市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

時間は有限だよ、という話。

月刊東海財界創刊号

 左側に書籍の広告が掲載されています。
 このうち「月刊東海財界」についてお問い合わせがあるので私がわかっている範囲でお答えします。
 名古屋に元々あった経済紙が休刊されましたが、その流れであるようには伺っています。今あるのは創刊号で、雑誌コードはありません。ですから大手取次ぎの流通ルートには載らないようです。直接「中部財界フォーラム社」に問い合わせいただくか、確認した範囲では名古屋駅ジュンク堂には在庫があるようです。

 内容的には所謂「地域経済誌」で東海地方の企業や産業の事情、及び政治経済の動向と言ったところにポイントをおいて記事にされているようです。そして創刊号の目玉(?)としてやはりメディア受けの良い河村市長を扱っているということであろうと思います。
 誌上の河村市長記事は立体構成になっており。

名古屋市長徹底解剖」と題された特集で。

1)なぜ市長から人は離れるのか
  河村市政熱狂の裏で
(リード)史上最高の66万票の民意や「総理を目指す男」などの華やかなフレーズが踊る河村市長から、なぜかブレーンは離反していくのか。その理由と市政の実態を、市長に近い関係者たちに取材し実像に迫る。

2)河村市政熱狂の裏で取材記者が本気で語った
  取材記者による―覆面記者座談会
(リード)2009年4月の当選以来、今年春で3年目となる河村たかし市長。河村市政の光と影を取材記者たちに語ってもらった。

更にエッセイとして

3)「県SAY 市SAY」
拝啓 河村たかし市長様

というコーナーがあります。

ま、内容は・・・・・絶賛発売中!

今日の河村市長

 2月2日(明けて本日)は議決取消訴訟の控訴期限ですね。
( 参照:議決取り消し訴訟 - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0 )
1月30日にはこの控訴を止める代わりに、議会に条例の議決を取り消してくれという要請をしたようです。( 参照:横井利明オフィシャルブログ:議決を取り消してくれ!! ) この議決を取り消すように市長が要請する事が正しいか否かを争ったのが今回の裁判であり、判決は取り消す必要はなしと出たのですから、控訴をしない代わりに(つまり、河村市長敗訴が確定する)議決を取り消していては何の為に裁判をしたのか判らなくなりますね。というよりも、そもそもこの提訴自体が地方自治法の解釈を間違えたものだと思えます。こんな得手勝手な解釈を振り回して裁判して負けたのですから、裁判費用ぐらいは市長の私費で補いますと言う一言が欲しいですよね。

 そういえば、最近特に「議会の力は強い」という話をするように思います。例の日本政策学校のトークでも出ました。リコール署名簿の頃には「しがらみばかりの既存議会」というような事は言っていましたが、議会の議決権について意識しているような発言ありませんでしたね。この判決が出るまではそれに気が付かなかったのでしょうかね?

 法律で言うと議会は憲法で規定されて、首長は地方自治法で規定されています。
 要するにGHQが日本を民主的な国に改造するために、内務省の下請けであったような地方自治体に対して、地域住民の代表としての議会がしっかりと監視するようにと据えたのが地方自治体の議会であって、首長や行政組織はこの議会に対して丁寧な説明を行い理解を得られなければ政策を進める事はできません。

 河村氏は議会はボランティアで充分だとか議会を弱体化させ、軽視するような事を言っていましたが、彼が理解できないような強い権限があるのが議会であって、その強い権限を知らなかった河村たかし君の言うように議会の質を落としたら大変な事になります。
 つまり、行政やら法律の右も左も判らない人(中には薬事法は愚か「尻尾」という漢字すら読めないヒトまで含む)が、強力な議決権を持つということなんですからね。

 さてさて、河村市長は控訴するのでしょうかね?
 控訴理由によっては即時上告棄却して欲しいですけどね。裁判費用は名古屋市民の負担なのですから。


 さて、本日(2月1日)愛知県庁で大村知事の記者会見があったらしい。なんでも「愛知県が作成する徳川家康肖像画の複製画などを名古屋市博物館に展示することが決まった」と言う話だったそうで、ここに河村市長が現れた。そりゃまあ事前に調整はしたんでしょうが予定には組まれていなかった行動だったそうだ。
 それがこの記者会見という事になる。

河村市長「握手はええわ」 大村知事との会見で 盟友関係に目立つ亀裂 2012/2/1 20:10 日本経済新聞

 名古屋市河村たかし市長が1日の記者会見後、愛知県の大村秀章知事に対して握手を拒否する場面があった。大阪市橋下徹市長らとの連携を巡って、河村市長と大村知事の盟友関係には亀裂が目立っている。

記者会見する大村知事(左)と河村市長(右)

 記者会見は愛知県が作成する徳川家康肖像画の複製画などを名古屋市博物館に展示することが決まったことを受け県庁で開かれた。記者団から写真撮影のために握手を求められたが、河村市長は「まあ、ええわ」と拒否した。

 2人の関係についての質問にも大村知事は「盟友関係は変わらない」と改めて強調したが、河村市長は「そう老い先長くないもんで考えていかないといかん」と述べるにとどめた。

 大村知事は次期衆院選に向けて、橋下市長や東京都の石原慎太郎知事と三大都市圏で連携することに積極的。ただ橋下、石原両氏とも減税には難色を示しており、大村知事が両氏と接近することで河村市長との政策面の違いが鮮明になっている。

http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819496E2E3E2E3EA8DE2E3E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2

 日経新聞の記事は相変わらず上品だけれど比較的容赦ない。
 もっと容赦ないのがゲンダイの記事になるかな?

