市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

地元で一番知られているヒトよりも

 そ〜ら言わんこっちゃない。

 この統一地方選挙有権者に何も訴えるものを思いつかない人間が、
 ・・・バーグ的想像力すら枯渇した人間が。

 市民の劣情に阿った発言をし始めましたよ。

 私は前回の記事で中日新聞の記事をたしなめた。
2015-04-07 「安物買いの銭失い」から脱しよう


 名古屋市議選:票ナビ:統一地方選2015 中部9県:中日新聞(CHUNICHI Web)

 だ〜れも*1 報酬引き上げなんて謳っていないにも関わらず「今回の市議選後、報酬引き上げを求める動きが強まる可能性がある」なんて根拠もなく書いてしまうと、その根拠のない思い込みに「○○の候補を応援しないと、議員報酬が上がっちゃいますよ」と言い出す人間が出てくると予言した。

 典型的な「ワラ人形論法」なんだが。

 河村市長はまたしても名古屋市内の新聞にビラの折り込みをしたようだ。

 凄い財力ですね。およそこれで4000万円ですか。

 折角ですから並べてみました。画像の左側は前回のビラ、法定一号。右側は今回、法定二号です。一号はA4サイズ,二号はA3サイズですが、比較の為に同じスケールに合わせています。
 まん中の顔は、子どもがひきつけを起こすといけないので、歴代の「河村市長を助ける男と女」をフューチャーしておきました。

 中日新聞の社会部・藤嶋記者の記事に呼応するかのように。
 トップに持ってきましたね。議員報酬の「ワラ人形論法」

 減税日本 公認候補は
 市議報酬800万円貫く!
 もとの1,600万円に戻させない!!

 だから誰が1,600万円に戻すなんて言っているの*2

 約束してくれないかな。
 もし、第三者委員会の答申が出て、議員報酬が800万円を超えた場合、その超えた部分についてはこの右のビラの一番左の人のように、法務局に供託してくれるかな?

 中日新聞の社会部・藤嶋記者は、投票日までに18人の減税候補全員からこの言質を取るべきだ。

 さすがの減税日本の中でも「河村市長を助ける男/女性」では市民の理解が得られないと、報酬を一番目立つところに持ってきたんでしょうかね。それにしてもこんなに卑しく、さもしく、あさましく、卑賤で、せこくて、固陋で低劣で醜く、下衆で賎劣でちんけな政策テーマも無いですけどね。

 だって、議員報酬が戻って、それでいったい市民生活にどんな悪影響があるのですか?

 逆に、今のように800万円なんて非現実的な報酬では、本当にろくな人材が集まりませんよ。決算書も読めない、条例の意味も理解できない。薬事法も守れない、そして地元に連絡所や事務所も開設しない。そんな議員だらけになっても我慢しなけりゃならないんですかね?「議員報酬は800万円」「政令指定都市で一番安い!」安いから、仕事なんてろくにしなくても、市民に迷惑をかけても仕方がないじゃないか。という事なんですかね?報酬が安い事を自慢されても意味がないじゃないですか。違いますかね?私の言っている事、何か変ですか?え?え?どうなんですか!

 それにそもそも「1,600万円に戻させない」ってのも嘘ですよね。確かに制度値は1,600万円でしたが、800万円になる前、市議報酬は自主的に10%削減していましたから「戻る」と表現するのであれば、1,440万円でなければオーバートークじゃないですか。

 子どもじみた詐術。

 裏面も面白い。


 裏面も表面同様、比較しやすいように同じスケールに合わせて並べてみました。

 結局言っている事は同じ。市長給与については市民にアピールしないと踏んで、市議報酬に絞った形になっていますね。


 そもそもだね。

 本当に、800万円の根拠は何かな?

 さらに、今後の社会変動が有ったとしても、市議報酬は800万円なのかな?
 ナゴヤがマル八だから?

 次世代の党・愛知が「名古屋の市章はマル八だから、八紘一宇をナゴヤのテーマにしよう」と、5歳児のような事を言っていましたが、程度が変わりませんよね。


 そしてそして、なんですか。

「市議報酬のほかに、政務活動費(税金)600万円あります。」って何ですかね?

