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愛知県警の納得のいかない対応について

 (投稿エントリーの都合で、4月5日に書いた文章を4月3日に掲載しております。
 ここでいう「昨夜」とは4月4日、土曜日の深夜の事です)

 こんな事はあまり大きな声で言う事ではない。
 しかし、それなりに公共性のある問題であるだろうし、自分自身でも「あの時本当はどうすべきだったのか」いまひとつ判らない。

 また、今後、何らかの対応をしなければならない可能性もあるので、その覚えの為にも記述しておく。


 私は昨夜遅く帰宅した。
 市内某所で、ある会合に参加して、少々お酒も入っており、地下鉄の中では半分眠りそうになって何とか自宅近くまでたどり着いた。

 地下鉄駅から地上に上がってくると、女性の悲鳴ともうめき声ともつかない声に気が付いた。この地下鉄駅は他の交通機関とも繋がっており、週末という事もあって、あちこちに人が居た。

 何事かと見ると、若い女性(Aさん)に警察官の制服を着た中年男性がつかみかかっていた。私は最初、このAさんが何か犯罪でも起こして警察官に制止されて居るのかと思った。
 しかし、ここで通常と異なるのは、この警察官(らしい制服を着た男性)とAさんの間に割って入ろうとするもう一人の女性、年齢は20代後半から30代前半ぐらい、落ち着いた感じのOLさん風。(Bさん)が居た事である。

 この警察官風の男性はAさんをつかんでいる。もちろんAさんは嫌がっている。その間にBさんが割って入り、「止めてあげてください」と制止している。

 AさんとBさんの間柄は判らない、家族とは思えなかった。また、会社の同僚(先輩、後輩など)とも見えなかった。Aさんはそれなりに今風のおしゃれな女性に見えるが、Bさんは落ち着いた服装をしていたからだ。

 何にせよ、女性二人が嫌がっているところに、警察官(らしい制服を着た男性)が一人の女性をつかんでもみ合っている。

 時間は午前0時前後、某駅前。

 ここで私が疑問に思ったのは、このシチュエーションで、警察官が一人で行動するだろうかという事だった。

 普通、こういった警らでは2人以上が組になって対応するだろう。

 ところが、この警察官(らしい制服を着た男性)は一人で女性の手をつかんでいる。


 皆さんならどうします?


 そう、見て見ぬふりをするのが、たぶん「常識的対応」でしょう。


 しかし、私には捨て置けなかった。

 特に、Bさんの真剣な表情が、ただならぬものを感じさせた。


 そこでとりあえず中に割って入って、落ち着いて話し合えないかと思った。
 つまり、Aさん、Bさん、そして警察官(らしい制服を着た男性)の間に入って、「どうしたんですか、何が有ったんですか」と説明を求めてみた。


 この時、私は、この警察官(らしい制服を着た男性)は、あるいは警察官の制服を着て、なにやら女性にちょっかいを出している不審人物ではないかと疑っていた。Aさん、Bさんと女性が二人であるので、ここまで騒いでもちょっかいを出し続けているが、私のように男性が間に入れば、そのまま逃げだすのではないかと想定していた。

 ところがこの警察官(らしい制服を着た男性)は、説明などせず、「業務の邪魔だ」というばかりなのである。

 そこで私は、「職務執行であるというのなら、警察手帳を見せるべきだ」と迫ったが、警察手帳は呈示しなかった。

 さてさて、その後、別の警察官もやってきて、愛知県青少年保護育成条例に対応した未成年者の保護をしているのだと説明した。このAさんが18歳未満であろうと推測したらしい。

 ここで警察官(らしい制服を着た男性)は3人、私は一人だ。私は条例の趣旨は理解するが、とりあえず職務執行であるというのなら、警察手帳を提示するべきだと繰り返し要求した。

 こうした言い合いの間に、最初の警察官(らしい制服を着た男性)はAさんを逃がし、他の警察官(らしい制服を着た男性)はAさんを追いもしなかった。私にかかりっきりだったわけだ。この判断もおかしいだろう。

 後に、警察官は「Aさんを逃がしたのはあんた(私)の責任だ」「Aさんが犯罪に巻き込まれたら、あんた(私)の責任だぞ」などと言いたてたが、これは酷い言い草だ。

 また「これ(制服を)着ている人間なら警察官に決まっているじゃないか」とも繰り返していた。

 そうなら、なぜ警察手帳規則という規則があり、そこに「証票及び記章を呈示しなければならない」と記載されているのだろうか。この「証票」と「記章」は「または」で繋がれていない。「及び」とされている。その双方を提示しなければならないのであって、それは警察手帳の「証票」と「記章」で呈示可能だ。

