市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

古いものを大切にする心

名古屋市はご存知のように、現存する名古屋城天守建物を取り壊そうとしている。正確に言うと、現在の状態では、天守建物の木造化が可能か否かに関わらず、とりあえず現在の名古屋城天守建物を先行解体しようとしている。

この名古屋城天守は、戦災で失われた天守を昭和34年に総工費6億円の内、2億円を市民の寄付で賄うという、文字通り市民の建てた天守であり、優れた外観復元は様々な場所で使われている。

平成30年に名古屋御園座はリニューアルオープンしたが、その緞帳の中央には名古屋城が描かれている。この名古屋城天守は、見る人が見ればわかる、現在の昭和復元天守の姿だ。

f:id:ichi-nagoyajin:20210420003101j:plain
御園座緞帳全体図
f:id:ichi-nagoyajin:20210420003131j:plain
御園座天守部分

国の特別史跡である名古屋城跡の本質的価値は、縄張りと石垣、お堀であると言われている。石垣とお堀は、創建当時の姿を残しており、後世に伝えていかなければならない。しかし、やはり「お城」特に「名古屋城」とくれば、金のシャチホコと、それを戴いた天守が重要であり、「尾張名古屋は城でもつ」と言われる姿は、この金のシャチホコを付けた壮麗な天守建物を連想する。

名古屋城は、西国への備えであり、特に大阪城を根拠とする豊臣方への東国徳川幕府の防衛拠点であった。そのため、名古屋城天守は南北向きではなく、東西に向いて建てられており、その威容は大阪方への威圧でもあった。名古屋城天守が建てられ、第二次世界大戦の戦災で失われるまで、その中を覗いたひとはどの程度居たのだろう。平民はもちろん覗けない。藩主でも見回り以外には立ち入らず、ほとんど誰も出入りしないのが天守である。ガラス乾板写真と呼ばれる史料写真が残っているが、場所によっては羽目板が外れたまま放置されているところもあり、内装は簡素そのものだ。

つまり、名古屋城天守建物の中身など知っているひとは、歴史上でも数百人と居ないだろう。そうであるならば、天守建物の本質的価値は、その外観であり、威容である。そして、その外観と威容はすでに、昭和の名古屋市民により復元されているのであり、誰も知らないハズの内装など再現する価値はない。

また、名古屋市名古屋城天守は復元できるだけの資料が揃っていると説明しているが、文化庁の復元に対する条件は、「(略)当該史跡等の本質的価値を構成する要素として特定された歴史時代の建築物その他の工作物の遺跡に基づき、当時の規模(桁行・梁行等)・構造(基礎・屋根等)・形式(壁・窓等)により、遺跡の直上に当該建築物その他の工作物を再現する行為をいう。」とされている。確かに名古屋城天守には、金城温古録、昭和実測図、さらにガラス乾板写真などの資料は残ってはいるが、「内部構造」を示す資料はない。

平成30年2月14日「名古屋城全体整備検討会議(第8回天守閣部会)」に提出された資料に次のような記述がある。

継手・仕口の検討(1)
各種資料から確認できる名古屋城天守の継手・仕口
「各種史料の内、継手・仕口が確認できる史料は、昭和実測図、ガラス乾板写真のみであり、小天守の継手・仕口は確認できなかった」

f:id:ichi-nagoyajin:20210420004453j:plain
第8回天守閣部会 資料

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

昔のブログで飛騨の匠の千鳥格子を紹介したが、継手や仕口について、外観だけでは何もわからない。

f:id:ichi-nagoyajin:20210420005158p:plain
飛騨組子

また、それを現代の知識から「再現」してしまったら歴史的価値など無い。どこまでも「それらしいレプリカ」でしかなく、本物ではない。

名古屋市民は、後世に偽造の天守建物を「本物」といって残すのか?偽造は署名簿だけで充分だ。

おっと、最初の一行だけ書くつもりが、完全にキーボードが滑ってしまった。
名古屋市は、昭和遺構と言える現名古屋城天守建物を取り壊そうとしている。その事実を前に、次の一文をお読みいただきたい。

古いものというか人間の営みを大事にする環境がないということですよ。(略)だから、こういうものに対して緊急の必要があるから登録制度(引用者注:登録有形文化財制度)をつくるんだというのは僕も非常に大賛成なので、こんな生ぬるい話じゃなくて、これはもっとがんがんやってもらいたいと思います。


 やはりそういうのがあると、人間は優しくなるんです。(略)いろいろなことをやっておっても、話をすればわかる人間ばかりなんだ。それはなぜかといったら、人間のつくったものを大事にしようという気持ちがあるからだ。

これは誰の発言かと言うと、衆議院議員であった頃の河村たかしの発言で、平成12年4月19日の衆議院文教委員会の議事録からの引用となる。当時、名古屋市内にある旭ヶ丘高校の校舎を建て替えるという計画があり、(耐震性の危惧や、空調施設の不備を補おうとして)旭ヶ丘OBでもあった河村たかし衆議院議員は、この校舎保存を訴え、取り壊しの際には腰にロープ巻いて座り込みまで行って取り壊しに反対した。(この当時から、マスコミの前で座り込みなどをする傾向にあった)そのため、国会においても委員会審議でこの問題を取り上げ、登録有形文化財にすることや、登録に伴う予算補助、耐震診断などの予算補助等を求めて質問をしていた。

この時には現有建築物の保存にポジショニングしていたということだ。

当時の衆議院議員河村たかしの発言をもう少し見てみよう。ちなみに、標準語で喋っている。

147-衆-文教委員会-12号 平成12年4月19日


○河村(た)委員 河村たかしでございます。


 日ごろ私は野党として割と対立型の質問をしておるんですけれども、本日は、文化を守るということにつきまして、大いに文化庁並びに文部大臣が積極的にリーダーシップをとっていただいて、(略)文化を守るというのは大変な、まだこれからという格好だと思うんですね。ですから、ぜひ具体的に。


 私の出身高校なので非常に申しわけないんですが(略)名古屋の旭丘高校というのがありまして、昭和十三年づくり、その建物を壊すということです。非常にありがたいことに、文化庁さんの方から、申請をすれば登録有形文化財になるということを文書で示していただいたんだけれども、やはりスクラップ・アンド・ビルドの時代というのが前提としてありますから、壊してしまう、そういう流れから何とかこういうことは、この文化財保護法は国の法律ですから、地方自治の問題もありますけれども、やはり、ここだというときは文化を守るために国が発言していかないと、本当にいいものがどんどん壊されていってしまう、そんなような趣旨でございます。
(略)
 こういう非常に貴重な建築文化財をどうやって守っていくのかということについて、ぜひ、質問というよりも、文部大臣並びに河村次官の方から、一歩踏み込んだ御答弁をいただきたい。やはり文化を守るというのはやらなきゃだめですよ、産業と比べて弱いですから。そんな趣旨でございます。


(略)


 やはり今までの建物というのは、古くなれば壊して新しくつくる、これはみんなそう思っていたんですよ、それしか知らなかったから。しかし、(略)いろいろな工法が、特に大震災以降完成されてきて、例えば下に免震装置を入れて、コンクリートは劣化防止をやって、中は反対に全くリニューアルして新品同様のものにしていく、欧米なんかそれは非常に多いんですけれども、そういう工法が完成されてきた。しかし、時代がちょうどその境でありまして、その認識がないころにできた計画の場合は、壊していっちゃうんですね。


 ですから、(略)取り壊しだけではなくて、(略)そういう工法もやはりあり得る、検討してほしいという、ぜひ御答弁をいただけませんでしょうか。

取り壊しではなく、別の保存を考慮した工法をと食い下がっている。

○河村(た)委員


 やはり最後に文部大臣と次官にもお伺いしたいのですけれども、まず、今の話を聞いておられて、登録されておれば文化財でございますので、それはそれでいいということだけれども、(略)趣旨説明を読みましたら、(略)なぜ建造物だけにこの登録制度を適用したんだという質問に答えて、やはり非常に緊急性があるのだ、流れの中でどんどん壊れていってしまう、だから今こそ登録制度をつくって、いわゆる失うものに歯どめをと。


 (略)これは非常にいいことを言っておられますよ、文化庁のパンフレットです。(略)この中の裏表紙に篠田正浩監督が、失うことに歯どめをかけなければだめだと。こういうのをわざわざつくられてやっておるんです。


 この下に「国が保護している文化財建造物の数の比較」がありまして、私もこれを見て本当にびっくりしました。(略)イギリスで四十四万件、アメリカ五万一千件、フランス三万六千、日本は二千百件、こういう現状なんですね。要するに、文化財がないというけれども、要はそれだけの、古いものというか人間の営みを大事にする環境がないということですよ。これはびっくりしたんです。だから、こういうものに対して緊急の必要があるから登録制度をつくるんだというのは僕も非常に大賛成なので、こんな生ぬるい話じゃなくて、これはもっとがんがんやってもらいたいと思います。


 やはりそういうのがあると、人間は優しくなるんです。うちの地域でも、祭りなんか大事にする人間はみんな非行をやりません。いろいろなことをやっておっても、話をすればわかる人間ばかりなんだ。それはなぜかといったら、人間のつくったものを大事にしようという気持ちがあるからだ。


 だけれども、それがこの驚くべき数字なんです。だから私は、今回の旭丘高校問題が一つの突破口になって、(略)文化庁がもっとどんどん大きく活躍して、日本の中にこういう古いものも残って、人間の営みが残っていくようにしたいということなんです。

「人間のつくったものを大事にしようという気持ちがある」と「話をすればわかる」「人間は優しくなる」そうだが、貴重な昭和の名古屋市民がつくった現在の天守を大事にしようとしないから、あいちトリエンナーレの問題でも「話をしてもわからない」「優しさなどなくリコール、解職を求める」ということになるんでしょうかね。

やはり、古いものを大切にする心ってのは、重要なんだろうね。



追記(4月20日):
天皇の写真を燃やして、足で踏みつける行為はよろしくない。
天皇制の是非や、大浦さんが作品中そのような事をしたかどうかの是非はおいておいて、誰かが敬愛する対象を貶める行為は、人として慎むべきだろう。
では、現在の名古屋城天守を解体して、その部材を売るというような発言は、誰かの敬愛する対象を貶める行為ではないのか。


市民会議設立へ!

