市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

語るべきことと語る必要の無いこと

 この24日に開かれた、冨田勝三さんたちの「市政を考える会」主催の「市議会報告会」の模様をご紹介します。

月曜朝刊の恒例行事?

 最近は月曜日の中日新聞朝刊に、減税日本か河村市長の話題が必ず載るようで、マスコミ関係者の間では「減税ホットライン」とか「河村ホットライン」と呼ばれているという話を耳にした。
 つまり、中日新聞が月曜日の朝刊に合わせて、何かしら河村市長からネタをもらっているのではないかと感じているらしい。

 また、例の「南京発言」の時には、あの騒動で、同時に起こった「石原―大村会談」の話題が飛んでしまったし、今週末、3月30日に予定されている「減税日本新政会」の記者会見にも、なにやら騒動を引き起こして話題をさらっていく可能性はある。

 そうした中で、実は北区のとある民主党支援者(というよりも、河村支援者)の方から「減税から飛び出た人たちの中から、この週末また一人戻った人が居るんですって?」という電話を貰った。一人は離脱を諦めましたよ。と伝えると、それはご存知だとの事。なんでも、その方が親しくされている、やはり民主党の支援者(というよりも、もっと河村支援者)から電話があって、その方が佐藤夕子衆議院議員からそう聞いたという。佐藤代議士が「飛び出てみても何もできないので、一人また一人と戻って、最終的には河村市長の下に落ち着きますのでご安心ください」というような事を言っているらしい。

 今のところ、5人から離脱したという情報は入っていないし、確かめるすべもないので、月曜日の中日朝刊に、この切り崩しの話は掲載されるのだろうか?

 それとも、動揺する後援会を鎮めるために、佐藤代議士が後援者に何か事実誤認の話でもしたのだろうか?(はたまた、動揺する後援会を鎮めるために、佐藤代議士や名帆子夫人の名前を出してこういう話を触れ回っているひとが居るのだろうか?)

 夜が明けたら、確かめられる。

市議会報告会

 市議会報告会はなかなか興味深かった。ただ、減税日本ゴヤの浅井団長は所要で欠席となった。折角、減税日本新政会の舟橋市議と、減税日本ゴヤの浅井団長が揃えば、その相違点も聴けると思ったのに残念でした。
 しかし、名東区でこの集まりが行われるのは三度目となる。今までも浅井団長は言葉に困ると舟橋市議に助け舟を求めていたので、一人では居られないと判断したのかな?あ、所要で欠席ですね。

 そのほかに、共産党の田口議員(参照)、自民党の丹羽議員(参照)、民主党のひび議員(参照) が参加された。減税日本新政会の舟橋議員はHPを持っていないのでこちらで(参照)。

 最初に、この一年という括りで各市議からコメントを貰ったが、やはり、予算議会の直後ということで、予算についての説明にも時間を割けられた。
 特に、金シャチ横丁など。河村市政が最終コーナーを回って(?)ここに来て、途端に「ハコ物」の話が増えている。しかも「調査費」ばかりであるという話が取上げられていた。
 尾張名古屋共和国の問題では、会場から「居酒屋で酒を飲みながら行政を進めるのはけしからん」というような意見も出された。

 また、会場から舟橋議員に「元の親分の河村市長」という表現で質問が投げられた際には、「今でも親分です」と河村市長の政策を進めていくことを明確に表明していた。
 そういえば、舟橋議員は最初のコメントの際、今回の議長問題と分裂騒ぎに関しては、謝罪していたということは書いておかないとフェアじゃないでしょうね。

 その舟橋議員に、私がこのブログでも主張しているように「減税政策になど経済効果は無い」と政策の撤回を求めたが、「公約なので撤回しない」「減税の効果については実施後の検証を待つ」「減税は行財政改革を目的とするので、より一層の改革を進め、公約である10%減税を目指す」との回答であった。

 この減税政策については他の市議も「減税という話になった際に、最初は行財政改革の為の減税であった筈なのに、いつの間にかそれに経済政策、景気刺激の話もくっついてしまった。こちらが河村市長に、景気刺激効果について疑問点を質すと、行政改革の話になるし、行政改革の効果を質すと景気刺激の話しに摩り替わってしまう」と指摘していた。皆さんも、河村市長のお話を聞かれる際には、この点良くご注目ください。

 南京発言について、田口議員は共産党の立場からも反対であると表明された。
 自民党の丹羽議員は、党としては歴史認識について中国と話し合う必要はあるという党の方針はあるが、あの場で話題を出す必要は無かったのではないか、と疑問を提示された。
 民主党のひび議員の意見が、私としては非常に興味深かった「歴史認識に疑義があるのであれば、それを質すための議論のテーブルに相手を迎えなければならない。そういう議論の場を作らなければならないのに、結果として、いたずらに相手(中国)側を硬化させただけで、事態が前進しない。この結果だけを捉えても、今回の発言は誤りである」と主張されていた。

 減税日本新政会の舟橋議員は「河村市長は今まで総領事館に、南京問題の議論を申し込んでいたが返答をもらえなかった。今回、数名の議員が南京にお邪魔して表敬訪問と共に議論を申し入れた。更に、問題となった前日にも、市長が公式の場でこの問題を取り上げることはお話してある。そういう手順を踏んだつもりであるが、このような事態に至ったことは残念である」というような経過説明を含んだ話があった。経過説明の途中で時間切れが来てしまったが、結果的に擁護発言をしたのは舟橋議員だけとなった。

