市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

御用納めの帳尻は

 これから無知蒙昧な私がここに駄文を掲載します。
 資格も根拠も薄弱で迷惑だと思われる方はどうか読むのをお止めください。


 また、弥富相生山線の道路建設について、河村市長の発表された建設中止の決定が「年内に決定を発表する」とした市民との約束を果たすすばらしい発表であり、やはり河村市長は立派な人である。と、お思いであれば、その考えにも薄弱な根拠で「くさす」ような事を書きますから、精神衛生上、読まれない方が良いと思います。

 どうせこのブログはどこかの誰かの為の(たぶん、「既得権」を持った誰かの為の)プロパガンダであり、歪んだ情報なのだから、読む必要もありませんし、気にする事もありません。

 さてさて、12月26日、いわゆる「御用納め」の日に河村市長から「相生山について」という発表がなされました。

 それによると。

 1.弥富相生山線道路事業は廃止する。
 2.近隣の通過自動車については警察等に交通規制などを要請する。
 3.道路部分は取り壊さずに公園に整備する。
 4.1車線の「園路」を整備して下山畑口から相生口までつなげる。

 という内容でした。

 ほぼ、道路建設反対、相生山の自然を守ろうと言っていらした方々の要望に沿うものでしょうし、「年内に決定する」とした河村市長の約束を果たす形になっているのでしょうね。

 良かったですね。


 「良かった」と思う方は、ここでこの文章を読むのは止められた方が良いですよ。
 「警告」はしましたからね。








 この決定を受けて各社は社会面などでこの決定を報じている。







 中日新聞は社会面と市民版の2面構成になっている。







 さて、この発表。実は少々ヘンテコリンな物となっている。

 この「市長決定」は名古屋市当局の内部で調整を諮られたものではない。

 そもそも1行目から「間違い」があるらしい。

 河村市長の文章には「以下の考えに基づき、速やかに名古屋市都市計画審議会に諮問し、ご審議頂く」とある。

 河村市長はご存じないのかもしれないが(って、それでも「市長」であるところが凄いが)都市計画原案を作成する主体は名古屋市、市長なのであって、都市計画審議会(以下それっぽく「都計審」と表記しますヨ)が原案を作る訳ではない。「 以下の考えに基づき、〜諮問し、ご審議頂く」と言われてもこんな箇条書き、メモ書きでは都計審は審議などできやしない。
 本当に年内決定との約束を果たすつもりがあったのであれば、「都計審」に諮れる程度の「都市計画原案」を作成すべきだっただろう。つまり、市当局を駆動させないと「都計審」の入り口にも入れていない。

 そして「都計審」に提示できるレベルの「都市計画原案」であれば住民意向は無視できない。住民意向が十分に諮られていない段階で「都計審」は審議できない。

 つまり文書には「速やかに」とあるものの、「以下の考え」なる物が「都計審」に諮られるには住民意向の聞き取りも必要であろうし、それを踏まえた新たな「都市計画原案」を名古屋市が、つまりは河村市長が提示できなければならない。

 それまでは弥富相生山線という都市計画道路は、都市計画の中で生きたままという事になる。

 道路建設を担う緑政土木局、都市計画を所管する住宅都市局。双方ともにこの市長決定には関わっていない。まさに青天の霹靂だったようだ。*1


 いままで市長から名古屋市当局に「弥富相生山線の建設中止の為の手順」を整えるというような話は出ていたようだ。あくまで噂レベルでどこまで信憑性のあるものかは分からない。ただ、河村市長が最終的には道路建設反対の意向であるとは推測できた。
 しかし、この12月の総選挙などもあり、こういった市長から当局への働きかけは緩んでいたようだ。このまま年明けまで市長判断の表明はずれ込むのかと思っていた。

 ところが突然のこの決定会見。

 さて、なぜ?


 その答えは次の紙面にある。

 これが12月27日の中日新聞朝刊、市民版の紙面だ。

 お気づきだろうか。

 実は12月18日の中日新聞が報道した、いわゆる「課長級任期付職員公募」に対する市長の関与の問題を12月26日に名古屋市会、総務環境委員会が審議したのだ。

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 録画の公開は年明けになるのだろうね。

 委員会では「これでは縁故採用ではないのか」というような指摘もあったようで、やはりこの問題は「市長の口利き」とも言えそうな火種となるだろう。


 本来であれば、市民版にドカンと大きく載るような話題だ。

 ところがご覧いただいた紙面のように「相生山問題」に場所を取られて片隅に追いやられてしまっている。

 つまりどういうことか。

 総務環境委員会で「市長の口利き疑惑、縁故採用問題」が取り上げられた。そもそもこの話題は中日新聞のスクープである。中日新聞は翌日(27日)にはこの「不公平採用問題」が紙面に掲載されるだろう。

 そこで、同じ日にそれ以上のニュースバリューがある「相生山問題」をぶつけてやれ。

 こう考えたのではないだろうか。


 あくまで推測、妄想、邪推、下衆の勘繰りですけどね。

 こんな事思いつくのは確かに「下衆」しかいませんから。
 よもや名古屋市長ともあろうお方がこんな報道に右往左往するとは思えませんよね。



 さて、ここまでで終わったなら、なんとなく陰謀論ぽい話を喧伝した居酒屋政談レベルで、長ったらしい文章を読んでいただいた「かい」がありません。
 この話はもう一段深いところに入ります。

 いま、私の手元にとある文書があります。

 これはこのままイメージを掲載することはできません。しかし、名古屋市民、有権者名古屋市政、河村市長を理解する上には非常に貴重な資料であると判断しますので全文を書き起こしてみます。