なんだかなぁ。このチラシを撒いた4000万円もどっかの「税金」だったりしてね。
ろくな仕事もしていない河村市長の特別秘書の給与も「税金」ですよ。
名古屋市リサイクル協同組合に流れているお金だって「税金」ですしね。

いい加減、自分が衆議院議員の時に使っていた、「衆議院議員の文書通信交通滞在費(税金)」と、地方議員の政務活動費(税金)の相違ぐらい理解するべきだ。6年も地方の首長やっているんだからね。理解してまだ「政務活動費は議員の第二給与だ」というのであれば、それはあまりに実態に即していない。オーバートークだ。または「嘘」だ。

 政務活動費を支出しようとすれば、議員は自己負担分を持ち出さなければならない。

 その為に、減税日本ゴヤの市議の中には政務活動費を使用しない者が続出した。

 http://genzeinippon.com/wp/wp-content/uploads/seichonagoya982_2.jpg

 一番、政務活動費を使用していない園田議員は、地元に事務所も設置しなければ、調査などもしない、その結果として議会での質問はおろか、発言すらろくすっぽ無い*3

 政務活動費(税金)の600万円は、それを活用して、名古屋市政の為に有効な活動をしようとすれば、800万円の報酬から自己負担分を持ち出す事となって、報酬から可処分所得は減る結果になる。つまり、河村氏お得意の、真面目にやっている者ほど損をするシステムが出来上がる。それをあたかも「第二報酬」のように描くありかたは、典型的なプロパガンダの類であり、嘘だ。あまりにフェアじゃない。正々堂々とした議論とは言いがたい。

 名古屋市民はこんな嘘に、騙されて議会をリコールしてしまったんだ。
 あの当時には「議員は80日しか仕事をせずに、2400万円ももらっている」と言っていた。ねえ、減税日本の皆さん、どうでしたかこの発言。

 
 4月8日にはこんな記事も中日新聞の紙面に載った。

 この中で減税日本の候補が言っているそうだ「市長のいいところを推進し、だめなことにくぎを刺す役割が必要」

 正直なものだ。ダメなことがあるのは認めざるを得ないのね。
 けどね、現職市議を引っこ抜いて、ご自身が市議に出ようとした事そのものが、もっとも「だめなこと」なんじゃないの?

 それにこのビラの数々の「嘘」をなぜ止められないの?くぎを刺さないの?

 国政政党化や、未来の党との合流、その後の衆議院選挙では、古川候補に怖気づいて立候補しなかった事。いくつもいくつも、「だめなこと」が有ったのに、今までそれらに何一つくぎを刺せなかった人が、今後くぎを刺すと言って、どう信じろというの。

 というか、この方はまた、自分でも信じていないような事を口にしているんでしょうね。




 「市長を守る」「減税日本を守れるか」

 知  っ  た  事  か  !


 名古屋は河村市長の私物じゃないし、減税日本なんぞ、消えてなくなったって困る名古屋市民なんぞ居るのかい?いっそ全員落選して、一人も居なくなった方が名古屋市民はスッキリするんじゃないのかい。




 ところでさぁ、中日新聞の北村さん。「主催者発表」の常なんだろうけど。こうして写真を見ると、お客さんは28人程度なんですよね。記事では参加者が80人となっているけど、このフレームの外に残り52人居るの??


 近藤候補のセリフが響きますね。

 「県議、衆議院議員に続き、市議を目指す。これは減税が批判してきた職業議員そのものですよ」

 東区を勝手に「河村の『牙城』」と言われてもね。

 完全に私物化。完全に既得権化しているだけではないか。
 「既得権の打破」とかって誰か言ってましたよね。


 減税日本の候補が、いったい選挙区に何をしたの?
 選挙区の人々のいったい何を実現させてくれたの?



 4月9日のこの企画で、ベテラン市議がこういった発言をしている。

 「地元を誰が一番よく分かっているか。それを選んでもらうのが今回の選挙」


 今まで、風頼みの選挙しかした事の無い、代表様や、副代表様では、理解できないでしょうね、無理でしょうよ。こんなビラ、4000万円かけて撒いたところで風など吹きはしない。


 地元で一番知られているヒト*4よりも、地元を一番知っているヒト*5を選ぶべきだ。

 それができなければ、名古屋市民が有権者として落第だ。


*1:正確には一人を除いて

*2:正確には一人言っていますけどね

*3:解散直前の2月議会で委員会発言をしたそうだ

*4:テレビタレント

*5:地元のどぶ板をに張り付いているヒト