市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

幼稚な子どもを利用するな

 というわけで、4月5日に行われる名古屋市会リコール署名運動を進める市民団体(「市民の会 なごや」)の会合に参加する為に「ウィルあいち」に足を運んだ。

 事情が分からない方には申し訳ありませんが 
 こちら 2016-04-01 当ブログは市議会リコール運動に参加します  をご参照ください。

 本来無視していれば良いレベルの話だが、3月29日の動画を見るにつけ、「市民の会 なごや」の説明の酷さが耳について仕方がない。

 2016-03-29 嘘に塗れたリコール運動

 虚偽の事実を市民に説明し、これからの議会リコール運動に参加させようとするのであれば、その虚偽については正さなければならない。
 「市民の会 なごや」の虚偽の説明を真に受けて、この運動に関わろうとする市民の事を考えると黙ってはいられない。

 もしも、「市民の会 なごや」が自分たちの説明、発言に自信があるのであれば、堂々と反論すればいいだろう。私は価値観の相違を言っているのではない、事実関係の誤りについて指摘しているのであって、この事実は揺るがしがたい、議員報酬800万円を主張する者の、その論理的根拠は示されていない(1)。議会内で議員報酬について議論する場であった「議会改革推進会議」の座長は減税日本の浅井市議であるにもかかわらず、その会合は2回しか開かれていない。つまり、議論を怠っているのでは減税日本の側である(2)。また、市民に説明していないと主張するが、議会は市長に議会報告会の開催(予算措置)を要請し続けているにも関わらず、条例に反してそれを怠っているのは河村市長の方である(3)。また、河村市長は議会と市長の間で第三者的に報酬を審議できる報酬審議会に正当な諮問を行っていない(4)。

 民主的な議論を怠っているのは河村市長の側であり、議会ではない。

 私のこうした主張が間違っているのか、彼ら「市民の会 なごや」の主張に信憑性があるのか、一度、参加希望者にも見ていただきながら議論を行う事によって、問題点も明確になってくるだろう。(現に、「市民の会 なごや」の説明会に参加した市民からも、反対意見を聞きたい、そうした場を作ってほしいという要請は受けている。要請があり、時間が許すのであれば、私はいつでもどこでもお邪魔する。対論をしてみようではないか)

 ところが、4月1日に当ブログで「4月5日の会合に参加させていただく」と宣言したところ、「市民の会 なごや」は5日の会合をキャンセルして、8日に順延するとしたそうだ。(では、その8日の会合に参加させていただこうとするか(ウソ? ほんと? どっち?))


 しかし、順延の情報が誤りであるかもしれず、そもそも私は、5日のスケジュールを開けてしまったので、会場に赴き、会場がキャンセルされているのであれば、その会場を私が借り受け、急な順延の決定の為に、情報が行き渡らず、誤って会場に来る参加希望者に「市民の会 なごや」の説明がいかに事実に反しているか、逆説明する機会ができるかもしれないと思った。


 そこで「ウィルあいち」の施設受付にキャンセルになっている会場を借りることはできるのか聞いてみた。

 ところが話がかみ合わない。

 「ウィルあいち」の会議室について、キャンセルという形跡がないとの事なのだ。また、3月29日に会場を借りた団体が、引き続いて4月5日も会場を借りようとしている事例も無い。「名駅のウィンク愛知なのではないですか?」とまで言われる始末だ。


 どうもかみ合わない話を整理してみると、その3月29日の会合というのは、同じ「ウィルあいち」の中でも、「NPO交流プラザ」の会議室なのではないかと進言された。

 ウィルあいち 愛知県女性総合センター 男女共同参画社会をめざして 愛知県名古屋市

 「ウィルあいち」は愛知県が設置、運営(指定管理業者はコングレ・愛知グループ)している施設だが、会議室と呼ばれるものは二種類あって、一つは指定管理業者が運営する会議室(もちろん有料)と「あいちNPO交流プラザ」が運営する会議室(こちらは無料)だ。

 https://www.aichi-npo.jp/
 こちらは「県民が行う自由な社会貢献活動としてのNPO活動の促進を目的として、(略)愛知県が設置したもの」だ。

 会議室は無料で使えるが、営利目的の利用はできないし、特定の宗教や政治利用もできない事となっている。

 利用規定には次のように書かれている。

次の場合は利用できません。
(略)
○政治上の主義を推進し、支持し、又はこれに反対することが目的と考えられる場合
○特定の公職の候補者若しくは公職にある者又は政党を推薦し、支持し、又はこれらに反対することを目的と考えられる場合

https://www.aichi-npo.jp/1_annai/1_NPO_plaza/2_riyou_annai/sinplazariyouannai.htm

 このNPO交流プラザに行くと、キャンセルがあったのかは確認できないが、5日の午後は確かに会議室は空いている。また、3月29日には会場を利用していたグループがあった事が判った。

 3月29日の会合は「市民いどばた会議」という団体が借りていた。

 この「市民いどばた会議」という名前をインターネット上で検索すると(名称だけでは日本各地にあるようなので、名称+名古屋で検索)こうしたページがヒットした。

 市民連合@愛知 on Strikingly

 この賛同団体の3月10日の項目に
 「市民いどばた会議有志:佐々木 康子」との記載がある。

 「市民の会 なごや」の副代表も 佐々木康子さんの筈だ。

(ところで、このサイト、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合@愛知」との事だが、河村市長は「おおさか維新」の結党大会に参加している。「おおさか維新」は最早隠れもしない安倍政権の補完勢力だ。言ってみれば安倍政権の補完勢力である「おおさか維新」のそのまた補完勢力である河村市長や減税日本と手をつないで、新自由主義的な政策である今回の議会リコールを進めることと、このサイトに賛同することとは、論理的矛盾はないのだろうか?)


