さっそく笑えるネタを。
減税日本から結いの党、そして次世代の党と、さっぱりその政治哲学が見えない「名古屋市政の徘徊老人」中村孝太郎元名古屋市会議長の街宣車を見かけた。
なんでも、看板は前回、減税日本で使ったものと同じものを、党名だけ「次世代の党」に付け替えて使っているのではないかという事だった。
この街宣車、何が問題と言って、車のあちこちに「公営ポスター」を貼っている事だ。
公営掲示板に貼るための「公営ポスター」は、その製作費が公費負担となっている。
つまり、公金で作成できるのだ。また、いたずらや雨などの劣化防止に、公設掲示板の倍量作成する事が許されている。
つまり、普通は余る事もある。しかし、だからといってこうやって車に貼ってしまうのは、違反だ。街宣車に自身の名前を規定以外に示す行為は文書違反に当たる。
そして、それ以上に公費によって作成されている「公営ポスター」を本来の目的以外に使用することは、公費の濫用に他ならない。
さすが、コンプライアンスに緩い「次世代の党」だけある。
そして、こうした違法行為も「臭いものには蓋をして、知らんぷり」をするのが次世代の党なのだろう。
追記(4月7日):選挙運動用自動車(街宣車)にこのようなポスターを貼る行為は違法ではないというご指摘を受けました。
確認のため選挙管理委員会に問い合わせてみましたが、適法であるという見解を頂きました。
申し添えておきます。
次は東区の公営掲示板を見てみよう。
ここは、あの「近藤とくひさ」候補が、因縁の「佐藤夕子」候補の上にポジションを取っている。佐藤候補の「河村市長を助ける女」に対して「市民を助ける男」と真っ向から叛旗を翻した形になっている。
ホームページを見てみると。(以下の各候補のホームページへのリンク文字列は、各ホームページのページタイトルを自動取得して表示しております)
衆議院議員時代のページを修正しただけで、特段何も書かれていない佐藤候補に対して、
急ごしらえの感は否めないが、「SL」「1,000メートルタワー」は進めません。など、反河村色を打ち出し、市民の生活を前面に打ち出している姿が印象的だ。
参考:2014-09-04 「議席」とは誰の為のものなのだろうか?
2015-03-15 統一地方選挙に向けての様々な動きについて
次は中区の公営掲示板が面白い。
中区は激戦区になっているが、特に「女の闘い」が興味深い。
選挙管理員会はそれを知ってか(って、クジで決まったことは十分知っていますが)
公営掲示板の掲載順序が、女性がまん中に集まる構成となっている。
これら女性候補のそれぞれのホームページも、それぞれに個性的で面白い。
名古屋市会議員 中田ちづこ | 名古屋市中区を中心とした活動をお伝えいたします。
虹色なごや あんまゆき | 名古屋市中区から、LGBTとして名古屋市政に挑戦!あんまゆきです!!
Videos - 日本共産党 西山あさみ ホームページ♪
さいとう実咲 名古屋市会議員(中区選出)
この中で、あんま候補について、選挙前後のいきさつから、なかなか大変な出来事があったと伺った。私は河村市長の進めようとしていた「地域委員会」について、選挙による地域委員の選出は、いたずらに地域に亀裂を生むだけであると反対したが、あんま候補と共産党西山候補の候補選出に至る経緯については、こうした選挙が、地域に要らぬ亀裂を生むものだと認識を新たにさせられた。
それについては近々記述させて頂こうと思っている。
実は、4月4日土曜日。私は河村市長の街宣を追いかけてみた。
数か所で街宣に遭遇する事が出来たが、驚くほどに内容が無い。
4月2日のメ〜テレの報道で、栄にある「希望の広場」の噴水を撤去して、宗春の像を設置するという話をぶち上げていましたが。どこかからクレームがついたのか、この件については街宣では触れていませんでしたね。
宗春さんの像を作ろうというのは良いのですが、希望の広場の噴水を撤去してしまうというのは横暴なのでは?
まさか「希望の広場・ビヤフェスタ」で噴水が邪魔だったのでしょうかね?
名古屋市:「栄ふんすいビヤフェスタ2013 水と緑の希望の広場」の開催について(市政情報)
宗春さんの名前が出てくると、「河村市長は尾張藩書物奉行の末裔」なんて話がぶり返してきますが、これについてはいささか怪しいという事はすでに当ブログで検証しています。
2014-04-02 河村たかし名古屋市長は尾張藩書物奉行の末裔か?
中区の街宣でも宗春の治世をほめ、「名古屋をにぎわいのある街にせなならん」と言っていました。
河村市政は宗春の治世とは異なります。
経済政策としては真逆と言っても良い。
尾張藩の徳川宗春さんは、質素倹約を掲げた将軍、徳川吉宗に歯向かって、尾張藩において積極財政策を取った事で、現代においては再評価されている訳です。
河村市政の減税論。その目的の一つであると言われる「歳出削減」「プライスキャプ」というのは、この吉宗の「質素倹約」に近い。
実際に、河村市政においては公債依存比率が下がっています。
名古屋市の財政 平成25年版
地方自治体などにおいては、一般家庭と異なり、公債依存比率は「低ければ良い」というものではありません。通貨流通が滞っているデフレ期、不況時には積極財政に出て、公債を発行する事も選択として有るでしょう。逆に通貨流通が過剰で、インフレが亢進しているような場合には公債を償還して、過剰流動性を抑制する事もあるでしょう。
果たして今の日本で、このような公債依存比率の減少が正しい経済政策であるのか。
私は全く真逆だと思います。
デフレ期こそ、宗春さん的な積極財政策を打つべきです。
不思議なことに河村市長は、自らのホームページで「財政出動による積極財政策」を行うような事を言っておきながら、実態が真逆になっているのです。どうした事でしょう。
更に、河村市長は宗春さんを見習って、芸能を活発にしようと語っていましたが、ちょっと待っていただきたい。河村市長誕生以降、この名古屋市に何が起きたか。
昨年、大須演芸場が閉鎖となりました。
http://www.asahi.com/articles/ASG793TMRG79OIPE00L.html
そして、つい先日名鉄ホールも閉鎖の方針を公表しています。
http://www.asahi.com/articles/ASH3T46B6H3TOIPE00D.html
名古屋市民にとってかけがいの無い劇場が、次々と閉鎖の憂き目にあい、それに対して名古屋市は何の手も打っていません。
大須演芸場の閉鎖や、名鉄ホールの閉鎖も、地域経済や地域文化という名古屋市の基盤なのではないでしょうか。
それらについて、何も語らず何も手を打たない。
比較するのは申し訳ないが、あの「鳥久」の建物と、これらの劇場。名古屋市民にとって馴染み深く、もし存続できれば今後も波及効果が期待できるのはどちらなのでしょうか?
これで自身を「平成の宗春」に模すとは、「ニセモノ市長」の面目躍如たるモノがあります。
http://www.city.nagoya.jp/senkyokanri/page/0000045238.html
名古屋市議選:票ナビ:統一地方選2015 中部9県:中日新聞(CHUNICHI Web)