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人の道。議員の道。

河村市政の裏表

河村市政の裏表

 元民主党、後に「既得権打破の会」から現「名古屋維新の会」の山本久樹市議がブログに面白い記事を載せている。
 人の道。議員の道。 | 山本久樹のブログ

人の道。議員の道。

山本久樹のブログ 2014-05-14 06:54:27

 減税日本離脱市議が結いの党に入党また入党申請をしていることに河村市長が憤りを露にしている。(1)

これから合流を進めている中での事件で当然のことであろう。(2)

ことの子細はもろもろあれど議員もしくは元議員の政党所属はその方々の考え方ひとつ。(3)

他の政党の私たちがどうのこうの言える立場にはない。(4)

しかし、減税日本所属議員、また元議員は河村市長のおかげで今の立場があることは明々白々。その恩義もわきまえず、勘違いし、合流調整をしている政党に仁義も切らずに入党、入党申請をすること自体、人の道に反してるといわざるをえない。(5)

議員以前の問題である。(6)

このような方々が市民のため政を行うことができるとは到底思えない。(7)

また維新の価値観にもそぐわない。(8)

この思いは結いの党本部もすでに理解いただいている。(9)

このような人の道に反した行動をされる議員とは到底同じ目線と価値観で政治闘争を行うことはできず、維新としてもごめんこうむる。(10)

また新党結成においてもその立場はどこにもないものと理解している。(11)

人の道。議員の道。 | 山本久樹のブログ

 話の趣旨としては、「河村市長のおかげ」で議席を獲得した者が、河村市長が進める非自民の連携、つまり「日本維新の会」と「結いの党」と「減税日本」の連携に先立って「結いの党」に入党、または入党申請する事は「人の道」に反する。(5)と仰っているようだ。

 なぜ?

 この動きに「河村市長は憤りを露にしている」とも。(1)

 小異を捨て非自民で大同団結をするのであれば、減税日本と維新の会、結いの党を連携させ、そこに一旦は減税日本から袂を分かった議員も糾合すれば良いのではないのだろうか?

 それが国民、市民のため、日本の為になる「非自民の連携」であるのなら、今までのいきさつを乗り越えて連携するのが政治なのだろうと思うけれども、そうではないようだ。

 そもそも減税日本、河村市長が振り回すこの理論は理解できない。
 いわく「減税日本の所属議員は河村氏のおかげで議席を獲得できた」という考え方だ。
 減税日本所属の市議、県議、(おっと気付いたら、衆議院参議院には議席が無くなっていたんですね)に議席を与えた者は、各選挙区の市民、県民であって河村氏ではない。

 議員が議員として恩義を感じるとしたら付託をいただいた有権者に対してだろう。
 その有権者との約束が果たせない(例えば、公約で減税率を10%と公言したにもかかわらず、5%の実施でお茶を濁そうとする)ならば、河村氏に対する私人としての恩義に拘って、有権者に対する公人としての恩義を忘れ、有権者との約束を忘れるのであれば、そんな人物こそバッチを外すべきだ。公人たる資格など無い。

 そもそもこの「河村氏が与えた」という考え方こそ、議席を私物化するかのような物言いではないか。こういった議席の私物化、選挙区の専有化が山本市議の捉える「維新の価値観」(8)なのだろうか?*1

 そもそも(4)において「他の政党の私たちがどうのこうの言える立場にはない」と言いつつ、この文章全体ではハッキリと「どうのこうの」仰っている。


 本当に何が「人の道」に反しているのだかサッパリわからない。

 百歩譲って、減税日本が結いの党と連携が成立していたとする。その際に、一旦減税日本を出た議員が、この連携に参加したいと申し出たならば受け入れないのだろうか?受け入れるのか?

 ひょっとすると、一旦飛び出したことについて「詫びを入れろ」とでも言いたいのだろうか?

 これが例えば私的な趣味の会であればこの理屈は理解できなくもない。

 そういった会合は、参加者が参加者本人の満足の為に催されているのであって、他者に慮るところは無い。参加者間の関係こそが大切であって、その修復を図れという言葉も理解できる。
 しかし減税日本やら結いの党、日本維新の会という存在はいったい何なのだろうか?趣味の会だったのか?

 いやしくも政党なのではないのか?(あ、減税日本は国政政党ではありませんでしたね、正確には)

 そういった政党というのは市民、県民、国民の為にあるのであって、政党の構成員の為にあるのではない。私的なお遊戯会のつもりでいるのだろうか?それが「維新の価値観」(8)なのだろうか?



 「減税日本」という政党を掲げて、市民からの付託を受けた者が、結いの党と言う政党に接近する事は許されないというような趣旨とも取れるこの一文。

 「民主党」という政党を掲げて、市民からの付託を受けた者が、日本維新の会と言う政党に接近している人物の書かれた文章としては幾重にも理解に苦しむ文章である。

 ところで「政党に仁義も切らず」って。どういう事を指すのでしょうかね?
 東映やくざ映画か、Vシネマの見すぎなんじゃないんでしょうか?


*1:これこそ「既得権」ではないかというご指摘をいただいた:追記