市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

市民に嘘をつく名古屋市議その2、富口潤之輔

 昨日に引き続き守山区における台風15号被害の検証会に参加してきました。質問をしようとしたところ司会の防災部長から「昨日も質問を受けた、現地である吉根地区の方々の御意見を聞きたい」ということでしたので質問はできませんでした。

ただ、これは不当なことであると思っています。

1.昨日の会合において、下志段味の越水の原因(堤防の左右差)、及び中志段味の越水の原因(大広見池の氾濫)を指摘したのは自分であること。

2.本日の吉根地区の説明においても「語られていない事実」はあると指摘したかったこと。
(これは、このブログではあえて記述しません)

3.北区における検証を行わないとの情報があるため、これを確認したかったこと。

4.昨日の検証において、私の質問に対して河村市長が答えたが、その答えに明白な嘘が含まれていること。

本日は、この「嘘」について指摘します。

私も、衆人環視の中で、河村市長から発言が嘘であると一方的に言われて反論の機会も与えられなかったわけで、こんな一方的で不当な事はないと思っています。早い話が憤っています。私の発言が嘘であるならば謝罪いたしましょう、しかし、私の発言が事実であり、市長の語ったことや、その市長へ嘘の情報を流したと思しき者が明白な場合は、きっちりとした謝罪を求めたいと思います。


昨日、私は次のように述べました。
「河村市長にお尋ねしたいが、減税と災害対策ではどちらを優先されるのか、本日の財政福祉委員会における討議で、おたく(減税日本ゴヤ)の委員は災害対策よりも減税が大切だとはっきりと言っている」

この質問はずっと後に持ち越され、最後の市長挨拶の際に河村市長はおおよそ次のように答えた。
「減税と災害対策ではどちらが大切かという質問でしたが、これはどちらも大切です。うちの議員が減税の方が大切だと答えたって、そんな事言ったの?」(と、最前列の富口市議に問いかけた、私はこの時、富口市議が河村市長に何と答えたかは知らない、席が遠かったので聞こえなかった)「そんな事言って無いそうでございます、その場に居た人間が言っているのですから間違いない」(つまり、富口市議が、当日の財政福祉委員会において、減税日本ゴヤの委員から「災害対策よりも減税が大切」というような発言はなかったという報告が河村市長に対してなされたと推測して間違いないでしょうね)

まず、この一連の発言の中に問題は2つある。先にそれを指摘しておこう。
そもそも「減税と災害対策、どちらも大切」なんて回答が許されるのなら、政治家なんてこんな楽な商売はないでしょう。こういった難しい選択に判断を下すのが政治家の役目ではないのですかね。こんな回答、それこそ(河村市長が好きな民主主義の国)アメリカでしたら一発で政治家としての信頼を失くしますよ。

そして、発言の否定をするのにあたって、この一方的な否定。私の指摘と、富口の報告、これを受けて衆人環視の中で、私に反論の機会も与えずに「嘘つきよばわり」ですか。一人前の首長とは思えない了見の狭さですな。


では、当日の財政福祉委員会の様子を見てみましょう。
ありがたいことに、今はインターネット中継があり、それを録画していたりしてすぐに検証できる。

ssp.kaigiroku.net

こちらをご覧ください。


減税実施を求める(多分歴史的な)請願審査に伴う委員間討議であって、問題の箇所は1時間18分頃の発言です。前後関係を把握できるように、1時間15分の辺りから聞きお越しをしてみました。



「財政福祉委員会 平成23年10月24日の委員間討議聞きお越し」

(山田)
(1:15:38)
 更に我々が思っているのは、
震災対策も減税施策も両方やれと、
ずっと言い続けていることです。
 つまりそれは両立します。


(横井)
(1:15:47)
あのね、両立しないから言っているんだ。
我々も必死ですよこの震災対策は。
川も端から端まで南区の中歩いたやっていますよ皆。
堤防に空洞がないのか、
堤防が沈みこみしていないのか、
液状化はどうなるのか、

157年前の東海地震でどうなったのか、
のきなみ液状化でやられていますよ。

庄内川、堀川、天白川、山崎川、
みんな崩れている。

今回の東日本大震災でも
関東地方では10の河川で
900を超える液状化が見られた
という状況の中でね。

それをもって当局にお願いしても、
返ってくる答えは「財源ありません」ですよ。

財源ないんですよ。
お金ない。

なにやっとるかといったら、
全部、減税優先なんです。

これで両立どこができているんですか。


(山田)
(1:16:40)
その、東海・東南海大震災が来るというのは
今に言われ始めたことではなくて、
ずーっと言われていることですよね。

それが河村市政になって
減税を始めようというときになって

いきなり震災対策に金を使うほうが
良いということになってくる
というのはちょっと違うのかな
というのが一点あるのと、

震災対策は震災対策で必ず行っていくと

堤防のことも
(1:17:00)
その100億でできるものではないですから。

国にどんどん働きかけて助成金を出してもらうと。
そうい風に動きをやって両立させていこうという考えです。


(横井)
(1:17:12)
まあ、あなたはね、
ひとの命を何と考えているんだ。

急に言い出したこと。
これはね、
3月11日があったからこそこうやって言っているんですよ、
今。

皆さんもそうでしょ。
3月11日があったからこそ、
157年前の東海地震の資料も出して文献も出して調べて

こういったことを不断に反省して
これから対策しようとしているのに、

急に何だといわれたって、
地震があったからやっているんだ、今。

大変失礼な言い方ですよそれは。

(山田)
(1:17:45)
すいません、
失礼だといわれてしまっては
申し訳ない、
言葉が足りなかったんですけれども

つまり
言いたいのは

市長選、更に市会議員選挙において
減税施策を掲げて民意はそれを選んだ以上、

それはひとつやり遂げなければならない
優先事項だと思っています。

(1:18:00)
で、震災対策は震災対策で別に両立できることであって

(聞き取れず)(何度聞いても聞き取れない)