 また、一人の警察官はこうも言った。「あんなもみ合っている中で、警察手帳を提示しようとしたって、手帳はここ(シャツの胸ポケット)にあるのだから、これ(防刃チョッキ)と、これ(上着)をほどいていたら、出すのが大変なんだ」
 と、説明しながらも10秒もかからずに出してみせた。そして、そういいながら取り出した手帳の中、「証票」と「記章」は見せようともしなかった。

 これも子どもじみた言い訳だ。

 即座に呈示する気があるのなら(そして、法はそれを求めているのだから)一番上の防刃チョッキのポケットに入れることだって出来るだろう。

 単に呈示したくないだけじゃないのか。

 古くは3億円事件から、警察官(らしい制服を着た者)による犯罪が無いわけではない。
 警察官らしき服を着た者は警官であるという「思い込み」を由とする態度は、「思い込みを排除すべき」警察官として如何なものだろう。

 また、度々繰り返される衆人環視の中での悲惨な事件、都市におけるお互いへの無関心が、驚くような犯罪を放置する事もある。

 深夜、繁華街で、女性が警察官(らしい制服を着た者)に絡まれて、嫌がっているような場合、そこには介入しない事が正しい行為なのだろうか。

 答えは簡単だ、法に則れば良い。

 警察官が職務の執行をしようというのであれば、先ず、警察官の身分を示せばよいのであるし、その職務を執行する法的根拠を示せばいいのである。

 それが法が求める手続きだ。

 現場でそんなまどろっこしい事をしていたら、犯罪など防げない。
 というのであれば、法を改正すべきだ。そうした声を挙げれば良い。


 さて、その後私は少なからぬ時間、これら警察官と対話する事となった。

 まったく不毛で非生産的な時間だ。

 その間、私は「バカ」だの「負け犬」だの言われ続けた。前者については同意するが、後者については同意できない。今に至るも私は自分が「バカ」である事は認める。

 何が有っても、彼等が言うように無視を決め込めばいいんだ。ややこしい事に鼻を突っ込む必要はない!

 「みんなでつくろう 安心の街」などという標語はオタメゴカシの空言であって、トウシロウは何があっても黙って見ていればいいと言うのだろうか。

 そんな考えには同意できない。自分の行動は間違っていないと信じる。


 私の価値観や考えではない、法の定めに沿って考えた場合、公益性を考えた場合、間違えているのは彼等現場の警察官ではないのか。

 その後も彼等は、私を「業務妨害」で近くの派出署か所轄署まで連行すると言いつのった。「業務妨害」であると言うのであれば、彼等はどのような身分であって、どういった法的根拠に則って、どのような業務を行おうとしていたのか、私に示さなければならない。その上で、私がその業務を妨害しようとしていたのであれば、わたしは「公務執行妨害」を構成する可能性はある。しかし、私は彼等の身分を知り得なかったし、彼等がどのような法的根拠の上に業務を行おうとしていたかも示されていない。
 つまり「業務妨害」など構成しようも無いのだ。

 一人の警官らしき人物は、自分たちが名乗ったら、あんた(私)も名乗るべきだろうと言ってきた。こんな子どもじみた屁理屈は無い。

 彼等は公務を執行しようというのであって、私は何ら業務を行おうとしている訳ではないし、その身分を明かす法的根拠もない。

 逆に、警察が個々人の私的活動に介入して、公務を執行しようとするときには、その介入は必要最低限であるべきだ。警察官と個々人とは対照ではない。不平等なのであるから、その立場の相違を無視した物言いはあまりに傲慢だ。



 私は警察官に言いたい。
 今、あなた方警察官は、自分たちの都合の良いように法を捻じ曲げて解釈しているようだ。しかし、そのような捻じ曲げた解釈を、自分や、自分の家族が受けた場合、あなたは肯んじえるのだろうか。まさか、警察官の家族は特別扱いでもされるのだろうか?

 警察官であっても私人の時間はある。その時、正当な扱いを期待しようと思うのであれば、あなたが公務を執行する場合に、正当な法的手続きを守りなさい。その遵法の精神が、あなた自身を守るのだから。



 テクニカルな事として。
 女性に対する場合は、婦人警官に対応させるべきだ。

 特に、青少年保護育成条例という特定の目的があるのなら、婦人警官を伴うのが「常識」なのではないだろうか。

 若い女性と男性警官が、一対一で肉体的な接触を行う際には特に気を付けて公務執行である事を明らかにして示す必要がある。そして当然の事として、その肉体接触は必要最小限でなければならない。