河村市長 3都市連合 蚊帳の外のミジメ 2012年2月1日 掲載


「石原氏が新党、政治集団をつくるのであれば、ぜひ連携したい」――。31日、都内で国民新党亀井静香代表と会談し、「石原新党」への期待を公言した大村秀章・愛知県知事(51)。東京、大阪、愛知の三大都市圏の連携を強調し、すっかりその気になっている。
 今月には名古屋で橋下、石原との3者会談が行われるともいうが、完全に蚊帳の外に置かれたのが地元・名古屋の河村たかし市長だ。

「大村さんが昨年2月の知事選に勝てたのは、河村さんの支援があったからこそ。それなのに自分を無視して、石原、橋下にスリ寄っている。大村さんの行動を苦々しく思っているでしょうね。また、11月の大阪ダブル選では橋下さんの応援に行ったし、石原さんとは一橋大の先輩後輩で交流もある。その2人からも声を掛けてもらえず、メンツを潰されたかたち。会談する3者にすれば、震災後も『減税ひとすじ』で叫び続ける河村さんは、邪魔だったのかもしれません」(地元紙記者)

 昨秋から河村市長には逆風が吹きっぱなしだ。10月には代表を務める「減税日本」の県議と市議が薬事法違反で県警の事情聴取を受けた。何人かの市議は自民党にスリ寄り、公約の市民税10%減税は5%に圧縮された。

「本人も相当焦っているようで、次の衆院選では名古屋市を区域とする愛知1〜5区に候補者を立て5議席独占するつもりです。もちろん河村さんも出馬するでしょう」(関係者)
 名古屋の異端児で終わらせるには、もったいない。

http://gendai.net/articles/view/syakai/134906

「名古屋の異端児で終わらせるには、もったいない」ってね。
養う身になってみれば大変な負担ですね。

東京がハマコーの代わりにテレビタレントで面倒見てやってくれれば彼も満足いくんじゃないんですか?

 政治家の仕事は減税する事だ!という非常に風変わりなご意見をお持ちで、その意見はついに日本全国でほぼ河村市長お一人だけということになってきましたね。

 政治家は全員減税をすべきだ!→市民税10%減税→7%減税→5%減税→せめて反増税と言っておくれよ。といったところでしょうか?


 なぜ、突然「減税」と言われなくなったかわかります?
 減税というのはインフレ時の政策なんですよ。

 歳出削減や小さな政府は好況時、またはインフレが懸念されて、通貨供給が過剰の際には有効な政策ですね。しかし今のような不況時、デフレ局面では通貨供給を増やさなければならないので歳出は増やす方が良い。つまり、財政出動が求められると言うことなんですよ。

 「減税」というのはこのように「常に政治家に求められる政策」などではありません。経済政策の内の一つのオプションでしかないのです。

 この過ちに石原東京都知事閣下は最初から気が付いていて、橋下氏はそろそろ気が付き、大村知事も気が付いているんだけど「友情から」遠慮して面と向かっては言えないんでしょうね。ええ、ええご苦労をお察しします、

そう老い先長くないもんで考えていかないといかん

 「そう老い先長くないもんで考えていかないといかん」
 ・・・この言葉がこのヒトの浅さを表しているよなぁ。

 最初から、例えば市長の任期は4年なんですから。そんなに長いわけではないんです。と、書いていて減税市議の皆さんにも当てはまる事だね。そろそろ市議になって1年経ちますが、いったいあなた方は、この一年間で何をやりました?何ができました?ちょっと考えてみてください。

 ・・・そして、そのできた事、やった事は市民の為でしたか?自分の為でしたか?
 真っ先に自分の為の事を考えたような人は辞めた方がよろしい。

 私から見ると、名古屋市民の為に働いた減税日本ゴヤの市議など一人も居ません。

 大多数の名古屋市民が「減税党の市議は何をしているの?」ってとこですよ。党や会派の名前すら覚えてもらっていませんでしょうね。

 市長の任期も、市議の任期も有限なんですよ。
 一度そのへんの紙にでも自分のやるべきこと(バックログと言いますが)を書き出してみなさいよ。*1


*1:で、この書き出した項目に、自分の選挙公報に記載した事項が漏れているようなら辞表を書きなさい