ヨコイ候補が今までの実績について、紹介している。

横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):横井利明の実績

「日本初・名古屋初の事業を67事業手掛ける」とする、それぞれの事業については、このヨコイ・ブログに詳細が掲載されている。この「主な実績」に漏れているものの中にも注目に値する施策はいくつかあって、その中でも「世界最古のはしご車」という話題をご紹介したい。

はしご車

2016年09月21日 横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):ベンツ製はしご車 世界最古のはしご車がよみがえる

中日本自動車短期大学(NAC:岐阜県加茂郡坂祝町深萱1301)の支援がいただける見通しとなり、500万円から1,000万円程度の修復費実費で自走可能な状態になる見通し

名古屋市の消防学校に保管されていた「昭和10年にドイツから輸入されたダイムラー・ベンツ製はしご車」について、再活用の道を探る。いたずらに予算をかけるのではなく、自動車学校の教材という名古屋市にも、名古屋市民にも、学校にとっても、そしてそこで学ぶ学生の方々にとっても、皆に利益のある方法を模索する。

これは、情報と、つながり。問題意識と解決への知恵。創発シナジーと言われるものの一例だ。

名古屋市の消防学校に置かれているだけではただホコリを被ってしまうだけ、自動車学校に提案しつつ、市当局との負担割合や、問題が発生した場合の責任分担など、地道な交渉が必要だっただろう。

2016年12月17日 横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):世界最古の機械式はしご車 再走行への挑戦(1)
2016年12月18日 横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):世界最古の機械式はしご車 再走行への挑戦(2)

同大学は、はしご車の修繕を卒業研究の教材などとして教育用に生かすとしている。なお、部品代は名古屋市が負担することが協定書によって明記されたが、作業費用等は同大学の負担で行われる。山田弘幸学長は、「名古屋市の大切な財産を修繕する機会をいただき大変光栄に思う。80年以上前の車を走らせようとする取り組みは、学生たちに感動を与えることになると思う。」と話した。

2018年01月15日 横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):世界最古の機械式はしご車の修復状況は...?
2018年12月20日 横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):世界最古の機械式はしご車 ただ今修復中
2019年01月14日 横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):50年の眠りから目を覚ましたベンツ社製機械式はしご車

50年の眠りから目を覚ましたベンツ社製機械式はしご車のエンジン音

2019年11月14日 横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):世界最古の機械式はしご車
2019年12月18日 横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):ベンツ社製機械式はしご車の修復作業調査
2020年12月16日 横井利明オフィシャルブログ(名古屋市会):世界最古の消防はしご車 修復状況視察

■ 修理進捗状況
・制動装置 90%
・動力伝達装置 80%
・電気装置 85%
・原動機 90%
・その他の装置 85%
およそ85%程度の進捗率となっている。

中日本自動車短期大学のこだわりは、はしご車が名古屋市に納車された当時の姿を復元させることにある。すでに当時の部品が失われた箇所も少なくなく、いかに85年前の姿をよみがえらせるのかに腐心している。たとえば、クラッチレリーズ内のカーボンの製作では、東洋炭素に依頼し、カーボンのX線マイクロアナライザー元素分析を実施。さらに顕微鏡組織観察を実施するなどして、85年前と全く同じカーボンの復元に取り組んだ。

こうして、その経緯を追うだけでもワクワクしてくる。
はやく、自走するはしご車の勇姿を見たいものだ。

河村SL

さて、それに引き換え、現職市長肝いりのSL事業は?

なんとも悲惨。
次のような指摘もある。

中日新聞の記事に「現存するB6形SLは世界唯一」とあるのは、やはり間違いと言わざるを得ないでしょう。せめて「現存するドイツ製B6形では唯一」という表現にして欲しいところです。

(中略)

動態保存には、動態復元にかかる費用だけでなく、その後に乗務員訓練が必要ですし、蒸気機関車の保守には手間が多くかかります。その費用を短い距離で回収しようとすると、それなりの運賃・料金が必要になることでしょう。乗車人員も多く必要となります。それを長期間続けることができるかという点についても検証が必要であろうと思います。

それに対して「動態展示」であれば、設置費用はかかるものの、その後の費用はさほど多く必要ありません。

このような点も加味したうえで、名古屋市民がこの件についてどう判断するのか、注目していきたいところです。

名古屋市が動態化を検討するSL「B6」とは?:達人に訊け!:中日新聞Web

記事にある通り、B6の動態保存はすでに行われており、名古屋市が行う理由がわからない。歴史的にもJR東海のエリアである名古屋市、愛知県は電化が最速でSLとの文化的連続性は無いと聞く。
河村市長の個人的判断(子どもか!)か、そのお友達(類は友を呼ぶ)の一部、バカな市民のために、名古屋市の貴重な歴史資料が破壊され、無駄な出費が浪費される。

www.youtube.com

河村たかしの嘘、オーバートークを真に受けて、ろくな議論もなく市政がすすめられている。そんな事例はいくらでもある。河村たかしは市民の声など聞かない。

市民議会

「河村マニフェスト2021」について見てみたが、いくつか明らかにおかしなところがある。

しかし、そうしたものについてはおいおい検討していくとして、その前に「2017年マニフェスト」について検討してみたい。

app.box.com

思うに、河村たかし自身、「2017年マニフェスト」など、その内容も覚えていないのではと推測する。なぜなら、「2017年マニフェスト」で約束したことについて、この4年間まるで何もしていないにも関わらず、今回の2021年マニフェストでほとんど同じような事を言っているものがあるからだ。

2021年マニフェストの「2-2 若者マニフェスト」に「(1)ナゴヤ版若者会議プロジェクト」というものが掲げられてる。これは2017年の「1 議会改革・減税・市役所改革など」内の「(7)「わかもの議会」の創設へ」とまるで同じものだろう。

2017年マニフェスト(部分)

f:id:ichi-nagoyajin:20210416133056j:plain
2017年マニフェスト(部分)

さて、ではこの「2017年マニフェスト」で掲げられた「わかもの議会」を河村たかし、または減税日本がどのように実現化しようとしたのだろうか。

名古屋市会議録・委員会記録検索システムで

ssp.kaigiroku.net

「わかもの議会」を検索してみよう。

0件だ。

名古屋市のホームページの全体で検索しても、それらしきものはヒットしない。

https://cse.google.com/cse?q=%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E8%AD%B0%E4%BC%9A&search_button.x=40&search_button.y=17&cx=009336591895518755915%3As0eezlix3ya&ie=UTF-8&siteurl=www.city.nagoya.jp%2Findex.html&ref=www.city.nagoya.jp%2Fshikai%2F&ss=16j256j2


私の記憶ではこの「わかもの議会」なるものは、検討もされていない。

私企業が、顧客になんらかのサービス、商品を約束し、料金を取って(800万円でも)そのサービスや商品が収められない場合、ソレはなんと呼ばれるだろうか。「詐欺」だ。つい最近でも元アイドルの女の子が、投資情報だかのサービスを収めなくて逮捕されている。元アイドルの女の子でも許されないことが、72歳の市長では許されるのだろうか。

呆れたことに、減税日本ゴヤの市議の一人でも、このマニフェスト実現のために、質問でもすればまだ良いだろうに、それすらやっていない。それでいて今回の2021年マニフェストに同じような提案を掲載する。

よほど「見栄えが良い毛ばり」と思ったのだろう。
こんな判りやすい嘘もそうそう無い。


そもそも名古屋市議会条例に定められている、「議会報告会」すら開けないようなものが、新たな議会を開くなど期待するほうがおかしい。

民主主義の破壊者、河村たかし - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

ヨコイ候補は「市民会議」を提唱している。
市長、職員、議会、そして市民が熟議を重ね、施策を進めていく。

それこそが、本当の民主主義の姿なのではないだろうか。

f:id:ichi-nagoyajin:20210416131507j:plain
市民会議

政治は事実を元に議論すべきである/ゼロスタート、名古屋城問題

あ゛~めんどくさい。

私は政治は事実を元に議論されなければならないと思っている。
嘘や思い込み、先入観から議論してはならない。

そういった議論が好きな方は、実態政治の世界から離れて、居酒屋でくだをまくか、ネット掲示板にでも書き込みを行ってほしい。

以前、名古屋市議会リコールを行った市民活動家たちが、議会リコールを成立させて「名古屋庶民連」という名前で月に一回会合を持っていた。私も興味を持って参加してみたが、思い込みや勘違い、それに名古屋市政とはそぐわない、つまりは議論しても虚しい議論(というよりも、意見表明)に終止し、「事実を元に議論しましょう」とくどいほど訴えていたことがある。

