなかったという主張は納得がいかない。

  財政局はちゃんと減税日本ゴヤにそうした事情を伝えている」と報告。

  渡辺団長は大村幹事長に「あんた聞いとったんじゃないか!」と激怒。

  佐藤夕子団長、大村幹事長は渡辺団長宅から追い出されるように帰る。

2020/05/19(火) 河村、渡辺義郎自民党市議団団長に電話

  上の事態を受けて、佐藤夕子団長から河村代表に報告が上がり、
  河村が渡辺義郎自民党市議団団長に「執り成し」をはかろうとした。

2020/05/19 市議会、深夜まで10時間近く空転
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2020/05/28 減税日本 名古屋市会に公開質問状
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2020/06/02 森、減税日本に公開質問状

2020/06/04 名古屋市会議長 減税日本に公開質問状回答

2020/06/11 減税日本 名古屋市会に再度公開質問状

2020/06/15 名古屋市会議長 減税日本に再公開質問状回答

2020/06/30 減税日本 森に回答

各問題点の精査

問題点A

この問題の起点はここにある。他会派の市議が提案した基金設立を、河村は知っていた。にも関わらず、その基金設立を自派の成果であるかのようにアピールさせるため、設立に向けた要望書なるものを自身の党から提出させている。

完全に成果の横取りだ。

減税日本ゴヤのメンバーも、こうした成果の横取りに疑問を持たないのだろうか。
減税日本はこうした愚劣な人間の集団ということが判る。

問題点B

他会派の議員からの提案を、まるで自分の発案かのように発表する。
河村お得意の成果の横取りである。

河村は市長就任直後の「水道料金の値下げ」以降、こうした成果の横取りを繰り返している。

問題点C

河村の愚劣はそれにとどまらない。

なぜ、発表を一週間待てないのだろう。

15日の臨時議会質問で、減税日本ゴヤの市議から基金設立について提案をさせる。それに対して回答する中で、あたかも減税日本の提案によって基金が設立できたかのように装うことができる。(成果の横取りだが)
しかし愚かな河村はそれが待てない。先に設立を公表してしまった。これにより15日、議会での「提案」自体が成立しなくなったのだ。愚かという以外に言葉がない。

問題点D

得手勝手な理屈であり誤魔化しだ。

時系列、事実の経緯を見れば事情は明らかな通り「要望書」以前に提案がなされている。
「要望書」などという文書の必要性はない。勝手な言い分を振り回して、それを受け入れなければ「パワハラ」だの「いじめ」だのと言い募るのは、馬鹿としか言いようがない。

問題点E

本来であれば、質問者である佐藤団長または鹿島市議が、斎藤市議、山田市議と調整すべきであった。

こうした調整は、質問内容を熟知している質問者自身が行うべきだ。しかし大村幹事長が動いている。
これは「幹事長」として動くということであるようだが、ここが最初のボタンの掛け違えだろうと思われる。

幹事長が調整するということになれば、会派間の交渉ということになってしまう。この質問に関わる行為、つまり、基金設立に関する行動を行っていたのは自民党の斉藤市議と、民主党山田市議ということになるが、自民党民主党もこれらの行為は会派としての行動ではなく、議員個別の活動である。特に会派内で報告や合意をとり会派として動いていたわけではない。そうであるなら、自民党民主党に大村が、幹事長として交渉すれば混乱するのが当たり前だ。

なぜなら、交渉相手である自民党市議団の幹事長は小出議員であり、民主党市議団の幹事長は橋本議員ということになる。両者とも自派の斉藤市議、山田市議の行動を把握しているわけでもないし、意向を知悉しているわけでもない。つまり、大村幹事長が小出幹事長や橋本幹事長に、この質問に関わる交渉を行おうとしても、そのような交渉は成立するわけがないのである。

質問者である佐藤夕子議員が斎藤市議、山田市議の元を訪れて事情の説明、調整をするべきだったのだ。

問題点F

以前の特集でも指摘したが、本来議員間で調整すべきことを、会派の幹事長で調整しようとする、幹事長で調整すべきことを団長間の交渉に持ち込む、最後は市長/代表である河村が出てくる。

上席者、肩書の大きな者が出てくれば交渉が進むなどと考えるのは浅はかに過ぎる。

問題点G

以前の特集で私が「犯人」とみなした言っていた佐藤夕子。12日9時半の会合の際、調整すべき議員の事を聞いているにも関わらず、それを大村幹事長に伝えていなかったのは佐藤夕子であり、ここ(渡辺団長への説明の席)でも大村幹事長が「聞いていない」と渡辺団長に誤った説明をしているにも関わらず、横に座っていてそれを(佐藤は聞いているにも関わらず)訂正せずに、結果として渡辺団長を激怒させてしまう。

なぜ、大村幹事長に情報を隠したのか、なぜ大村幹事長が(渡辺団長に)事実と異なる説明をしているにも関わらず訂正しなかったのか。

既存記事へのリンク

果たして、減税日本に「政治」など行えるのか? - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

5月28日減税日本公開質問状 - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

大村幹事長不信任決議における減税日本の問題点(1) - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

大村幹事長不信任決議における減税日本の問題点(2) - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

大村幹事長不信任決議における減税日本の問題点(3) - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

大村幹事長不信任決議における減税日本の問題点(4) - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

大村幹事長不信任決議における減税日本の問題点(5) - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

大村幹事長不信任決議における減税日本の問題点(6) - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0



名古屋城天守有形文化財登録を求める会」では、
一月に一回程度、
北区にある「北生涯学習センター」で月例勉強会を開きます。

  令和 4年  1月25日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

         2月22日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

 2月22日(火)は、特別企画として。
  建築士が読み解く!
  名古屋市が作成した「幻」の名古屋城天守耐震改修案

  として、建築士 の 渡邉正之 様に
  現天守の耐震改修について、お話を伺います。

※どなたでもご参加いただけます、参加費無料。


*1:なんて名前だ。こんなふざけた名前こそハラスメントだろう

職員措置請求書

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客観的に見た名古屋城裁判

本日のブログは、まず苦情から入ります。

減税日本は市民に説明責任を果たさない集団か

令和2年6月2日に、私は減税日本ゴヤに公開質問状を送りました。
その回答を6月30日に受け取りました。

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減税日本ゴヤ 令和2年6月30日 回答

そこには

現在、名古屋市会内におきまして、今般の一連の経緯につきまして、公開質問状によるやり取りの最中であり、その過程の中で詳細な経緯が公表され次第、その経緯を精査の上、対応について随時検討させて頂く予定です。したがいまして、今回は個別のご質問に対する回答は差し控えさせて頂ます。よろしくお願いいたします。

となっている。
では、「詳細な経緯の公表」や、その精査の上の対応はどうなっているのか。公開質問として問い合わせていることに対して、なんら回答も公表もない。主権者たる市民に一切の説明を行っていない。

どうなっているのだろうか。

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

昨年末に公表したとおり、「次の課題」を突きつけているのだから、先入れ先出し、まずこの課題(令和2年6月)について、回答をもらうなり、減税日本ゴヤは説明責任を果たさないと断じるなりさせていただこう。

三者から見た名古屋城裁判

判例調査をしている中で、TKC法律情報に私たちの提訴した住民訴訟である「名古屋城裁判」の一審判決が掲載されている事を確認した。

「文献番号:25568018」

三者的に見た場合、私たちの裁判とはどういったものであるのかが判るので、引用させていただきたい。

TKCからみた「事案の概要」は次のとおりだ。(改行等を入れた、また “<>” で括った内部は引用者が付したものであり、必要最小限の引用とするため、適宜省略を施した部分には ”<略>” の表記を置いた、また一部太字表示しているものは引用者の判断である)

名古屋市の住民である原告が、


(1)本件基本設計契約の履行が完了していないにもかかわらずT工務店に対して前記業務委託料の支出がされ、これにより名古屋市に前記業務委託料相当額の損害が生じたとして、名古屋市の執行機関である被告 <名古屋市河村たかし> を相手に、地方自治法243条の2の2に基づき、


<略>


賠償を命ずるよう求めるとともに、


(2)名古屋市長であるBには、本件支出命令につき指揮監督上の義務違反があり、この義務違反(不法行為)により名古屋市に前記業務委託料相当額の損害が生じたとして、名古屋市の執行機関である被告を相手に、地方自治法242条の2第1項4号に基づき、Bに対し、D、E及びCと連帯して、損害賠償を請求するよう求め、さらに、


(3)同項1号に基づき、本件事業に関する一切の財務会計上の行為の差止めを求めた住民訴訟で、


工務店が本件基本設計契約に基づいてその責任において本件事業に付き復元検討委員会の審査を受けて文化審議会の諮問を経る義務を負うということはできないから、<T工務店の履行責任>


本件基本設計契約についてT工務店にその義務の未履行があったということはできないから、本件基本設計契約についてT工務店にその義務の未履行があったということはできないなどとし、


