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一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

大村幹事長不信任決議における減税日本の問題点(4)

名古屋市会議運理事会が大村光子減税日本ゴヤ幹事長に対して、不信任決議を突きつけたことから読み取れる「減税日本」の問題点は。

(1)
1B:すでにできることが判っている基金について、その設立を求める要望書を提出するという出来レースを仕掛ける欺瞞

2B:自分たちが要望した基金設立について、本会議で質問にのせ、設立したという形を取るためには、質問以降に設立発表すればいいのにそれを待ちきれずに口にしてしまうという幼児性

3B:担当者である大村幹事長に重要な情報を伝えていなかった情報の欠落を生み出す組織運営上の問題

4B:目の前の問題を早く、火種の内に始末せず、放置しておく怠慢

(2)
5B:本会議など公的行事を自己宣伝の場として捉えるさもしい了見

6B:ヒトの成果を我が物にする癖

7B:議員の職を「自分のもの」と思っている公私混同

(3)
8B:なぜ、質問者である佐藤市議が直接交渉しなかったのだろうという責任回避

9B:頭越しの交渉を行う/肩書きに弱いという卑しい心

10B:責任意識の薄弱さ。自派内に責任の有ることを、他会派や当局の責任であるかのように主張して責任を回避しようとする自己正当化

つまり、市議や市長などと言ってはいるが、そうした政治家どころか、一般的な社会人のレベルにも至っていない集団が引き起こした騒動ということになるだろう。

佐藤夕子市議の立場に立って見ると、こんな風に思っていたのではないかと思う。(あ、大川隆法みたく、生霊が降りてきたので、私には「見える」)

「自分たち減税日本が提案して、河村市長が作った基金設立について、自分たちが本会議で宣伝して何が悪いというのだろう。自民党民主党も悔しかったらやればいいだけじゃないか。他の会派は、私たち減税日本や河村市長に対する攻撃から、こうした宣伝を邪魔するために、言いがかりを付けて攻撃しているだけ。こうした言いがかりには大村幹事長が、会派の交渉役として動いてくれただけで、そのやり取りの中でまた、言いがかりをつけて不信任とかを出してきた。ただただ、政治的な攻撃をするだけだ。
基金設立について、早い段階から要望を出してきたと言っても、口頭で言っていただけで、自分たちはちゃんと要望書を出している。自分たちのほうが早く言っていた、なんていうのは、言いがかりに過ぎない」

と、こんな風に考えているとしたら、他会派の議員が早い段階から動いていたことを重要に思っていなかったために、大村幹事長に伝えず、大村さんが渡辺さんに話したときにも、行き違いがあったとして、そんなに大切な事とは思わなかったのかも知れない。なぜなら「自分たちは書面で出していて、他会派は口頭で言っていただけ」だから。

もし、本当に佐藤夕子市議や大村光子市議がこんな風に考えているのだとしたら、完全に視点が主観と癒着している。視点を自分から離して俯瞰で状況を捉えてみるという事ができないのだろう。(あくまで仮定、あくまで霊言の分析ですからね)


こうした観察が「一方的な見方」という批判はあるだろう。佐藤夕子市議や大村光子市議にも事情があるのだろうと。それは理解する。しかし、そうした「事情」なるものが許されるものであるのかには疑問がある。特に、佐藤夕子市議の行動は、本来仲間であるべき大村幹事長を裏切る行動ではなかったのか。

当ブログが、一方の見方しか摘出できていない力不足は認めよう。しかし、例えば新聞紙面には市長の「議会ハラスメント」という言葉が書かれて、こうした一方的な見方、一人前の社会人としては通用しないような、甘えた、得手勝手な見方が一般に広められる。そうした出来事の一片を切り取る行為が、今のこの社会を歪め、30年以上に渡る経済的困難を続けさせ、日本社会そのものを敗北に落とし込んでいる原因であるように思えてならない。

ある人物が、ツイッター上で「左の旦那様はラブドールに文句を言い、右の旦那様は昭和天皇の写真を燃やすことに文句を言う。どっちも「俺様が不快」以上の根拠が無いことに無自覚なのよね」とつぶやかれた。

目の前の出来事に「脊髄反射」しているだけで、深く考えない、そしてその「目の前の出来事」のそのまた周りの出来事からは目をそむける、それを確認する手間すらかけない  ーー そうした手間をかけないのであれば、発言も控えればいいのに「俺様の不快」についてはうるさく騒ぐ ーー

本来、こうした手間を、旦那様方の代わりにかけるのが報道の仕事だろうが、その報道が読者や視聴者に阿って、却って視野を狭める効果をもたらす。

さきの言葉にある「昭和天皇の写真を燃やす」という言葉は、あいちトリエンナーレにおける批判であることは明白だが、事実として「昭和天皇の写真を燃や」したのは富山県であり、「天皇コラージュ」の存在を問題視した天皇賛美派の富山県会議員の指摘や富山県美術館を取り囲んだ右翼街宣車に怖気づいた美術館側である。自身の作品の図録を焼却処分にされた作者が、それらも含めて作品を作ったのであり、そのほんの一部が展示されたにすぎず、そのまた一部を殊更に取り上げて、こうした事実からの切り取りを幾重にも重ね、その脆弱な根拠の上に立てられた批判が、この言葉だ。

近々、「あいトリ知事ー市長意見交換」の(問5)に関しては、資料が揃ったので、追加記述を行う。この河村たかしの記述した「問5」などは、そうした事実の切り取り、歪みの強化が、更に重ねられたものと言えるだろう。

