本日、11月21日から名古屋市会11月定例会が開かれる。
本来であれば少々、名古屋市政の問題に関してお願いしたいこともあったのだが、各党においてはすでに「選挙モード」でとても対応できるような状態では無いらしい。
こういった状態を文字通り「政局」という。
そもそもこのブログが地域委員会の研究という、じみ〜な政策研究や「新しい公共」の現実的な現場での形を模索するというテーマを大きく外れて、河村市長の減税日本という党に疑問を持ったのは。その市会団長であった則竹氏が、ある支援者らしき人から「政策よりも行動を」と語りかけられたところ「非常に大切ですね」と返答し、それを見とめた私が則竹氏に「政局の意味を知っているんですか?」と確認したら、則竹氏の回答は「はい、、ではお聞きします。政局について説明をお願いいたします」と来たものだった。
まったく頭にくる。これも、議論の際にそれを逃れる方策。つまり「河村流論点すり替えの術」の一つだ。質問に対して質問で応える。だいたい口の達者な人間は9歳ぐらいでこれを覚える。
しかし、周りに懸命な大人がいれば、こっぴどくやり込められるか、相手からの質問に質問で応える事でごまかす事は良くない事だと叱られて止める。
こう見ると減税日本では、このすり替え術が教科書の1ページ目に載っているようだ。
ちなみにその則竹氏の質問返しに対して私が答えた回答が。
「重要な政治的争点の有る際に、責任者の職を動かすことによって、その政治的収束を図ることでしょう。この度の、いや、市長就任以来河村市長がいたずらに続けているのが「政局」ではないですか。呆れますね。」であり。
それに対して則竹氏は何も回答してこなかった。
「知らなかった、すいません」もなければ「ありがとうございます」もない。
ひとにものを尋ねていて、それなりの回答をもらったら、とりあえず「ありがとう」ぐらい言うものだろう。それでいて、その回答が納得の行かないのであれば異論を唱えればいい。何も回答もしないというのは、質問返しをすれば、私が黙りその場を取り繕うことができるとでも思っていたのかもしれない。
私は黙らない。
それどころか、彼の費用弁償について、ホームページ上の積立金公開の更新が滞っている事を、ブログ、オンブズマンなどに公表してみた。
同時期に、マスコミもこの件を追いかけていたようで、やがて則竹氏辞任となる。
それ以降、余りに情報公開が進まない減税日本にしびれを切らして、ちょっと調べてみれば、出るわ出るわ。まるで「疑惑のおもちゃ箱や〜♪」と彦麻呂師匠調で言いたくなる。
ちなみに、今回減税日本から一次公認を受けた一人、前田雄吉ってひとは、凄いですね。
マルチ商法というと、佐藤夕子氏にもその疑惑はあったのですが、いろいろと押さえられなかったので敢えてこれ以上は書きません。
ただ、こういった連鎖販売と言うのは、違法は当然アウトですが、合法であっても真っ当な商売であるとは思えません。連鎖販売の現場を幾つも見て、その愁嘆場も経験していますが、結局彼らが売っているのは自分のプライドであり、自分自身の人間関係を換金して、「上」にその一部を吸い上げられているだけなのですから。
こういった虚業を肯定するひとこそ、日本という社会の本当の活力を阻害しているのです。地域コミュニティーを破壊しているのです。
ま、それはいいです。
実態的な政治や政策論議を進める為に人事的な策謀をはかる事を「政局」と言うのだとしたら、その実態的な政治や政策論議すらもなく、単に自分のポジションを模索する為だけに政党の合従連衡を模索する、今の「第三極」の姿は余りに醜悪です。
もう、石原も橋下も河村も、まとめて東京湾と南港と名古屋港に沈めた方が国の為でしょう。(乱暴な言い方ではない、河村氏の発言を受けてのアレンジだ)
沈められなければ、少なくとも政治の舞台から退場していただいて、もう少し本当の政治を進めていただける人に代わっていただきたい。
なんでも、河村氏は20日に東京で石原氏と会見して合流は無理と通告されたようだ。その際「小林興起君だけ合流すると言う事は考えられないかね」とかねてよりの噂になっていた小林興起氏の石原氏への合流を打診された。勝手に婚約を破棄しておいて、結納の三倍返しどころか、お土産を置いて行けというのだから、この石原という人物、ヤクザも真っ青になる交渉力だ。
というか、他人を思い遣る気持ちなんて欠片も無いんだろう。
河村氏はそれには応えられなかったようだが(まあ、当たり前だ)小林氏本人は石原合流に前のめりな様だ。
その後、河村氏はそのまま「名古屋を飛ばして」大阪に向かった。
21日の名古屋市定例会前日に、市長が朝帰りとは!
そして、深夜になって、減税から小林氏と3人が離脱すると言う噂が飛び交った。政党要件未達を受けて、河村氏の2区擁立も断念と。
それと、河村氏には本来もう一つの課題がある筈だ。
本人が国政転進するのであれば、後継市長の手配がいる。
そりゃあ、この市政投げ出しのついでに、市長の椅子を単に投げ出しても、名古屋市民にとっては余り関係は無い。どっちでも同じだ。
けれども選挙の際に、名古屋市長選挙を同時に行うかどうかという問題は、河村氏にとっては大きな問題だろう。
その後継市長の選定が進んでいるのであれば、果たしてこうやって名古屋を空けることはできるのだろうか?
本日の名古屋市会初日に、河村氏は市長辞任を発表すると言う観測もあるようだが、それはできないのではないか?
なぜなら、この後継市長についての調整が進んでいないから。
では、愛知二区からの出馬を断念するのか、それは判らない。
しかし、こうやって東京や大阪に何度も交渉に訪れるのは、合流が無理でも選挙連携を模索し、永田町における自分のポジションを優位にしようとの思惑だと観測されている。
けれども、河村氏は気が付くべきだ。自分の政治的ポジショニングは「南京発言」で終了している。石原氏にとっても「尖閣問題」については同様だ。
現在、石原氏も橋下氏も、日本の核所有や日本国内における米国の核配備、つまり、非核三原則の廃止などを模索していると聞く。
まったく、正気の沙汰とは思えない。
石原氏にとっては、東京も、松沢氏や河村氏という人間も、そして日本もおもちゃにしか見えないのかもしれない。
本日の中日新聞社説。上段にこういった政策議論がおざなりの「第三極」への批判が展開されていたが、下段は「ブラック企業」の話題だった。
つまり、利益追求の為に、法令を無視し、顧客や労働者の犠牲を強いる企業の事だろう。
それを見極めるには、就労者の定着率を見れば良いらしい。各企業の定着率を見て、あまりにひとが定着しないような企業は、その内部に問題を抱えている。