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一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

5月28日減税日本公開質問状

1.5月28日減税日本公開質問状
2.5月12日、13日に何が起こったのか
3.犯人わかっちゃったんですけど

名古屋市会は5月臨時会が閉会したにもかかわらず、荒れ模様だ。
昨日(29日)も、「閉会中理事会*1」が開催されたようだ。

この出来事に伴い、私は「面白いこと」を考えてはいる。*2
また、色々書きたいことがあるが、今回の「主役」である「大村光子減税日本ゴヤ幹事長」に大急ぎでお知らせすること(「3.犯人わかっちゃったんですけど」の内容)に気づいてしまったので、内容を精査すること無く掲載する。

また、この問題の重要なポイントは、4月中の出来事と、5月15日の質問以降の出来事であるが、そこまで書ききれていないので、次回に譲る。

参考:
ichi-nagoyajin.hatenablog.com
ichi-nagoyajin.hatenablog.com

1.5月28日減税日本公開質問状

5月29日の中日新聞市民版に減税日本が「公開質問状」を提出したと報じられている。

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5月29日中日市民版

市会議運委員会で減税日本ゴヤの幹事長である大村市議に対して、「不信任動議」が可決されたことに対して、事の経緯等を尋ねる形で、減税日本代表河村たかしから、名古屋市会議長 中里市議宛に出されたものだ。

大村市議に対する不信任動議は19日(5月臨時会最終日)の深夜の議運(本会議前の議会運営委員会)である。

問題とされたのは大村市議の発言が「二転三転し、議会の混乱招いた」となっている。

ここから、報道は公開質問状の内容に沿ったものになるので、直接公開質問状を確認したほうが話は早いだろう。原本は現在情報公開請求しているが、内容だけ「引用」しておく。

令和2年5月28日

名古屋市会議長 中里 高之 殿

減税日本 代表 河村たかし
減税日本ゴヤ 団長 佐藤 ゆうこ

公開質問状

 令和2年5月13日、13時30分の議会運営委員会終了後に開催が予定されていた理事会が約3時間遅れ、16時30分から開始されました。上記理事会が遅れた理由は、減税日本ゴヤ(以下、「減税」といいます。)と自由民主党名古屋市会議員団との間で、5月臨時会における個人質疑の内容について調整を行っていたためであり、減税の幹事長である大村光子(以下「大村」といいます。)は、上記理事会に引き続き同月19日の理事会にて、理事会の開始が遅れた経緯について何度も説明申し上げていましたが、理事会や団長幹事長会議などが繰り返し、長時間にわたり続けられました。
 それにも関わらず、同月19日に開催された議会運営委員会において、突然、大村に対する不信任動議が議決されました。この議決及び不信任動議に至る一連の行為は、議会ハラスメント等に該当するのではないかと思います。
 そこで、当該議決及び動議に至る一連の行為について、下記の通り質問いたします。6月4日(木)までにご回答いただきますようお願い申し上げます。


1.議会運営委員会において議決された大村に対する不信任動議について、その理由・根拠を具体的にご指摘ください。

2.当該動議に至る一連の行為について、経緯・真相をご説明下さい。

以上

追記:
情報公開によって原版が手に入った

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令和2年5月28日 減税日本公開質問状

この「公開質問状」を見ると
事実関係として、13日の議運が遅れたことは認めている。
その理由は「減税日本自由民主党名古屋市会議員団との間で、調整を行っていた」からであるとしている。
そして、何を調整していたかというと「5月臨時会における個人質疑の内容について」であるとも認めている。

19日の理事会において大村議員が幹事長として、この遅れた経緯について説明していた。
しかし、容れられず理事会や団長幹事長会議*3などが繰り返し長時間にわたり続けられた。
そして、突然議会運営委員会の席上で大村議員に対する不信任動議が提出されたとなっている。

つまり要約すると「13日の議運開催が遅れたのは、減税日本自民党との間の調整が遅れたからで、減税日本だけに責任があるのではない、責任の一端は自民党にもある」と主張するもので、大村幹事長はそうした経緯を19日の理事会で説明したにもかかわらず、不信任とされたということになる。

論評*4は次回に譲ります。

さて、5月12日、13日に何が起こったのでしょう。

2.5月12日、13日に何が起こったのか

※このセクション内の「・・・・・」で囲まれた部分は私の感想。十分な推敲をしておらず、一部は書きかけ。

2020年5月12日(火)

15:00頃 : 減税日本豊田議員、名古屋市財政局総務課庶務係に架電。

職員が減税日本ゴヤ控室に伺い、5月15日の本会議個人質疑の質問内容骨子を受領

その際総務課長から豊田議員へ
 「本件(基金設立)は本日14:00に市長が記者会見した。今後報道される。答弁内容と重複する。担当課に連絡し、記者レクでのやり取りを説明する」

 それに対し豊田議員は「明日10時頃に鹿島議員に相談する」

16:00頃 : 豊田議員に資金課長から上記記者レクにおける記者提供資料等を説明。

・・・・・
5月12日に市長が基金設立について記者発表してしまっており、質問内容は基金設立に対する要望と、それが実現されたということであれば、市長記者発表、その後の報道をなぞる内容であり、周知の事実であるなら議会で「質問」する必要はない。新聞を読めば判ること。
・・・・・

