いやぁ〜あ、得がたい体験をした。
なかなか色々と面白いものを見させていただいた。
その中には書けない事や、書くことが私の生き方に反する事も多々含まれる。
また、一切の誤解に対しては弁明をする気は無い。
勝手に誤解しておいて戴いて結構。
ところで、この選挙の期間中、あまり詳しくは追っている暇が無かったが、芸能人の幾人かが「ペニーオークション詐欺」の方棒を担いだのではないかと騒がれていたようだ。
「ペニーオークション詐欺」というのは、人気商品を安価(日本でなら「1円」米国なら「1セント(1ペニー)」)で競り落とせる「オークション」であると呼び込み、入札手数料や入会金を騙し取る詐欺を言う。実際に商品を競り落とそうとすると、競争者が現れ、結果として高価な落札価格になってしまったり、落札価格は安価でも入会金や入札手数料を加算すると高くついたり、落札できなくても入札の度に手数料がかかる為に、商品が手に入らないのに請求だけが発生したりとトラブルが絶えない。
こういった「オークション」を装った詐欺は、参加したり、お金を支払ったりする前に、ちょっと業者の立場に立って考えてみれば、わざわざ人気商品や品薄商品を安価に販売する理由など無い事や、自分だけが儲かるというような美味い話が転がっているわけは無いということから、すぐに底が割れ、詐欺であることは判りそうなものなのに、被害者が後を絶たない。「浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」とは有名な歌舞伎の台詞だが、本当に尽きないのは盗人の方ではなく、こういった小さな欲に目がくらんで損をする被害者なのではないかと思われる。
そして、こういった詐欺に利用されるのが「芸能人」というわけだ。
本当に不思議でならない。
芸能人の言うことをなぜそんなに簡単に信じられるのだろうか?
世の中に芸能人の人生訓をありがたがって拝聴するテレビ番組などがあったが、底の浅さは格別で、バカじゃないかと思えて仕方が無い。
そもそも社会的な生活から脱落した、いってみれば破綻者が芸能人ではないのか?
ある意味、社会人として立派な芸能人などという存在は、何かがおかしいという気もする。
ある意味「社会人として立派な芸能人」などという言葉は、語義矛盾ではないかという気もする。
芸能の社会での生き方と、工業技術の社会での生き方、現実の経済を回していく社会人としての仕事の仕方。人を育てる教育者の社会での常識といったようなもの。これらは本来全然違うのではないだろうか。
一芸に秀でているものは全てに通じる。
とも言われるが、一芸に秀でているものは、その自分の芸の勘所が奥深いだけに、他の分野の「見えない部分」に謙虚になるはずだ。つまり、そういって他の分野にズケズケ入り込めるものは、その自分の一芸についても通じていないとも考えられる。
芸能人が、俳優や歌い手が、いったいどのような根拠でサプリメントの「良さ」を訴えられるのだろうか。
以前、孔子の言葉を引きました。
「康子饋藥、拜而受之、曰、丘未達、不敢嘗。」
「康子(魯国の重鎮)が孔子に病気の見舞いとして薬を送った。孔子は丁重に受け取りつつも『私はこの薬について何もしりませんので、今は口にすることを控えたいと思います』と飲まなかった」という意味です。
生半可な知識を振り回すなという戒めでもありますが、そのままズバリ、「判らない薬は飲まない」という簡単な人生の知恵でもあります。
サプリメントの「良さ」を語る芸能人も、それを真に受ける消費者も、この孔子の教えから逸脱しています。*1
そして、そういったフレーム、つまり「広告」というものを成り立たせているメディアもこういった在り方自体には疑問を提示しません。
逆に、芸能人が公にする発言に、何か与信力があるかのように装って新たな被害者を作ろうとしているようにすら見えます。
本当は簡単で、どんな有名人が言った事であろうと、信用するに足るかどうかは個々の主張を精査してみなければ判らない。
だから、商品と、その商品の良さを訴える宣伝文句の横に有名人が写っていたならば、その有名人の写り込みは本来必要の無い余剰である。
つまり、そこに本質を離れて、または本質から目を逸らせて、何かをごまかしてしまおうという宣伝主の意図を感ぜずには居られない。
有名人が詐欺の広告塔として加担した事を批判するという事は、有名人の発言の与信力を認めようとする態度である。そうではなく、有名人の発言だろうと根拠の無い事に付いては信じない。そういった理性的な態度が必要となるのだろう。
つ〜か、
ちょこっとテレビに出ている人間だからと信用したり、そうやってテレビに出ている人間から声をかけられた程度で舞い上がったり。アホかと。
この世にはやっていいこと、悪いこと。信じて良い事、信じるべきでない事。現実社会の大人としての責任。そういった事柄があるんです。
減税日本、全滅! ざまあみさらせギコハハハΨ(`▽´)Ψ
追記(19日):敢えてここに追記。
iPS芸人?“虚言”森口氏タレント転身
iPS細胞を使った世界初の治療をしたと発表後、大半をうそと認めた森口尚史氏(48)が、芸能プロダクションと11月末に契約し、今後、タレントとして活動していくことが18日、分かった。関係者は「11月29日に契約を済ませました。本人に任せておくと、どうなってしまうか分からないので、(契約は)保護観察みたいなものです」と明かした。
森口氏は騒動後、勤務先だった東大病院を解雇され、生活苦に陥っていたが、最近は「DJ iPS」としてDJデビュー。この日行われたトークショーでも支離滅裂な発言後、「自覚していないので、病院に連れて行ってください」「世間のゴキブリといったら私です」と自虐的にかわし、TM NETWORKの「GET WILD」を歌うなどした。
関係者によると、年末以降、数本のテレビ出演が決まっているといい、本人は「生きていかなきゃいけないのでiPS芸人と言われても何とも思わない」と意気込んでいるという。
[2012年12月19日6時12分]
iPS芸人?“虚言”森口氏タレント転身 - 芸能ニュース : nikkansports.com
テレビの中の人というのはこういったものなんだってば。
結局「時間で区切られる」、「CMとCMの間をつなぐ」という存在なのであって、そこに真実は必要ないし、端から含有量は怪しい。
そんなものの真実性を信じているという人生も悲しい事だろうし、
このような虚偽性を「楽しめない」人生も貧しい。
つまり、河村たかしを河村たかしとして扱えないバカが、彼を木に登らせ、カンチガイさせたという事ができる。
追記の追記:
http://blog.esuteru.com/archives/6815929.html
追記:
減税日本ナゴヤの浅井団長の事務所(半分は、以前、三宅県議の事務所だったところ)から出火したそうです。
建物も焼け落ちていませんし、被害者も居なかったようで、それは幸いです。