市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

減税日本ナゴヤ冨田市議(中村区)市政報告会


 中村区において減税日本ゴヤの冨田市議が市政報告会を開催されるというので参加してみた。冨田市議は非常に陰の薄い方で減税日本ゴヤの中でも「キャラが立っていない」「キャラが立っていない事がキャラになっている」と言った口で、果たして話せば判る人なのか興味がありましたし、少々確認したい事もあったのでお邪魔しました。(文字通り、お邪魔かもしれない)

 冨田市議の市政報告会は独特で、その半分が講演会になっているようだ。一回目の際には武田邦彦氏を招いて「脱原発」についての講演を行ったようだ。

 この日は星槎名古屋中学の校長、水野高保さん。
 名古屋の中学校 星槎名古屋中学校。名古屋市による不登校のための私立中学校運営法人の公募に選定された中学校です。
 それと、「いじめ自殺事件」の被害者遺族である大河内祥晴さんの講演が開かれた。
 愛知・大河内清輝くんいじめ自殺事件


 このご両人の講演の内容については、少々言いたい事もあるが敢えて差し控える。

 参加者は20名ほどで、中村区文化小劇場のホールは閑散とした雰囲気だった。まず、冨田氏が話を始めた。夜回り先生である水谷修さんの話をして、9月定例会の議案外質問でも触れた星槎学園の三つの約束「仲間を作る」「人を認める」「人を排除しない」を引いて、徳育教育の必要性などを述べた。
 次に水野校長の話に移り、大河内さんの話に移った。

 何度かたまらない怒りが襲ってきたが、じっと我慢して聞いていた。

 やがて質疑応答が始まったので、用意してきた質問を終えて、さっさと帰ろうかとも思ったが様子を見ていた。

 その中で地元と学校との連携を図るにはどうすれば良いかという質問が提示され、まず水野先生が話され、やがて冨田氏も所見を語られ始めた。その中で地域委員会の話が出た。

「河村市長も、(学校と地域の連携というような)そういった地域の活動の為に地域委員会を提唱されたのです。全市で展開できれば良いのですが、抵抗に遭って難航しています。地域には学区連絡協議会や区政協力委員という方々がいて、地域と役所を縦割りで連携しているので既得権を持っている。それでその既得権を打ち破る地域委員会に対して抵抗されるもので、なかなか地域委員会が広まっていかない」大意このように話されました。

 役所と学区連協や区政協力委員が連携をしているのは間違いないが、それが「縦割りになっている」というのは良く判らなかった。また、学区連協や区政が「既得権」を持っていて、その既得権を守る為に地域委員会の全市展開に抵抗しているなどという説明は事実誤認も甚だしいだろう。いや、これはもっとはっきり言って根拠のない「嘘」だ。


 私の前で公職者が市民に「嘘」をつくのはよろしくないです。

 そこで「冨田さん、それは違う。地域委員会の全市展開が為されないのは、地域委員会自体の制度設計の問題で、学区連協や区政が展開に抵抗しているなどという事実は無い」と指摘し、そのまま質問に移った。

 以下は、現場で私が語ったことである。

 「私には教育は判らない。しかし地方自治であれば少々は判る。地方自治において大切な事は、水野校長が話された星槎学園の三つの約束と同じ『人を排除しない』という態度である。
 どんな人とも、狭い地域の中で共存していかなければならない。

 冨田さん、あなたも9月定例会での議案外質問に、星槎学園の三つの約束を盛り込んで語られましたね。その時私はたまたま本会議場に居た、そして議場から失笑が漏れた事を知っていますか?

 冨田さん、あなた、リコール運動されましたよね。あのリコール運動をした人が、今更『人を排除しない』などとどうして言えるのですか?
 あの議場に居た既存政党の議員たちは、大部分あなたたちに排除されて失職しているのですよ。その人たちの前で『人を排除しない』などという言葉を出せば、笑われるに決まっているじゃないですか。

 地域の中で衝突が起これば、相互理解の為に、お互いに相手の話を聞いて、その本当のところを探らなければならない。ところが、リコール運動においては、河村市長が『市議は80日しか働いていないのに報酬が2700万円だ』等と『嘘』を言って煽りたて、市議を排除した。