 まあ、個人がNPO活動をすることは自由だろうし、そのNPO(や個人)が政治にコミットすることも自由だろう。

 しかし、NPOが政治目的で県の施設(無料)を利用することは利用規定に反している。

 ましてや、利用団体名を「市民いどばた会議」で届け出、その実「市民の会 なごや」が会合を行い、その様子をマスコミにまで報道させるとは、あまりにも公然とした名義貸し、偽りであり、不公正で破廉恥な行為だ。


 当初私は、彼ら「市民の会 なごや」 または 「市民いどばた会議」がキャンセルした「ウィルあいち内の会議施設」を借り受けて、カウンター活動を行うつもりでいたが、止めにした。

 議会リコール運動にかかわる活動であるのなら、反対であっても明白に政治目的であって、当該の「あいちNPO交流プラザ」の利用規定に抵触するからだ。

 もちろん、リコール署名活動を進めようとする活動も政治目的であって、施設の利用規定に抵触する。

 ・・・さて、

 前回のリコール署名収集において違反行為が続発した。

・回覧により署名を求めた(千種区千種区今池、中区、名東区市営梅森荘、天白区県営平針住宅)
・郵便受けに署名簿を入れ署名を求めた(中区)
・街頭で署名簿を配り署名をもとめた(中区)
・マンションの掲示板の署名簿を掲示し、署名を求めた(天白区八事山)
・店舗に署名簿を据え置き、署名を求めていた(熱田区二番、店主は請求代表者や受任者ではない)
・請求代表者や受任者以外のものが署名を集めていた(中区金山、瑞穂区)
・受任者が収集する場合であっても、委任状に受任者の氏名や住所が記載されていない署名簿で署名を集めていた(中川区荒子)
・受任者が自分の区以外の署名を集めていた(中区栄、昭和区八事山興正寺)
・受任者になる届出をしていないにもかかわらず、署名簿等が送付されてきた(東区百人町)
・受任者でないにもかかわらず、署名を集められるよう求められた(東区豊前町)
    ・・・・・etc,etc,etc.

 署名収集期間にもこうした批判が為されたにも拘らず、無法な収集は改まらなかった。

 そしてその挙句に発生したのが、リコール署名簿の選挙流用、及び流出事件である。

 前回のリコール署名収集運動はまったくの無法者集団の行為であったと言える。
 そうした事もあって、今回のリコール署名簿収集活動には前回参加した人々が参加していない。それは一部のこうした違反行為に嫌気がさした結果だろうと推測できる。

 そうした事情を知らない人たちや、そういった違反行為に無自覚な(または、何かが麻痺している)人々が、今回のリコール運動を進めようとしているように見える。

 いくら「市民の会 なごや」が「今回のリコール運動は適法に進めます」と言ってみたところで、そんな発言を信じることができるだろうか。その発言は3月29日の「ウィルあいち」「あいちNPO交流プラザ」の会議室で行われているのだ。

 彼らは議会リコール署名簿収集の開始前から、こうした横紙破りを行っているのだ。


 こうした事を捉えて、この団体を批判するのは酷に過ぎる気がする。

 ひょっとすると、彼らはこうした指摘を説明しても理解できないかもしれない。
 (4月8日に 「あいちNPO交流プラザ」の担当者が会場利用について説明しても、彼らはゴネる可能性があるだろう)

 代表者の村松さんという人は、再議議決の際、名古屋市会本会議場の傍聴席からヤジを飛ばしていた人のようだ。私はこのヒトとは会話した記憶はないが、そのヤジを飛ばす行為が、制度や仕組みがよく理解できていないまま、エモーショナルな怒りに突き動かされているようで可哀想になってきた。よくよく事の推移を観察すれば、その怒りを本来ぶつける先は異なっている事が理解できるだろうに。

 また、副代表の佐々木さんにはもはや語る言葉も無い。河村氏に対する個人崇拝の結果、どんな事でもやってしまうのだろう。政治を歪めるとか、公共性とか一切関係はないのだろう。


 だれか、大人が。
 ちゃんと、社会の仕組みを心得て、良い事は良い、悪い事は悪いと諫める大人が、彼らには必要だ。(SLには飽きて、今はお城に夢中になっているお坊ちゃんも含めて)


 人間はいくつになっても、幼稚性を捨てる義務はない。幼稚な自我を抱えたままでも、それはその人それぞれの自由だ。しかし、その幼稚さは社会では往々にして通用しない。

 彼らが「議会が悪い、解散すべき」というのは自由だ。しかし、その理由は事実に基づかず、非常に幼稚で矛盾に満ちている。


 最後に、マスコミ各社(3月29日の会合を取材したという各社)に指摘したい。

 その取材対象がこうした違反を起こしている事に取材者自身が無自覚であるとしたら、取材者として未熟であると反省すべきだ。
 もう、子ども(実年齢が幾つかなど関係ない)を煽って、ネタを作って飯の種にするような真似はよした方が良い。



追記:
 民進党の山尾代議士のガソリン代が問題となっていますが、
 減税日本の田山市議のガソリン代問題も、納得のいく説明が無いままであると思いますね。

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