ある時、この「庶民連」の会合で、参加されたお年寄りが「歩道の立木の根が広がって、歩道が歩きにくい、躓いて転びそうになった。立木の管理をしっかりして欲しい」と言われた。私は必要な指摘と思いメモを取っていたが、しばらくして休憩となり、市民運動家として有名らしい方が私の近くに来て「レベル低いでしょう」といわれた。なんのことか判らなかったが「歩道の根上りなんか議論しても仕方がないのに」と言われて「カチーン」と来た。その方は、「市民運動家」らしく、確か「環境保護」だかなんだかの話をしていたと思ったが、私にはそんな空理空論の議論より、お年寄りの市民が「歩道が歩きにくい」と言われる意見の方が何倍も価値があると思え「レベルが低いのはあなただろう」と言わなくても良い「憎まれ口」を叩いてしまった。そういえば、思い出した。その人物の隣には、あの「水野昇」氏が座っていたんだった。

そのうち、例えば「市民税減税」の議論などになり、定率減税の逆進性や、庶民連のオピニオンリーダーみたいなひとが「私は市民税減税を還付された」などと言ったりしたので(市民税減税は「還付」されない)そうした事実誤認を指摘していたら、「帰れコール」を頂いた。まあ、バカバカしくもあったので、参加しなくなったが、次の月の「庶民連」の会合パンフレットに「事実を元に議論」とか書かれているのを見て笑った。

私も「加速主義」やら「闇の啓蒙主義」さらに例えば「クリプト・アナキズム」の議論が嫌いなわけではない。しかし、それにはそれにふさわしい舞台もあるし、対象も異なる。名古屋という地方自治の舞台で、「闇の啓蒙主義」の話をしてどれほどの意味があるのだろうか。

また、こういったディレッタントなテーマにおいても、やはり嘘や思い込みは障害にしかならない。事実を元に議論を進めなければならない。

昨年の知事リコール運動の請求の趣旨は4項目あって、その内の3項目は一昨年の「あいちトリエンナーレ」に関する主張であり、それを理由として知事の解職を求めている。しかしこの理由なるものは全くの嘘かデマで、事実を元にする議論において論駁可能なものばかりだ。論理的に論駁されているような事柄を繰り返し訴えるのはバカだろう。自分がその論理を理解できないのは他人の責任ではない。

その結果が、660万愛知県民(有権者)の内、実質的に知事リコールに賛同し署名したものが7万人程度しか居なかった。1%程度であったという事実だ。(この約1%というのは大体「ネトウヨ」の対人口比率と同じだ)

つまり、知事リコールにおいては、あんな解職請求の趣旨に賛同できる方が特殊なのであって、もっとちゃんと事実や常識を踏まえれば、別の結論が得られたはずだ。そうした事実確認や思考を怠ったために、もっと常識を外れた署名偽造などといった事象が発生したのではないだろうか。出だしが嘘で始まったものを、嘘に嘘を塗り固めて大きくしていくうちに、偽造などという嘘に行き着いた。こうした事実を見つめ、何が正しく、何が間違っているか、冷静に自己を見つめ直さなければ、これから先の人生で同じような過ちを繰り返すだろうし、そうした過ちを顧みないようにしていることは、自分の人生を真剣に歩んでいないように思える。

人生において成功や幸運は自分自身を高めてくれない。ただ、そうした成功や幸運を享受していればいい、しかし、失敗や不運こそは、自分自身を高めてくれる。失敗から様々な事柄を学び、自分の足りなさを補うことができるし、不運を乗り越えることで、自分自身の可能性を高めてもいける。不運こそが、次の不運を乗り越える訓練となり、備えとなる。

失敗を犯しても、他の誰かの所為にしてみたり、言い訳がましいごまかしで自分を慰めたり、不運にあって、人生から逃げ、自分の本当の可能性を試さないのであれば、安楽な人生ではあるだろうが、そんな人生に意味など見いだせるだろうか。

72歳になって、そうした責任逃れ、言い訳、逃避を繰り返し、誤魔化しの人生を送ってきた人物の、更に重ねる嘘を聞いていると、あんな情けない人生だけは送りたくないと思えてくる。

 

さて、政治は事実を元に話し合われなければならない。

こんなツイートが目についた。

横井市議のマニフェスト

5. 教育
小学校における教科担任制の導入を進めます。

とあるが…
2015年2月に名古屋市は『教科担任制を導入する。全小学校への拡充を目指す』と公表していた。

河村市政、色んな面で頑張って来てた、と言えそう

つまり、今回名古屋市長選挙に立候補している横井候補がマニフェストで「小学校における教科担任制の導入を進め」るとしているが、新聞報道によると、2015年に名古屋市はすでに「『教科担任制を導入する。全小学校への拡充を目指す』と公表していた」のだから「河村市政、色んな面で頑張って来てた、と言えそう」と解釈したのだろう。

これを「嘘」とは言わない。しかし、現実をほんの一面からしか見ていない、典型的な視野狭窄の判断だ。
そもそも「河村市政」が「頑張って来てた」とする根拠など無いのだ。

つまり、一面の事実を見て、思い込みから、ありもしない結論を導き出してしまっているのだ。

 

では「事実」を提示することで、その思いつきと、誤った結論について指摘しよう。

まず、横井市議は元々小学校の教諭で、初等教育のプロだ。
横井市議のブログにおいて最初に「教科担任制」の提案があったのは、2010年5月29日となる。

blog.livedoor.jp

続く2015年1月16日には、自民党市議団の予算要望として「教科担任制の試行実施」が盛り込まれている。

blog.livedoor.jp

つまり、横井候補本人としては、2010年に課題として捉え、制度の評価や研究の結果、2015年に会派としての予算要望という形で、具体的な施策を進めようとしていたということだろう。上記の新聞記事は、こうした動きを捉えたもので、これが果たして「河村市政」が「頑張って来てた」と言えるのだろうか。

横井候補のブログをみると、それだけにとどまらない。
2019年11月議会においては、会派の松井議員が「教科担任制」の拡充や「小中一貫教育の導入」さらに「中学校における自校直営方式による給食の導入」なども論点に上げている。つまり、昨日今日思いつきで掲げた「マニフェスト」ではないのだ。10年以上の積み重ねがこの言葉には込められている。

blog.livedoor.jp

これは、多方、市議会議員の「多選の重要性」をも示す。「教科担任制」という一つの施策を捉えてみても、課題として把握してから、試行までに5年、更に拡充を訴えるまで4年かかっている。これを2期、3期で市議が次々に替わってしまったら、市民の意見が反映されず、市当局の官僚機構に都合の良い施策だけが実行されるようになるだろう。議会の議論は歴史性を失い、薄っぺらいものになるだろう(ネットで検索して、その内の一つの新聞記事で何かを判断するようなね)
そうした弊害を考えれば、予算権や人事権を持たない二元代表制における地方議員については、多選を重ね、プロの職業議員として、プロの行政官僚である市当局と対等に対峙して貰う必要がある。

さて、たった2,3行の思いつきの勘違いを論駁するのにも、このように数行の論考が必要となる。この人物は他にも色々勘違いをしているが、その内の一つについては、面倒なので論駁せず、キーワードだけ指摘しておく。この人物は「設楽ダム」の建設に反対しているようだが、名古屋市は(つまり、頑張っている河村市政は)それにどのような見解を持っているか。「名古屋市地域強靭化計画」(令和2年12月)を確認されるとよろしいだろう。

 

次は、某所で配ろうとしている「名古屋城問題」のパンフレット

ロスタート、名古屋城問題(名古屋城問題をA41枚で説明する)

A.名古屋市民は木造化など求めていない(民意のない施策であること)

1.名古屋城木造化について、名古屋市民の意見を聞くとした「2万人アンケート」は、木造化のカラーパンフレットやDVDなどを同封した豪華なもので、是非を聞くというより、木造化を売り込む内容で、アンケートは設問の中で「耐震改修をしても40年しかもたない」という事実※1に反する嘘によって誘導された回答であって、そもそも正常なアンケートとは言えない。その中で市長案に賛成した者は1,553人しか居ない。圧倒的多数は「無回答」であって、この12,776人と鉄筋の耐震改修案賛成の1,900人を足すと14,676人となる。これだけのひとが木造化に興味がないか、反対していた。

2.名古屋市名古屋城全体整備のための保存活用計画を策定した。木造化事業もこの全体計画に盛り込まれていなければならない。この計画へのパブリックコメントの結果は、異例なことに即座に公表されなくなった。※2 寄せられた意見中、木造化に肯定的な意見は9件であったのに、否定的な意見が140件となったからとも思われる。名古屋市は木造化に対して真っ当な意見交換をせず、否定的な市民の意見は隠蔽しているのである。

B木造化事業の支離滅裂(事業自体が政治的プロパガンダ、虚像に過ぎないこと)

1.名古屋城裁判の簡単解説

 木造化事業は基本設計、実施設計、施工という3つの業務に分けて契約される。事業の契約書の中に「業務要求水準書」という準拠書類があって、そこに「実施設計に着手する前の基本設計の段階において、文化庁における『復元検討委員会』の審査を受け、文化審議会にかけられる」と書かれている。※3 しかし復元検討委員会の審査は受けておらず、よって基本設計も完了していない、にも関わらず基本設計代金を支払ったのは違法だ。(その他、1日検査の問題、指示書の問題、納品物が収められていないなどの問題もある)

