市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

河村市長不出馬?

 朝っぱらからメールが届いた「河村市長辞めるのを止める」

 ?

 最初、辞職を表明したのかと思った。

 ところが聞いてみると「市長辞職を止めて、衆議院選挙にも出馬しない」との事らしい。

 ・・・・なんじゃそりゃ?

 時系列で得られた情報を羅列してみますと。

 まず、先週末、亀井静香氏の「反TPP(以下略)」と合流して「減税・反TPP(以下略)」という党になった。
 その前に、小沢氏が亀井氏と合流の協議をしているという話も漏れ聴こえてきて。

 小沢氏は「反原発、反TPP、反消費税増税」の政策を共にする各党に共闘を呼びかけているようで、これには小沢氏のグループと親和性の低そうな「みどりの風」まで含まれていて、河村氏の減税も加えられるのではと見られていた。

 そういう意味ではこの河村、亀井両氏の動きは一見「無駄」にも見えますが、メディア露出を企図するという意味では理解ができた。

 ところが、金曜日か土曜日の段階で東京に居た河村氏は小沢氏との会見を断られたらしい。

 結果として、日曜日に小沢氏との連携が成らなかった河村氏は終日自宅で過ごしたという。つまり、既に擁立した減税日本系列の衆議院議員候補の選挙応援であるとか、また自分が衆議院選挙に出馬するとなれば必要となる、次期名古屋市長の候補者調整など、動かなければならない事柄は目白押しであるはずなのに動かない。

 これを受けて河村氏の自宅を張っていた記者は「小沢氏に袖にされた河村氏は、不出馬にするのだろう」と感触を得たそうだ。

 そして、この情報を自民党の某有力議員にぶつける。

 この電話インタビューで、この有力議員が河村氏から連絡をもらった、またはこの状況を知っていたのであれば、いよいよ不出馬は硬いと読める。

 果たしてこの有力議員は情報を持っておらず、逆に「それであれば、夜にかけて本人から電話が入るだろう」と記者に語ったそうである。

 ところが夜が明けて、月曜日となった本日、河村氏はこの有力議員に意向を伝える前に市の職員に続投を表明し、その後のぶら下がり記者懇でも不出馬を明言してしまった。

 大人の社会では、同じように見えてもこういった情報、「話」をどういった順番で打ち明けるかに重きを置く文化がある。これも詳細に考えれば結えない事ではない。

 こういった情報管理、「話の通し方」一つ知らないのが、河村たかしという人物である。こんなのは政治家の「いろは」であって、春日一幸の門下だとか言っているが、所詮「破門」された存在で、そのメッキはこういう所で剥げる。

 市議会としては即座に市長を呼んで団長会を開催した。

 この市長と市議会各会派の団長会で交わされた会話の中でのポイント。

 ・市長選挙に出馬するのかとの問いかけに、出馬すると言いかけて慌てて口を噤み、選挙は有権者の選択だと語った。

 ・衆議院選挙の期間中、議会を止める「政治的休戦」が河村氏から申し入れられた。
 しかし、そんな事は(他人の)選挙好きの河村氏がはしゃぎまわるのを助けるだけであり、そもそも市政の軽視の何者でもない。よって市議会は受入れられないとしたそうである。

武田邦彦氏の講演の問題

 11月24日に港区の文化小劇場で減税日本ゴヤのうさみいく愛議員主催の武田邦彦氏講演会が行われていた。
 なんでも9月の「反原発民集会」以降、各区で開催する予定だそうだ。

 催し物予定表:港文化小劇場

 40名ほどの参加者が聞いていたようだ。
 この中で、武田氏の発言で、ひっかかるものが14点ほどあった。
 公演中「被爆は受けないほうが良い。なかには受けた方が良いという人がいる。言う事がコロコロ変わる人は信用できない」と仰っていましたが、「ホルミシス仮説」を肯定されていた武田教授の口か直接こんな台詞を聞いて、笑いをこらえるのに苦労しました。
 武田教授は1ミリシーベルトは危険ではないと言っていた - 杜の里から

 また公演中生殖能力の無くなった個体は生存価値が無いという発言をされていた。

 石原慎太郎氏が都知事の頃に「生殖能力の無くなった女は無駄」と発言して物議をかもした事を思い出しましたが。

 生物の個体に「生存意義をその目的に求める」という考え方は、容易にその逆の「意義が無い存在は排除すべき」につながり、その行き着くところが「優生思想」なんですけど、判っているのだろうか。

 私は個体は生れ落ちたからには、どのようなものでも存在し続けられると思うし、そこに意義など見出さなくても良いと思う。ましてや生物の存在意義は生殖などでも無いと思う。

 まあいいや。別に、今更武田さんが優生思想を振りまこうと知ったことではない。

 もう一つは、地震は必ず来ますと仰っていて、港区の方々にとって問題点は津波原発です。だって。他はたいしたこと無い。だそうだ。


 山崎川、堀川、中川運河の堤防の強度の問題、地盤の液状化に堤防は耐えられるのか。そして、これら流域の「天井川」の問題を武田さんはご存じないらしい。
 自宅の二階を整理して、それで自分は安全ですと言われていましたが、港区には自宅の天井が、すでにデフォルトでこれら河川の水位より低い住宅(というか、地域)があるんですよ。そんな人たちの前でよくもこんな話ができるなと。聞いているこちらの顔が赤くなりました。

 その他の事は一々指摘しません。是非、今後も名古屋市のあちこちで講演いただいて、名古屋市民に減税日本の駄目さを伝えていただきたいと思います。




余計な追記(11月27日):
今朝の中日新聞一面は象徴的だった。
 この選挙に向けてジタバタしたわけでもない滋賀県知事・嘉田さんに小沢さんから谷岡さん、さらには坂本龍一だの加藤登紀子だのも加わって、「反原発民政党」として総結集する勢いだ。
 それに引き換え、9月に名古屋市公会堂で「脱原発民集会」まで開催した筈の河村市長には、結果としてだ〜れも集まってきてくれない。(亀井氏を除く)ジタバタしても無駄になってしまった。

 原発滋賀県名古屋市、河村市政の対比といえば、このブログではハザードマップへのアプローチが違うと指摘した。

 無能市長河村たかし(2) - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

 河村さん、名古屋のためを思うのであれば、もう自身の限界を自覚して引退するべきだ。これから次の市長任期4年をごまかし続けられると思う?
(ここで、指の骨をポリポリと鳴らす)
 次の参議院選挙、来年の夏までも危なくない?

 人間引き際が肝心ですよ。

 今回、国政転進には、結局「大義名分」が見つからなかったようですが。(・・・・あれと、これと。2方向ぐらいある筈なのに気が付かない?)

 引退の大義名分ぐらい幾つもありますから。
 (肝臓や腎臓の話で良いんじゃない?今辞めておけば、まだ、地方芸人で食っていけますよ)