また、本件事業が違法であるということはできないとして、本件訴えの中、義務の負担の差止めを求める訴えのうち一部を不適法却下し、原告のその余の訴えに係る請求をいずれも棄却した事例。

一審判決を客観的に要約するとこういう事になるだろう。まったくそのとおりだと思う。判決の要約はこの通りだ、なので、私は違和感を感じる。

そもそも、本件事業の基本となる、「名古屋城天守閣整備事業に関する基本協定書」(甲第3号証)の

「名古屋城天守閣整備事業に関する基本協定書」(甲第3号証)

第2条には「当事者の義務」が定められていて、発注者(名古屋市)が「文化庁等関係機関の調整及び手続き等を行い、文化財保護法(略)による許可(略)を申請する。優先交渉権者(竹中工務店)は、発注者が実施する諸手続きに必要な資料を作成する。とされていて、もとより、判決に示されている「本件基本設計契約に基づいてその責任において本件事業に付き復元検討委員会の審査を受けて文化審議会の諮問を経る義務」は竹中工務店にはない、その責任は名古屋市にある。では、発注者である名古屋市は、この義務が果たされなかった場合、それをうっちゃったまま「基本設計業務が完了した」と言って良いのだろうか。名古屋市は発注者、施主という立場にはいるが、主権は市民にあるのであり、その代理たる議会に対して、上記の基本協定書を示し、文化庁に対する手続きの履行義務は名古屋市にあることを明示して予算要求しているのであるから、その義務が果たされていなければ、名古屋市の履行責任は完了しておらず、基本設計業務は完成していない。

竹中工務店に履行責任がないから、基本設計が完成しているとする現判決は転倒した論理を主張している。

そもそも原告(私たち)は、竹中工務店の責任など一切論点としていない。

竹中工務店に責任があろうと、名古屋市に責任があろうと、はたまた全く私たちが預かり知らぬ誰かに責任があろうと、本件事業に対して、現状変更許可は愚か、復元検討委員会にも諮問されていないのであって、責任の所在はさておき、基本設計業務完了の要件が満たされていないことは明白ではないか。

もう一度いう。論点は基本設計業務が完了しているか否かであり、その条件は、「復元検討委員会の審査を受け、文化審議会にかけられる」ことなのであって、基本設計業務完了としている時点で、復元検討委員会にかけられていなかった本件事業は、明らかに基本設計業務未完である。それよりも、令和4年の今に至るも、文化庁に「現状変更許可申請」を受け取ってもらえない本件事業には重大な瑕疵があり、その起点は明らかに、この基本設計業務における事実誤認にある。

次に、TKCからみた判決の「要旨」が3つある。

1.名古屋城天守閣の木造復元工事に係る基本設計等の業務委託を受けた者に、基本設計契約上の義務違反は認められない。

上記で述べたとおり、「業務委託を受けた者」の「基本設計契約上の義務違反」を論点としていないにも関わらず、それが判決の「要旨」となっているので、完全な誤審であるとみなせる。

2.基本設計契約の成果品について、事前に仮納品及び下検査を完了した上で、監督官による必要な点検及び修正が実施された等の事情の下では、大量の成果品について、監督官が1日で検査を完了したことをもって、適正な検査が実施されなかったということはできない。

さあ、大変だ。こんな判例が残ってしまうと、今後全ての公共事業で検査員による検査を行わずに、事業の完了が決定でき、支払いを行っても良いということになる。(「監督官が1日で検査」は誤記であると解釈するが)

これは、会計法を無視し、名古屋においては契約規則に定められた検査員の業務を超えて、監督によって代替してよいという判例となる。

名古屋市契約規則

また、本件事業における「名古屋城天守閣整備事業基本設計その他業務委託 業務委託仕様書」(甲第6号証)では、

「名古屋城天守閣整備事業基本設計その他業務委託 業務委託仕様書」(甲第6号証)

第16条で「指定部分完了検査」が定められており、「業務の完成に先立って引き渡しを受ける」部分についての規定が定められているが、「事前に仮納品及び下検査」などという規定はない。ましてや監督員による「検査」などという規定もない。規定もない業務の進め方は文字通り、規定からの逸脱である。

3.名古屋城天守閣の木造復元工事は、耐震改修工事と比較して、名古屋城跡の本質的価値の理解を促進するという点で優位性がある上、文化的観光面における魅力の向上があり、現天守閣が解体されることによる課題についても対応可能であること、施工方法上の課題はあるものの、いずれも対応可能であること等に照らせば、名古屋市が木造復元工事により天守閣整備事業を行うとした判断は、重要な事実の基礎を欠き、又は、その内容が社会通念に照らして著しく妥当性を欠き、裁量権の範囲の逸脱又はその濫用があるものとはいえない。

さあ、この判決要旨はショッキングだ。確かに現判決にはこのような表現がある。私個人はこんな部分は当初から論点にする気はなかった。木造復元が良いか、現天守の保存が良いのか、こんな価値観の比較は優れて主観的な判断であり、全く無効である。私個人は現天守の保存が、文化的にも観光事業としても優れていると思う。それは大阪城や熊本城の在り方から見ても明らかだ。あんな所に木造レプリカを作ろうなとどという馬鹿者はいない。今ある物を大切に思える心こそが、重要であると私個人は感じるが、それを他者に押し付けようとは思わない。主観に属する価値判断を行政や、司法が行うなどというのは全くの失当だ。主権者は国民であり、価値判断は国民が個々に持てば良い。
実際に、裁判の途中名古屋市側の主張に対して、2万人アンケートにおける欺瞞性や、保存活用計画に対するパブリックコメントの結果の隠蔽なども訴えたが、司法の主観的判断を押し付けるかのような、不当判決が出されてしまった。まったく、客観性を喪失し、説得力の無い判決と言わざるを得ない。

特にこの部分「名古屋市が木造復元工事により天守閣整備事業を行うとした判断は、重要な事実の基礎を欠き、又は、その内容が社会通念に照らして著しく妥当性を欠き、裁量権の範囲の逸脱又はその濫用があるものとはいえない。」

まったく顔から火が出るほど恥ずかしい文章である。

今般の木造復元事業は「社会通念に照らして著しく妥当性を欠き、裁量権の範囲の逸脱又はその濫用」である事は明白である。上記の2万人アンケートにおける欺瞞や、パブリックコメントの隠蔽もそうであれば、50年に渡り年間300万人が来場するという収支計画も「重要な事実の基礎を欠き」全くメチャクチャである。バリアフリーに対する違法性も明らかな中、更に「ステップナゴヤ」なる施設を作り、「新たなバリアフリーの手法を模索する」などとは、嘘に嘘を重ねた幼稚な言い訳に過ぎない。そんな物があるのであれば、苦労はしない。

そうした事例がまた一つ、明らかとなった。

名古屋城木造復元「消防設備システム評価」専門委員会「5階窓からはしご車への移動は恐怖で動けないのではないか」指摘

最近、木造天守における「消防設備システム評価」の情報が公開された、地盤から大天守5階床までは高さ37.683m(12階建てビルに相当)ある。

火災時に大天守5階に75人(算定基準による)、417人(避難計算上の想定)がいると想定されているが、その避難通路は、救助袋を使ったり、避難はしごを使い「屋根を伝って」はしご車のバスケットで避難する、という計画になっている。

更に、この資料を読んで衝撃を受けるのは、5階に上がる人数を制限するために、5階入場者は「スリッパ」に履き替える事にするそうなのだ。

つまり、火災が発生した際には、避難者は「スリッパ」で、窓から瓦屋根に出て、瓦屋根(相当の角度がついている)を伝ってはしご車のバスケットまで歩き、バスケットで順次、地上に避難することと成っている。

75人全員を避難させるのに、どの程度の時間が必要なのだろう。

通常のビルとは異なり、避難バルコニーはないし、窓に直接はしご車のバスケットを横付けする事もできない。材質が木材であれば煙は現代建築よりも大量に発生するだろう。火の粉も舞うだろう。その中を、瓦屋根をスリッパを履いて歩かせる。こんな計画に対して、判決は「その内容が社会通念に照らして著しく妥当性を欠き、裁量権の範囲の逸脱又はその濫用があるものとはいえない」と判断したわけだ。

私から見れば、社会通念に反し、著しく裁量権を逸脱し、濫用などという言葉では生ぬるい、キチガイ沙汰と言ってもいい避難計画が話し合われている。それが名古屋城天守木造化なのだ。名古屋市は最近までこの情報を黒塗りで隠蔽し、名古屋市民はこの事実を全く知らされていない。地元メディアも報じない。

更に、こうした中、近々名古屋城木造化の市民説明会が開かれるそうだ。

www.nagoyajo.city.nagoya.jp

令和4(2022)年1月20日(木曜日)、名古屋市公会堂 大ホール、講演内容は「写真でみる幕末の名古屋城-尾張徳川家14代慶勝の写真術-」

火災時にスリッパで地上38mの瓦屋根を歩かせるというキチガイ地味た計画については説明せず、「写真でみる幕末の名古屋城」の講演をなさるそうだ。これが社会通念であり、裁量権の範囲であるなら、この社会は狂っている。


