もう今日のところは寝ようと思いましたが、朝読んだ本日の中日新聞を読み返したのがまずかった。目が冴えて眠れない。
シリーズ企画「見極める’15統一地方選」の一つでタイトルは「報酬800万円 節約の陣」これ自体は良いですよ。問題は「議員報酬800万円」というキーワードに対するコメント。最後のこれは何だろうか?
今回の市議選後、報酬引き上げを求める動きが強まる可能性がある。
あのね、社会部の藤嶋さん。思い込みや思い付きで記事を書いちゃだめだよ。なんだいこの「可能性がある」って締め方は。どんな根拠で言っているんだい?
ねえ、中日新聞社会部の藤嶋さん。こういう調査が有るんだけどさ。
名古屋市議選:票ナビ:統一地方選2015 中部9県:中日新聞(CHUNICHI Web)
この中の「問1」で「名古屋市議の年額報酬はいくらが適当と考えますか」と聞いていますよね。この回答に「報酬引き上げを求める動き」があるのかい?
大多数の候補は「特別職報酬等審議会または第三者機関にて検討」と回答しているよね。そして、減税日本や良く事情を知らないらしい新人候補は「現状維持」と言っている。
議会は「報酬引き上げを求める動き」などしていない。
話は逆で、なんの根拠もなく「いたずらに」下げられた議員報酬について、正当な評価と持続可能な値を示すべきだと求めているのではないのか?
君のこの本文、これが持続可能な議員報酬の姿か。
こんな事を数年続けたら、議員なんて金持ちの道楽か、よほど変わった目的を持つ人たちの壟断するモノになってしまい、市民の意向を反映させる議会が成立しなくなる。
「世間」にはこんなモノもあるらしい。
報酬ゼロにしたら地方議員の質は上がる? - Yahoo!ニュース 意識調査
バカじゃなかろうか。
この世の中に、タダにしたら。安くしたら。品質が上がるモノなんてあるのか?(大量生産品が、スケールメリットで安くなるなんてのは関係ないからね。議員は大量生産品じゃないから)
アルバイトだって、職員だって、議員でも。報酬を下げれば下げたなりの人材しか得られる訳がないじゃないか。頭に花でも咲いているのか。
こういう訳の判らない「引下げデモクラシー」に阿って記事を書くから、こういう自分の頭で物事を考えようとしない人々が再生産される。そしてその根拠のない「ムード」が歪んだ社会を作っていくんだ。
誰か論証してみろよ。
いったい、地方議員の報酬をゼロにして、どういう機序で質が上がるんだ?
というか、この場合の「質」って何だ?
候補者がアンケートでだ〜れも報酬引き上げなんぞ求めていないのに、新聞記事では「 今回の市議選後、報酬引き上げを求める動きが強まる可能性がある」と煽る。
そして、それを捕まえて「○○の候補を応援しないと、議会は議員報酬を上げてしまいますよ」と脅す。
結構じゃない。
そもそもなぜ議員報酬を上げていけない。
議員報酬を下げれば、下げたなりの人材が来る。
つまり、法律も、決算書も読めないような人材ばかりになる。
そうなって喜ぶのは、市長と市の職員だろう。
議会のチェック機能は働かず、市民の意向も反映されない。
安物買いの銭失い。
安物の議員(報酬は安くていいですよと、自分を安売りする議員)を選ぶような人間は、本当に大切な銭を失っている事に気が付くべきだ。
中日新聞も大概にするべきだろう。
いったい自分たちが今まで何を報じてきたんだ?何を見てきたんだ。議会で。
こんな議会で良いのか?
