市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

減税日本終了のお知らせ。

 短い間、名古屋市民を騒がせた「減税日本」でございますが、本日をもちまして営業を終了させていただきます。今後は、合併する太陽の塔への変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

 ってか?

 なんとも、酷い話だ。

緑区議会報告会

 本日(11月14日)は緑区において議会報告会が開催された。予想されたように、質疑に移って半分ぐらいは河合議員についての質問や意見表明が続いた。しかし、思ったよりは激烈な意見というものはなく、一時の様な感情的な辞職を求める声というのは沈静化しているのかもしれない。

 また、河合市議の処遇について河村市長に対する責任を追及する声もあり、それに対して会場から拍手が起こったところなど、名古屋市内における「河村人気」の変化を感じさせるものだった。

 また、報告会の最初に余語市議から前回の西区における議会報告会で事実誤認の発言があったというような報告があったが、誰のどんな発言を指して言っているのか明確ではないようで、何について語っているのか不明だった。仄聞するに、予め議会運営委員会でこの文言は作成されたそうだが、現場で余語市議が文章をそのまま読上げなかった為に意味が通じにくい文章となったようだ。

 と、とぼけた事を書いていますが。

 減税日本ゴヤの山田さんの「事実誤認」というか、「嘘」についての報告で、それについては私自身が終了後追求しましたがそれでも山田さんは判って居ない。

 一つ嘘をつくと徹底的に世界が歪んで見えるようだ。

 これについてはキッチリとした対応をさせていただきましょう。

 こういった事を放置している減税日本ゴヤの市議団自体が無責任で異常だ。

 一つだけ、述べさせていただきますが、人が話しているときに、その両者に割って入って会話を阻害すると言う行為は礼を失していないか?
 一言あってしかるべきだろう。

 山田さんに彼女が持っていると言うエビデンスを求めている最中に、前回の西区議会報告会において「子ども議会など無駄だ」とトンチンカンな事を語った(例の)ナゴヤ庶民連のメンバーのおじいさんが、私と山田さんとの間に入って私を無視して山田さんと話を始めた。

 この人、もう少し若かったらただおかなかったよ。(実力行使はしませんけどね)
 それに対する山田さんも、まったく礼儀と言うものを知らない。

 まあ、この件は良いです。
 そうやって生きていってください。損をするのは山田さんなので。

減税日本終了

 ということで、山田さんに対する具体的対応手続を行っていたところ、深夜になってビッグ・ニュースが飛び込んできた。確かに、本日午後の党首討論自民党安倍総裁に対して、野田総理が「16日に解散しますよ」と日付を明言して、一気に16日解散が具体化したので、あれこれの動きが加速しているのは確かだが。

 減税日本が終了するとまでは思わなかった。

減税日本:河村氏「太陽の党との合流決めた」

 減税日本代表の河村たかし名古屋市長は15日未明、減税日本石原慎太郎都知事らが率いる太陽の党との合流を決めたことを明らかにした。都内で記者団に語った。

 河村氏は「商売を盛んにするために合流する」と述べた。都内で15日に記者会見する。河村氏は14日、「自民、民主を乗り越える新しい政治勢力を作ろうと思ってやってきた。連携を急速にやりたい」と語った。

 河村氏は13日に石原氏と会談し、「第三極の大同団結が必要」との考えで一致していた。橋下徹大阪市長率いる日本維新の会との連携の呼び水にしたい考えとみられる。ただ、橋下氏は「連携には政策の一致が不可欠」との姿勢を崩していない。【高木香奈】
(毎日新聞 2012年11月15日 01時20分)

http://mainichi.jp/select/news/20121115k0000m010126000c.html

 正気の沙汰とは思えない。
 その理由は4つある。

政策の差

 図は「第三極」と言われる5人について、主な争点3つ(原発、消費税、TPP)についてのポジショニングを整理したものだ。若干微妙なものもあるけれども、おおよその方向性はこの通りだろうと思う。

 河村・減税日本と石原・太陽の党では、TPPについて若干近いというだけで、看板政策であった「減税」について石原はクソミソにこき下ろしていた筈だ。また、河村氏はこの9月に、わざわざ名古屋市公会堂を借りて、武田邦彦氏まで呼んで「反増税脱原発!国民集会」を催したのではなかったのか?

 全国的に、また名古屋市内においても減税政策に実効性が無い事や、経済理論的に間違っていたという認識が広まるのを受けて、新たな政策の軸を「脱原発」に定めたのではなかったのか?

 それとも、石原氏が消費税増税について、反増税派に周り、原発についても脱原発に政策を切り替えてくれたのだろうか?

 それは考えにくい。

 「小異を捨てて大同に付く」と言っていましたが、党名にまで掲げた「減税」を政策から外すというのであれば、そんな基本政策*1を「小異」と看做せるほどの「大同」とは何か?

