市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

今年一年間でどれぐらい歪んだのか?どれぐらい補正できたか。

 今年の最初に、私は「政治を歪ませない為に」という文章を書いた。
 政治を歪ませない為に - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

  昨年末の衆議院議員選挙において減税日本が惨敗をした。全滅をしたという原因を「準備不足で政策が浸透しなかった」のではなく、河村氏の訴える減税政策の根拠の無さ、政策の無茶苦茶さ、つまりは、減税日本という政党の実態が浸透したために全滅したのだと述べた。
 それ以降、春の市長選挙においても66万票から44万票という大幅な集票力の低下を見せ、さらに夏の参議院議員選挙においては減税日本の候補に対する名古屋市内の得票は6万9千票に留まった。

 河村市長を長年支えてきた後援者も、市長としての河村氏の実績については何もないことを理解しているし、様々な運動、政策についても河村氏が当初約束していた事が何も実現化していないことの本質的な原因を、市民自らが理解し始めてきた。

 つまり、河村氏は公約やマニフェスト、様々な約束を市民と行うが、言っただけで何も政策を実行する事が出来ない。

 期待するだけ無駄だ。

 という事だ。


 河村氏の言葉に、河村氏自身を離れた言葉があるだろうか?

 河村氏が誰か第三者に深く同情を寄せて語られる言葉があっただろうか?

 そんなものはありはしない。

 河村氏には第三者に同情を寄せるような思考回路は装備されていないようだ。
 それよりも、自己正当化の為の言い訳、誤魔化しを並べることに忙しい。

 そして、その河村氏に教えを受けている減税日本も惨憺たるものだ。

 このたび、11月定例会のドタバタの結果、次期団長となった余語市議が5か月ぶりにブログの記事を更新している。

(略)
減税日本ゴヤにとっては、今年もいろいろとあった一年でした。
われわれの任期は、来年度が最後の一年です。
市民のみなさまに、われわれを議会に送り出してよかったと思っていただけるよう、努力していきたいと思います。
個人的には、まわりから「婚活ガンバレ」と言われ続けているので、そちらも並行して頑張ろうかなと...(´д`ι)
(略)

http://yogosayaka.mo-blog.jp/blog/2013/12/post_12c4.html

 余語市議の認識するところ、今年の出来事は、減税日本ゴヤにとって「いろいろとあった」で済む話なのでしょう。これだけ混乱した名古屋市政を見てきた私としては「いろいろ」で済まされるものか疑問に感じます。

 個人的に「婚活ガンバレ」と言われているのであれば、市政の事など(下手に)考えず、そちら<だけ>を頑張られれば良いのではないのでしょうかね?(と、この話題を単独で出せば「セクハラ」でしょうが、ご自分で書かれた文章に対する素直な感想ですから)

 この文章でもそうです。

 視点が自分から離れていません。

 自分の願望を語っているだけです。

 付託を受けた市民の、地域の住民の希望を実現していく、問題を解決していこうという意識がかけらでも伺えられますか?



 元旦からまたまた河村氏は大須熱田神宮の自転車街宣を行うとしている。
 (もちろん、大須から熱田神宮までの間は、自転車に乗って移動したようにみせかけて、実際には車に自転車を載せて移動している。こういった小さな、ケチ臭い、さもしい「嘘」の積み重ねが河村氏の政治姿勢であると言っていい。大須熱田神宮間ぐらい自転車で走れば良いのに。)

 この街宣にアンチ街宣をぶつけようかというアイデアもあったが止めておくことにする。

 河村氏の発言は、そのままを市民に届ければ市民も気が付く。

 下手に、アンチ活動を表立って行う事の方が変な効果を持ちそうだ。

 街宣活動、頑張ってください。

 そして河村政治塾も頑張ってください。

 ご自分の声を一人でも多くの市民に届けるようにしてください。

 それを聞いた市民は、それぞれに理解しますから。



 さて、昨年の衆議院議員選挙は思惑が綺麗に嵌った。

 計算外は河村たかしという人物が、想定以上に「肝っ玉の小さな人物」である事を読み違えて、衆議院選挙の土俵に呼び出せなかったことだ。

 その後の名古屋市長選挙では失望した。私の河村氏への得票数の読みは30万票近辺だった。33万票で半数となる。半数を切れれば河村市政の問題が名古屋市民に浸透したと評価していい。直接的な市長選挙の勝敗は考慮する事は出来なかった。(そんなところまでコントロールできるわけがない)

 結果としては私の読みより10万票以上の票が河村氏に流れた。
 「一回、投票用紙に名前を書くと、それを変えてもらうのは難しい」とは選挙のプロの言葉だが、そういった傾向はあるにせよ、地方の首長選挙における「タレントの力」「テレビの力」に失望した。(夜回り先生こと水谷修氏は「テレビに出た人が選挙に出ることは卑怯」と語っておられる。
 非常に困ったことになっています。|夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)

 本当に、卑怯な行為だ)

 しかし、その後。夏の参議院選挙においては名古屋市内で減税日本への投票数は6万9千票に留まった。(候補はテレビに出ていなかったからね)

 こうやって一年間を振り返ってみると、読み切れたこともあったが読みを外した事柄もたくさんあった。

 去年(もうすぐ、おととしになる)の暮れの衆議院選挙の直後には、政治のリアルを理解したと思い込んでいたが、現在はそれがまた怪しくなっている。理解できたと思った次の瞬間、まったく理解不能な事象が起こる。これが「政治のリアル」のようだ。

 たぶん、人間社会を完全に理解することなどできないのと同様、政治を本当に理解することなどできないのだろう。

 しかしそれでも、自分勝手な思い込みや、自己正当化の為の詭弁を離れて、現実をありのままに見つめ、政治の姿を眺めていきたいと思う。

 なぜなら、
 そこに人間の姿が垣間見えるから、
 人間の希望の形が垣間見えるから。


 2013年は色々とお世話になりました。
 2014年は皆様にとって良い年になりますよう。



追記:
 元旦の中日新聞一面は三菱重工デンソーの技術提携という経済ネタだった。
東京新聞の一面は東電の海外蓄財ネタで、その余波のような中電ネタは東京では一面、名古屋では社会面に移っていた)
総ページ数40ページの1部から「市」とされた4部まですべてのページに目を通してみたが、名古屋市長である河村氏の「か」の字もない。愛知県知事の大村氏の「お」の字もない。もちろん、減税のゲの字もない。
 書かれていない事にも意味がある。ある意味、素晴らしい紙面だ。