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一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

赤旗の指摘する減税日本・剥げたポピュリズム・その他一件

 本日はちょっとした「試論」を展開したいと思います。
 まだ上手くまとまっていません。文章として非常につまらなくなる可能性があります。
  「じゃあ、いつもと同じジャン!」

 その前に二つだけ。

赤旗の指摘

 赤旗に「減税日本」の事が取上げられていますね。

(略)
 河合議員の処遇をめぐっての「減税ナゴヤ」の対応は、会派としての体をなしていません。

 9月21日の各派団長・幹事長会議でのこと。日本共産党を含む野党5会派は、辞職に応じない河合議員について、リコールを呼び掛けるくらいの決意が必要だと「減税ナゴヤ」に迫りました。

 浅井康正団長は「市長の意向でリコールはできない」と突っぱねました。それだけでは他会派の批判をかわせないと考えたのか、浅井団長と余語冴耶香幹事長は、各派会議に団長・幹事長のサインの入った覚書を提出しました。「今後、議会運営にかかる協議に、減税日本ゴヤが関与できなくても差し支えありません」というのです。

 出席していた日本共産党の田口一登幹事長はいいます。「そんな文書にサインしていいのか、と驚きました。第1党が議運協議に加わらないのでは、正常な議会運営ができません。とりあえず、『減税ナゴヤ』は常任・特別委員会の委員長職などを辞退する、ということで収拾することにしました」

 ところが、「減税ナゴヤ」内部から異論が噴出、覚書は団長と幹事長の独断だったのです。「文書は無効」「委員長ポストは辞任しない」と言い出しました。

 そして10月1日、総務環境委員会は「減税ナゴヤ」の湯川栄光委員長の不信任決議を賛成多数で可決。湯川委員長は辞任しました。二転三転する「減税ナゴヤ」側の対応に委員会審議は3時間もストップ。市議会で最大会派が委員長職を持たないのは「おそらく市議会史上初めて」(議事課)という事態になりました。

 「減税ナゴヤ」の混迷の根本には、国政政党化を狙う「減税日本」が政党にほど遠い実態があります。

 運営ルールがなく、協議に出席した団長らが自分だけの考えを表明、団員がそれを支持せず、話が振り出しに戻る―といった事例が頻発します。
(略)
 河村市長の個人人気に頼った「減税日本」。党内議論と意思決定の仕組みを持たず、市長の言うままに右往左往する「減税ナゴヤ」が個人政党の限界の一つを示しています。
しんぶん赤旗 2012年10月22日(月))

揺れる「減税日本」/“個人政党”の限界露呈

 赤旗の見解にまったく異論を差し挟む余地が無い!
 減税日本の事を語ると共産党が非常に常識的な政党に思えるから不思議だ。

 運営ルールを明確化して、会派内での民主的な合議の形成、会派としての意向の主張のしかたを覚えないと、いつまでたっても「ゴッコ遊び」の域を脱することはできませんよ。

剥げたポピュリズム

 もう一つの話題はその河村市長が連携を模索する大阪の橋下市長です。維新の会の勢いも今はなく、各紙の世論調査でも2%程度の支持率に落ち込んでいるようです。

 その橋下市長に対する佐野眞一さんの週刊誌記事が話題となっています。結果、佐野さんの連載は中止されたのですが、それ以降の橋下市長の言動も凄い。

橋下市長:週刊朝日は「謝り方も知らない鬼畜集団」

 橋下徹大阪市長の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、橋下氏は22日、おわびが掲載された同誌が市役所に届いたことを明かし、「謝り方も知らない鬼畜集団」などと批判、市役所での記者会見で直接謝罪するよう求めた。記事を執筆したノンフィクション作家の佐野眞一氏に対しても、「佐野を(社会的に)抹殺しにいかないといけない」などと激しい言葉を並べており、波紋を呼びそうだ。

 橋下氏は大阪市内で記者団に、「僕は子供に、謝る時は週刊誌を送りつけて終わりという育て方はしていない」「人間じゃない。鬼畜、犬猫以下。矯正不可能だ」などと激怒。佐野氏についても、「向こうはペンで僕を殺しにきた。佐野を抹殺しにいかないといけない」「僕と同じくらい異常人格者だ。佐野のルーツを暴いてほしい」などと述べた。
(略)
毎日新聞 2012年10月22日 20時05分(最終更新 10月22日 22時03分))

http://mainichi.jp/select/news/20121023k0000m040050000c.html:TITLE

 その橋下市長を巡るネットの中での話題はもう一つ、「夜回り先生」こと教育評論家の水谷修氏に対する対応で、こちらの反発も少々異常なものがある。

夜回り先生こと水谷氏は、教育は教育実践のみで成り立っていると勘違いしているのであろう。
(略)
橋下は子どもの事を想っていないという決めつけは止めるべき。これを言った瞬間に議論は終わる。
(略)
夜回り先生こと水谷氏は他人の人格決め付けではなく教育政策論を展開すべきだ。
(ほんの一部の引用である事に注意)