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

判ってやっているのであれば、酷いデマゴギー、嘘であるし、判っていないとするならば、もはや何事にも発言をすべきではない。その知性が欠如している。

それをその「問5」に引用された阪口正ニ郎氏と、その先行研究である奥平康弘氏の著書から示す。そこにはあいトリを批判する河村たかしと、まるでそっくりな行為に対する明確な否定が書かれている。つまり、河村たかしは自身の行為を否定するヒトの主張を自分の主張の根拠としているトンマなわけだ。


それは、こちらでも

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

指摘しているが、河村が引用元としている阪口さんの「芸術に対する国家の財政援助と表現の自由」を読んでみるともっとはっきりとする。


それでいて、そうしたトンマの言葉を、そのまま紙面に載せる同様のトンマな報道が続き、さらにそれを真に受けて信じ込む思考能力に乏しい、老人が資産をすべて無駄な知事リコールにつぎ込もうというのだから、トンマの三乗である。もう、怒る気にもなれない、飴あげるよ、飴ちゃんあげる、体は大事にしてください。

まあ、ともかく。

こうしてみると、名古屋市は市長にも足らず、市議にも足らず、政治家とも言えず、社会人としても足らない人物を、この10年がところ、安くもない給料を払って担ぎ上げていることになる。

ところで、先週、6月1日(月)に、理事会が開かれて、この問題が議論に成ったそうだ。
その際、大村幹事長は「市長、財政局、斉藤市議の理事会への参考人招致を求める」と訴えたそうだ。これは基金の設立の経緯について、「自分たちは文書で要望を出しているが、斉藤市議は口頭で要請しただけだろう」というような「事実」を立証したいのだろう。

しかし、大村幹事長に対して、各会派の理事が「不信任」を突き付けたのは、基金設立について、減税日本ゴヤの関与が有るとか、無いとかという問題を論点にしているのではない。事は簡単で、減税日本ゴヤが理事会に対して、質問通告の提出が遅れた。その理由を聞いているのに、説明が二転三転するから、不信としたのだ。なぜ、減税日本ゴヤの説明、釈明が二転三転したのか、それを釈明すれば済むわけで、それを今更になってまだ質問が成立したか否か。などという論点を持ち込むのは無駄だろう。なにせ、減税日本ゴヤはその質問を行わなかったのだし、通告を提出していないのであれば、他の会派の理事にとっては預かり知らぬたぐいの話だからだ。判りますかね。まったく無駄な論点であり、無駄な参考人招致であることが。

今、何を求められ、何を行わなければならないのか。それが判っていないのであれば、社会人として仕事などできやしないし、政治家などできるわけがない。

さて、残りは公開質問状の回答次第ということで。

最後に1つ、笑っていただきましょう。こういったところが、本当に幼稚で考えが足りない。政治ごっこにもなっていないところだ。(ちょっと気が利いた中学生ならこんなミスはしない)

不信任決議がなされた5月19日の議会運営委員会の議事録、その最後だ。減税日本ゴヤの余語市議(幹事)が最後に発言を求めている。

○小出委員長 
 起立多数であります。
 よって、本動議は可決されました。
 本件については、今後、議運でも御相談をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 それでは、本会議を午後11時25分に再開することにいたしまして、以上で、本日の議……(「すみません」と呼ぶ者あり)時間がないですので端的にお願いします。

◆余語委員 
 今の不信任の理由に関しまして、大村、うちの幹事長の発言が二転三転したことで議会を混乱させたというような御説明だったかと思うんですけれども、その点は、どの点が二転三転をしたということですか。

◆さわだ理事 
 理事会の参考人として、前増田幹事長、手塚団長が出席されておられますので、ぜひそちらからお聞きください。

◆余語委員 
 そのときにそういう話になったということですか。

◆さわだ理事 
 そう理解していただいて結構です。

◆余語委員 
 だとすると、この前の、高齢者サロンでの件ということでよろしいでしょうか。

◆さわだ理事 
 私は、今回の件も含めと申し上げたんです。先ほど弁明でおっしゃった話を含め、不信任というふうに言わざるを得ない、そういう決断です。ということで動議を出させていただいた。

○小出委員長 
 よろしいですか。--はい。
 それでは本会議を11時25分に再開することにいたしまして、以上で本日の議会運営委員会を終了いたします。
     (午後11時17分 散会)

会議録表示


ここで余語委員が「この前の、高齢者サロンでの件」という言葉を出している。・・・本気で意味が分からない。いったいここで余語市議はわざわざ議事録に残るタイミングで何がやりたかったのだろう。まったく分からない。決議が覆るわけがなく、増田、手塚の減税日本における立場を悪くすために名前を持ち出したのだろうか?


なんにせよ。この問題に大村市議の「高齢者サロン」の問題を蒸し返しただけではないのだろうか。

ご存じない方(たぶん、大部分の)にご説明申し上げると、大村市議は、地元(選挙区)の昭和区で開かれた高齢者サロン(市が公費で行う)において、後援会のチラシを配布、説明を行ったそうで、それは高齢者サロンにおける、選挙、政治活動の禁止に触れる行為であり、問題とされた。しかし、大村市議本人は、その事実に対して謝罪を拒み、結果として当時、減税日本ゴヤの団長であった手塚市議と幹事長であった増田市議が名古屋市健康福祉局に対して、「詫び状」を入れる事態となった。


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減税日本詫び状_20200314

・・・ここで15分ほど筆が止まる。

・・・本当に、余語さん、いったいなぜここで議事録に残るようなタイミングで、こんな話を蒸し返したの?

さて、この話は一旦、おいておいて。次回はあいトリの話題に触れます。


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次回、第七回公判、場所が変わりました。
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