名古屋城天守有形文化財登録を求める会」では、
一月に一回程度、
北区にある「北生涯学習センター」で月例勉強会を開きます。

  令和 4年  1月25日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

         2月22日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

 2月22日(火)は、特別企画として。
  建築士が読み解く!
  名古屋市が作成した「幻」の名古屋城天守耐震改修案

  として、建築士 の 渡邉正之 様に
  現天守の耐震改修について、お話を伺います。

※どなたでもご参加いただけます、参加費無料。


最も幸せな統治形態

市長記者会見

 4日に河村市長が年頭記者会見を行った。その様子をPAGEは書き起こしという形ではなく、要約として掲載している。

news.yahoo.co.jp

 一般メディアでは触れられていないが、PAGEでは「コロナ対策については、ワクチンの後遺症の対応に取り組む」と当たり障りのない表現で伝えているが、現場では「泉大津市の市長さんが言うには、若い人の場合はコロナで死んだ人より、ワクチンの副作用で死んだ人のほうが多いらしいですよ」などと切り出したようだ。また「信頼できる最新科学の情報」を「虎ノ門ニュース」ででも見たのだろうか。なぜ、河村が「虎ノ門ニュース」の受け売りを話したがるのかは、下に譲るが、少々看過できない問題をはらむので、そちらを指摘しておきたい。

 この泉大津市の南出賢一市長は「反ワクチン」では有名だそうで、市からのワクチン接種の案内に、独自のコメントを付けているようだ。

www.city.izumiotsu.lg.jp

 こちらは、市の公式なものなのでまだ表現は抑えられているが、こんな感じの会合にパネラーとして参加もしている。

https://koewoageyo-sympo20211225.peatix.com/

 また、こんな活動もしている。

note.com

 文中「泉大津の子供を守りたい」とか言っているようですが、誰かの発言に似ていますね。


 気になったのが「アトミックカーボン」というワードで、「東大が臨床研究の論文」を出していると言っているようですが、「東大 臨床研究 論文 アトミックカーボン」などのキーワードで検索してみると。

「小豆由来の極小粒径の炭素の抗腫瘍効果についての研究」
https://bloomington-vet.com/images/alternative/MJ.pdf


 という論文が出てきて、共同執筆者に「東京大学医学部附属病院肝胆膵外科」の所属者は居るようですが、どこに掲載されたものか判別が付きません。サイトは

bloomington-vet.com

のようですしね。

 論文をざっと読んでみても、シャーレの中の検体に対して行っている研究のレベルで、即座に有意性を言えるものなのか疑問がわきます。取り敢えず否定するだけの材料は持っていませんが、「アトミックカーボン濃縮2Lで¥16,831」とは良い商売だと。

www.amazon.co.jp

 そんな墨汁を薄めたような代物で、どんな効果があるかは判りませんが。こうした代替医療の問題点は「本来の治療を受ける機会を失わせる」という所にあると思っています。

 どんな疾病に対しても、医学や薬学の専門家が鵜の目鷹の目で治療方法を模索しています。そうした知識の集積は、時系列で言えば100年以上(「神農本草経」の成立が3世紀から5世紀と言われているので、知見の積み重ねは1000年以上と言える)、空間的には世界各国に及びます。そうした人類の営為以上の治療方法があるというのは、あまりにも傲慢ではないかと私は思います。

 詳しくは後に述べます。

愛知県人権尊重の社会づくり条例について

 愛知県がいわゆる「ヘイトクライム」に対応するために、「愛知県人権尊重の社会づくり条例」を採択しようとしてる。これに対して反対している人がいる。

voice.charity

 このサイト開設者は知事リコール運動の際に、名古屋駅街頭で「天皇陛下の肖像を焼いた」*1とか「特攻隊の死を揶揄した」*2とか「在日の若者とともに被災地を嘲笑する作品」*3などといった、「あいちトリエンナーレ・表現の不自由展」の出品作品に対するデマを街宣していた人物で、その後、南区における名古屋市会議員補欠選挙に、愛知県内でヘイトスピーチを繰り返し、ある時は国防服の一団とともに外国人を追いかけ回していた人物を候補に擁立し。中区市民ギャラリーで「わたしたちの不自由展」が行われた際には、掲示板に、自作のチラシを勝手に掲示したとして告発を受けた人物のようだ。

 この人物がデマを撒き散らしているのは、確信犯ではなく、どうも、本当にそう思い込んでいるからのようで、いくら反証を突きつけても、「揺るぎない確信」を崩すことはできそうもない。もう、お勝手にという以外無いようだ。(匙を投げるという)

 そこそこお金を使っているし、時間も相当消費している。生活に影響がなければよいがと思うが、まあ、しょうがないだろう。

 この人物は「差別などない」と言っているが、差別は厳然とあり、いわゆる「ヘイトスピーチ」も繰り返されている。

togetter.com

 これは、一昨年、名古屋市栄で行われた春節祭の際に、その傍らで大音響をもってヘイトスピーチを展開していた「愛国倶楽部」の模様だ。全体の風景も異様だが、スピーカーの数を見れば、どの程度の音量であるか判るだろう。記録では2013年に栄バスターミナル北側で騒いで以来、10年近く春節祭に対して、嫌がらせ街宣を行っている。この前年の「嫌がらせ街宣」に対して、圧倒的多数のカウンターが参集し、周囲を横断幕で囲ったりしたために、この時には「自分たちで自分たちを囲って」この様な異様な展開となったようだ。参加者もめっきり減っているし、そもそも何のために、何をしているのかもわからない。

 厳然と愛知県、名古屋市ではこのようなヘイトスピーチの実例があるのであって、そうした行動は社会全体で抑制しなければならない。なぜならば、ヘイトスピーチは「表現の自由」の範疇に収まるような話ではないからだ。

 昨年8月30日、京都府宇治市ウトロ地区で放火事件が起きた。人的被害こそ無かったものの、ウトロの歴史を紹介する資料が多数焼失したといい、人的被害が出ても不思議でなかったほどの酷い犯行だったようだ。12月に入り、犯人が検挙されたが、それは衝撃をもって受け止められた。犯人はそれに先立つ7月24日に名古屋市の民団関連施設にも火を付け10月に逮捕されていたからだ。つまり、犯人はたまたまウトロにおける放火を行っただけではなく、特定の民族に対する攻撃の意図を持って、放火という行為を行った蓋然性が高い。これは明らかに「ヘイトクライム」であり、犯人を犯行に走らせた背景に、この民族に対するなんらかの感情を抱いていたことを伺わせる。そしてその感情は、どこまで事実に基づくもので、どこから事実から遊離したものかわからないからだ。

 偏見は偏見を助長し、ありもしない「恨み」を生み出す。

 根拠もなく、歴史的経緯を無視した「在日特権」を信じこんでしまった者も多く、今も「天皇の肖像を焼いた」だの「特攻隊の死を揶揄した」だのと、新たなデマが繰り返され、偏見が偏見を助長する。

 「ヘイトスピーチ」を社会が警戒しなければならないのは、日本における関東大震災後の「朝鮮人虐殺事件」やドイツにおけるユダヤ人虐殺、ルワンダ内紛時の「千の丘ラジオ」の事例など、そうした言動が深刻な「ヘイトクライム」に繋がるからである。

 日本における関東大震災後の「朝鮮人虐殺事件」については、どうせ歴史改竄主義者は「でっち上げた」ぐらい言い出しそうなので内閣府の次の見解を示しておく。
報告書(1923 関東大震災第2編) : 防災情報のページ - 内閣府


ウトロ放火事件(2021年8月30日)
antiracismkyoto.wixsite.com


 このウトロ地区における放火犯が、名古屋で放火をした日付は、7月24日であり、その直前7月8日には中区栄ギャラリーにおける「わたしたちの表現の不自由展」に爆発物様の物が送りつけられ、同展は中止に追い込まれている。まだ何も関連を示すものはないが、私は差別を起点とした行動には、断固とした異論を唱えたい。それは私自身が、不合理な差別など受けたくないからだ。

私は、自分が差別を受けたくない、なので、誰かが差別を受けている事を見過ごすことはできない。

これらに共通するもの

 まず、なぜ河村が「虎ノ門ニュース」の受け売りを語りたがるのか、その理由から考えてみよう。

 ある人が「政治家と政治屋の違い」を語っていた。「政治家は次の世代の事を考え、政治屋は次の選挙のことを考える」私は一期目、二期目の議員が選挙を最優先に考えるのは否定しない。逆に一期目、二期目で「次の世代の事」を考えていてもほとんど何もできない。日本のシステムでは期数を重ねないと自身の政策など形にできない。しかし、三期、四期と期数を重ねても、選挙の事しか頭に無いようでは「政治屋」のそしりは免れないだろう。

