市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

大阪維新の会/橋下府知事の蒙昧

 大阪府議会が深夜まで紛糾したそうだ。橋下府知事が主導する大阪維新の会が議会の定数削減案を強行採決したとの事。定数であるとか、区割りの議論はマイノリティーの尊重が最も大切だろう。どうしたって選挙という制度はマイノリティーの意見を切り捨ててしまうという欠陥を持つ。この欠陥に無自覚な者、低劣で幼稚な民主主義理解者は、多数決至上主義に走るが、真の民主主義、また、世界中の数多の歴史が、このマイノリティーの尊重が、社会の暴走を抑止することを知っている。

 なので、国政の場においても、定数の話題、区割りの話題は少数政党などの意見を良く聞いたうえで進めるようにしている。もし、多数派が(というのは、常に「その時の」と言う言葉を冠して考えるべきだ)「その時の多数派」が、己の有利なように選挙制度(定数であるとか区割りも当然これ)をいじってしまえば、それ以降この「その時の多数派」が独裁的な力を持つ可能性がある。

 これをゲリマンダーと言い。確か、私の時には中学生の公民で習ったように記憶しているが、大阪府では教えていない?また、司法試験はこの知識が無くても受かるのかね(いまって、司法試験とか医師国家試験も、予備校なんかが扱っていて、こういったところで「受験学」だけ教わって受かっちゃう人も多いみたいね。なんというか)

 こんな基本も忘れて制度改革しちゃうようなら、地方自治における汚点で歴史的な不利益なんだろうと思えるけど、橋下の台詞がふるっている「採決のあり方に賛否両論あるかもしれないが、府民の皆さんに不利益を与えるものではないので、理解頂けると思う」

 この「不利益」というのは、削減された定数、議員の経費ってことなのかね。目先の(全体の予算から考えたらバカみたいな小額の)経費と、民主主義の根幹を揺るがす行為と、いったいどちらが利益か、不利益か。そもそもなんという見識の低さか。

 と、そんな橋下にすら、更に距離を置かれる、某市の市長さんも、凄いことだ。