市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

本が出ます

 もったいぶっても始まらない。別に私の本ではありません。

 当ブログのバナー広告にも掲載したように、5月15日に「河村市政の裏表」という書籍が発売される。

 月刊東海財界という雑誌に掲載されていた河村市長や減税日本に係る記事を集大成した一冊らしい。2期6年になる河村市政を振り返るには最適のテキストになるだろう。

 衆議院議席を蹴っての(2度目の)名古屋市長への挑戦。民主党との確執、そして地域政党減税日本」の旗揚げ。やがて、減税政策や議員報酬を巡っての議会との対立、その結果として、政令指定都市初の議会に対するリコールとその成立。しかしその後のリコール署名簿の流用、流出問題。市長の周囲を固めるブレーンの離反。リコール解散を受けての出直し市議会選挙で成立した「減税日本ゴヤ」と議員報酬半減。その数々の不祥事。衆議院議員選挙をめぐる国政政党「減税日本」のドタバタと衆議院選挙の壊滅的な敗北。相次ぐ議員の離脱。更に2期目の市長選挙と市政の停滞。

 本来であればとても一冊の本にまとめる事が難しいテーマなのかも判らない。所々補足説明が必要となる部分もあるような気もする。しかし、それだけにテンポよく数々の問題を浮き出させて提示してくれている。
 これらの問題はまだ終わった問題ではない、現に今、名古屋の街にある問題なのだ。

 ・減税政策の意味とは何だったのか。
 ・地域委員会の将来像
 ・リコール運動の実態と河村市長の目的
 ・弥富相生山問題、敬老パス問題など市長としての政策への取り組み
 ・南京発言問題をめぐる意味
 ・減税日本とは何だったのか

 これらは過去の事ではない、今の問題なのだ。

 さらに筆者は様々な関係者に当たり生々しい発言を拾っていく。

 → 名古屋市の重要施策はどこで決まるのか?
 → リコール署名簿に語った河村市長の言葉とは?
 → 中村孝道市議問題の発生時、記者が河村代表に発した発言とは?
 → 参議院選の最中、市政記者が思わず口走った一言とは?

 そして、
 → 河村代表が減税議員について語った一言とは?



 生々しい発言が河村市長の人物像を立体的に浮き出させ、名古屋市の市政の実情を描き出す。

 筆者は前書きで「健全な市民からすれば、政治不信につながりかねない話も多いだろう。ただ、できれば目を背けないで読んでいただきたい。ポピュリズム政治はそうしたすき間に入り込んでくるからだ」と訴える。

 政治を進めるのは人間であり、行政もそれを構成するのは人間である。

 人間には弱さもあり強さもある。

 けして「正しい者」と「間違った者」が明白に区別できるものではない。

 また、現代の社会というものは、人間の過ちが決定的な結果を生まないように制度設計されており、そうした中でこれ程の無茶苦茶な政治でも行政が遅滞なく進行している。

 その中には「わたくし」を消して公共の為に働く人々や、市民有権者からの(時には謂われない)誹謗にも挫けずに働く人々が居る。(「税金で食っている人間が極楽」とばかりは言えやしない。そこはどこにでもある人間の組織なのだから)

 それは私利私欲を離れた職業倫理と、公共政策にかける使命感、責任と自負が支えているのだろう。

 この本に描かれている事が「目を背けたくなる事」であればあるほど、それをリカバリーする「誰か」が支えているんだろうなと想像して頂きたいとも思う。

 しかし本当に、衆議院議員として、そして名古屋市長として税金で食い続け、極楽を決め込んでいるのはどこの誰なのだろうか。


 実はブログをあまり書かない理由の一つに、当ブログが減税日本の皆さんを助けてしまうのではないかというご意見があるのだ。当ブログが減税日本や河村市長の過ちを指摘すればするほど、そうした過ちを彼らが修正して、市民には過ちが目につかなくなるのではないかという意見がある。

 少し前から当ブログで「今は書かない」と匂わせていた事例もそれだ。

 何かというと「河村市長の減税日本の代表としての有効性」の問題だ。

 減税日本の規約によると代表の任期は4年だそうだ。(参照 第8条)
 減税日本は平成22年(2010年)4月26日に成立した。

 つまり、今年の4月26日をもって代表の任期は切れているのである。


 ちなみに役員の選出は総会の承認を得なければならないとされている。(第7条)
 総会を収集しない限り代表は選出できない。

 
 勘付いたのか総会を開催するそうだ。

平成26年度定時総会のご案内

減税日本規則第7条に基づき、以下の通り総会を開催致します。

平成26年度 減税日本 総会」
日時:平成26年5月21日(水) 18:30〜19:30
場所:ウィル愛知2F 特別会議室
議題:25年度収支報告、新役員選出 等
参加資格:所属議員、党員(オブザーバー)

http://genzeinippon.com/news/%E5%B9%B3%E6%88%9026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E5%AE%9A%E6%99%82%E7%B7%8F%E4%BC%9A%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85

 因みに、減税日本の「規約」と「組織規則」は穴だらけだ。
 この規約、組織規則に準じると、代表の選出は総会の承認が必要となる。しかし、「罷免」にはその規定がない。「幹事会」で代表の罷免を決定する事もできる。
 そして最高に傑作なのは「幹事会」の構成要件が明記されていない事だ。

 召集主体が幹事長である事だけが決められているので、幹事長一人が「ただいまから幹事会を招集する」と「独り言」を言っても論理的には成立する。そして、代表の罷免を幹事会決定として決めてしまえばいいのだ。

 こんな児童会規則にも無いような穴を放置した政治団体など●●イ●●だ。


 まあ、何せよ。
 5月21日 18:30からウィル愛知ですね。

 たくさんの方々がお集まりいただけると良いですね。



速攻、情報提供をいただいた。
ウィル愛知2F 特別会議室は収容人員63人なんですね。
 ウィルあいち 施設案内 特別会議室


おっとびつくり!

土岐市長選 加藤名古屋市議、出馬意向
2014年05月03日09:58
 任期満了(来年4月26日)に伴う土岐市長選に、名古屋市議の加藤修氏(41)が2日、無所属で立候補する意向を明らかにした。

 加藤氏は土岐市泉町大富出身。2011年の名古屋市議選中村区選挙区(定数5)で、河村たかし市長が代表を務める政治団体減税日本」から立候補して初当選した。現在は減税日本を離脱し、4月に結成した新会派に所属。愛知県内で飲食店5店舗を経営する。

 加藤氏は岐阜新聞社の取材に「住民から何度も打診され、土岐市のまちづくりに真剣に取り組みたいとの思いで決意した。支援者と相談し、正式表明の時期を決めたい」と話した。

 市長選をめぐっては、現職の加藤靖也氏(59)が表明はしていないものの、再選を目指す可能性が高いとみられ、選挙戦になる見通し。

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20140503/201405030958_22453.shtmltitle