 ある人がそれは「河村氏と石原氏に共通する、肥大化した自我なんじゃないか」と語りました。つまり、簡単にいうと「身勝手」ということですね。

 石原氏は亀井静香氏に「我欲だ」と喝破されたわけですが、ここまで政策的方向性の異なる党が合流するとなると、これは野合以外の何者でもないですね。

基盤の相違

 そもそも平沼氏が自民党を飛び出た背景には自民党公明党と接近したという事情がある。平沼氏や石原氏が選挙に強いのは、その後ろに絶大な支援組織が付いていて、それは反公明党、というか、公明党の後援団体と反目する立場にある。
 つまり、石原氏も平沼氏も反公明党の立場を取っている。(都知事としては、この方向性は若干緩めたようだが、様々な場面でこの支援団体間の緊張関係が垣間見られた)

 その点、河村氏は公明党とも一定の協力関係にあった。減税条例の騒ぎで「(5%にしろと)仏様が言った」という発言をした事は記憶に新しい。
 逆に、平沼氏や石原氏の後ろについている団体とは余りにカルチャーが違うのではないだろうか?特に、石原氏の方ね。

 近頃「南京発言問題」を河村氏自ら口にして、要らぬ緊張関係を煽り立てていると思ったけれども、こういった方向に「配慮」して口にしているとすれば「痛い」
 そんな行動自体が、この文化圏の人々には違和感を持って受け止められるのではないかと思う。

埋没の危険性

 渡辺氏の「みんなの党」は大阪維新の会と政策を近づけすぎて(というか、維新がみんなに近すぎた)埋没の危機を迎えたのは記憶に新しい。橋下氏が「政策の一致」を強調し、自民との接近に慎重になったのも、自民との政策ポジションが近すぎると、埋没してしまって支援が得られない。第三極として支援を受けるためには、自民党民主党の政策とは異なるポジショニングをしなければ、存在感をアピールできない。そう分析したからだろう。

 これは正しい。

 そもそも、選挙の前から合流を想定してしまっては、独立した党として存在する意義が無い。選挙の前には各政党が独自色を打ち出して国民の支援を得る「競争」をしなければならない。こういった支援競争が各政党の議席数となり、国民の民意が議席数という形で議会に反映されるというのが、自由主義者、競争原理肯定論者の取るべき立場ではないのか?

 つまり、本来、自由主義者である河村氏なら、競争原理を自分たちにも適応すべきじゃ無いのだろうか?

 ここで合流をしてしまうというのは、こういった国民の選択の自由を奪い、各政党の競争を回避するという事になる。河村氏は商売や地方自治体については競争原理の中で効率性、自己改革を求めるくせに、自分の政党についてはこういった競争を回避してしまうのだろうか?

 やはり、単なる「肥大化した自我」つまり「身勝手」という事?

党内手続き的にどうか

 この15日未明の合流の発表で、誰か減税日本からは同行していた人がいたのでしょうかね?小林興起代議士ぐらいじゃないのでしょうか。
 本日、議会報告会の前に減税日本ゴヤの市議と話しましたが、さすがに河村市長が東京に行っている事は知って居ましたが、「公務で」との認識でした。

 こんな大きな判断をしたというような会合は、市議たちの中ではもたれていないはずです。

 減税日本は党規約の中で、このような重要事項の決定には「総会」ぐらいしか決定機関が無いはずです。それとも代表の意向は絶対なのでしょうか?

 今後もいったいどういった党内手続きで「政策協議」が進められるのか見ものです。

 減税日本ゴヤの皆さんはこれで満足なのでしょうか?

 これのどこに「民主主義」があるのでしょうかね?

水晶球が語ること

 今回の騒ぎは、単に小林代議士の動きを河村氏が抑えられなかっただけでしょう。

 これを抑えられないと、小林氏が離党して「減税日本・平安」の平氏に続いて離脱者が出て、分裂、国政政党維持ができないという判断だったのでしょう。

 ここで石原氏と深い連携関係を築いても、愛知一区に維新の候補を立てるという橋下氏の意志は変わらないでしょう。

 関係を修復したかに見える大村知事、この人はこういった時こそ危ないんじゃないでしょうかね。

 あれほど梃入れをした静岡県では維新の旗を受けてしまいました。
 岐阜についても事務所は開いたもののそれ以降の動きはパッタリです。

 結果、名古屋市内だけです。6区に関しては、先の大惨敗と同じ轍を踏む事になるでしょう。どうも、ご愁傷様です。

 その名古屋市内1には維新の旗が飛んできそうです。
 2で戦うはずが、「減税VS増税大魔王」の図式は通用しなくなりそうですね。
 3については手を出さない。
 4も手が出ない。ここに手を出すと後ろに控える怖い人のしっぺ返しが来る。無罪になったばかりですし。
 5ですね。ここに入れ込みますか。
 で、勝てるんですか?勝てませんよね。この状態では。残念ですね。

 さあ、ミニマムで議席ゼロです。しかしこれも自らが撒いた種です。

 どうです?もう一期市長やりますか?


*1:そもそもこういった経済変動に左右される、経済政策を党の機軸政策に据える時点で誤りなんですが