 河村たかしの行動原理は、すべて「次の選挙」しかない。どう選挙に通るかしか考えていない、では、地道な政策実現を模索するのかといえば、この人物のどこをつついても「地道」なんて言葉は出てこない。結局、メディア露出「自分の名前がテレビ、新聞に載るか」しか興味がない。そこで出てくるのは「ヒトと変わったことが言いたい」「ヒトと変わったことがしたい」という発想だ。河村たかしが金メダルを噛んでしまったのも、そうした変わったことをすれば、「市長なんてことするんですか」「あ、こりゃ悪かったな」「もう、河村市長ったら、おちゃめなんだから」「ワハハ、ワハハ、ワハハ」ぐらいの展開になると思っていたのだろう。自分が73歳の汚れたジジイである事を忘れていたのだ。

 元々ワクチン否定論に親和的で、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の問題の時も、わざわざ市費を使って調査をさせ、問題が究明できたら、HPVワクチン副反応被害者のヒーローになれるとでも思ったのだろう。ところが、逆にHPVワクチン副反応について否定的な結果が導き出されると、それはそれで重要な知見であったはずなのに、結果を隠蔽しようとした。事実やワクチンの対象者、科学的知見よりも、自身の売名を優先させた行動としか理解できない。

 HPVワクチンについては、確かに副反応のように後遺症に苦しむ人がいるのは事実だろう、それは否定しない。しかし疫学的にもワクチンによって抑制される子宮頸がんの発症と、全体的なワクチン副反応の発生比率では、がん抑止の方に有意性があるのは明らかであり、副反応の可能性は肯定しつつも、ワクチン接種を進めるべきなのは明らかだ。また、実際に存在する副反応、後遺症に苦しむヒトの実態を踏まえて、その原因や治療法、対処法を解明することも重要なはずだ。そうした意味からも、この「名古屋スタディ」の隠蔽は許されるものではない。アンフェアだ。

 また、上で挙げた「人権条例」に反対するサイトの開設者。文章は自分で考えたのか、そういえば「チャンネル桜=頑張れ日本」が、先日名古屋で行っていた街宣と趣旨が似ている。2020年の栄におけるヘイト街宣の模様を紹介したが、その幕に「草莽崛起」の文字が見える。この言葉は、チャンネル桜の代表である水島某のテーマでもあるという。

 「草莽崛起」、吉田松陰が言ったと云われる言葉で、「草莽」とは「草むら、やぶの意味から転じて仕官しないで民間にいる在野の人」を言う。「崛起」とは「山がそびえ立つこと」をいい転じて「頭角を現すこと」をいう。

 この言葉が「立派」と思えるのが、この国の文化が地に落ちている一つの証左である。この言葉はいやらしく、さもしい。

 在野から、頭角を現して、目立ちたい。立身出世をしたいという欲が見える。私利私欲から発した言葉であると見抜けないのなら間抜けだ。

 こうした姿を呉智英*4が「大衆食堂の人々」の中で書いている。同書の出版は1996年だそうだ。すでに30年近く前に、指摘されている。

 うろ覚えだがおおよそこうだ。呉が大衆食堂で食事をしていると、テレビから政治ネタのニュースが流れてきて、それを見ていたオヤジが適当な能書きを述べていた。いわゆる「居酒屋政談、床屋政談」のたぐいだ。呉はなぜヒトはこんないい加減な事を口走るのだろうと怪訝に思った。ヒトは何か言いたい。一家言あるように振る舞いたいが、かといってそのために勉強したり、努力することはしたくない。そうした大衆が増えることで、知識人が否定される。大衆迎合主義がはびこる。

 在野から、特に何も努力、勉強などしなくても、思い込み一つで声を挙げれば、頭角を現して周囲(Facebookとかツイッターのフォロワー)から称賛され、「承認欲求が満たされる」、「草莽崛起」。チャンネル桜で放送された通りの事をサイトに纏めて「意見書」として作れば、愛知県知事にも意見が言える。
虎ノ門ニュース」で「信頼できる最新科学の情報」を手に入れて、受け売りを話し、地元新聞が名前を掲載してくれていれば、市長で居られてぬくぬく税金で食っていける。


 ナカムラクリニックの中村氏が面白いことを言っている。

 「最も幸せな統治形態は、優れた政治家による独裁じゃないかな。民主主義って一見よさそうだけど、常に衆愚政治に陥るリスクがあるし、多数決が常に最善の答えとは限らない。」

 衆愚は自分の事を衆愚と思っていない。

 墨汁薄めた水を飲んで喜んでいられる人々には、そうした社会が「幸せ」なんでしょう。幸せってのは、不都合な事柄から、一切目を瞑った先に得られる物でもあるからね。

 ま、私はまっぴら御免ですけどね。


追記:
衆愚は自分のことを衆愚と思っていない。

「大衆食堂」から30年たち、ホフスタッターからも60年が過ぎている。

中日新聞論説委員が、政治における民への「信」は、食の保証であるかのように誤解し語っている。最も恥ずかしい誤りだろう。顔淵第十二の教えは、軍事による安全や、公助による保証(食の保証)を言っているのではない。それよりも政治への信頼。つまり政治が、社会のリーダーが、社会の成員に嘘を言わないことを示している。

月刊WILLに掲載された河村たかしの寄稿にも「朱子学の最高道徳は『親に考なれ』」などという馬鹿げた発言が載っていた。
ichi-nagoyajin.hatenablog.com

せめて「儒教の教えに考がある」程度なら、まだ判る。なぜわざわざ「朱子学」を持ってくるか。これが「大衆食堂」の風景だ。いわゆる「知ったかぶり」をするために中途半端な知識をひけらかせたつもりに成って、却って誤る。最も恥ずかしい行為だ。

まあ、先日の矢野財務省事務次官歴史認識も酷かったが。知識を軽視し、大衆に迎合する今の日本という社会に、複雑化する世界情勢や様々な困難に打ち勝つ可能性はあるのだろうか。日本社会は「自分たちが決定的に馬鹿になり、社会が力を失っていること」を自覚すべきだ。

今の世代の私達のような馬鹿が、今後の世代のために憲法を改正するなど、傲慢の極みだ。昭和の戦後にあった叡智は今の世代には無い。あの当時の人々よりも、今の私達の世代の方が優れているなどと、どうやれば思い上がれるものか、私には理解できない。

昭和、平成、令和と大衆の能力を失ってきた日本社会が今できることは、教育に力をかけ、せめて次の世代を育てることではないのだろうか。

追記の追記:

康子饋藥、拜而受之曰、「丘未達、不敢嘗。」(郷党第十の十二)

孔子が体調を崩した、康子が薬を送った、孔子はありがたく受け取ったが。
「私はこの薬についてよく知りませんので、今は口にしないようにいたします」と飲まなかった。

なんだか「政治的毒殺を恐れた」とか物騒な解釈をしている人もいるけど、
私が習った時には「自分がよく判らないものには手を出さない」この慎重な姿勢こそが、保守である。と言われたものだ。

怪しげな改革主義や、政策にホイホイのるのは、よく判りもしない薬を口にするようなもので、どのような副作用があるか判らない。(正統的な医療に於いては、副作用の発生確率や、発生時の対処方法も模索されている。それを超える効果が期待できるから適用を勧められるわけだ)しかし、代替医療などにはこうした知見が圧倒的に不足している。




名古屋城天守有形文化財登録を求める会」では、
一月に一回程度、
北区にある「北生涯学習センター」で月例勉強会を開きます。

  令和 4年  1月25日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

         2月22日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

 2月22日(火)は、特別企画として。
  建築士が読み解く!
  名古屋市が作成した「幻」の名古屋城天守耐震改修案

  として、建築士 の 渡邉正之 様に
  現天守の耐震改修について、お話を伺います。

※どなたでもご参加いただけます、参加費無料。


*1:大浦さんの作品に対して

*2:中垣さんの作品に対して

*3:Chim↑Pom↓の作品に対して

*4:最近、彼を名前だけから「中国人」とか言っているバカも居て、なんとも微笑ましい

「金メダル問題」の深層

 今朝の中日新聞、市民版に「市政回顧2021」の「上」として「金メダル問題」が掲載されている。

f:id:ichi-nagoyajin:20211228162656j:plain
2021年12月28日 市民版 「市政回顧2021(上)」 「金メダル問題」

 ・・・「市政回顧」の1回目、というか「上」というからには、せいぜい「上・中・下」の3回程度の展開になるのだろうけど、その1回目のテーマが「金メダル問題」という異常性。これが「市政」の「回顧」の1回目なんだ。100年後の名古屋市民がこれを見て、なんと言うか。それを想像しただけで、私であれば顔から火が出る思いだ。

 記事の惹句が「庶民感覚とずれ?」ときているが、「良識に反する」この事態を生み出したのが、他でもない2009年の市長転身選挙から延々と歪んだ報道を続け、「河村多選市政」を生み出し、維持してきた中日新聞自身の責任であるとの自覚のない報道である。