5月13日(水)

9:30頃 : 減税日本と打ち合わせ。
減税日本出席者:豊田、鹿島、佐藤、大村(途中退席)、
当局出席者:財政局総務課長、庶務係長)

市当局より減税日本に(基金設立に関する報道の)新聞記事等の写しを提供。
豊田議員から新たな質問骨子を受領。

財政局
基金設立はほとんどの報道機関で取り上げられている。質問を頂いても報道をなぞるような答弁になってしまうがよいのか」
「5月15日の本会議個人質疑の質問内容の通告まで時間がない。
通告されるのであれば、基金の設置に関して自民と民主の議員からも話があったことから、減税日本から事前に自民、民主にお伝えいただいたほうがよい。自民の議員は市長とも電話で会談し、基金設立について提案していると伺っている」
「通告の前にこうした調整を行わないと質疑中やその後に混乱する可能性がある。議会担当としては本意ではない」

・・・・・
この問題を「成果の取り合い」というように単純に捉えるのは誤りだろう。
こうした「先行事例」について調整することは同じ事柄を二度行うというようなムダを省くことになる。特に、減税日本は行政のムダの解消を訴えているのだから、先行事例には注意し重く扱うべきだ。
大学までに行われる「教育
・・・・・

減税日本
「他に質問する会派はあるのか。文章として要望している会派はあるのか」

財政局
「ない」

減税日本
「要望書として市に提出しているのは減税日本のみであれば、問題はないと思う」
「質問者は鹿島(副団長兼新型コロナウイルス感染症等危機管理対策委員長)か佐藤(団長)か決まっていない」

財政局
「要望書という形ではないが、自民、民主の議員には減税日本の要望よりも前に話をいただき、以降、適宜報告も行っている。そのことは減税日本の皆さんはご存じないことなので、ここでハッキリとお伝えしておきます。後で知らなかったと言われても、私たちも立っていられない(責任をとれない)ので、ただ、調整するかしないかは、最後は議員同士の問題です」

10:30頃 総務課長、減税日本手塚議員に電話

総務課長
基金設置に関しては、すでに報道されており、また、質問を行うのであれば他の議員との調整を要すると説明したが、会派内で動きが見られないので心配だ」

手塚議員
「鹿島議員(副団長兼新型コロナウイルス感染症等危機管理対策委員長)に伝えておく」

後刻、手塚議員から総務課長に電話。鹿島議員に電話し、基金設置に関する質問は行わない方向で調整をした。

12:00頃 市会事務局議事係長から財政局庶務係長へ

財政局庶務係長
基金については、減税日本よりも前に話をいただき、その都度ご報告している議員がいる。通告されるのであれば、事前に調整されたほうが良いと思うと減税日本の議員にもお伝えしているが、通告は出そうか。調整は誰と行っているのか」

市会事務局議事係長
「出すと聞いている。調整は大村議員としている。財政局と健康福祉局一体に対する質問としたいとの意向だ」

・・・・・
ちなみに、5月臨時会の質問通告期限はこの12時であった。

ここで、減税日本は市会事務局に調整を大村議員としていると伝えている事がわかる。
本来、こうした調整は、質問内容を熟知している質問者自身が行うべきだが、大村議員が動いている。これは「幹事長」として動くということであるようだが、ここが最初幾つ目かのボタンの掛け違えだろうと思われる。
幹事長が調整すということになれば、会派間の交渉ということになるが、この質問に関わる行為、つまり、基金設立に関する行動を行っていたのは自民党の斉藤市議と、民主党山田市議ということになるが、自民党民主党もこれらの行為は会派としての行動ではなく、議員個別の活動である。特に会派内で報告や合意をとり会派として動いていたわけではない。そうであるなら、自民党民主党に大村減税日本ゴヤ市議団幹事長が、幹事長として交渉するとなると混乱するのが当たり前だ。
なぜなら、交渉相手ある自民党市議団の幹事長は小出議員であり、民主党市議団の幹事長は橋本議員ということになる。両者とも自派の斉藤市議、山田市議の行動を把握しているわけでもないし、意向を把握しているわけでもない。つまり、大村幹事長が小出幹事長や橋本幹事長に、この質問に関わる交渉を行おうとしても、そのような交渉は成立するわけがないのである。
通常は、質問者自身が調整を行う。この場合であれば佐藤議員なり、鹿島議員が質問者として立つのであれば、どちらかが、または二人で斉藤議員や山田議員の元を訪れ、自分たちが行う質問の説明と、先行していた両議院の意見や意向を聞くべきだろう。そこで両者が拒むのであれば交渉も必要だろうし、あるいは先行する両者に発言の機会が与えられるべきだろう。
会派ごとに指向が異なり、意見が異なることは当然であり、健全なことだ。そうした場合同じ政策に対して1つの会派の発言は偏ったものとなり、異なる会派には容れられない場合もあるだろう。こうした偏りが酷かったり、事実誤認が含まれれば議場が荒れ、議事進行等により発言を求められることもある。そうした混乱を招き、議事の妨げになれば市民の生活を支える予算の採決にも関わることなので、質問に上げる内容については精査が必要なのである。
・・・・・


