今朝の新聞に歴史博物館を作るという話が載っているが、これ現在の名古屋城天守を木造にすると収蔵品の行き場がないために作らなければならないというもの。
木造事業は505億円でできると言っていたが、この建造費はまた別。
木造化などせず、現在の天守を改修すればこんなハコ物は要らなくなる。
まったく無駄な施設。
果たして、名古屋城天守木造化の総事業費はいくらに膨らむのだろうか。*1
更に指摘するなら、こうした施設を想定して金シャチ横丁は作られていない。
先日文化財保護法違反の工事で問題となった六番御蔵とも連携されていない。
継ぎ接ぎだらけのグランドデザインのない情けない施設という以外無い。
なんなら今ある「ステップ名古屋」を見に行ってみればいい。
思いつきと歪んだ歴史観 嘘と誤魔化しで作られた施設を、将来に渡って残そうというのか?
あいちトリエンナーレ騒動ではっきりしたように、河村たかし名古屋市長には、芸術であるとか文化といったものを語る知性は持っていない。
こんな認識で画廊を経営しようとしたというのだから笑わせる。
あいトリ 知事ー市長意見交換(はしがき)
あいトリ 知事ー市長意見交換(問1)
あいトリ 知事ー市長意見交換(問2)
あいトリ 知事ー市長意見交換(問2における表現の自由とヘイトスピーチの誤解)
あいトリ 知事ー市長意見交換(問3)
あいトリ 知事ー市長意見交換(問4)
あいトリ 知事ー市長意見交換(問5)
あいトリ 知事ー市長意見交換(問6)
あいトリ 知事ー市長意見交換(問7)
それは結局、南京発言問題でも明確なように、彼において真っ当な歴史認識が無いから、その歴史の中で紡がれてきた文化に対しても正常な認識を形成することができないのである。
(正常な歴史認識というものに幅があることは理解できる。個々におけるこの差が、また芸術や文化の幅となることも理解できる。しかし、そういった幅から外れてしまったもの、そしてそれに対する議論に応えないもの。その認識を他者に押し付けるものには「正常ではない」という以外にない)
JR東海の方針や、名古屋、愛知県における鉄道文化を無視して 「SLを名古屋の街に走らせる」 というのも、そういった歪みの一つだろうし、今現在バカな広告代理店の口車に乗せられて展開している「名古屋めし」なるものも、そうした底の浅い文化の帰結だろう。(結局、「B級グルメ」でしかなく、更にこれは郷土料理に対する冒涜でもある。三英傑を輩出した濃尾平野における農産品を基盤にした中部地区の「郷土料理」と「名古屋めし」の関連を見れば判る)
この「尾張名古屋歴史博物館」という呼称も胡散臭い。
元々、河村たかし名古屋市長の出自*2である「尾張」に着目した名称なんだろうか。
なんとなく、各地の温泉街周辺に建てられ、うち寂れていく「国際秘宝館」の匂いがする。
ああいった「B級文化」「サブカルチャー」は嫌いではないが、それを気取って(更に公費で!)作ろうなどというバカには我慢がならない。
ああいったものは、そのオーナーの妄想が、爆発し、漏出しているから見るものの心を引くのであって、こんな腰の引けた、また公費で作ろうなんて代物が、ヒトの心を引くわけがない。
断言しておく。
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