 チラチラとツイッターで書いておこうと思ったけれど、あまりにも問題が多いのでブログに記すことにする。

 まず、この記事。最近は記事の著作権への配慮から、全文スキャンして示すことはしたくないが、全文を示さないと批判ができないので、全文を引用させていただく。

 この記事は明らかに「筆」が入っている。中日新聞は記事に記者名をいれるが、これには入っていない。複数の人間による校正がかかったか、合議で作られた文章なんだろう。更に、明らかに違和感を感じる部分が2点ある。*1

 まず、1点目が2段目の「テレビ各局は夕方のニュースで一斉に放送し、インターネットでも広がり続けた」との記述。一体何が「広がり続けた」のか判然としない記述だ。この文章、通常であれば次のようになるのではないだろうか。「テレビ各局は夕方のニュースで一斉に放送し、インターネットでも『反省していない』『市長やめろ』など非難の声が広がり続けた」と。

 記事を見ると、「トヨタ自動車」や「ネット上」の「強いトーン」や「声」は記述しているが、出来事に対する批判を押し隠しているように見える。つまり中日新聞としては、そうした良識からくる評価は第三者に丸投げして、自身の受け止めは一切表明していない。それは「客観報道」といえば聞こえは良いが、権力者に当たり前の批判も加えない姿であって、報道とも言えないだろう。権力者=市長、河村たかしに対する「忖度」のために筆を鈍らせており、その為に一体何が広がったのか訳がわからない文章になってしまっている。何が広がったのかといえば、良識をもった人間であれば、当然抱く嫌悪感と否定の心であり、そうした常識が狂えば、社会は規範を失う。この記事には規範意識がない。

 筆を入れた者に規範意識が感じられない。こんな河村にまだ忖度する低い見識しか持てていない。そしてその規範意識のなさが、こんな中途半端な文章を生み出すのではないのか。モノを書いてカネをもらおうというプロ意識を感じない。つまり、記者ではない。

辞めちまえ!

カスが。

 この文章を書こうとしたキッカケも、某マスコミ関係者との「この記事見ました」という会話の中で、河村自身が各マスコミに擦り寄り、ネタを提供してメディア露出を諮ろうとしている事を聞いたからだ。しかしそのメディアは冷淡に対応していると言っていた。けれども中日新聞のこの「忖度具合」を見ると、まだ市長室発信の「とくダネ」*2に期待しているってことなんだろうか。来年の元旦にも何度目かの「中部国際空港に、あおなみ線乗り入れ」発表が行われるのかもね。

 中日新聞もここはキッチリ、良識を発揮して、河村を追い落として、いっそ「政局」にでもしたほうがネタも広がって面白いんじゃないのかね?確かにこのブログは「反河村」であり、私は河村を公職者として否定しているが、そうじゃなくても純粋にネタとして面白いだろう。

 メディアの基本は、豚をおだてて木に登らせて「豚が木に登りました」と書き立てて、豚が調子に乗って木から落ちたら「落ちた」と書き立てる。この2回で美味しくいただくんじゃないのか?・・・ひどい表現か?・・・中日新聞が、名古屋市長という木に登らせた豚以下の無能に苦しめられている名古屋市民の怒りと思って聞き流してくれ。


 違和感のもう一つは、「金メダル問題では、ネット上を中心に事実と異なる報道もあった」と言っている部分だ。何を言っているのかがさっぱりわからない。いったい何を指して「事実と異なる」事があったのだろう。そんな事があればちゃんと訂正しておくべきなんじゃないのか?

 河村が「訂正してもらわないかん」「説明せないかん」とそうした「誹謗」に耐えたような書き方しているが、そもそも、「金メダル問題」については、メダルを噛んだ事実、あの一瞬がすべての問題であって、その前後に「事実と異なる報道」があったとしても、それは「金メダル問題」自体を免責するようなものではないだろう。逆に、前後のあやふやな行動(突然、トヨタを訪れたり、本人との面談を強要してみたり、アチラコチラに手を回して見たりしたこと)が、様々な憶測を呼んだとも言える。すべて自業自得ではないか。

 「何を話しても批判されてしまう雰囲気だった」というのは、ある意味当たり前で、あのタイミングで話せば批判されるのは当然だ。「話」だけで、「口」だけで、事態の収拾を謀ろうとした市長周辺者の考え方は誤りで、それを唯々諾々と記事にしている中日新聞記者の見識こそ誤り、「良識とのズレ」ではないのか。

 それどころかこの河村が今までどれほど「事実と異なる事を言って他人を誹謗」してきたか。

 市議会リコールにおける議員報酬を2400万円と言っていた。政務活動費、当時は政務調査費を現在騒がれている国会議員の文通費のように捉えて、使途も自由、領収書も要らないように喧伝していたが、当たり前だが使途は制限され、領収書も必要であり、更に自費を一定程度按分支出しなければならないので、地方議員の政務調査費/政務活動費は、国会議員の文通費のような「第2給与」のような訳には行かない。河村たかし*3は、国会議員時代、この文通費を「そのように」使っていたので、他の議員もそうだと思ったのだろうが、それは事実と異なる。そして、今、佐藤夕子自身が、政務活動費を按分率100%で、2千万円もいい加減に使っている。こういったインチキを生み出したのも中日新聞が河村、減税日本に忖度し続けているからじゃないのか。

 ここ最近では、大村知事だ。あいちトリエンナーレ、及び知事リコール運動の中で河村の主張がどれほど事実にそぐわないデマばかりだったことか。そうした事も中日新聞はまったく触れない。愛知県民を馬鹿(鹿を馬というもの)にしたいのだろうか。

 あいちトリエンナーレ、特に「表現の不自由展」に出品した作品の製作者や津田大介氏に対する河村たかしが振りまいたデマ、誹謗中傷は未だに信じ込んでいるバカ者が大群で騒いでいる。深刻な名誉毀損ではないのか。


 河村の事実に基づかない誹謗なら、私も受けている。

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

 平成23年9月20日、台風15号による内水被害が発生し、10月に入ってからその説明会が守山区で行われた。(北区においても、避難と解除後の帰宅について問題があり、住民より要望が出されたが、北区における住民説明会は開かれなかった、これも問題だ)

 その会場で私は「河村市長にお尋ねしたいが、減税と災害対策ではどちらを優先されるのか、本日(平成23年10月24日)の財政福祉委員会における討議で、おたく(減税日本ゴヤ)の委員は災害対策よりも減税が大切だとはっきりと言っている」と尋ねた。


 この質問はスルーされ続けてきたが、最後の市長挨拶の際に河村は次のように語った。

 「減税と災害対策ではどちらが大切かという質問でしたが、これはどちらも大切です。うちの議員が減税の方が大切だと答えたって、そんな事言ったの?」と、最前列に座っていたT市議(現在は議席を失って私人なので匿名化しておきます、当時の記事ではそのままです)に問いかけた、私はこの時、T市議が河村市長に何と答えたかは知らない、席が遠かったので聞こえなかった、そして「そんな事言って無いそうでございます、その場に居た人間が言っているのですから間違いない」と答えた。つまり、T市議より、当日の財政福祉委員会において、減税日本ゴヤの委員から「災害対策よりも減税が大切」というような発言はなかったという報告が河村市長に対してなされたと推測でき、私の発言は嘘であるかのように扱われたわけだ。

ssp.kaigiroku.net

 「名古屋市会財政福祉委員会 平成23年10月24日」の議事録には、共産党の山口清明市議の「(略)松山委員にお聞きしますけれども(略)震災が起きても何があっても(略)やっぱり減税は、財政状況関係なく行うべき最優先課題だと認識されているというふうにとらえてよろしいですね」との問いかけに松山市議(当時、減税日本ゴヤ)が「そのとおりです」と答えている。

河村たかし、及びこの減税日本ゴヤ所属のT市議は、私に対して明白な嘘をつき、衆人環視の中、私を「嘘つき呼ばわり」したわけだ。「訂正してもらわないかん」ですし「説明せないかん」でしょう。

 なぜ、河村たかし、やT市議は市民に嘘を言ったのか。

 この出来事からすでに10年経っている。誹謗を受けた私に謝罪は無いし、説明もない。

 そして「河村たかしは嘘つきですよ」と、市民に広く知らせていれば、この10年の市政の停滞や、知事リコールの馬鹿騒ぎ、署名偽造も起きなかった。(あ!中日新聞の新聞協会賞も無かったってことか)

 以前、新自由主義者歴史修正主義者は、短期的で、視野の狭い中でしかモノを考えないと指摘した。現在持て囃されている、新自由主義も、歴史修正主義も、それは日本社会が時間軸として刹那的、短期的、空間として利己主義、内輪意識の強化と、その鏡像である排外主義に偏った結果であると思えてならない。こうした傾向、問題の根底に、日本社会を覆う視野狭窄がある。