名古屋の市民が、このヤフーのアンケートみたいに、ほとんど何ら根拠も考えずに、ムードだけで、「引下げデモクラシー」に阿って、名古屋市会の議員報酬を半減にしてしまい、その方針を正しいと信じ込んでいるのなら、それに再考を求める一石を投じてこそ社会の木鐸たる価値があるんじゃないのか?それともいつまでもムードに流されるか。
いい加減に、自分の頭で考えろ。目を覚ませ。
なんでも、法定チラシ一号だそうなので、そのままインターネットに掲載して良いものか判らないので、法定チラシの部分を消しました。一部、画像を修正しようとしたら、「河村市長を助ける女」かぁ、そういえばこんな人もいたなぁ。と、その画像を貼っておきました。
参照:2012-06-22 減税日本に問題が多発する理由
しかし、こんないい加減なチラシを良く撒きますねぇ。
なんでも主要5紙(中日、読売、朝日、毎日、日経)の名古屋市内全域に折り込まれているらしく、配布料だけでも2千万円ぐらいは行くのではと言われている。
河村市長は自らを「庶民並給与」と言っている。このチラシにも「市長年収、800万円」と書かれている。そんな人物が、チラシ配布に2千万円をポンと出せますか?
なんのかんの言って、河村市長は儲けとらっせるんじゃないんですか?
2014-12-18 あずき色の車が走り回る名古屋で
市長年収を800万円に下げたと言っても、市長の仕事は一人ではできない。と、特別秘書を雇い入れているじゃないですか。この人件費を計算に入れないのはフェアじゃない。(民間登用の課長さんたちもいらっしゃいましたね)
「どえりゃあおもしろい ナゴヤ・アイチ」とおっしゃいますが。
まあ、確かにこの4年。28名居た名古屋市会第一会派が、アレヨアレヨと粉々に砕け散っていった姿は非常に「 どえりゃあおもしろい」ものでしたが、そんな楽しみは一般の名古屋市民には関係のない事で。
大須演芸場の再建や名鉄ホールの閉鎖に手を拱いて見ているだけの人物が、何を言っているのかと。笑われますよ。
http://www.asahi.com/articles/ASG793TMRG79OIPE00L.html
http://www.asahi.com/articles/ASH3T46B6H3TOIPE00D.html
「日本1の減税」・・・日本1とか、日本初とか、本物とか。好きですね。
そんなモノにどんな価値があるんですかね。子どもじゃないんだから、幼稚な見栄は卒業されたらいかがだろうか。日本には住民税を減税している地域は幾らもある。名古屋と違って「10%減税」を実施しているところもある。
金武町役場 | 金武町 Official Site
減税条例 - Wikipedia
「日本1の福祉」もね。
定義が曖昧なので、言い逃れされそうだから、否定はしない。ただ、同じ程度の「福祉」を実現している自治体は多いのではないの?
子ども医療費無料化の自治体って、ほぼ半数に達しているそうですね。
子ども医療費無料化広がる/入院は中学まで 過半数
で、話がまたまた「日本1安い市長給与」に戻る。
他に書く事が無いのでしょうね。
しかし、市長給与が安い事が市民の生活に関係するのでしょうかね?
おおまけにまけて、おっしゃる通り、市長年収2,750万円が800万円に下がっているとしましょう。特別秘書の人件費も、今度雇い入れる民間登用の課長さんたちも無視しますよ。差額を「ナゴヤ市内100万世帯で割る*1」と、1世帯あたり19円50銭となりますね。有難い事です。
職員報酬や市長報酬、議員報酬なんかで市の予算は影響を受けません。
名古屋市の一般会計予算、歳出の中で、人件費の占める割合は16.4%です。
名古屋市の財政状況
公債の償還に、歳出削減を持ち出すのは愚策です*2。その愚策の歳出削減でも、人件費に切り込むのは最大の愚策でしょう。アホ経営者のやる事です。
もう、裏面はスキャンする気すら起きませんでした。
これと同じ内容です。
平成27年4月統一地方選挙 マニフェスト | 減税日本
こんなチラシで票が入ると思っているのなら、よほどおめでたい。おめでとう。
たいていのお宅はそのまま古紙へ、そして河村商事の古紙回収車が王子製紙に持って行く、と。無駄がないですねぇ。
さて、こんな話ばかりでは気分も悪いので、最後はちょっと良い話を。
本日、東区をうろうろしておりましたら、こんな「旗」に出くわしました。