2.木材買付のインチキ

 名古屋市は木造化の為の木材買付予算を94億円付けて、買付を進めているが、議会はこの予算について「現状変更許可の見通しを立てて」と条件を付けている。見通しもなく予算を消費し、保管には1年間1億円の追加予算が必要となる。

3.先行解体案の意味

 木造化事業の是非の前に現天守を先行解体する案については、それによって木造化反対派の声を黙らせようとする圧政でしかない。

※1:「史跡等における歴史的建造物の復元の在り方に関するワーキンググループ
-鉄筋コンクリート天守等の老朽化への対応について(取りまとめ)- 文化庁

 

史跡等における歴史的建造物の復元の在り方に関するワーキンググループ-鉄筋コンクリート造天守等の老朽化への対応について(取りまとめ)- | 文化庁

 ※2:「18/7/25(水)名古屋市名古屋城跡保存活用計画に対する市民意見まとめは手引に従い1か月でwebから消えた」 - 名古屋市オンブズマン

名古屋市「名古屋城跡保存活用計画に対する市民意見まとめは手引に従い1か月でwebから消えた」 : 市民オンブズマン 事務局日誌

※3:「名古屋城天守有形文化財登録を求める会」 

peraichi.com


「木造化への賛成、反対の以前に、
ぜひ事実に基づく、市民の意見を聞き、議論の機会を求める」


減税日本は民主主義の否定者、破壊者である

名古屋市長選挙が始まった。
市内のポスター掲示板には、やはり有力な2候補のポスターが早々と掲示された。
このポスターを巡って、ツイッター上で少々ざわつきが起こっている。などと、他人事のように言うのも白々しい、このざわつきの一端は私のせいでもあるだろう。
何かというと、簡単なことで現市長 K村たかしのポスターの写真が若すぎるのだ。

これは某有識者に確認したところ約20年前の「気さくな52才」ぐらいの時のポスター写真を使いまわしたものらしい(なので、写真上はヨコイ候補より若い事になってしまう)、公的な証明写真でも半年以内とか制限があるはずだろうに 「K村はポスターの写真の段階で嘘ばかりじゃないか」と、色々かまびすしい。藤前干潟がどうのと紙資源の消費削減を言うのであれば、ポスターも使い捨てにせず、使い回せばいいのに。どうせ公約なんて誰も読んでいない、写真も同じなら書いてあることも似たようなもの。どうせ守る気もないし。今までのポスターは捨ててしまったのであれば、今回のは取っておいて「次の多選時」にも使えばいい。

ま、それはさておき。これを切っ掛けに K村たかし のおもしろ写真の投稿合戦が始まった。そういうコンテンツなら豊富にあるので、投稿していたら、一風変わった写真を見つけた。ポスターと同じ公式宣材写真を使った「レコードジャケット」のゲラだ。

https://pbs.twimg.com/media/Eys8c1xUYAExEgK?format=jpg&name=900x900

「名古屋大好き」問題
「名古屋大好き」問題(前篇) - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

「名古屋大好き」問題(後編) - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

ある方がツイッターに概要を投稿してくれた。

「衝撃的な話!
河村たかしがプロ歌手にCD制作を依頼。デュエットする予定だった。製作費も歌手側が全て持ったのに、河村側が売り上げ金を要求。拒否するとレコーディング直前で河村が突然翻意。河村は謝罪もせず、人生の集大成として病気をおして臨んだ歌手は失意のまま亡くなってしまう。」

この出来事には、現在のリコール署名問題にも通じる次のような特徴がある。

1.言った言わないという不毛

リコール署名問題で、知事リコールを始めようと言ったのは、高須代表であったのか、K村たかしであったのか。また、リコール事務局は K村事務所を排除していたのか、それとも10月の中旬以降も、K村と田中事務局長は一緒に飲み歩くなど、親しく交流していたのか。

K村の幼稚な言い逃れ体質、責任からの逃避体質が現れている。

2.問題を追求すると、次々と新たな論点が提示され論点ずらしが行われる

これも、リコール問題に先駆けるあいトリの議論において、当初「少女像/慰安婦像」の設置に関する問題を主張していたものが、説得力が無いと見ると、大浦さんの作品に対する「天皇の肖像を燃やした」というデマに問題をシフトさせたり、中垣さんの作品を「特攻隊の犠牲者を揶揄するもの」などと曲解したり。

議論から逃げて、次々に新たな問題を押し付けることで、論破したような気になっているだけ。ただ、嘘は口からでまかせを言うだけで済むが、それを論破、検証するのはとんでもない労力がかかる。

私は主張したい。公職にあるものが、公的に発言したことについて「嘘」があり、それが立証された場合、弁明を行わない、釈明が成立しない場合には、この公人はそれ以降公人とみなすべきではない。特に中日新聞などのメディアに言いたい。「嘘」をこととする者のコメントを、その者が口にしたからと、そのまま掲載することは、メディアの自殺だ。無責任な行為だ。メディアはしっかりとその発言のファクトチェックを行う責務があるし、自身、誤った事を掲載してしまったら、素直に釈明すべきだ。(名古屋市の減税で市中に1128億円の経済効果があるのか?)そして、メディアに嘘を書かせた公人の責任追及は、そのメディアにある。そうしなければマス・メディアといっても、嘘ばかり並べ立てる無責任なデマゴギーと何も変わらなくなる。

3.支援者の使い捨て

一般市民に損害を与えても意に介さない。逃げる。まるで支援者の使い捨て。
支援者など使い捨てても、どうせ後から後から、ワラワラと寄ってくる。テレビに出ている有名人で、名古屋市長という権威があれば、ちょっと頭をなでてやるだけで、喜んで何でもやる。
リコール運動から以降 K村支援を始めたニューカマーのバカどもに言っておく、自分より先に K村支援をしてきた者をあまり見かけなかったりしないか?なぜ、自分が突然 K村 にあれこれ意見を言えるのか考えるべきだ。「お前さんの番」が来たってだけで、お前さんの前のひとは、すでに「使い捨て」にされたんだよ。

K村は自身のポスターにあるように、寄ってくるものには「気さく」に対応する。気さくなだけで、別に心を許したわけでも、支援者のために何かをするということもない。単に「気さく」に対応するだけだ。しかし、支援者が何かを要求したり、責任を追求すれば、途端に逃げる。それを繰り返せば排除される。その場合も、原因は排除された側にあることになる。なぜなら、K村は常に無謬で、絶対に誤りを起こさないからだ。K村は常に「被害者」だからだ。
もはやカルトだ。

K村一派の動きで(政党、減税日本というよりも、遵法意識に欠けたならず者集団の様相のほうが強い)
他に事例はないのかとのことなので、いくつかピックアップをする。

しかし、様々な事から(大体は却って被害が拡大するとか、第三者に迷惑がかかってしまうなど)、このブログで書かれていないこともある。いくつか、このブログ内からピックアップする前に、一つだけ「釈明」をしておきたい。
減税日本ゴヤの市議の中でも河合優元市議の話題は一時、名古屋中のメディアが注目した。「河合優」という名前は判らなくても「ポルシェ・河合」といえば、「ああ、あれ」と思いつく方もおられるだろう。当ブログでも河合元市議の事はあれこれ書いてあるが、件の「ポルシェ当て逃げ事件」やら「公費視察、女性同伴問題」など、調査していくと世間で言われているような状況ではなかった事がわかってきている。細かくは説明しないが、私の判断では河合元市議というのは、お調子者であるだけで、根は悪人というわけではないようだ。ただ、こういう姿を見るにつけ、K村が言っていたような。「人生行き詰まったら、選挙に出ろ。うまく当選すれば税金で食ってウハウハな生活だ」などという事の虚偽性がはっきりする。公職選挙に出るということは、有権者代理人としての重責を担うということで、その意味や重みを理解していないまま「うまく当選」してしまうととんでもない事態に巻き込まれかねない。

そういう意味では、美濃加茂市の元市長である藤井氏の事例も、少々趣は異なるが、問題の起点はK村一派であったりする。藤井氏にはまさに迷惑な話だったろうが、こうした事柄を引き込んだのも、K村に責任がある。(詳しくは書けない!なんせ、この件はあの郷原信郎さんやら江川紹子さんまで騙されたような代物なのだから。機会があれば何らかの集まりを設けて(録音、録画禁止)「裏ブログ公表大会」をしたいぐらいだ)

・・・K村一派の動きで他に事例と言われれば、いくらでもある。その「名古屋大好き」問題でもちらりと触れられているように、K村たかしの古くからの支援者とされるM元県議の話や、怪しさ炸裂N村元市議など、過去ログをご覧になれば、下手なゴシップ記事より面白いかもしれない。

しかし、そうした「元職」について、新規に紹介するとなると、色々と問題が生じそうな気もする。そうした意味からも、現職の話題だけに限らせていただこう。(こうやって「元職」に対する批判が成立しないということを以ってしても、減税日本の市議の「積立退職金」問題やK村市長の国会議員年金問題が、彼らの釈明が成立しない理由がおわかりいただけるだろう。議員は辞めてしまえば、批判が届かなくなるのだ。逃げた者勝ちなのだ)

