当ブログの反論の「穴」
前回のエントリー、「政務活動費の使途の透明化及び運用の厳格化に関する申し入れ」いわゆる「申し入れ」に対する私の反論は、実は一点穴があった。
その穴については、「申し入れ」の前段に「ある語句」が無いことから、私の反論に対して、再反論ができるとは思えない。(この辺り、まだハッキリとは記述できない)
どこまでもいっても、議長に申し入れなどする前に、「名古屋市情報公開条例の第7条1項の(イ)」の規定によって、市長自身が公開情報を定めてしまえば良いだけの事で、こんな文章までわざわざ仕立てるのは、マスコミの受けを狙ったパフォーマンスでしかない。
というわけで、こちらもこのパフォーマンスに乗って逆ネジ食らわせる方法を模索している。
それも一ステップは「怪しい」が、乗り越えられないステップではないと思っている。
などと、思わせぶりな事を書いてみる。
浅井副委員長解任
さて、なんでも土木交通委員会の副委員長を務める減税日本ナゴヤの浅井前団長が、副委員長を降りるらしい。
減税日本ナゴヤ 議員情報 (3-14) 浅井康正 | 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を!
この定例会における土木交通委員会で、停止している「弥富〜相生山線」の工事が再開される見込みになった事は触れた。
In Front of Your Nose - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0
河村市長が工事を止めて4年。
今回の市長選挙においても、マニフェストで「住民投票」について触れていたが、市長選挙から半年以上経ったにも関わらず「住民投票」の準備は見られない。
現地である天白区の住民からは工事再開の要望も出され、更に毎年浪費される「環境調査費」などの問題もあって、委員会に副市長を招致し、委員間討論も行われた。
減税日本ナゴヤは「平成26年度予算編成に対する要望」においても「住民投票」に拘らない姿勢を見せていた。(同書 p.38)
そして、委員会の中で行われた委員間討論でも、減税日本ナゴヤからは住民投票実施の条件は示されず、逆に「住民投票に拘らないということで良いのですね」との他会派からの念押しにも浅井、松山、林各委員から反論は無かった。
この委員会での議論と、市当局からの回答を受けて、翌8日には自民、公明、民主、新政会の4会派は「すみやかな判断を求める共同意見」を提出する調整が行われた。
前日は「住民投票に拘らない」としたにもかかわらずその言葉を撤回し、市長意見である「住民投票の実現」を条件に加えたそうである。
結果として「共同意見」に減税日本ナゴヤは乗ることはなかった。
実は、天白区選出の減税日本ナゴヤの市議も、区内における住民集会で「住民投票に拘らない地域住民の意見を汲んだすみやかな判断」については、住民に対して同意を表明しているそうだ。
つまり、予算要望書の記述や委員会における意思表明は、こういった議論の成果だったのだろうと思われるが、それが委員会が明けて一夜で「ひっくり返った」のである。
いやはや、減税日本ナゴヤの中では大変な「民主主義」が繰り広げられているようだ。
こういった経緯を受けて、本会議の前の正・副委員長会議の席上、土木交通委員会の副委員長である浅井副委員長に対して、委員会討議の結論を覆した理由について説明が求められた。
そうしたところ、突然浅井副委員長が書類を机に叩き付けて「判ってくださいよ!」と席を蹴って退席してしまったそうだ。会派の代表が調整を行う理事会、議運において「議運離脱宣言」を出した事はあるが、あれは各会派の代表という立場であるからまだ、責任は自会派に対してのものだ。
しかし、副委員長という立場で、正・副委員長会議に出席し、激昂して席を立ち、会議を中座するというのは公務の放棄だ。
事の重大さを受けて浅井氏を委員会の副委員長から下ろす事となったらしい。
後任は同じ会派の林委員になる模様だ。
浅井氏は何を「判ってくださいよ!」と訴えたのだろうか。
当ブログが減税日本ナゴヤの市議は「板ばさみ」になると予言したのは2011年7月です。それ以降、続々と離脱者も出ていますし、今、残っている人たちも苦慮しているのでしょう。
その中で感じた事は、減税日本ナゴヤ、減税日本(全国組織)、及び、河村市長と、リコール運動の中での「嘘」です。
それは、繰り返し述べてきたように。あるいは誤解した消費者や市民の責任であると言い逃れうるものかもしれません。しかし、あくまで説明責任は行為主体者に求められるべきです。その誤解を放置する姿には誠意を感じません。誤解するのは自己責任であるとでも言うのでしょうか、そのような不誠実な人々とは関わらない方が宜しいでしょう。
多分、今一番この問題で苦慮しているのは、減税日本ナゴヤの市議たちでしょう。彼らは「板ばさみ」になっています。何と何が彼等を板ばさみにしているか。それは「嘘」と「真実」です。(まだ、板ばさみにもなっていない、「真実」を見失ったような市議にはかける言葉も持ちません)誠意ある市議であれば、この板ばさみ、袋小路に気が付く筈です。
今、決然と反河村宣言! - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0
湯川市議が指摘する名古屋市会の欠陥?