 会場から、もっと激烈な擁護発言(正直言って、ここに書いたり地上波の放送には乗せられないような)があったり、それに対して会場から不規則発言が飛んだり、軽く会場は荒れました。(皆さん、お元気なことで)

 会場から、その他にも色々な話題が提示されたが、その中で「テレビ局を喜ばせるような政治はもうけっこう」という意見があった。

 「劇場型」と呼ばれるような政治は、一見おもしろいように思えるかもしれないが、実は中身が無く、ちょっと間違えると、今回の議長騒動のように「おもしろい」と言っていられないような問題(年度内の予算不成立)を引き起こす可能性もある。

 確かに、実のある政治をすすめて頂きたいとは思う。

 それと、若いひとの参加が少ないのも残念だった。結局、土曜日の夕方に、市政の話に時間を割くというのは、若者にとっては現実感がないのだろうか。
 こういう場を見たり肌で感じたりせずに、そういう実感を伴わない。現実を伴わない。漠然としたテレビやマスコミを通じた情報だけによって構成された世界観、政治観、または市政への理解が、この河村流の空想的、妄想的な政治を構築しているのではないだろうか。

河村市長「南京発言を検証する」緊急市民集

主催:河村市長南京発言を検証する会
日時:3月31日(土)
時間:12時〜4時半まで
場所:名古屋市教育館 講堂
参加費:1000円(年収200万円以下の方は無料)

◎午前11時半 開場
◎12時 DVD上映
「フィルムは証言するー南京大虐殺から半世紀」(毎日放送 1992年作成)
◎午後1時 主催者からの問題提起
講演1:旧日本軍兵士の証言
三上 翔さん  1919年6月生まれ。
第三艦隊第十一戦隊第二十四駆逐艦隊「うみかぜ」乗組員
講演2:小野賢二さん(南京虐殺事件研究者)
(休憩)
◎午後3時30分;団体・個人からの発言
石川賢作(日中友好協会愛知県連合会)、南守夫(愛知教育大学教授)、
林伯耀(旅日華僑中日交流促進会事務局長)他。
◎午後4時30分:主催者よりの提案(宣言文)
午後4時45分:閉会

河村市長「南京虐殺否定」発言を撤回させる会 | 私たちは、2012年2月20日「南京事件はなかった」との河村名古屋市長の発言を看過できない問題だと考え、7月7日に撤回させる会を結成しました。

「出るもんが出たなぁ」という感慨。

 南京問題に関して、「もうこの問題が持ち出されて、右からも左からも、まともに議論する人なんて居ないんじゃないんですか?」という意見があった。
 そうだろうと思う。

 中国における「30万人」の数字見直しも、すでに中国の国内問題で、中国国内で良く判らないような若い世代が、反日本という文脈で騒ぎ立てているという話もある。
 また、日本においても同じだ。

こんなことに成っているらしい。

南京の真実国民運動

だって、「賛同署名呼びかけ人代表 渡部昇一」ときた。 出るもんが出たなぁ。

 先方にとっても中国国内問題であって、ある意味、中国国内の政治的営業活動であるようだ。そういう意味では、日本国内においても、日本の国内問題で、日本国内における政治的営業活動ということになる。

 中国の営業活動をされている人々と、日本で営業活動をされている人々が申し合わせて、毎年一回程度誰かの「問題発言」で盛り上がると色々と売れて良いかもしれない。

 それにしても河村市長は鈍いけれど。

 どういうことかというと、毎年3月は「卒業式における君が代斉唱問題」で教師と右の人々が騒ぐ事になっていて、特に今年は大阪が騒がしいので、このタイミングでやることは無いのに。
 次は、8月の「靖国参拝」で盛り上がると言うわけだ。

 なんとなく、春と夏の例祭みたいだね。(あ!そうか)
 と、本当にこの問題に関しては脱力させられるので本気であれこれ言いたくない。

 ところで、右の人にも左の人にも言っておくけど。
 今回の場合、河村市長は次のように発言していますよ。

南京事件というのは無かったのではないかと。
通常の戦闘行為はあるけどね、あって残念だけれど」

南京問題発言の検証(前編) - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

 これは、特に擁護派(右って事かな?)の人々に申し上げておきますが、後に河村市長は「いわゆる」を付けて「30万人に及ぶような虐殺行為」を指す「南京事件」は無かったと言ったのであって。「政府見解と同じですよ」「非戦闘員への殺害、略奪行為等」は否定しないとしていますが。

 当日の発言をちゃんと確認すると、「通常の戦闘行為はあるけどね、あって残念だけれど」と「 南京事件というのは無かったのではないかと」言っているのであって、つまり、「通常の戦闘行為以外は無かった」と言っている。これは政府見解とは全然違う。

 何を発言し、何を主張されるのも自由ですが、オリジナルに当たる事ができるものは、オリジナルに当たって確認してから発言しましょう。

 そうしないと、「歴史修正主義者は、こんなつい一月程前の出来事でさえ、修正してしまうのか」と一層信憑性を失いますよ。