最初はなんと言っても減税日本副代表で現市会議員団団長、元衆議院議員で、元愛知県会議員の佐藤夕子市議の事例だろう。

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

佐藤夕子市議の自宅に泥棒が入り、玄関ドアなどを壊された。その修理費を保険会社に請求する際に、業者に過大な見積もりを出させたのではないかという話だ。見積書の写真であるとか、「佐藤ゆうこ先生」から携帯電話に送られてきた「保険会社から120万円弱振り込まれました!」「ありがとうございました」などのメール写真があり、これらがどういった意味を持つものなのか、佐藤夕子市議からの釈明を求める記事だ。

こちらは、更にその後日談

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

もう一つは、これも長く団長を務められた浅井康正市議の事例

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

2018年6月18日の大阪府北部地震において「ブロック塀」の倒壊から、幼い命が奪われ、各地で「ブロック塀」を取り壊し、軽く、安全なエクステリアに改築しましょうという運動が起きている。

名古屋市においても地域における見回りや、改築費用の助成等が行われ、地域からブロック塀を無くそうと議論している矢先に、素人工事の新築ブロック塀を作ったわけで、議員としての見識以前に、市民としての常識が疑われる事例だろう。まさに「あんたバカ?」としか言いようがない。

K村市長だけではなく、K村一派には、一纏まりで名古屋の市政からお引取り願いたいものだ。

何も彼らが仕掛けた市議会リコールのときのように「パブリック・エネミー」と糾弾するつもりなど無い。
しかし、公職者たる資格がない K村一派が、今後も名古屋市の市政を壟断することは、名古屋市民への不要な負担でしか無いのだ。


ある減税日本ゴヤの市議にどう感じると聞いたところ「自分たちを市議にしてくれたK村市長を裏切れない」と回答した。人間的に正しいようにみえるが、間違っている。
市議の座は市長の私物ではない。減税日本ゴヤの市議といえども、それを選んだのは市民であり、市議は市民の代理として市議会にいるのだ。「市長を守る男/女」などというスローガンが間違っている。こんな事は中学校の公民レベルのお話だ。
市議は市民のため、有権者のためにあるのであって、市長のためにあるのではない。市長に代表される行政を監視し、その改善を求めるのが市議の職責であって、その責任追及の対象である「市長を守る」者が市議の座に座り、行政への追求をしないということは、単に行政の問題を不問に付しているだけだ。そんなものは二元代表制の否定であり、民主主義の破壊でしか無い。

今般、知事リコール運動において、大量の署名偽造が発見され、「民主主義の破壊」が言われているけれども、すでに6年前「市長を守る男/女」というスローガンを減税日本が掲げた段階で、減税日本、K村たかしは民主主義を否定してかかっているのだ。


民主主義の破壊者、河村たかし

まず、頭に言っておかなければならないことは。

「皆さん、文藝春秋5月号を買いましょう。
文藝春秋5月号は4月10日発売です」

理由は、・・・見れば判ります。

このブログは、名古屋市における地域委員会の展開について、検証していくつもりで始めたものです。
後に減税日本の市議となった玉置さんなどとの対話の舞台として始めたものですが、市議会リコールからの出直し選挙、更に政党減税日本の成立や、市議会会派としての減税日本ゴヤの誕生、さらに、彼らが巻き起こした騒動。

そうした事柄を追いかけている間に、名古屋市政を舞台として、地方自治や現実的な政治の実態まで垣間見る事となってしまいました。まさか、自分が自民党衆議院議員誕生を演出する立場に立つなどとは、思っても見なかった。

何も嫌なことばかりではありませんでした。面白いことや楽しいこと、自分でやっていてよかったと思う事などもありました。そうした事を細々とは書きませんが、自分が亡くなった後に、あの世とやらで先に逝った父親や友人に報告するのは楽しそうです。自分が、今というタイミングで、この名古屋に生まれた。そこに意味が見いだせるような事柄もありました。

私のこのブログと、名古屋市市長選挙を戦おうとしている横井元市議が、2009年から一日も絶やすことなく書き続けたブログ、更に名古屋市オンブズマンの書き記した記録などを辿れば、この12年間の河村市政の様々な側面を理解することができるでしょう。それはチャーチル言うところの「最悪の政治形態(民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば)」である、民主主義の脆弱性であり、弱点を示すことでもあるでしょう。

気を抜けば、民主主義は本当に、チャーチルの前提抜きに「最悪の政治形態」になってしまう。

その具現者が現在の名古屋市長である「河村たかし」にほかならない。

河村たかしには「民主主義」などという概念はない。河村たかしにとって「庶民革命」とは「俺様王国の成立」でしかなく、「民主主義発祥の地名古屋」とは「名古屋は、その多数を握った俺様のもの」の意味であると理解できる。河村たかしにとって「議論を行う」とは、「俺の話を聞け」にほかならず、民主主義とは多数決原理主義にほかならない。そして、自分が少数者に陥るような場合には、その多数決は無かったことになる。(名古屋城保存活用計画におけるパブリックコメントが削除されたように)

ombuds.exblog.jp


昨日のリコール署名に対する独自調査とやらでも、そのすべてを見たわけではないが、やはり肝心な人々への謝罪は無かった。つまり、リコールなど参加する気も、興味もない一般県民で、偽造されたリコール署名簿に名前が記載された「真の被害者」に対する謝罪だ。

このリコール署名偽造事件に対して、河村たかしは「僕も被害者」といっているが、それは選挙目前に世間体の悪いイメージを付けられて、選挙の妨害をされたようなもの。ぐらいの感覚から出た言葉だろう。何も関係ない一般県民の立場は河村たかしにとっては、全く関係がないようだ。また「なぜ見破れなかったか、情けない」などと言っているようだが、感想が主観から離れていない。客観的に状況を見て何が起こり、何を行うべきかという観点が見事に欠落している。リコール署名偽造事件を受けて、河村たかしの関心の対象は、どう言い訳をし、責任を回避すれば、市長選挙に影響なく再戦を果たせて、また税金でぬくぬく楽ちんな生活が送れるのか。そんなさもしい魂胆ぐらいしか感じられない。

考えてみれば、河村たかしによるこの12年間の河村市政は、河村たかしの政界サバイバルの為の12年間であって、見事なまでに名古屋市民の為の市政という観点が抜け落ちている。

河村たかし名古屋市民の意見など聞く気はない。名古屋市民が市政にどのような意見を持っているかなど、一切興味もない。

名古屋市には議会基本条例という条例がある。(公布は河村たかし本人となっている)
名古屋市議会基本条例

この議会基本条例の第4条の4に「議会は、議会報告会を開催し、議会活動に関する情報を積極的に公開するとともに、市民の意見を把握して、議会活動に市民の意見を反映させる」とある。この名古屋だけではなく、議会報告会が設置されている地方自治体は多く、タウンミーティングや市民懇談会など、呼び名も形態も様々だが、各地で活発に行われている。しかし、名古屋市ではこの議会報告会は開催されていない。毎年、自民、民主、公明、共産の各会派が予算要望でこの議会報告会の開催を求めているが、河村たかしは開こうとしない。条例には、議会報告会の開催主体は議会となっており、憲法の93条の規程によれば「地方公共団体には、法律に定めるところにより、その議事機関として議会を設置する」とされているのであるから、その議会が行うべき議会報告会の開催主体は地方公共団体、つまり名古屋市が行い、費用を負担しなければならない。

河村たかしは自ら公布したこの条例の定めを、自ら破っている。


河村たかしは、市民の意向や真っ当な政治の課題なども興味がない。河村たかしは興味のないことには顧みようともしない。(それでいて、興味があるのがお城と、SLと来るのだから正気を疑う)

4月3日の3者討論会に置いて、最後の質問者がLGBTの観点から、「同性婚パートナーシップ」についての各候補の意向を聞いたところ、河村たかしは「ええとは思いますが、なかなか難しいんですわ」といい加減な事を言っていた。興味がない、興味がないから何もやらない。しかし選挙の手前、何もやらないとは正直に言えないから適当に誤魔化しているという姿がありありと分かった。河村に続く横井候補が「条例を作成し、議会に諮る」と明確に回答し、尾形候補も「条例が良いのか、(市長の)専決が良いのかわかりませんが、早急に対応したい」と回答していた。政令指定都市の市長であれば、専決でも条例提案でも直ぐにできる。本当に3日もあればできるだろう(その条例が可決されるかは別にしても)河村たかしはやりたくないだけ、しかし正直にそう言えないから、いい加減な回答を行う。しかし、これは口からでまかせであり誠実さのない行動だ。

誠実。

河村たかしを見ていて、これほど似合わない言葉も無いだろう。市民からの批判を半笑いで受け流し、わけのわからない名古屋弁でごまかす。質問に質問で返すなんざ、小学生レベルの知能しか持ち合わせていないのかと疑う。毎晩のように飲んだくれている間に、まともに論理的な思考を巡らすこともできなくなったのだろうか。

4月3日の3者討論会では、河村たかしの国会議員年金の受け取り問題も議題に上った。その際河村たかしは「受け取らなければ寄付とみなされて、公職選挙法に違反する」などと主張していたが、全くの嘘、でたらめだ。

国会議員年金は、当事者が手続きをしなければ支給は開始されない。その手続を5年間放置すれば、失効する。つまり、5年間何もしなければ受け取る資格を失うのだ。失効した年金というのは、寄付ではない。一切の金銭の移動が無いということで、そんな事が違法になるわけがない。