(横井)
聞いたところによると、
河村市長さんがおっしゃっているのは。

税金が入る、
まっさきに、減税分よっこらしょして(取って)
残りのお金でやれと言っている。

とすると、全ての施策に対して
減税が優先するんだ。

そういうことでしょ?

真っ先に減税分取れといっているわけだから、

まさに、人の命よりも
減税の方が大事であるという考え方であると思えてしょうがないんだけど、
そういう理解でよろしいですか?


(松山)
(1:18:45)
この場合、
必要な施策はやり遂げるというようなことが
減税日本
河村市長が思うところですすめている施策でありまして、

なんとしても、人の命を守るということも実現しますし、

減税も実施していくと、
いうことになっていきます。

これは、もともと行政の中に無駄があるでしょう
もっと襟を正すべきところがあるでしょうと
いうようなところに端を発して
行財政改革、それを推進力として
減税の施策も取り入れてやっていきましょうと
ということになっておるわけです。

この委員会の中でももっと
(1:19:30)
行財政改革ができるんじゃないかと
いうようなことありました、

たとえば
交通局の駅名のネーミングライツひとつ取ってみてもどうだとか
いろいろな話があります。

職員改革ポストの中にも
土木局の関係や保健所の関係、
いろいろなものが入っているかと思うんですけれども、

こういった行革もすすめられるんではないかという
意見がある中でこういったものがまだまだ進まない状況であるというのは
皆さん共通の認識の中にあることだと思うんですね。

(1:20:00)
そうしたことをしなくて、すすめなくて財源がないということでは
まったくちょっと話の論点がちがってくんじゃないかというふうに私は
思っているんですね。

したがいましてこの、そのプライスキャップという
効果を最大限に活かしながら様々な行革を局横断的に進めていくと
いうようなことの議論を進めていくと

その上で、市民の皆様の命
必要な施策をのサービスの低下を招かないような形で
我々がチェックをしながら進めていくと
いうふうにしていくべきじゃないかというふうに思っておりますけれども。


(横井)
(1:20:35)
それは間違っている。
自民党が今日に至るまで出した
行革提案の数は河村市政になってからでもいっぱいある
知ってるでしょ。

そういった事を議論しないで
その財源がないというのはおかしいと
そういう議論しているんだ。

やらないのは市長でしょ
でしょ?
やらないのは市長でしょ?

違うんですか?


(以下略)



どうだろうか。
私は、減税で災害対策がまったくされていないとか、
災害予算が減税に回されていると言っていたわけではない。
(実際には、災害対策予算を回しても減税は実現できないようですが)

「災害対策よりも減税が大切と言っている」と指摘している。

そして、実際にここで山田委員は
「市長選、更に市会議員選挙において減税施策を掲げて民意はそれを選んだ以上、

それはひとつやり遂げなければならない優先事項だと思っています。

で、震災対策は震災対策で別に両立できることであって」


と言っているわけですよね。

「ナニナニが優先事項である」と言う言葉は、そのナニナニが、他よりも大切だと言う意味ではないのですか?

嘘つき市議富口、
自分の公約である月例の市政報告会ひとつ満足に開催せず、
妄想の待機児童対策を掲げ、
また、いい加減な事を言って。

副委員長として参加していた委員会討議で、居眠りでもしていたか。

釈明できないなら、バッチを外せ。

これ以上、市民に嘘をつく市議は要らない。


さあ、河村市長。あんたからも謝罪してもらおうか。




追記:
ちなみに「震災対策をづっと言い続けている」というのもどうなんだろうか。
2009年マニフェスト「庶民革命・脱官僚」
において、防災は 2−(7)で取り上げられている。
どの程度充実しているか。判断は、皆さんにお任せする。


追記(10月27日):
「お前の耳は節穴か」とご指摘をいただいた。
上記に記した横井市議と山田市議のやり取り以前に、
開始早々、松山市議がもっと明確に災害対策よりも減税が優先すると答えているとの指摘があった。
いや、ありがたい。まったく、私の耳は節穴でした。

やはり聞きお越してみました。開始早々、4分40秒後です。

(0:04:40)
山口清明(共産・港区):
「ようするに、じゃあ松山委員にお聞きしますけど、
あなたは市長選の民意がそういう民意であったから、
その後震災が起きても、何があっても情勢の変化は、
経済状況の変化がどういう風になっても

やっぱり減税は、財政状況に関係なく、
行うべき最優先課題だと、認識されていると、
(0:05:00)
いうふうに捉えてよろしいですね」


松山とよかず(減税・守山区):
「そのとおりです」


河村市長、富口市議。どう釈明するんだ。
市民の前で嘘を言うな。