 時間軸としての視野狭窄、前後の経緯を顧みない傾向が、これらの問題を生み出し、問題を判りづらくしている。「金メダル問題」も前後の経緯を踏まえないから単なる狂気の出来事ぐらいにしか捉えられない。

 起点は河村たかしが大村知事を愛知県知事として迎え入れたところから始まる。その当時は河村たかしは、「名古屋市長」として「市民税減税」を実現させ、国政に転身し、「消費税1%削減」を旗印に、自身は総理になれるだろうと夢想していたのだろう。もう、その段階で「無能」だ。彼自身の「人生行き詰まったら選挙に出ろ」といった誤魔化しに依拠した生き方が反映されている。なぜ「人生に行き詰まったか」なぜ「民主党党首選挙で推薦人が20人集まらなかったのか」その反省は無い。

 河村たかしには「民主主義」の理念は理解できていない。「大村知事を愛知県知事にしてやったのも自分だ」ぐらいに思っていたのだろう。そんな考えを持っていれば、大村知事と決裂するのも当然である。大村知事と河村の文藝春秋における議論を読めば一目瞭然だ。大村知事は民主主義の常識の上で議論しているが、河村の文章は弁解と誤魔化し以外何もない。

 やがて、名古屋市は国際展示場改修でもたつき、愛知県にそれを奪われた。名古屋城についても県は協力しないが、それも河村の自業自得であって、大村が河村を貶めたいがために協力していないわけではない。しかし河村にはそれがわからない。「自分がしてやった知事が自分に噛み付いてきた」といった気分なんだろう。大村氏を知事にしたのは愛知県民であり、大村氏は河村のように噛みつきはしない。

 そうした大村知事に対する幼稚な意趣返しと、大阪維新松井一郎からの電話で動いたのが、あいちトリエンナーレ騒動だ。ここでも、そうした騒動、及び河村のデマを批判せず垂れ流すメディア。中には、共同歩調を取るメディアも出てきて、河村は有頂天になる。そして、デマがデマを呼ぶ。

 この時のデマで少なくない人々は人格を傷つけられている。やってもいないことで河村たかしに誹謗中傷されているのだ。これは誰が癒やすのだ?

 そうした中で始まったのが、コロナ感染症の最中に実施された「知事リコール運動」だ。中日新聞も、もう、ここで見限るべきではなかったのか。完全に「デンパ系」に足を突っ込んでいる。今、河村たかしを支援している者は、視野狭窄にかかっているか、過去に自分が支援したという正常化バイアスに捉えられているか、それとも単なるクズでしかない。*4

 挙げ句の果てが「署名偽造」だ。もはや何をか言わん。これにも説明責任を果たしていない。

 そして市長選挙。直前までどん底だった河村たかしが、市民の民意で市長多選を獲得した。この民意を作ったのは誰で何だったのか。

 市長選挙では河村も「あるいは落選か」と諦めたようだ。様々な公約を打ち出した。思いつく限りの「毛ばり」をばらまいたわけだ。そして、そうした「毛ばり」は放置され、やはり、嘘つき河村たかしの嘘が積み重なっただけだ。(例示:30%キャッシュバック、敬老パスの乗り継ぎカウント問題)

www.chunichi.co.jp
web.archive.org

 まさに、河村たかしの「毛ばり」を名古屋市民に振りまいているのが、中日新聞であることが示されている。この ③ 「市バス・地下鉄の乗り継ぎカウントは1回へ」 は守られていない。河村たかしの嘘である

 こうした嘘が効いて、市長多選がかない、「やれやれ、ひと安心」といった塩梅で気が抜けて、ここで「"やんちゃ"な側面を出して、メディア露出」を狙ったのが、この「金メダル問題」だろう。

 これらの経緯を見て理解できることは、河村たかしの行動原理だ。彼がやっていることは、単なる「猟官運動」でしかない。自分の議席、つまり生活を守るために、行動しているに過ぎない。*5

 河村たかしは言う「総理になる」。しかし、総理になって何をするという理念など無い。民主党代表選挙で20人の推薦人が集まらなかったのには訳がある、という事だ。

 河村たかしの「猟官運動」。私利私欲に手を貸しているのが中日新聞ということになる。もう本当に大概にしておいてくれ。いくら豊かな名古屋でもこれ以上ぐちゃぐちゃにされるのは見ちゃいられない。



名古屋城天守有形文化財登録を求める会」では、
一月に一回程度、

北区にある「北生涯学習センター」で月例勉強会を開きます。

  令和 4年  1月25日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

         2月22日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

 2月22日(火)は、特別企画として。
  建築士が読み解く!
  名古屋市が作成した「幻」の名古屋城天守耐震改修案

  として、建築士 の 渡邉正之 様に
  現天守の耐震改修について、お話を伺います。

※どなたでもご参加いただけます、参加費無料。


shinnsou

*1:論点として、おかしいと思うところはもっとある

*2:誤報

*3:佐藤夕子

*4:私利私欲で虚偽を振りまき、他人を足蹴にしてして由とする者をクズと呼ぶ以外表現の方法を知らない

*5:市長選挙の際に、相手陣営を「生活防衛協同組合」などと誹謗したが、それは自分たちの生活防衛協同組合としての在り方を写していたに過ぎない。自分の物差しで相手を見ていたのだろう。現に河村が勝ち、対立候補は落選したが、対立候補を支援した誰が生活破綻しただろうか。しかし、あの時/そして今でも、河村たかし名古屋市長の座から滑り落ちれば生活破綻する者は少なからずいて、それらの者は生活防衛協同組合として、必死で河村の多選を実現化させたのだ。

生きる戦略

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 今朝の中日新聞、今年のニュース回顧がはじまっている。1回目は知事リコール署名偽造事件を扱っている。中日新聞としては新聞協会賞ももらって鼻高々だろう。田中事務局長も登場し「なんであんなことをしちゃったんだ」との発言を引き、記事の惹句にもしているが、実は「なぜ、知事リコール運動を行った人たちは(事務局は)署名偽造なんてしちゃったんだろう」という疑問は、田中事務局長だけではなく、ほとんどすべての人々が抱く疑問でありながら、まだ誰も答えを出していない。

「なぜ、署名偽造なんてしちゃったんだろう?」
「なんのために、署名偽造なんてしちゃったんだろう?」
「そんな事がバレないと思ったのはなぜ?」


 少し前に、政治において、哲学の精神を持つべきであると書いた。哲学の精神とは批判の精神であり、懐疑の精神である。すべての事柄に、徹底的に懐疑を投げつけ、それでもなお、信じるに足る事柄(または、限定的にでも信じるに足る前提条件)を峻別し、それを踏まえなければ、人生を誤るし、そんな誤りを起こすような人物に社会の舵取りを任すわけにはいかない。

 人生に行き詰まったら、選挙に出て誤魔化しの人生を歩むのではなく、なぜ、自分は人生に行き詰まったかしっかりと反省し、新たな人生を歩むべきだ。そうした反省の作業、つまり、自分自身の考え方への懐疑を忘れると、思わぬところで躓いてしまうということだ。

 昨日も某所で哲学についての議論があり、西洋哲学は懐疑を基本に置くが、東洋哲学は信じることを基本に置くと言う人がいた。東洋哲学でも、仏教は龍樹(ナーガールジュナ)の例を引くまでもなく、哲学的懐疑を基本としているし、儒教や法家の思想も懐疑を基本とする。(「性善説」はヒトの本質を善と捉える考え方だが、盲目的に信じろと説いているのではなく、孟子朱子も、人の「性」は善であっても放っておけば悪を行うようになってしまうため、「礼」などによることが必要であると説いている)

 哲学というものは、洋の東西を問わず、懐疑を基本とし、批判を忘れた瞬間に、そこから過ちがこぼれ落ちる。

 これに反する在り方がある。それは「宗教」だ。

 「宗教」は、信じる対象を決め、それへの確信を基本とする。「宗教的確信」へ身を投げ出す行為は、将に禅で言う「竿頭一歩」、またはハイデガーの言う「投企」ではないだろうか。ハイデガーのいう「本来的自己」は、「これが本来の自己だ」と「確信」することだろうし、サルトルにおける「理想的存在 (即自=対自) 」もすでに「宗教」の香りが漂う。これらの議論を超えて、自我を漂わせる在り方が、20世紀後期の議論だったと思うが、まあ、それはおいておいて、「宗教」のように「まずは信じる」「信じ込んでみる」という在り方もある。

 この在り方を政治の現場に持ち込むと「パターナリズム」になる。「家父長制」「父権主義」とでも言おうか、中心に座るリーダーの言う事を、鵜呑みにするという在り方だ。ヤクザで言えば「親分が黒といえば、白いものも黒くなる」という在り方で、「史記」にいう「馬鹿」の由来もこれだろう。秦の末期、政治を壟断していた趙高が二世皇帝に、鹿を「馬である」と言って献じた。群臣は趙高の権勢を恐れて「馬です」と答えた。もちろん、秦はその後すぐに滅びる、権力者を恐れて、事実を事実と扱わないような政治体制が長続きするわけはない。しかし、笑えないね。今の日本でも法務省や検察が「鹿」を「馬」と言いはじめ、GDPの数字を操作し、一流企業まで検査偽造で嘘をつく。「鹿を馬」と言う奴ばかりの国は滅びる。