河村たかしはわざわざ手続きをして、国会議員年金を受け取っているのだ。

更に怪しい。

河村たかしは「自分が市長を辞めたあと、受け取った年金は寄付する」と言っているが、年金はその後も支給されるだろう。市長を辞め、寄付をした、その後の年金については、どのように処理するつもりなのか。自ら「1円も受け取らない」と言っていた国会議員年金を、その後は受け取るのだろうか。死ぬまで「税金で食って飲んで、楽ちんな生活」を送るという魂胆なのだろうか。

4月3日の3者討論の話題で、もう一つ言っておきたい。

横井元市議は8期30年市議をやっている。
それを捉えて「多選批判はおかしい」という声がある。河村たかしも「市長の多選を批判するのであれば、市議の多選はどうなんだ」と、議論をはぐらかしている。この論点のすり替えに乗って、「市長の多選問題」についての考慮を止め思考停止に陥るものは残念な類だ。知性が低い。与えられた論点について一定の解決を見てから、別の論点については考慮すべきで、別の論点に目くらましを食らって当初の論点を失うという行為は、知的活動において、活性が低い。興味深いことに、多分、河村たかしの脳内ではこうした事が日常的に行われているようだ。つまり、何らかの論点を提示されて、批判されるような場合には、その論点についてしっかりと検証し、機会があれば改善するよりも、別の論点を持ち出して思考停止してしまう。こちらの方が楽ちんなんだろう。知的活性が低いままで自尊心だけは満足させることができる。

さて、市長は多選すべきではない。せいぜい3期12年が限界である。しかし議員にはこうした拘束をかけるべきではない。なぜならば、例えば都市計画など10年20年と議論されることも稀ではない。地域住民の様々な意向や都市全体との調和、さらに市当局の関係各所の連携等、2期や3期の市議では右も左も判らない。減税日本の市議を見ていればわかる。結局何もできていない。トンチンカンな混乱ばかりを引き起こして、いたずらに議会運営費を浪費している。10年、20年。場合によっては30年と経験を重ね、職員よりもその政策に精通した議員が居ることは、議論をより深いものにするだろう。確かにそれだけではなく、社会人や様々なジャンルから移ってくる人材も必要だろう。議会にはこうした多様性が必要であって、その中には職員よりも長く、政策に通じているものも必要なのだ。

しかし、市長はだめだ。なぜならば市長(首長)というものは、予算編成権、人事権、さらには条例などの専決権がある。莫大な権力を持つ権力者なのだ。(その市長が一般の「市民」であるかのように河村はいっているが、それは彼が市長として「何もやっていない」傍証でしか無い)
そうした絶大な権力を持つものが、12年以上(一回り以上)権力を握り続けると、そこには腐敗が起こる。12年もまともに財政政策を打ち出してこないような市長の下では、その都市は財政の硬直化が起こる。

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

市長においても、様々な多様性をもたせ、その都市を活性化させるためにも、市長の多選は行われるべきではないし、市長をいたずらに多選するものは、私利私欲からその都市の活性を奪おうとする者である。


名古屋市長選挙2021後の名古屋城問題

私は名古屋城の木造計画に係る基本設計代金の支払い問題で、名古屋市を相手に裁判を行っている。

peraichi.com

裁判資料

裁判の争点は主に3つで、
1.契約に謳っている基本設計時に行われるべき事柄が行われていない、故に基本設計は未完成であり、その代金支払いは違法だ。
2.段ボール5箱に及ぶ大量の基本設計図書を、たった1日で検査したとするのは無理があり、検査しないままの代金支払いは違法だ。
3.契約書に記載されている物件が納入されておらず、基本設計契約は完了していない。

詳しくは、裁判資料を御覧いただきたいが、名古屋市代理人はあの北口雅章弁護士で、所々面白い主張も散見される。

上記のように契約書面に記載されていることが実行されていないにも関わらず、一審では名古屋市側の主張を全面的に受け入れて、私は敗訴した。もし、行政の主張はそれが根拠もなく、矛盾を孕んでいても受け入れ、住民の主張は論理的で実証的であっても受け入れないとするのであれば、司法など要らないだろう。行政は常に勝手なことをして、司法は疑問も持たずにその主張をなぞるだけなら、住民は司法になど判断を求めない。行政の公平公正も期待しない。司法など要らない。

この一審判決で呆れたのは、私達原告が主張などしていない竹中工務店の責任について検討し、ソレがないから原告敗訴って、私らが言ってもいないことで勝手に判断されている。アホちゃうかと思ってしまった。

名古屋市の河村市長が進めている「名古屋城木造化事業」の基本設計代金が違法であるとする私達の主張、その主な論点のうち、上記の1について、ちょっと具体的にお示しするので、私達の主張が間違っているか、一審判決や名古屋市の主張がおかしいのか、皆さんに判断してもらいたい。

なるべく簡単に述べます。

名古屋城天守の木造化事業というのは、竹中工務店と「技術提案交渉方式」という形式で進められている。設計から施工までを一貫して竹中に発注する形となっていて、その全体の契約は基本協定というものに謳われている。これが全体の事業に係る契約だ。

その基本協定の第3条にこうある「第3条 本事業は、以下に準拠する。」その「三 発注者が本公募手続きにおいて配布した資料」「2 発注者が本公募手続きにおいて配布した資料とは、平成27年12年2日付けの公募型プロポーザル実施公告、実施説明書、業務要求水準書」

つまり、木造化事業の準拠資料に「業務要求水準書」が含まれている。

いわゆる天守木造化に505億円かかるというのは、この事業全体を言うのだが、名古屋市は竹中にこの事業を、基本設計、実施設計、施工という3段階(3業務)に分けて発注を行う。名古屋市は現在、基本設計業務は終了し、実施設計業務の段階に入っていると説明している。基本設計については終了しているので、名古屋市竹中工務店に基本設計代金(約8億4千万円)を支払っている。

基本設計については、基本設計業務として個別に契約を交わしているが、例えばその「名古屋城天守閣整備事業基本設計その他業務委託 業務委託概要書」には次のような記載がある。「(5)施工技術検討業務 イ 要求水準の確認 業務要求水準書の内容が確実に設計に反映されていることを確認する(略)」

つまり、木造事業の基本設計業務においても、「業務要求水準書」の内容は、確実に設計に反映されるべき業務要件であることがわかる。

つまり、小難しい事を言わなくても「基本設計業務を行う場合には、色々な契約書に書かれたことを守るのだけれど、その中に『業務要求水準書』が含まれていて、ここに書かれていることを守らなければなりませんよ」ということで、小学生程度でも理解できることだろう。

ではというので、その「業務要求水準書」の一節に何が書かれているのかというと。

「第2章 第4節 1.(6)特別史跡における条件」という項目があって、「その他、下記事項②」として

「木造復元に際し、実施設計に着手する前の基本設計の段階において、文化庁における『復元検討委員会』の審査を受け、文化審議会にかけられる」と書かれている。

「基本設計の段階において、文化庁における『復元検討委員会』の審査を受け」と書かれている。審査をパスしろとは書かれてはいないから、受けるだけでもいいと解釈できて、私達原告(市民)も、そう理解しているが、さて、名古屋城天守木造化事業は、文化庁における「復元検討委員会」の審査を受けているのでしょうか?

これは周知の通り、「門前払い」を受けている。全く受け付けてもらえていない。

そうであるなら、基本設計は完成していると言っていいですか?それとも完成していないと考えるべきですか?

名古屋市は竹中にこの基本設計の完成代金を支払っているのですけど、これって適切ですか?不適切じゃないですか?

というのが、私達が起こしている裁判で、皆さんの判断はどうでしょうか?

  上記、論証と原告側証拠書類の対応:
    甲第1号証 業務要求水準書
    甲第3号証 基本協定書
    甲第5号証 業務委託概要書

私の私見だが、名古屋城天守の木造化事業が頓挫しかけている(事実上、頓挫している)のは、基本設計の、その大切な条件である文化庁における「復元検討委員会」の審査を軽視して、それをクリアもしていない内から、実施設計だの木材買付だのしてしまっているからだろうと思われる。文化庁からは基本構造である「跳ね出し架構」を否定され、強度計算の基礎中の基礎であるケーソンのボーリングも否定されている。まったく、文字通り「砂上の楼閣」なのだ。

では名古屋市は、なぜ「基本設計は完成している」などと言ってしまったのか。簡単だ。河村市長が「2020年7月のオリンピックまでに名古屋城を木造化させて、観光の目玉にする」と言っていたために、基本設計が全く進んでいないなんて言えなくなってしまったんですよ。2020年っていつですか?去年でしたよね!確か!

