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一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

「減税日本は、市民の皆様に正直に真実を語る党である」という嘘×2

 本日(8月19日)は午後2時から北区役所講堂において「第二回名城住宅跡地利用を考える会」つまり、あからさまに言うと「中国領事館建設反対住民の会」に参加してきました。こちらについてもアレコレと言いたい事はありますが今日のところは端折ります。

 午後6時から緑区役所における減税日本主催の「所属市議の除籍に関する経緯説明会」つまり、河合市議の経緯説明会に参加してきました。

 7月30日付けの河合市議に対する謹慎一ヶ月を通知する減税日本の通知書には「減税日本は、市民の皆様に正直に真実を語る党である」というセンテンスが有りますが、この言葉自体が「嘘」である事は当ブログの記事を読み返していただければ明白であります。

 逆に、減税日本の発言、発表の中に「真実」というものを探す方が難しい。

 今日の経緯説明会も「嘘」だらけでした。

 そもそも「経緯説明」のはずが、配布資料が一つもありません。
 つまり、何も文書で渡されていないのです。ですのですべて会場内でのメモ書きですが、それでも明白な「嘘」「事実誤認」が有りました。いくつかの事実誤認については、それを指摘する事は減税日本や河村代表を利する事になるので敢えて指摘しません。今後の経過が楽しみです。

 さて、会合では市議団の浅井団長より経緯説明。
 幹事長の広沢県議*1よりそもそも河合氏を市議候補に選んだ経緯と今後の対応。
 そして河村代表より総括して話がありました。

 会場の話や私が今まで聞いてきた話を総合して再構成してみます。

 河合市議はリコール署名簿収集活動から減税日本の活動に参加したようです。緑区の担当者として収集した署名のとりまとめをしていましたが、リコール署名簿の収集も、非常に収集数字が微妙でありました。毎週収集数字を発表していたそうですが、最後の週になってこの重圧に負けたのか河合氏は突然居なくなったそうです。

 リコール署名簿収集活動は「ネットワーク河村市長」(代表:鈴木望)の下に6団体で構成されていました。
 1)ハトの会(会長:長谷川守男)・・・古くからの河村支援団体
 2)河村サポーターズ(代表:日高敏
 3)新生名古屋政策研究会(代表:前田利信)・・・会社経営者などからなる
 4)居酒屋政談くらぶ(会長:高山光男)
 5)名古屋を考える会(代表:平野保)
 6)税理士による河村たかしサポーターズ(会長:丹羽徳光)

 これは表向きの組織図で、実際に動いていく中で幾つかのグループができてきました。そのひとつが「I氏のグループ」で、署名簿収集運動の資金援助者とも近く、実際の署名簿収集主体でした。
 それとは別に「則竹ー三宅グループ」と呼ばれるものもあり、後の市議候補はこちらに多く参加していたようです。

 河合市議は上記の様に署名簿収集作業の山場で「敵前逃亡」したわけですからI氏は最早減税日本の運動体に置けない。市議候補などさせられない。と思っていたようです。

 ここで河合市議は三宅氏(現県議・三宅功氏)に泣き付きます。
 結局、三宅氏の力で緑区の市議候補として残る事ができたようです。

 本日の会合で河村代表は「市議候補はネットワーク河村市長6団体の採点で、わしは関与していない」と言っていました。これも関与していないという事ではなく、単に「ズボラ」であったにすぎません。河村市長は市議候補について何等かのケジメをもって関与していなかったわけではない。幾人かの市議候補が、この6団体の採点とは関係なく候補となっている事からも、単に「面倒」なので選定を任せたのではないか。

 まあ、それは良いとしても。

 本日の会合で、その後の河合氏の選挙を支援した方が発言していました。その人は幾人かの人を支援に参加させたそうですが、それらの人からも「候補は河合さんで大丈夫なのか」という声が寄せられたといいます。なんでも選挙運動の最中、朝10時半に寝ぼけ眼で選挙事務所に現れて悪びれる風もなく「寝坊した」と言ってみたり、支援者に挨拶に行くのに奇異な格好をしてみたり。

 またある支援者は河合候補に「市議の活動を800万円の報酬でできるんですか?」と聞いたところ「あれは代表の言っていること、そんなものできる訳ない」と答えたそうです。(勿論、河合候補も表では市議報酬半減を公約として語っていました)

 このような言動から、支援者からは「河合さんではダメだ」という声が上がり「除名嘆願」が纏まったそうです。

 この状態をこの支援者の方は「ある県議さんに電話した」と言われていましたが、この「県議」というのは三宅現県議(当時は候補予定者)と推測されます。私は「それは三宅県議ですね」と確認をしたのですが最後まで名前を言われませんでした。何を隠して、何故庇うのでしょうか?

 ここで三宅県議が取り成し、結果として「河合市議」が誕生したという事になります。

 選挙を支援した方々は河合氏の奇異な行動を見ていたのであれば、なぜそれを公表しなかったのでしょうか?(会合中、殊更に河合氏の「異常性」を語る人が居ました。今回の問題を河合氏の「異常性」に矮小化させ、減税日本、または河村代表の責任を逃れさせようという意図にも感じられました。そもそもそこに「任命責任」があると思います)

 この会合自体、参加者は100名程度でしたが3500人からの受任者名簿記載者(つまり、河村支援者)に動員をかけて開催されたようです。
 この支援者も含め幾人かは「河合さんは市議失格だと思うが減税日本への支援は変わらない」と言っていました。そして会場の半分程度はこういった発言に拍手が起こっていました。(拍手で一番うるさかったのは元瀬戸市議のM氏です。彼の場合、商売も関わっていますので完全に営業活動と断じます。こういった「選挙を商売にしている者」が政治を歪めるのでしょう)

 結局、ここで三宅氏がなぜ河合候補を下ろす事ができなかったか。そして会場の発言にあった奇異な行動は6団体に報告されたのか?