 「パターナリズム」は楽だ。中心者、リーダー、親分を決めたら、その下につくものは、何も考えずに付き従えばいい。考える手間もいらないし、異論を挟む余地もなければ、議論も起きない。リーダーが「右へ行け」といえば、行けば良いだけで、従うものは考える労力も要らない。「ミスターこうやるんだ」と言われれば、指を真っ赤にして指印を押せば良いだけ。「そんなもん、仮提出なら署名じゃないで、名簿書き写したって違法になりゃせんがね」と言われれば、いくらでも偽造すりゃ良い。団長が「広報紙の経費は100%政務活動費から支出すべきです」と言えば、判例も慣行も関係ない、2千万円でも政務活動費から支出しちゃえばいい。下手に反論して「ギャーギャー」言われたらたまらない。

 リーダーが優秀であれば、「パターナリズム」に支配された組織は強力だ。・・・リーダーが優秀であれば。リーダーがポンコツだと、後々「なんであんなことをしちゃったんだ」というハメに陥る。

 「懐疑」と「確信」という議論から、ゲーム理論の面白い側面に気がついた。

 ゲーム理論というのは、様々な存在(プレイヤー)が関連した行動をする中で、個々のプレイヤーの最適選択(ナッシュ均衡)が、全体の利益を最大化(パレート最適)できるかという、社会の在り方をモデル化して考える手法で、様々な制度設計で利用されている。

このゲーム理論の中でも有名なのが「囚人のジレンマ」と呼ばれる問題。

2人の共同関係にある犯罪者が逮捕される。


警察は2人の犯罪について、重大な部分は証拠を持っていない。
そのために、この2人の自白が必要になる。
そこで、2人にこう持ちかける。


共犯者を裏切って自白してくれたら釈放してやる。
しかし、共犯者はすべての罪をかぶって10年の懲役だ。
両方とも黙っていたら6ヶ月の懲役にはできる。
両方がお互いを裏切ったら、両方とも6年の懲役だ。
早く裏切って自白したほうが身のためだぞ。

囚人には2つの選択肢がある。「裏切」と「協力」だ。

自分が「裏切」った場合、相手も「裏切」れば6年の懲役を食らうが、
相手が「協力」して黙っていてくれたら、自分は無罪釈放になる。
自分が「協力」して黙っていて、相手も「協力」して黙っていれば2人とも6ヶ月の懲役ですむ。
しかし、相手が「裏切」ってしまうと、自分は10年の懲役を食らうことになる。

さあ、「協力」するべきか「裏切」るべきか。

 ここで、両者が対話できたり、容易に情報交換できる場合、両者とも「協力」を選択し、全体として最大の利益(パレート最適)を得ることができるかもしれない。現実の警察でもそんな事になりそうだ。そこで両者の情報交換を断つ。すると、疑心暗鬼が起き、利己主義が先鋭化して個々の囚人の最適選択(ナッシュ均衡)が選ばれる、それは「裏切」という事になる。すると、両者が「裏切」って両者ともに6年の懲役を食らう。

 個々のプレイヤーの最適選択(ナッシュ均衡)が全体として最大の利益(パレート最適)につながらないので、「ジレンマ」と呼ばれる。

 こうしたジレンマが生まれる中で、もっとも賢く立ち回るにはどうすればいいだろうか。という課題が「囚人のジレンマ」問題と呼ばれ、1950年代から商品マーケティングなどで注目され、研究された。1980年代になると、政治学者のアクセルロッドが、コンピューター上で様々な戦略を対戦させて、実証的にどの戦略が一番利益が得られるか検証する事を提唱した。現在では囲碁や将棋などでもコンピューターが対戦するというのはおなじみなのでくどくどと説明は要らないだろう。(後には、この生存戦略をパラメータにして、対戦させ、遺伝的に選別を行うという方法も提唱されて、それについて語れと言われればいくらでも語れるが、今日は止めておく))

 様々な戦略が提案された。徹底的に「協力」し続ける「聖人戦略」や「裏切」りしかしない、「悪人戦略」。一定程度の確率で、「協力」と「裏切」を繰り返し、この回数を様々に替えてみたり、可変にしてみたり。「囚人のジレンマ」実験に於いては200回程度の試行が繰り返される(有限回数の繰り返し「囚人のジレンマ」)ので、相手の「手」の傾向から戦略を算出する方法なども生まれた。

 こうした実験の中で、もっとも有利な結果を得たのは次のようなプログラムだった。

1.最初は「協力」を出す。
2.それ以降は、前回「相手の出した手」を出す。

 つまり、自分は「協力」をするが、相手が「裏切」れば、自分も次には「裏切」る。「しっぺ返し」戦略と呼ばれた。

 これは、シンプルで、それでいて説得力のある。さらには「倫理的な戦略」に思えた。実社会でもこうした戦略は使える。すべての個体を、素直にこのプログラムで動かせば、全てが「協力」ということになる。

 しかし、このしっぺ返し戦略にはデメリットも有り、例えば最初の一手が「裏切」から始まる「しっぺ返し」戦略を紛れ込ませると、両者とも裏切られ続ける結果に至る。そこで現在では、一定程度ランダムに「しっぺ返し」たり、「しっぺ返し」のパターンを遅延させたり調整されている。

 「繰り返し囚人のジレンマゲーム」では、「しっぺ返し」ルールは最強であり、長年、これを破る戦略は生み出されなかった。現在でも様々な場面でこの戦略の亜種が展開されているそうで、一説には米国の核戦略もこれを参考に組まれており「先制攻撃は一切しない、しかし、核攻撃を受けたら、次のタイミングで、核攻撃を受けた倍の数の都市を核攻撃する。」というルールが決められているとか。(真偽不明)

 アクセルロッドが提唱してから20年、無敗の勝利を勝ち取ってきた「しっぺ返し」戦略だが、これを破る者が出てきた。2004年、「囚人のジレンマゲーム20周年の大会」にサウサンプトン大学チームがある仕組みを組み込んだ60のプログラムをエントリーさせてきた。その60のプログラムは、200回の試行の最初の数回を一定のパターン(キーパターン)として認識し、合致した「キーパターン」を相手が出せば「仲間」とみなす。「仲間」でなければ徹底的に「裏切」を出す。(相手を「敵」と「味方」に峻別し、「敵」とみなせば攻撃的に対応するなんて、昨今ではよく見る風景だ)

 そして、これがサウサンプトン大学チームの戦略のキモなんだが、60あるプログラムの内、ある一定数は「裏切」を続けるが、別のグループは「協力」を続ける。つまり「仲間」の内の一部は、「協力」を出し続ける「仲間」に「裏切」を出し続けて有利なポイントを重ねる。別の一部は、相手がいくら「裏切」ろうが、自分の有利不利を考えずに「協力」を続けて収奪に耐える。ヒト呼んで「主人と奴隷戦略」この結果、20周年記念大会で、上位3位をこの「主人」が独占することになった。そして大量の「奴隷」は低い獲得ポイントに沈んでいった。

 直後から、批判も起きた。「最初に『仲間』を判別するのは、情報交換を禁じたルールに反する」とか「これはグループを組んで、一部を上位に押し上げる、集団戦略で、本来『囚人のジレンマゲーム』で求める個別の戦略とは異なる」など。

 確かに、一定のグループを組んで、多数の犠牲の上に、一部のメンバーを有利にすることは、個別の戦略論にはなじまない。しかし、この様相は、社会の実相に近い。実社会にはこの「主人と奴隷」のような、「教祖と信者」「わがまま勝手なリーダーと、それに盲目的に従う馬鹿ども」というような姿が散見される。日本には「一将功成りて万骨枯る」という言葉もある(出典は中国の古典だ)。

 こうした「パターナル」なグループでは、グループ内を「味方」とし、そうした在り方を批判するものなどを「敵」とみなす傾向がある。「主人、教祖、わがまま勝手なリーダー」の言うこと、行うことはすべて肯定される。メダルを噛もうが、デマやその場の思いつきを言いふらそうが批判されない。そして、そうした言動を肯定し、付き従う「馬鹿ども」もまさに「馬鹿」。馬と鹿の区別もつかない。インターネットで5分もあれば調べられるデマを検証もしない。

 「囚人のジレンマゲーム」で、「主人」が「裏切」続けても、「協力」し続ける「奴隷」のように、教祖やリーダーに献身する。

 はっきり言おう、「超迷惑」

 適当に、居酒屋(おお、もう八軒伝は無い)か、どこかで宗教か、サークルでも開いて、そっちでやってくれている分にはかまやしないが、いっぱしの政治を気取って、社会やら行政、経済について、何も判っていないままいい加減なデマを飛ばされるのは、迷惑以外の何物でもない。そもそもマスコミも、こうしたデマは明白にデマと示すべきだ。「政治塾が開かれます、参加費3万円、20人です」じゃないよ。いままで、その政治塾からどんな成果が生まれたのか書いてみろよ。何もない、誰もいないじゃない。

www.47news.jp

genzeinippon.com

 こんなゲーム理論を引くまでもないけれど、社会のリーダーやら、お金持ちに尻尾振って、「弟子入り」して、お金持ちやらリーダーになった例なんてあるの?