市長の絶大な権力、行政の裁量権、司法の権威をもってすれば、芥子粒のような市民がいくら訴えても、そんな訴えははねつけることができる。あたかも名古屋城木造化が可能であるかのように言うことはできる。しかし、現実はもっと冷酷だ。

絶対にできない。

砂上どころか、空中に浮かす以外に名古屋城の木造復元なんぞできやしない。(ラピュタの飛行石でも探しておいで)


これを読んでいる方々の中でも、名古屋城木造化を希望される方がいるかも知れない。河村市長に対しては否定的でも、名古屋城木造化には期待しているひとも多いようだ。

そうした方々の頭から冷水をかぶせるようで申し訳ないけれども、「あなた方は一体何を期待しているのですか?」

名古屋城天守の木造化については、基本設計ができていない。その姿を正確に知るものは誰ひとりいない。(竹中工務店の技術者だって、まだどんな姿になるのか知らない。なぜなら、文化庁「復元検討委員会」の審査によって、建築の仕様を確定させなければ、その基本構造はどのようになるのか、最上階の階段はどうなるのか、そしてそこにひとの立ち入りは許されるのか。まだ確定していないのだ。どんな物ができるのか判りもしないものに対して期待するというのは、幻想だ。

河村たかし中日新聞が煽った幻想を真に受けているってだけだ。

そもそも河村たかしは「本丸御殿」の建設に反対していた。初期市長選挙の公約にある4大事業の「ストップアンドシンキング」の対象の一つが「本丸御殿」だった。ところが、完成してみるとまるで自分が作ったかのように喜んだ。コスプレまでしてみせてね。職員のこの「薬」が効きすぎて、初期市長選挙の公約になど無かった「名古屋城天守の木造復元」なんて戯言を実行することになってしまった。

「本丸御殿」はひとの出入りする居住施設だ。贅を尽くした建築となっている。しかし、天守というものは櫓であって、基本的に人は立ち入らない。尾張藩の当主の中でも、年に一回程度、見回りの際に中に入ったとされる程度で、中身はガラガラだ。

金城温古録
CiNii 図書 - 金城温古録

昭和実測図
昭和実測図 閲覧サービス

ガラス乾板(保存活用計画資料編)
保存活用計画資料編

ガラス乾板には壁の羽目板が外れたまま放置されていた様子も写されている。また、河村たかしは「図面が残されているから復元できる」と言っているが、残されている図面は外から見た図面だけで、内部構造については残っていない。当たり前で、江戸時代には徳川家の軍事施設であって、その内部構造図が残されているわけがない、明治以後は皇室財産であったり「国宝」であり、それを壊してまで内部構造を調査などしていない。つまり、内部構造については現代の技術で推測するしかない。

犬山城松本城、姫路城などに行くと、その手斧の切り込み一つに、当時の職人の息遣いが残り心に響くが、現代技術で再現されたものは、レプリカであって、そうした文化遺構ではない。

河村たかし名古屋城天守の木造復元を言い始めた頃。ある方がこう告げた。

「河村が、今ある名古屋城をぶっ壊して木造で建て直すというのなら、やらせてみればいい。どうせあの男にまともな仕事ができるわけがない。地域委員会も、減税政策も、やはりいい加減で失敗でしか無かったが、こうした失敗は市民の目には見えない。職員も必死で誤魔化せば大部分の市民は知らないままだ。けれども、今回は違う。名古屋市民が愛してやまない今の名古屋城天守。それを壊して作り直すのだ。立派な物ができて当たり前、あの男のようないい加減な者が造る、中途半端な代物であったなら、その時名古屋市民はやっと気がつくだろう。自分たちはなんて事をしてしまったんだ、なんて奴を市長に選んでいたんだってな」

私もこの意見に賛成だった。確かに名古屋城天守が失われるのは残念な気持ちになったが、それでも河村たかしの虚偽性が、名古屋市民の前に可視化される機会かもしれないと黙っていた。当ブログの過去ログを見ていただければ、私が最初から名古屋城木造化に反対していたわけではないことがご理解いただけると思う。

しかし、名古屋城木造化が具体的になり、そうした勉強会や市民集会に参加していくと、本当に名古屋城に対して愛着を持つ人々がいることがわかる。現在の名古屋城天守が取り壊されると聞いて、涙を流す人までいる。その姿を見ると、こうした政局から名古屋城を壊してしまって良いのかと思うようになった。

letus-protect-the-castle-of-th.jimdofree.com

幸い、河村たかしの虚偽性は、あいトリとそれに伴う知事リコール、及び署名偽造事件で「可視化」されたのだから、心おきなく現名古屋城天守の保存、保護を訴えていきたい。

さて、そうした観点から今回の名古屋市長選挙を眺めてみる。(ここから、本論だ)

候補のうち、太田候補と尾形けいこ候補は現在の名古屋城天守保存に賛成されている。

横井候補は事業の見直しを行われるようだ。確かに現在のような進め方では何年かかるか判らない。特に国や県からの補助金助成金なども仰いで、収支見通しについても、現実的な再検討を行うだろう。

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

そうした現実的な見直しに対して、私はここで2つ進言したい。

1.真水で500億円出す事業を止め、国や県から予算を獲得する呼び水500億円とすべき

名古屋城天守木造化は完全に名古屋市単独の持ち出し、さらに、それに伴って研究施設だとか様々なポストまで用意させられて、付帯費用等を勘案したら国などに「たかられ放題」の事業となっている。(こうした姿も、河村たかしの無能を表す)
それよりは、この500億円を残して、国や県のすすめる事業と共同歩調を取れば、補助金が同額付いたとして1000億円の公共事業を展開できることになる。逆を言えば、1000億円の公共事業を諦めて、名古屋城の木造化をすすめるのか?という選択になる。

2.ランニングコストの低い事業にシフトすべき

リチャード・クーさんも言っている。

ichi-nagoyajin.hatenablog.com

デフレ期には公共事業、公共投資を膨らせるべきだが、その際気をつけるのはランニングコストのかからない事業を選択すべきだ。ランニングコストの過大な事業は、将来的に予算の硬直化を招き、行政の自由度を奪う。そもそも各種建築物が、木造から鉄筋コンクリートに移行したのは、こうしたランニングコストの軽減からで、そうした意味からもここで金食い虫の木造建築を新造するなどというのは愚の骨頂と言える。
呆れたことに、名古屋市が作った木造化における収支計画には、このランニングコストが全く含まれていない。バカが集ってでっち上げたとしか思えない収支報告であって、こんな代物をありがたがる中日新聞には「提灯もタイガイにしろ」と言いたい。

つまり、木造が良いとか悪いなんて議論をしているレベルではない。その事業としての正当性や、経済的な選好を見ても、ここは一時的にでも現天守の耐震改修を行い、有形文化財登録を行って、コロナ後の観光行政を適正化し、全体整備や木造化については、もっと腰を据えた議論を行うべきだ。

そして、天守閣部会は解散、研究センターも廃止、ステップ名古屋は ・・・ぜひ「河村市政記念館(プレハブ)」として残していただきたい。展示品は私が提案したい。(まず、「民主主義発祥の地」とかいう、勝手に作って使えなかった恥ずかしい垂れ幕なんか展示すべきだろうね。偽造署名簿なんかも、個人情報に配慮して展示したいね)

さて、河村たかしが市長となった場合、この名古屋城木造化事業はどうなるのだろう。

多分、何も変わらない。残り4年では前に進まない。来年には竹中工務店との協定期限が訪れる。その際、事業遅延をひき起こしているのは、文化庁との交渉責任のある名古屋市であって、事業実現の見込もないまま、実施設計代金の実費支払いを求められるかもしれない。陽子線がん治療設備の工事遅延については、遅延させてなお一億円儲かったと子ども騙しの強弁で誤魔化しているが、この場合はどんな嘘を付くのだろうか。今から楽しみだ。

たぶん、木材もダラダラと買い続けるだろう。そうした支出、市民の負担など顧みない上に、そうした事で少しでも事業が進んでいるように見せたいからだろう。(そして、どこか地方で、御神木でも買い取って、中日新聞の記者に取材させ、記事にさせるのだろう。なんの批評性もなく)職員も心ある有識者も、辛抱強くお相手を続けるだろう。(それは河村たかしを尊重するからではなく、それを選んだ市民の選択を尊重するからだ)それでも何も進まない。

市長の絶大な権力をふるえば、高齢化した町内会、自治会への政策が何も無いことなど職員はごまかす、地元紙も書かない。市長の絶大な権力をふるえば、経済学シミュレーションが「効果なし」と断じた減税政策でも、あたかも何か、効果があるように見せることはできるかもしれない。地元紙も1128億円の経済効果と書いてしまっているのだから。しかし、市長の絶大な権力をもってしても、空中に楼閣を浮かべることはできない。

現実は誤魔化しが効かず、
時間は冷酷である。

現在のような進め方をすれば、一年、一月、一日と事業の矛盾が顕になり、河村たかしの嘘が明らかとなる。そして、いたずらに市民の血税が浪費されていくだけだ。

贋作「リコール事務局 田中事務局長の河村市長への抗議書」(代筆、一名古屋人)

贋作「リコール事務局 田中事務局長の河村市長への抗議書」(代筆、一名古屋人)

ある人と話していて、面白いことが頭に浮かんだ。なので、ブログの構成をガラッと変えます。

本日のブログは、リコール事務局の田中事務局長に向けて書きます。

「田中さん、下の文章使っていいよ」

その前に、前提事実をおさらいさせていただく。



昨日(3月30日)愛知県の大村知事をリコールしようとした「お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会(代表:高須克弥)」(以下では単に「リコール事務局」と表記する)の収支報告が愛知県選挙管理委員会に提出され、その内容について事務局長の田中孝博元県議が愛知県庁において記者会見を開いた模様だ。

www.youtube.com

収支報告書は、記載内容が荒すぎて、正式には選挙管理委員会に受け取ってもらえなかったそうだが、いくつか判明した事柄もある。(事実と確定したわけではない、田中事務局長側の主張であるともいえ、全てそのままに受け止めることはできない)