12:30頃 減税日本、財政局打ち合わせ
減税日本出席者:佐藤議員、大村議員、
財政局:総務課長、庶務係長)

財政局
「通告さるのであれば、あらかじめ関係議員の耳に入れておいたほうが良い。今朝にもお伝えしているが、調整された様子がないが、通告が出そうだということで慌ててきた」

減税日本
「(調整は)必要ないと思う」
「(最終的には、)私(大村議員)が調整する」



財政局
「関係議員は具体的には、自民党は斉藤議員、民主党は山田議員。いきなり大村議員から電話があるとびっくりするので、まずは当局から関係議員に連絡がある旨をお伝えする」


12:40頃 庶務係長から斉藤議員に電話
12:50頃 庶務係長から山田議員に電話

13:15頃 小出議員から庶務係長に電話
自民党控室で経過説明
自民党出席者:小出
財政局:庶務係長、総務課長)

基金設置の提案に関して、当局がやり取りした内容を説明。
説明内容を時系列でメモにするよう依頼有り。


・・・・・
ここで、財政局から斉藤議員に電話があった直後に、同派の小出議員(自民党市議団幹事長)から財政局に電話がかかっている。斉藤議員が対応について自派の小出幹事長に相談したものとみられる。
小出幹事長としては、ここではじめて事態を把握することとなる。

「19日 議会運営委員会、大村理事(減税日本幹事長)への不信任動議に対する弁明」より

14:30頃
小出幹事長、斉藤議員、財政局から2名の職員が「局が作成した書面」を持って減税控室を訪問
質疑について検討するよう申し入れ。

減税日本はこの申し出を受け入れる。
・・・・・

3.犯人わかっちゃったんですけど

最後に、この文章を慌てて掲載した理由。
(たぶん、私は)「犯人わかっちゃったんですけど」

大村市議への個別的な指摘ですが。
今回の事態、最高にこじれたのは
「質問者、対、個々の議員」として扱うべき個別の質問の話を、
慌てて「幹事長マター」として、会派間交渉とした誤り。

なにせ、相手方となる小出自民党幹事長も、橋本民主党幹事長も、当事者である斉藤市議、山田市議の意向を把握していないのだから、会派間交渉に馴染むわけがない。

ここで、本来責任があるのは、質問者であるはずだ。

そうじゃない?大村さん。

そして、18日渡辺義郎自民党市議団団長のお宅に押しかけて、説明された。*5
その後、渡辺団長は大村さんに「あんた聞いとったんじゃないか!」と批判され、怒られた。
つまり、13日に大村さん自身は財政局との話を知らずにいたと、18日に渡辺さんに説明した。
交渉担当者が、こんな基本的な話を知らないはずがなく、渡辺団長が怒るのも無理はない。
しかし、本当に13日には財政局がした説明を大村さんは知らなかったんだよね。

大村さん。

あなたも、財政局が作ったと言われている、12日、13日の事象を記録したメモをお持ちだろう。
ここの5月13日9時30分の項目を見てみなさい。

出席者の欄にあなたの名前「大村議員」が載っているが、その後ろに「(途中退席)」とわざわざ表記している。

やはり、職員は優秀で優しい。

このタイミングの話を言った/聞いていないとなると、必ずトラブルから、わざわざ職員は、あなたが「途中退席」したことを明記しておいてくれたんだよ。

しかし、では渡辺さんの怒りは間違っているのかといえば、そうとも言えない。
これって、財政局と減税日本ゴヤの対話なのであるから、財政局の話したことは、本来減税日本の全員(少なくとも、関係者は)が共有していなければならない。交渉の担当者となっていた大村さんが「知らない」では済まないことなんだ。これだけで十分、役職を追われる原因にもなる。

しかし、それでも思わないか。

大村さん。

そもそもこの質問の問題、斉藤さんや山田さんに話を通すべきは、質問者である人物であるべきで、責任はそのヒトにある。更に、渡辺さんとの対話で上記のように大村さんが本当に知らない事、知らないこと自体責任であるが、それを弁護してくれるべきは誰だったのだろう。そして、なにより、その前に。

大村さんが途中退席したのであれば、それを申し送りして情報共有しなければならない。その当然の責任を果たさなかったのは誰なのか。

大村さん、もう、「そのヒト」を信じちゃだめだよ。



名古屋城住民訴訟について

次回、第七回公判、場所が変わりました。
1階の 1号法廷 です。

第七回公判:
令和2年6月23日(火)午後2時
名古屋地方裁判所 1号法廷です。

名古屋地裁で一番大きな部屋だそうです!

住民訴訟についての動向は、順次お知らせいたします)

peraichi.com


*1:なんじゃそりゃ

*2:内容は後日ご報告

*3:「団長幹事長会議」は市会内の公式な会議体だが、これは開かれていない。この場合開催されたのは団長会議だ

*4:ツッコミ

*5:当ブログ読者は、この突然の事実公表に驚かれるかも知れませんがご容赦ください