 これは、先ほどから皆さんが言っている、いじめの中での「言葉の暴力」では無いですか。

 あなた方自身が言葉の暴力を使っていたのに、それを今頃、いじめ対策とは。

 まず、自分たちが行った行為を省みて、反省すべきでしょう。

 そもそも私は議会改革と教育を語る政治家は信用しません。この二つは誰でも語れるものだからです。( 参照

 冨田さんも教育について語る立場に居るわけでは無い。

 教育を語る前に、教育行政を担う市議として、その責任を果たすべきだ。

追記:教育と教育行政は繋がっているけれども違う。
この違いを弁別せずに話す政治家は特に信用できない。
大阪維新の会の教育基本条例やその議論など、この無弁別の際たるものだ。

 ここで冨田さんに伺おう、9月定例会であなたが議案外質問をした学校におけるいじめ対策などの為に、配置されているスクールカウンセラー。これが今、名古屋市内で何名配置されているか。ご存知か」

 ここで、冨田さんはスクールカウンセラーの人員を知らなかった。話をスクールカウンセラーが常駐すべきだという話に摩り替えた。

 ここでも河村代表の教育は行き届いている。冨田市議も「河村流論点すり替えの術」は体得しているようだ。

 スクールカウンセラーの人員は全市で96名、その予算はおよそ2億3千万円となっている。そして気になることが一つ、平成24年3月15日の教育子ども委員会において、この予算がおよそ5千万円減額されるという話が出ている。議事録だけで、提示された資料まで遡れなかったので減額の本当の理由は不明だが。こういった事実についてもご存じなかったようだ。


 また、次のページをご覧いただきたい。

 http://www.city.nagoya.jp/kyoiku/page/0000009273.html

 名古屋市の「スクールカウンセラー制度」の紹介ページだ。
 注目していただきたいのは右上の更新日付である。

 名古屋市のホームページには非常に多い傾向だが、ここでも2009年で更新が止まっている。つまり、河村市政になって、何も見直し、更新がされていないという事だ。

 つまり「河村市長による市政の停滞」というのは、言いがかりでも漠然とした印象でもなく、こういった細かい事実の積み重ねから語られる言葉なのだ。

 この後、徳育を語るのであれば、自らの行動を律すべし。政務調査費の個人公開をするべきだと迫った。ここでも冨田市議は「河村流論点すり替えの術」を使って「政務調査費は会派に支給されるものですから」と回答してきた。

 なら、市議選の期間中、「政務調査費を個人公開します」と減税日本が訴えてきたのは意味が無いことなの?制度を知らずに話していたっての?

 会派支給でも個人支出は各個人で公開できるはずだ。

 と言ったら、冨田さんはしていますと来た。

 控え室に来てくれればお見せしますと。

 なので、「じゃあ、月曜日にお邪魔しますから見せてくださいね」と言ったところ、快く了承をしていただけましたので、私は19日の月曜日、減税日本ゴヤの控え室まで、冨田市議の政務調査費を見させてもらう為に伺います。


 また、冨田市議はお話の冒頭で、夜回り先生水谷修氏の話をされて居ましたが、その水谷さんが最近ちょっとしたトラブルに巻き込まれて怒っていらっしゃいます。

 非常に困ったことになっています。|夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)
 
 維新の会に合流した松浪健太氏に、水谷さんが支援しているかのように扱われて誤解を受けている。そもそも水谷さんは、大阪の教育現場に混乱を引き起こした橋下氏や維新の会に対しては不信感があるようです。

 そしてこうおっしゃいます。

(略)
 何かこの国がおかしくなっています。ただテレビで有名になれば、政治家になり、この国を動かせる。間違いです。人には、人の分があります。私は、夜回りを続け子どもたちの側にいることが、私の分相応。それ以上もそれ以下もありません。その分をわきまえない嘘つきが多すぎます。

 私は、こう思います。テレビに出た人は、五年間は、選挙に出ないこと。テレビに出た人が選挙に出ることは卑怯です。それを利用しています。毎日のように駅頭で、必死でこの国の明日を語るまじめな政治家たちへの冒涜です。

 みなさんにお願いがあります。次の選挙、テレビで偉そうに語った人を支持しないことです。私はそうします。
(略)

非常に困ったことになっています。|夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)

 さあ、冨田市議、どう思いますか?



ちなみに、その水谷さんのブログに対して橋下市長がツイッターで反論しています。

 「維新の議員に無断で写真を使われた」ことに怒った夜回り先生(水谷修氏)に対する橋下徹大阪市長のツイート - Togetter

 さらに、その橋下市長のツイートに対する、皆さんのコメントが下に投稿されています。非常に興味深い。