前々回「怪文書『弁明書』」というエントリーを掲載した。（ 参照 )
発行者こそギリギリ「中村孝道事務所」と理解する事は可能だけれども、宛先も発行日付も記載されていない、全くの「怪文書」であると批判したところ、それを気にしてか、日付と中村孝道本人の署名捺印を入れ、なんと（ビックリ！）公正証書に仕立てて再配布しているようだ。
（当ブログが批判したから、こういった対応を取ったのか。などと思い上がりはしませんよ。宛先も発行日付も不明、発行者もハッキリしないような文章は「怪文書」と断じる以外ないと判断するのは、少々の常識がある人ならば当然で、当ブログと同等の批判はあちこちから起きたんだろうと推測します。
それとも、本当に当ブログの指摘が応えて、逆に、現実世界で誰も諌めてくれる人が居ないとすれば、それはそれで（合掌））
黒塗り箇所がなくなりましたので、文章としては判り易くなっているとも思うのですが、それでもところどころ何が言いたいのか判らないままのところもあります。
また、全文掲載しましょう。
これが「中村孝道市議の弁明」だそうです。
こうやって掲載される事で、中村孝道市議の「無実」を理解する人が一人でも生まれれば結構な事ですね。（まあ、無理だろうと思いますが。別のことは的確にご理解いただけると思います）
実はこの文章については、その中身ではなく、体裁に怒っている人たちが居ます。
どういうことか。
一般の市民である私などが語ることは、真実性に何の担保もありません。
その為に、虚偽を述べたら「不実記載」という刑法犯となる公正証書を立てることで、様々な事柄に公的真実性を持たせる事ができます。
それが今回今日の公正証書の社会的意義でしょう。
しかし、いやしくも政令指定都市である名古屋市の市議。その都市において数千人の付託を受けた市議が、よもや公には虚偽は述べないはずです。
数千人の付託を受けて「嘘」が言えるのだとしたら、そんな人は壊れています。
なので「市議は市民に嘘は言わない」というのが当然の前提であるはずです。
政治家は「信無くば立たず」 市民から信用されなくなったら政治家としておしまいなのです。
ところが、この文章は何か。
中村孝道市議が、名古屋市議として自身の名前で公に表明すれば良いようなものを、「それでは信用性に欠けるので、公証人に宣誓証を立ててもらいましょう」という事ではないですか。それでは市議よりも、公証人の方が信用性が高いと言っているのに等しいではないですか。
市議としての自分よりも、公証人法や刑法が優位であると言っている事になるのではないですか。政治家とはそういった法よりも優越していなければならないでしょう。（もちろん、法の下に生活するわけですが、法以上の倫理意識、規範意識が無ければ、法を立て、条例を制定する議論ができるわけが無い）
つまり、こんな文章を作成した中村孝道市議は、「自分が信用の置けない人間である」と公言し、自ら市民からの付託をどぶに捨てているに等しい。
そんな御仁なら、政務調査費の不正が有ろうと無かろうと、リコール署名簿の不適切な管理が有ろうと無かろうと、そんな事は関係ない。市議を辞めなさい。
市民に「嘘」を言うものは市議をやる資格はない。
即刻やめるべきだ。
減税日本、河村氏は、市民に平気で嘘をいう人物を公職に就けすぎている。
（私自身、当事者となった事例だけでも、富口氏、山田氏などの事例が有る。この両人も、当ブログでは即座に辞めるべきと既に事情を記載してある 山田、富口 *1 ）
それだけで河村氏の罪は重い。
さて、そんなわけで内容以前に酷い文章です。
文章の中身も酷いものです。
本当に、どこかに簡単な事実誤認でもありませんかね？
それで「公正証書原本不実記載」という事になれば「５年以下の懲役または５０万円以下の罰金」なんでしょうけどね。（この場合は、公証人法の６０条の５程度がせいぜいかな）
あと二点だけ。
３ページ目に「ある新聞社の記者が名古屋市に確認したところ不正受給には当たらないとの回答がなされています」と記述されています。
非常に、不思議な文章です。
新聞社の記者が、名古屋市のどこかの部署から「不正受給には当たらない」という回答を得ているというのであれば、自分自身でその部署に直接、同様の質問を投げて、同じ回答を得るべきなのではないのですか。
なぜ、伝聞のまま？
なぜ、具体的に名古屋市のどの部署が、そういった判断をしているか示さないのか。
このままでは名古屋市の正体不明の部署、または職員が、その職責も根拠も示さないまま、どこの誰とも判らない「ある新聞社の記者」に対して行ったとされる回答を、その伝聞として掲載しているだけで、説得力はゼロでしょう。というか、掲載する意味すらない。
逆に、上で述べたようにその記者から当該部局を確認して、直接回答を得ない態度は怠慢ではないですか。
だから、怪文書であり。
無能なんです。
この文書を作成した署名者である中村孝道市議も、能力として無能ですね。
そして、この文章では最初「元スタッフ」と表記されていた部分が、最後の方に行くと実名になってしまっています。（さすがに、当ブログではこの部分の実名表記は、当ブログに対する法的責任を考慮してモザイク処理しました／１ページ目の「認証」についても、公証人部分、署名、印影について当ブログの責任としてモザイク処理を施しました。）
雑に過ぎます。
前回指摘した誤字同様、雑です。
公職者として社会や市政にアレコレ言う前に、まともな教養と、常識を勉強したほうが良い。中村孝道市議や、その事務所スタッフは、「社会や世間は間違っている」と思って、「社会改革活動」というか政治的発言をしようとしているのでしょうが、無理。
あなたが社会や世間が「間違っている」と思うのは、あなたがまだ「間違っている」から、まだまっとうな社会や世間の在り方が理解できていないだけ。
少なくとも、世間に胸が張れるだけの、教養なり常識を示してから、それを超える発言をされた方が良い。
私は自分が「間違っていない」とは思わない。山ほど間違えている。しかし、その私の目から見ても明白な間違いが、河村氏にも、減税日本にも、そして中村孝道市議やそのスタッフにも見える。完全にピエロだ。
草書体を書こうとするなら、楷書を丁寧に練習しなさい。