 リーダーやらお金持ちに近寄って、おこぼれに与ろうとか、引き上げてもらおうって?あーなんて「さもしい」了見。そんな「うましか」野郎は、結局、お金持ちやらリーダーの「餌」になっているだけだからね。マルチ商法やら、Clubhouseやらさ。さもしい、あさましい、せこい、陋劣、卑しい、下劣、愚劣、賎陋。そんなところで搾取されている姿は見てられない。


 重要なことは懐疑だ。自分自身の考え方への懐疑を重ね、反省を重ね、本当の生き方、生きる戦略を練るべきだ。自分の人生を他者に委ねるのではなく、自分自身の力で切り拓く、それが生きるってことじゃないのか?



余計なこと思いついちゃったけど、河村政治塾の講師に「囚人のジレンマゲーム」の説明を求めて、答えられなかったら、3万円返してもらいな。

そいつは2つ資格が欠落している。
1つめは、政治を語ろうというのに、現代ゲーム理論の基本である「囚人のジレンマゲーム」の説明ができないということ。
そしてもう1つは、名古屋市政、河村市政に重要な情報源である、当ブログをチェックもしていないって事だ。そんな奴の話を聞いてもなんの足しにもならない。

追記:「自分のブログに大きな口を」と思われるかも知れないが、現に12月24日には減税日本ゴヤの市議が会派控室に「全員集合」したようだ。



追記:
居酒屋行ってさ、プロ野球の話をするのは楽しいよね。(私は野球詳しくないのでしないけど)
あの選手がどうとか、このプレーがどうしたとか、あの監督はなんだとか。
しかし、それは居酒屋の単なる憂さ晴らしの談義だよね。
誰も、そんな話を真に受けて、次の日試合で使うべきなんて思っていない。

この3万円の講義、行っても聞かされるのは、
こうした居酒屋で展開されるべき談義レベルでしかないよ。
プロ野球の選手が、現代運動理論に精通しているように、プロの政治家なら「パレート最適」ぐらい即座に説明できる。(べきだ)

河村のやっている減税理論? どこにそれ取り上げた論文がある?(懐疑的な論文はある)プロ野球のグランドでは全然通用しない話を、3万円とってやろうってんだから、面の皮の厚さは立派なもんだ。

プロ野球に関する居酒屋談義が、本当の試合で通用しないって事を知っている人々が、同程度の政治談義で実態政治を動かそうって、本当にこの国は「うましか」の国になったのか。



最後に宣伝しちゃえ
peraichi.com

名古屋城天守有形文化財登録を求める会」では、
一月に一回程度、

北区にある「北生涯学習センター」で月例勉強会を開きます。

  令和 4年  1月25日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

         2月22日 (火)
        午後18時30分~
        第3集会室 

 2月22日(火)は、特別企画として。
  建築士が読み解く!
  名古屋市が作成した「幻」の名古屋城天守耐震改修案

  として、建築士 の 渡邉正之 様に
  現天守の耐震改修について、お話を伺います。

※どなたでもご参加いただけます、参加費無料。


政務活動費における広聴広報費の取扱いに関する問い合わせ

 本日、以下の文書を各関係先に送付致します。


政務活動費における広聴広報費の取扱いに関する問い合わせ

令和3年12月23日
宛先:減税日本ゴヤ 御中
複写送付先:名古屋市会議長 服部将也
複写送付先:名古屋市市政記者クラブ加盟報道各社 御中

問い合わせ者氏名:森   晃
住所:名古屋市北区大曽根○○○○○○○
(連絡先:○○○○)

 減税日本ゴヤ(以下「貴会派」と呼ぶ)における、政務活動費における広聴広報費の取り扱いに関して疑義がございますので以下の質問にご回答ください。

1.貴会派の政務活動費中、広聴広報費として請求された事項の内、別表で示した51件(政務活動費請求総額18,525,010円)各事項に関わる広報紙等印刷物の実物、または版下データをお示しください。

2.前項事項は、すべて貴会派における広報紙の印刷、配布に係る費用として、政務活動費内の広聴広報費として、按分率100%で請求されております。名古屋市会政務活動費の交付に関する条例第4条の2には「政務活動費は、別表で定める政務活動に要する経費に充てることができるものとする」とされ、条例別表内の「広聴広報費」では、「1 会派が行う住民からの会派の活動、議会活動、市政に関する政策等に対する要望、意見等の聴取及び住民相談等の活動に要する経費。2 会派が行う会派の活動、議会活動、市政に関する政策等についての住民への報告に要する経費」とされています。

 神戸地方裁判所平成30年4月11日判決、奈良地方裁判所平成28年12月27日判決及び仙台地方裁判所平成29年1月31日判決等において、広報紙における政務活動費の支出について、政務活動以外の部分については、政務活動費より除外し、按分することとされており、政務活動に関わる部分と、政務活動に関わらない部分とで紙面の面積によって按分を行い、政務活動に関わる部分のみ、政務活動費より交付することとされています。政務活動に関わらない事項として、政党活動とみなされるもの、選挙活動とみなされるもの、後援会活動とみなされるものが挙げられ、選挙目的の氏名を告知する行為、自身の顔写真、会派の集合写真など、自身や会派の宣伝と解されるものの無い場合に限り、按分率100%での政務活動費の交付が受けられます。以上の広報紙における按分率の取り扱いについて貴会派のご見解をお伺いいたします。

3.名古屋市会をはじめ地方議会における政務活動費について定めた地方自治法第100条の16において「議長は、第十四項の政務活動費については、その使途の透明性の確保に努めるものとする。」と定められております。法律の条文は議長に宛てたものではありますが、政務活動費の適正な運営とその使途の透明性については、議員すべての留意するところであると思料致しますが、貴会派のご見解をお伺いいたします。

4.名古屋市会において平成25年2月22日に議長決済された、「政務活動費の使途に関する基本指針」の「4.説明責任の確立」において、「政務活動費の使途については、その内容について説明がしやすい状態にしておくことが説明責任を果たす上で重要なことです。また、政務活動に関する記録や成果などを報告書などにまとめておくことも説明責任を果たすために重要な事柄です。この認識の上に、領収書や関係帳票を適正に整理保存すると共に、使途内容について説明しやすい形態にしておく必要があります。(以下略)」とされております。

 政務活動費は市民からお預かりしている公金であり、徒や疎かにすることはできません、そうした意味からもその使途については透明性をはかり、常に説明ができるようにすべきであると思料する次第ですが、貴会派のご見解をお伺いいたします。

5.前項4の求める説明責任、前項3における透明性の確保にご同意がいただけるのであれば、前項2における判例等で示された広報紙における按分率の扱いについて、ご承知の上で按分率100%で政務活動費の支出をされたわけですから、前項1で求めた各事項の広報紙は、按分率100%で扱うに値するものであるとお示しいただく説明責任があると思料致しますが、貴会派のご見解をお伺いいたします。


以上

f:id:ichi-nagoyajin:20211223085039j:plain
別表(1/2)
f:id:ichi-nagoyajin:20211223085117j:plain
別表(E/2)



参考サイト:
genzei758.com


htayama.net

こちらに掲載されている「市政報告令和2年夏号」について
タイトルとその下のスローガンは「政党活動」ではないのか。また、最下の会派全体写真は例示された政党活動、選挙目的ではないのか。であれば、按分されるべきです。

f:id:ichi-nagoyajin:20211223090034j:plain
市政報告令和2年夏号

また、記事中「特別定額給付金」について触れていますが、事実として名古屋市の河村市長は失政を起こしており、その説明、謝罪は見られません。
mainichi.jp
xtech.nikkei.com
www.nikkei.com



追記:
河村たかし政治塾」なるものが開講されるらしい。

genzeinippon.com
news.yahoo.co.jp

メダルの噛み方以外に何を教えるのかとも思うし、いままで数度行われた「河村政治塾」から人材が輩出したという記憶もない。資金ショートしている河村事務所の売上以外、どんな意味があるのか不明だが、少なくとも遵法精神と、公金支出の透明性、説明責任ぐらいは学習すべきだろう。



追記:
河村たかしの”お友達”で名古屋市の政策アドバイザーでも有り、「リコール5レンジャー」の一人でも有った武田邦彦がへんてこなこと始めてる。
news.yahoo.co.jp
www.sanseito.jp