市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

ご乱心―弥富相生山線問題

河村市政の裏表

河村市政の裏表

 ある方から当ブログの記事が長いという意見をいただいた。記事が長いという意見は以前からいただいていたが、長い記事の中で話題が複数あるような場合は無理に一つにせず、分けてアップした方が良いのではないかという意見だった。
 なので本日、バックログを含めると8本ほどある記事の内、4本を一気に掲載しようと思う。
 それで、これが3本目となりますが。

 話題は弥富相生山線問題だ。

 平成26年3月12日土木交通委員会(弥富相生山線問題) - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0
 3+1の課題の整理 - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

 河村市長は3月14日の名古屋市会土木交通委員会の席上、弥富相生山線の工事再開OR中止についての住民意思確認手法について「市長、副市長、区長、所管の緑政土木局長ぐらいで責任をもって決める」と回答している。
 勿論、これに先立つ段階で住民投票の実施に反対する住民の意向も受けて、副市長が「住民投票に拘らない意思確認を行う」と述べた事を受けての回答だ。

 本来、こうした問題については市長に決定権と義務が付随するのだが、河村市長は何かと自身が責任を負う事を避ける。この場合も「区長」まで加えたために、事後に知った天白区長が市長に異論を述べ移動させられている。

 委員会で明確に述べ、天白区長の首まで切って作った四者協議のフレーム(何度も言いますが、法的には首長一人に権限と責任があります)ですが、ここに来てちゃぶ台返しをしているようです。

 この四者による住民意向調査の検討会議で突然。

 河村市長「住民投票をする」
 市職員「!」

 市長「住民投票に反対するという様な請願や委員会の決定は、憲法に定められた住民の権利を制限するもので認められない」
 市職員「☆」

 市長「環境団体や区政協力員ではなく、ただの市民の意見を確かめる調査をする」
 市職員「?」 

 市長「儂が住民の権利を制限せず、民主主義を守りたい気持ちでいる事をキチンと公の書き物として残してもらわなイカン」
 市職員「・・・・ご、ご乱心」 


 封建時代、主従関係が強いと思われている江戸時代でも、あまりに「あまりな主君」に対しては家臣団が一致団結して「押し込め」をかけ、実務から遠ざけ、時には座敷牢に幽閉までしたそうです。

 天白区長がカゲ腹まで切って議会に回答し、追及をかわしたこの問題、今になって「住民投票」をぶり返すというのは意味が分からない。

 確かに、第二期マニフェストに「住民投票の実施」は明記されている。住民投票を行わないという決定はこのマニフェストに反するかもしれない、しかし、議会で回答した「住民投票に拘らない」という決定は、これも覆せば市民との約束を反故にしたことには変わりはない。議会を構成する市会議員というのは、あくまで市民の付託を受けた代理者であって、彼らの後ろには市民が居るのだ。

 「信なくば立たず」事ここに及んで、どちらにしても約束を破り、二枚舌を使おうとしている事には代わりは無い。

 それでいて「民主主義を守りたい気持ちでいる事をキチンと公の書き物として残してもらわなイカン」とは。

 考えるのは 保身 だけか。




追記:
「河村市政の表」
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追記(5月20日):
名古屋市HPに「検討委員会の開催結果 4月16日開催分」が掲載された。
http://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000059483.html

本市では、弥富相生山線の建設の是非を市長が判断するために行う住民意向の調査について、調査の対象、内容及び方法を検討するため「弥富相生山線に関する住民意向の調査についての検討委員会」を設置しています。

平成26年4月16日(水曜日)開催分

「弥富相生山線に関する住民意向の調査についての検討委員会」の体制及び検討する内容について話し合い、決定しました。

http://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000059483.html