抗議書

平成26年12月25日

株式会社 中日新聞社
代表取締役社長 小出宣昭 殿
編集局長    臼田信行 殿

名古屋市長 河村たかし 印

冠省
 本市は,今般,任期付職員2名を公正な公募手続きに*2もとに採用しましたが,平成26年12月18日の貴紙朝刊では,このうち「国際展示場整備構想等」に携わる職員の採用試験において,「採用意向 事前に明かす 河村市長,職員公募で」という見出しのもと,一般読者をして,私市長があたかも,市職員の公募手続の最中に(「職員公募で」「事前に」),試験官に対し,特定の人物を採用したい旨の「採用意向(を)明かす」ことで圧力をかけ,もって「公募の公平性」を害する不正かつ「恣意的な人事」を行ったかのような印象・誤解を与える悪質な中傷記事が掲載されております。

 しかしながら,私市長が,「職員公募」に際して,特定の人物について「採用意向(を)明かす」などということをした事実は一切ありません。上記採用試験は厳格かつ公正に実施されており,貴紙の上記記事は,事実関係を不当・不正に歪曲し,本市及び私市長の各名誉を著しく毀損する内容を含むものと考えます。

 よって,本書をもって,断固抗議いたすとともに,しかるべき謝罪及び訂正の記事を速やかに(遅くとも年内)に*3掲載するよう強く求めます。

 もし仮に貴社において,しかるべき上記是正措置が講じられない場合は,遺憾ながら,来年1月の1か月間は,貴社の記者に限っては,個別の取材には応じないこととしますので,この段ご承知おきください。

 なお,上記貴紙には,上記公募手続きにおいて,(この部分黒塗り)当該情報は,本市幹部職員に課せられた守秘義務に違反する違法な秘密漏洩がなければ取材できない筈の秘密情報ですし,また,貴社の(この部分黒塗り)記者は,私市長に対する当該合格発表前の取材の時点で,既に合格者の氏名を知っておりました。従いまして,同記者に対し本市の上記秘密を漏洩した職員については,たとえ本市幹部であっても,刑事告発も視野において,今後,厳正なる法的措置ないし処分を検討しておりますことを申し添えます。

以上

 ちなみに「河村たかし 第2期名古屋市政 新新新マニフェスト」には
 http://genzeinippon.com/manifesto201304explain.pdf

 政策1 主権在民3大公約継続 プラス
 (7)市役所・市議会の情報公開徹底

 (7)市民に開かれた市役所・市議会
   1)答案偽造不正採用事件の真相の徹底解明
    ○真相徹底解明、市全般にわたり採用・人事の公正を期する。
    ○試験官に民間人を登用するなど、再発防止策を講じる。
    ○不正な口利きを根絶する。

 とありますね。
 
 それに抗議書には微妙な論点ずらしが見られます。

 当該記事では採用意向は昨年の6月ごろ、公募など始まるもっと前で、そもそもこの採用意向を受けて公募手続きを実施すべきという進言が為されたと有ります。

 また市長が採用意向を明かして圧力をかけたとも記事には書かれていない。そもそもその採用の最終選考を市長が行ったという事が不適切だったのだろう。

 また、この抗議書にあるような秘密漏洩もこのような不適切、公平性を欠く採用の実態を「告発」する意図であるのなら推奨されてもいい。それを刑事告発を持ち出して抑圧する態度は、このようにマニフェストで情報公開の徹底を謳い、世間に喧伝されている河村市長の姿とはま逆のものではないだろうか。

 また、黒塗りでハッキリしないが、当該記事に対して「虚偽」という申し入れではなく「秘密の漏洩」と訴えるのであれば、当該記事で一番呆れた部分。四位だった評価を市長の最終判断で逆転したという恣意性も、記事の通りだったという事を認めたという事だろう。

 この問題については年明けにも総務環境委員会で引き続き審議が行われるようだ、委員会の録画も公開されるだろう。どのような審議が為されるのか、ぜひ「真相の徹底解明」が望まれる。



注意:記事の論点と関連の無い個人への批判を投稿された場合、削除の対象となる事もあるのでご注意ください。

追記:幾つか言及しきれなかった部分について。
1)
相生山でキャンプというのは今のままでは有り得ません。
水がないのです。
現状ではドラム缶に雨水を溜めて防火用水にしているようです。

防火の為にも高圧で大量の給水が必要でしょう。
これは公園の是非をおいて整備すべきポイントだろうと思います。

・・・ところで、あそこで「キャンプ」をするのですかね?
キャンプまでするとなると廃棄食糧等の問題が出てくるのではと思います。
つまり、昆虫の生態系には大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。

大丈夫なのですかね?
2)
一車線の「園路」を反対派の方々は了とするのだろうか?
現在の中断区間、橋梁部分について生物の通路を遮ると建設に反対していたはずで、通路を遮るのであればそれは一車線だろうと二車線だろうと変わらない筈だ。

つまり、一車線造って良いのであれば、それが二車線になってなぜ悪いのか。
理屈が通らない。
3)
公園を整備するというのであれば、とりあえず即座にでも工事区間を安全策をとって公開して欲しい。
そうすればあの構造物を壊してまで道路建設に反対するという意見が如何に現実離れしているか判る筈だ。
「情報公開徹底」を求める。


*1:住宅都市局の局長は、わざわざ条例まで改正して国土交通省から招聘した方ではなかったですか。同じ旭ヶ丘高校―一ツ橋の後輩で、せっかく招いたというのに一年も経たずに早々と「見切られ」ましたか

*2:ママ

*3:ママ