また、一部報道では「佐賀の経費が無かった」とか書いているようだが、この収支報告書にそうした違法行為の経費が明示されるとしたら、それこそ驚きで、そうした違法行為は帳簿に載っていないか、この収支報告の影に隠れていると思ったほうが良い。確かにいくつか怪しい項目もある。(リコール運動開始時点で、リコール事務局は350万枚の受任者ハガキを愛知県中にポスティングする)と言っていたが、結果としてそこまで広範なポスティングはされていないようだ。つまり、受任者ハガキも350万枚など刷られてはいないと推測される。ここに差額が生まれる可能性は十分あるだろう)

ちょっと興味がひかれたのは、高須克弥が1200万円貸し付けたとされていることで、多分このリコール事務局自体、これで解散だろう。つまり誰が誰に貸し付けているのか全く不明になるが、ならば最終的には高須克弥の貸し倒れということになって、所得控除できるのにと思えてしまう。昨年末にポロシャツだか何かの業者が、支払いを受けていないとツイッター上で騒ぎになって、数百万円高須が支払ったようだが、そうした支払いを積み上げるとこの1200万円になるのだろうか。また、書籍の代金で400万円支払ったとも言っていた。当ブログではすでに「月刊Hanada」の高須特集号、定価約1000円は、5000冊ほど高須の買取で出版されていて、その一部がクラウドファンディングの返礼品になっているのだろうと推測した。そうであるなら1000円×5000冊で500万円、花田紀凱の売上と推測していたが、まんざら外れていない。8掛けの400万円が高須の買取価格だったのだろう。

こうして色々分析してくると、途中の説明は敢えて省くが、佐賀の作業で、書き写しに使われた「元データ」について、ひょっとすると騒ぎに紛れて支払われていないんじゃないかという推測が成り立つ。甘いなぁ。こんな違法行為なんだから、前払いか、現金引換にしなきゃ。と思ったり、思わなかったり。まあ、この辺りは警察の捜査を待つべきだろう。

そうした中で、当ブログとしては、田中事務局長やら、高須克弥と言った独特のキャラクターよりも、やはり名古屋市長という地位にいる河村たかしの動向に興味がひかれる。

なんでもこのリコール事務局は「ネットワーク河村」に265万円の立て替え、または貸し付けがあるそうなのだ。

この経緯はすでに明らかとなっている。

河村たかしが主導した10年前の「名古屋市議会リコール運動」を行ったのが、「ネットワーク河村」(正式には「ネットワーク河村市長」で、下部に6団体があり、この組織は「任意団体」として、それら6団体を取りまとめる役目を持っていた。初期の代表は鈴木望(元磐田市長))である。
この「ネットワーク河村市長」は、今般の知事リコールに伴って、リコール事務局に約3万4千人の「受任者名簿(10年前の市議会リコール運動における受任者)」を提供したと明言している。

※本論から、それるが、「ネットワーク河村市長」は当初、受任者4万5千人いたようだ。
「ネットワーク河村市長」という異様な団体 - 市民のための名古屋市会を! Ver.3.0


この10年前の市議会リコールにおける受任者に向けて、知事リコールの受任者登録を促す郵便物の配布には、リコール収集当時から批判が起こっていた。河村たかしは「政治利用なら違法じゃない」と強弁していたが、そもそも「ネットワーク河村市長」は「政治団体」ではないため、任意団体であるなら個人情報保護法に違反している。

「ネットワーク河村市長」の平野一夫(同時に河村事務所の職員)が、平成24年8月22日の「名古屋市会・総務環境委員会」に参考人として招致され、そこで明確に「ネットワーク河村市長は任意団体である」と説明している。

会議録表示


やがて、リコール事務局の提出した署名に、大量の偽造署名が含まれていたり、署名自体をアルバイトを使って佐賀で作っていたりと、呆れ返るような事態が発覚し、このネットワーク河村市長の受任者名簿提供にも厳しい批判が起こった。そして、今年に入って名古屋市会でも問題となり、3月16日には総務環境委員会で河村市長を招致してこの名簿提供問題が議論された。

nagoya.gijiroku.com
総務環境委員会 (会議日:令和3年3月16日)

その中でも河村たかしは「政治団体である」などと言い逃れていたが、やがて、「第三者に提供したのではなく、ネットワーク河村市長自体が、自らの活動として、市政の課題として大村知事の問題をお知らせし、知事リコール運動への参加を呼びかけた、情報提供である」と言い出した。

確かに、この郵便物は、差出人も「ネットワーク河村市長」となっており、応募先も「ネットワーク河村市長」となっている、様態としては河村たかしの主張のように「ネットワーク河村市長」の自主的な活動に見える。

では、河村たかしの主張を容れて、この旧受任者への郵送作業が「ネットワーク河村市長」の自主的な活動であったとしよう、そうした場合、その郵送費などの経費をリコール事務局が負担したとすれば、それはリコール事務局からネットワーク河村市長への便宜供与、利益供与、寄付ということになるのではないのだろうか?

上記のようにネットワーク河村市長は任意団体であって政治団体ではないので、そこが政治的活動で寄付を受けているとすると、政治資金規正法に抵触し、5年以下の懲役、または100万円以下の罰金ということになる。

ではと、以下の「警告書」や昨日の河村たかしぶら下がり会見における見解のように、この受任者募集の郵送行為がリコール事務局の行為であって、ネットワーク河村市長は名簿を貸しただけということになると、これも任意団体が当事者(受任者)に断りもなく第三者に個人情報を提供したことになって、任意団体ネットワーク河村市長は個人情報保護法違反ということになる。

さて、人間嘘をつくと、矛盾の壁に挟まれる。嘘は付くものではない。

さてさて、このリコール事務局からネットワーク河村市長への約265万円の立替金、貸付、寄付について、昨日の田中事務局長の記者会見の前に、河村たかしから「警告書」が届いているようだ。

ここに、その文面をご紹介するとともに、田中事務局長にこの「警告書」に対する「抗議文」の文案をお示しさせていただく。
どうぞ、田中さん、この文章を使っていただいて構いませんよ。

田中孝博殿
令和3年3月30日


河村たかし


警告書


突然ですが、「ネットワーク河村市長」が管理している名簿について、私の方では、リコールの会から、その登録者に対し、受任者を募る旨の書簡が郵送されたやにうかがっていますが、今般、ある情報筋によれば、その郵送に要した送料約265万円の収支を取り扱いめぐって(ママ)、貴殿が、河村たかし及び平野一夫の方に、あたかも、政治資金法違反(ママ)があるかのごとくに、趣旨不明のご主張をなされ、かつ、告発する準備をなされている旨の情報提供がありました。


しかしながら、私の方では、そのような刑罰法規違反(ママ)ないし違法の問題は一切ないと考えておりますので、もしも、貴殿の方で、上記のことに関して事実に反することを公表され、あるいは告発された場合には、名誉毀損ないし虚偽告発に当たるものと考えます。


この場合、私としては、断固たる法的対抗措置と(ママ)講ずる用意があることを、貴殿に対し、この段警告しておきます。


以上

この「警告書」は贋作ではない、文体等、贋作にしか見えないが、本当に名古屋市長である 河村たかし から田中事務局長に宛てて発せられたものである。以下の「抗議書」は、私(一名古屋人)が勝手に田中事務局長の名を借りてでっち上げた、「抗議書」の雛形、見本である。

名古屋市長 河村たかし
令和3年4月1日


お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会
事務局長 田中孝博


令和3年3月30日付「警告書」について


前略、取り急ぎ要件のみ申し上げます。


まずもって、名古屋市長という重責にある方が、事実関係もふまえないまま「ある情報筋」などという曖昧な情報源による「情報提供」によって「警告書」なる文書を送りつられることについて、抗議をさせて頂きます。事実に反し、貴職の名誉を毀損するか、または虚偽の告発の事実があるのであれば、警告を受けても致し方ないと存じますが、そうした事実をお示しにならず、一方的に警告書を送られる行為は、一般市民の表現活動と当会の説明責任への不当な圧力であり、報道の自由をも抑制しようとするものであって、政令指定都市の市長の行われる行為としていかがかと存じます。


今般、当会の収支報告書に「ネットワーク河村市長」の行った、知事リコール署名収集における受任者募集の郵送活動の経費が計上され、「ネットワーク河村市長」への貸付金と仕分けされております。


これは


1.当該郵送物の送信元は「ネットワーク河村市長」の名、住所によって為されていること。
2.当該受任者希望となるものが、その意志を示す先も「ネットワーク河村市長」の名、住所であったこと。
3.名古屋市会3月16日総務環境委員会に於いて、河村たかし氏ご本人が、大意「ネットワーク河村市長自体が、自らの活動として、市政の課題として大村知事の問題をお知らせし、知事リコール運動への参加を呼びかけた、情報提供である」との発言をされていること。
4.「ネットワーク河村市長」は任意団体であり、受任者の個人情報を当会など第三者に提供される際には、事前に当事者の了解が必要なところ、そうした事前了解がないことから、当会の活動とすると「ネットワーク河村市長」自体が個人情報保護法に抵触してしまうこと。
5.郵送費等の経費を当会が負担すると、任意団体である「ネットワーク河村市長」に対する寄付となり、政治資金規正法に抵触する恐れがあること。


などからも、客観的事実として「ネットワーク河村市長」の活動であると理解されます。


当会事務局と致しましても、非常に大勢の方々の大切な浄財で運営されております関係から、上記のような客観的事実がある行為について、事務局だけの判断で軽々しく経費を負担するとすることはできませんので、一旦、貸付金として計上させていただいて、返済方交渉させていただきたいものと存じます。


草々