「維新の議員に無断で写真を使われた」ことに怒った夜回り先生(水谷修氏)に対する橋下徹大阪市長のツイート - Togetter

 主に水谷氏の文章で橋下市長について語った部分はこの辺りですね。

 私は、彼らの気持ちがわかりません。ただ、大阪の教育を、ただむやみやたらにいじり、そして県知事の職を、ただ捨て、そして市長に。言うことだけは立派でも、結局は、何もしていないどころか、現場を混乱させた橋下氏を信じていないだけです。彼に聞きたい。子どもが大切ですかと。

非常に困ったことになっています。|夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)

 橋下氏が教育委員会などを「敵」として自らの支持獲得の為に教育を弄り回していたのは間違いが無いでしょう。更に今も訳の判らない主張を続けています。
 ツイッター上で直接橋下市長に問い合わせをかけてみました。(概要)「大阪維新の会が進めている学校選択制について、(1)海外に失敗事例はありますが、成功事例を聞いたことがありません。成功事例をお示しください(2)この制度についてメリットは良く喧伝されていますがデメリットについて語られていないようです。どのような制度でもメリットデメリットはあるはずです。デメリットについてはどの程度把握されていますでしょうか」

 まあ、回答は戴いていませんね。
 ご本人が「まっとうな政策論議をしたい」とおっしゃったから質問したんですけどね。


 そもそも水谷さんのその文章は、題名が「非常に困ったことになっています。」とおっしゃるように、維新の会に移った松浪健太代議士が水谷氏と二人で写ったポスターを背景に記者会見を開いたので、あたかも水谷氏が維新の会を支援しているかのように誤解を受けてその対応に苦慮しているというものである。

 つまり、維新の会のメンバーから迷惑をかけられた人が、「非常に困ったことになっています。」とおっしゃっている文章に対して、その維新の会の代表である橋下市長が、謝罪をするのであれば判りますが、そのことには触れもせずに水谷さん自身を批判している事になる。「人格攻撃」だと反論しているのだ。

 社会的常識のある大人なら、自分の組織のメンバーが迷惑をかけたのであるから、代表としての対応のしかたというものがあるでしょ。(これはある方のツイッター上のご意見を参考したものですが)

 なんなんでしょうね、橋下徹という人物は。(と、ここで人格について触れると「人格攻撃」になりかねないので止めておきますけど)

 この水谷さんはおっしゃっています。

 何かこの国がおかしくなっています。ただテレビで有名になれば、政治家になり、この国を動かせる。間違いです。人には、人の分があります。私は、夜回りを続け子どもたちの側にいることが、私の分相応。それ以上もそれ以下もありません。その分をわきまえない嘘つきが多すぎます。

 私は、こう思います。テレビに出た人は、五年間は、選挙に出ないこと。テレビに出た人が選挙に出ることは卑怯です。それを利用しています。毎日のように駅頭で、必死でこの国の明日を語るまじめな政治家たちへの冒涜です。

 みなさんにお願いがあります。次の選挙、テレビで偉そうに語った人を支持しないことです。私はそうします。

 今日は、すごく怒っている水谷です。みんな、本当にごめんなさい。

非常に困ったことになっています。|夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)

試論「なぜこの国の金利が安いか、国債金利が安いか説明してみる」

 ここからはぐっと詰まらなくなります。まだ煮詰まっていません。

 どうも、この金利の話はどうあっても「流動性の罠」が機能したと思う以外にないようです。そうであればキッチリ、デフレであるとして論を進めれば良い筈です。

 「流動性の罠は存在しない/否定された」という人がいるようですが、二つ反証があります。一つ目がラリー・サマーズは流動性の罠を肯定しているようです。

 ラリー・サマーズは、たった今、DSGEはホワイトハウスの危機への政策対応において何の役割も果たさなかった、と述べた。流動性の罠を取り込んだIS-LMだけが使用されたという。

@MarkThoma: Larry Summers just said DSGE models played no role at all in WH policy response to crisis. It was all IS-LM augmented by liquidity trap.
2011-04-09 10:16:57 via TweetDeck

サマーズ「DSGEモデルはまるで経済政策の役に立たなかった」 - himaginary’s diary

 もう一つが、流動性の罠を否定するように、逆に「セイの法則」もまた否定されている。

 もうね「理屈と膏薬はどこにでもくっつく」と言いますが、こういった経済政策議論になると、やはり追求すれば追及するほど両論併記的になってくるんですね。


 こうなると、やはり自分の感覚や勘を信頼した方が良いような気がしてきますね。

 勿論、実証的な論拠は挙げます。

 ただ、次のような言葉も重たいですね。

 「学者の経済予測が当たらない理由:
 まともな学者は信用できる公的情報に発言の根拠を求める。こういった情報は3ヶ月から6ヶ月遅れで発表される為、学者は『過去の予想』しかできない。
 一部の学者は無謀にもリアルタイムの予想を発表するが(以下略)」

 ほら、詰まらなかった!