 というよりも、そもそも6団体には正式には三宅氏は関わっていない筈なのに、なぜ支援者は三宅氏に電話をしたのでしょうか?

 様々に矛盾点が有ります。組織の体をなしているとは思えません。

 これら責任の所在の不明確さ、権限の範囲の不明確さが、「河合市議」を産んだ筈なのに、それらの経緯について検証せず、どうやって再発防止が約束できるのでしょうか?

 そもそもその「ネットワーク河村市長」は受任者名簿利用で8月22日に市議会総務環境委員会に参考人招致をされます。
 会場で「ネットワーク河村市長」の責任者を確認したところ「平野一夫氏」であるという回答を得て本人もそれを認めました。ここで「河村サポーターズ」のブログ(「ネットワーク河村市長」のブログではない!)に掲載された文章を見てみましょうか。
 参考

 ここでの平野一夫氏の「肩書き」は「ネットワーク河村市長 代表」ではなく、「名古屋市議会解散請求代表者」です。そして投稿文には。

ネットワーク河村市長を代表して、請求代表者の平野一夫さんが記者会見を行いました。

 如何でしょう。私の言語感覚から言うと、もし平野一夫氏が本当に「ネットワーク河村市長の代表」であれば、「代表して」などという表現は使わないと思います。単に「ネットワーク河村市長代表 平野一夫」で良いのではないですか?

 いったい何時から平野一夫氏は「ネットワーク河村市長」の代表を務めているのでしょう。(これは法的責任も関わるので明確にしていただきたい)
 鈴木望氏から平野一夫氏に代表が代わった際に、参加者に対する説明はどのようになされたのか。
 そもそも「ネットワーク河村市長」にはどのような内部規約があって、どのような手続で平野一夫氏が代表という事になっているのか。一般的には議事録等が残されていると思われますが、これらの公表をお願いできませんかね。

 そして、「ネットワーク河村市長」が「河合候補」に対する任命責任があるとしたら、今後はどうするつもりなんでしょうかね?

 その他に、私は河合市議は世間で「スリーアウト」であると言われている。今回の当て逃げで3つ目。その前に女性同伴の視察旅行があって、その前にレディースコミックを買ったとされる政務調査費の不適切処理があった。

 減税日本は「政務調査費を個人公開する」と約束していた筈なのに一向に公開されない。

 こうやって「言った事もしない」「言葉が不明確なまま」
 あちらこちらに矛盾が見える。結局言いつくろっているだけである事は明白でしょう。

 まだ他に次のような指摘もあります。
 「浅井団長は議員辞職を求める要望書を河合氏に送ったといっているが、郵便書留で送っているはずで、本人は受取っているのか?今、河合氏宛ての郵便物はすべて戻ってくる。(また、河合氏自身は受取っていない、内容を知らないと言っているようです)」

 「浅井団長は市議会の議員の中に『司法の判断を待って会派としての対応を決めるべき』という意見があった。河合市議の辞職に反対しているのではなく、時期の問題である。という説明をしていたが、団長幹事長会でも、理事会においても『司法の判断を待って』という見解は報告されていない。他会派にもこの見解はあり、議会内でこのような見解が報告されていれば取扱いは違っていたかもしれない」

 などです。

 最後に河村代表の発言に対する反論を2つと、この会場で起きていた大きな事柄を2つ指摘して終わります。

(河村代表の発言に対する反論:1)
 「壊れた蓄音機」河村代表は相も変わらず同じ事ばかり言っています。
 今日も、場の空気も読まずに「減税」の話を持ち出して、市の職員人件費を一割カットしたと言っていますが「嘘」です。 ( 参照 )

 会場で発言を遮られました*2が端的に言って平成19年の総人件費は1909億円。それに対して平成22年の人件費は1758億円( 参照 )1909億円を一割削減したのであれば、1718億円になっているはずですが40億円足りていません。 (平成19年は一時雇用者が増えたので人件費は増えています。この市の公式な書類では平成18年と比較しています。また、人件費から物件費に移し変えが起きているという情報も入っていますがそれは勘案しません)

(河村代表の発言に対する反論:2)
 「市議報酬の半減で浮いた6億円で中学生の医療費がただになった」というような事を言っていましたが。子ども医療費助成制度の施行予算は こちらの資料の43ページ。「事項番号241」で、59億5千万円強です。
 6億円でこの政策は実現できません。市長として本当に名古屋市の施策について理解しているのでしょうか? ( こちらで既に指摘しています )

 (会場で起きていた大きな事:1)
 会場に今回の河合市議の起した事故の被害者が参加していたようです。

 その被害者の方も、河合市議の任命責任を河村市長が認めなかった事。問題の追求よりも減税日本の決起集会のような発言が相次いで違和感を感じた事などを述べてみえるようです。まったくニュートラルな市民が参加すれば奇異に感じるのは当然です。

 (会場で起きていた大きな事:2)
 そして、今までの文章でもお判りいただけるように、河合問題のキーマンは「三宅県議」です。これは間違いないでしょう。
 しかし、その当人である三宅県議がこの会場に居ませんでした。

 こういった態度が減税日本なのではないですか?


*1:17日の東京都内での会見で小泉俊明衆議院議員が「幹事長である」と発表したようですが、まだ正式には広沢県議が幹事長だそうです。ここでも不確かな言葉の使用が。

*2:会場で「河合氏議関連の発言を」と野次る者が居ましたが、そもそも「減税」の話を持ち出したのは河村代表です。勝手に論点をずらしておいて、その論点で危うくなると発言を遮る。こういった文化はナゴヤ庶民連と河村代表は似ていますね。