当ブログなどが指摘した減税日本ナゴヤの政務調査費の疑問点について、回答が掲載されている。
所属名古屋市議の政務調査費使用状況について(10/26更新) | 減税日本 (ページの一番下)
曲がりなりにもこうやって説明責任を果たそうという態度には敬意を表します。
しかし、内容については納得できない、理解できないものが多い。
特に、日本政策学校への支出については金額も多いことから、徹底的に調査していきたいと考えます。
(というか、皆さんの中で、この「講義の概要」で納得のいく方、理解できる方、お見えですか?)
それはさておき、今日は湯川市議の問題について述べてみたい。
先方に記載されている疑問点「平成24年度の政務調査費にて、資料作成費として「総務環境委員会のテープ起こし代金」として83,475円(24年10月3日付けの領収書添付。按分率100%)を請求されています。委員会議事録は早晩インターネットに公開されますが、わざわざ業者に頼んでテープ起こしをする必要があった理由を教えて下さい。また、テープ起こしをした結果、何に使ったのかも教えて下さい」は当ブログのこのエントリーにある指摘と同様だろうと考える。
やられてなくてもやりかえす - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0
これについての回答は。
「委員会後の本会議で必要と判断し、事務局による委員会議事録公開は本会議には間に合わなかったためです」
とのことらしい。
委員会後の本会議では、各委員会の委員長が委員会の内容を本会議場で報告する。
それは当然だ。
しかし、その為に各委員会の委員長が、わざわざ委員会の議事録を外部に発注してテープ起しをしてもらうなど、聞いたことが無い。
委員長が常にこんな事をしなければならないとするなら、名古屋市会には制度的欠陥があるということになりはしないだろうか?
「事務局による委員会議事録公開は本会議には間に合わない」為に、委員長が独自に議事録を作成しなければならないとしたならば、委員会の議事録公開をもっと早急に仕上げられるように、事務局の機能を強化しなければならないかもしれない。人員を増やす必要があるのだろうか。それとも、議事録ができるまで本会議の開催を延ばすような議事日程にすべきかもしれない。
??
というか、他の委員長はどうやっているの??
というか、そもそも湯川さんはその委員会の席に座っていたんですよね??
というか、「議事録公開」の前に、速記録とかって無いのですかね?
というか、そういった速記録なり、メモを委員長が手に入れられないってあるの?
意味が判らない。
普通の委員長がするように、速記録や自分が取っていたメモ、ノートから、委員長報告って作れば良いんじゃないの?(インターネット中継を録音や録画する事もできるんでしょうから)
なぜ、わざわざお金をかけてまで「テープ起こし」「議事録作成」をしなければならないのでしょうか?
良かった、湯川議員がすぐに委員長を降りてくれて、定例会ごとに8万円以上もこんな事に政務調査費を使われていてはたまらない。
というか、これら以外の何か別の事情でもあったのでしょうか?
無ければ、やはりこの支出はとても「政務調査」とは言えないと思うので、返却されるべきだと思うのですが、如何でしょうか。