市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

シンプルで大切な事

 若者に明日の事を考えさせて、
 老人には明日の事を考えさせない社会を。

老人の課題、若者の不幸

 今日、ある方と話をした。
 その方は現在年金生活をされているそうである。
 年金で支給される金額では生活が少々成り立たないために、現在は貯金を徐々に下ろして生活費の足しにされているそうで、やはり刻々と減り続ける貯金は生活の大きな不安であると言われていた。

 そこから、話としては橋下大阪市長の提唱した「一生涯使い切り型人生モデル」であるとか、リバースモーゲージの話に流れた。

 夕方に今度は別の方からお電話を貰った。
 その方はちょっと特殊な仕事をされていて、息子さんがその技術を継いでいる。けれども、不況と技術革新から、この仕事の先行きが見えなくなっており、息子さんの仕事へのモチベーションも上がらずに、計画的なお金の使い方をしていない。・・・もっと明け透けに言うと、どうも会社のお金を個人の遊興費に充ててしまっているのではないか、という相談だった。

 この親子が守っている技術は、確かに今後、先行きが見えない。先細りが懸念される技術ではある。しかし、無くなってしまったらどうするのだろうか?無くして良い技術ではない。

 この二つの事柄に、直ぐに答えは出せないが。

 この彼はまだ良い方かもしれない。明日に希望を見出せない若者が、ただ身過ぎ世過ぎの仕事に日々を潰し、人生をうっちゃっている。アルバイトや契約社員として、不安定な身分のまま、明日を考えず、というよりも、それを考えてしまえば、あまりに辛すぎるために、明日の事について敢えて考えないようにしている若者が多く居るだろう。

追記:右の写真は先日異常な長時間労働から自殺を図った若者が、労働災害と認定されたケースで、自殺してしまった女性が書き残したメモだそうだ。

ワタミ・渡邉美樹ペディア ワタミで働き過労自殺

 「体が痛いです。
 体が辛いです。
 気持ちが沈みます。
 早く動けません
 どうか助けて下さい
 誰か助けて下さい」

 無茶苦茶だ。
 彼女は耐えられず、自殺にまで至ってしまった。
 その奥に、同様の環境で、またはもっと劣悪な条件で、
 働いている若者もいるという。

 その傍らで、すでに充分働いた。子どもも育て、仕事も残した。そして今、体にもあちこちガタが来て、人生も終盤に差し掛かりつつある中で、なお、明日の事を想い、心を煩わせなければならない。

 この方は、「今の若者は、『世代間格差』という。確かに、我々の様に年金を貰っている世代と、今の若者の間には社会保障の在り方に格差がある。今の若者がかわいそうなのはわかるけれども、実は、年金を貰っている我々の中にも格差がある。今の若者が年金を貰う時分になれば、皆、満遍なく少ない社会保障に甘んじなければならなくなるだろうが、我々の世代ではたっぷりと貰って裕福な人々も居れば、国民年金だけで、どうやって暮らしていくのかと思うような人々も居る」と語っていた。

 やはり、デフレーションという姿は「資本主義の悪夢」と呼ばれるだけあって、人に悪い影響を及ぼす。

 このように、若者から「明日」を奪い、若者に明日を考えさせないように仕向け。
 その逆に、老人に「明日」を突き付けて、思い煩わせるように仕向ける。


 これは人間の心にとって、
 その有り様にとって非常に不健全だ。

 以前、チャールズ・チャプリンの「独裁者」を引いて、新自由主義の過ちを指摘した。
独裁者 - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0
 新自由主義の揮う過大な貪欲と、非寛容な態度が、独裁を生み出し、人々の人間性を圧殺する。

 この演説の中でチャプリン

 「若者に未来を与え、
 老人に保障を与えよう。
 そんなまともな世界のために闘おう!」

 と訴える。

 この言葉が頭の中で反響し、上に記した言葉が出てきた。

 若者に明日の事を考えさせて、
 老人には明日の事を考えさせない社会を。

 若者が未来を握り、そこに明日を思い描ける社会が。
 そして、老人には明日の事を思い煩わなくても安穏に暮らせる社会を。

 何も難しい事ではない。
 この二つに心を砕けば、全ての課題は何処に向かうべきか自ずと道が見えてくる。
 そんな気がする。

河村市長「南京発言を検証する」緊急市民集

主催:河村市長南京発言を検証する会
日時:3月31日(土)
時間:12時〜4時半まで
場所:名古屋市教育館 講堂
参加費:1000円(年収200万円以下の方は無料)

◎午前11時半 開場
◎12時 DVD上映
「フィルムは証言するー南京大虐殺から半世紀」(毎日放送 1992年作成)
◎午後1時 主催者からの問題提起
講演1:旧日本軍兵士の証言
三上 翔さん  1919年6月生まれ。
第三艦隊第十一戦隊第二十四駆逐艦隊「うみかぜ」乗組員
講演2:小野賢二さん(南京虐殺事件研究者)
(休憩)
◎午後3時30分;団体・個人からの発言
石川賢作(日中友好協会愛知県連合会)、南守夫(愛知教育大学教授)、
林伯耀(旅日華僑中日交流促進会事務局長)他。
◎午後4時30分:主催者よりの提案(宣言文)
午後4時45分:閉会

※現在、
河村市長に対して、
当日の集会への参加を要請しています。

河村市長「南京虐殺否定」発言を撤回させる会 | 私たちは、2012年2月20日「南京事件はなかった」との河村名古屋市長の発言を看過できない問題だと考え、7月7日に撤回させる会を結成しました。