市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

減税日本本店

 先週末、27日の金曜日には、時の人、名古屋市議会、減税日本ゴヤ河合優市議が市庁舎に現れて、ひと暴れしていった。

 この周辺事情についてリクエストも多いので書こうとは思いますが、ここでご注意申し上げます。このブログでは事実確認のレベルは非常に低く設定されています。ある意味<私>が事実だろうと推認できれば事実だろうと書いてしまいます。
 なので、書かれていることについて頭から信じるような事はお止めください。

 このブログを読んで、信じる信じないは、あくまでもご自分の判断である事をご確認ください。

 また、そんな私でも断定できないような事項は「推認である」と判る書き方をしている筈です。

 この問題では7月23日に「河合市議次の一手」という文章を書きましたた。
 河合市議次の一手 - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

 この中で7月20日に河合市議と会った大村副代表と太田秘書が「河合市議に出席するよう要請していた」のではなく「足止めしていた」のではないかと「思われているのである」と書いた。その前には「ここから後に述べるような、ある憶測が生まれた」と「憶測」である事を明記しているのである。

 あたかも私が、当ブログで「大村副代表と太田秘書が河合市議の出席を足止めするように画策していた」と書いたかのように語られる事は迷惑であるし酷い誤読である。というよりも、そのような読解力の無い人は危険なのでこのブログは読まないほうが良い。(そして、政治にコミットする際にも気を付けるべきだ。/コミットするなとは言いません。読解力に難点があることを自覚されて、気を付けた方が良い。)

 太田秘書が同席した事実は「李下に冠を正さず」という言葉通り、その行為自体が政治的に失格の行為だが、大村副代表がどのような思惑で河合市議と会っていたか、そしてその時に、議会理事会に一報を入れなかった理由は何か。更に21日の記者会見で、その会談の時間を誤魔化そうとした理由は何であったのか。私は何も断定していない筈である。

 本日の文章についても同様で、推測は推測として書く。


 結局、7月21日、わざわざ土曜日に設定した議会理事会の河合市議に対する事情聴取も、記者会見も直前のドタキャンにあって無くなった。議会理事会としては時間をおいて7月27日の金曜日に仕切りなおしで河合市議から事情を聞く事とした。

 この7月21日から27日の間に減税日本ゴヤとしては何等かの対応なり結論を出すべきなんだろうが、どうも団総会が開かれたりといったアクションは無かったようだ。ただ、中村孝道市議が盛んに動いていたらしいという報告は入っている。
 また、26日に佐藤夕子事務所において太田秘書の呼びかけで会合が開かれ、数名の減税市議が集まって対応を協議したともいう。

 系統だった話は入ってこない。

 「山田市議が(視察旅行で)名古屋を離れている間は結論を出せない」という話が漏れてきている。

 また、この山田市議に対して河村代表がいたく「買っている」という話も漏れてきている。一時は「山田を国政に送り出して、市政から放逐してしまえ」という意見があったようだが、今山田市議が市政から居なくなると、その後に政策を進められる人材が居ないと見ているようで、山田市議の国政転出と言う目は無いのではないかと観測されている。

 逆に、田山副議長への河村代表の評価が厳しいものになっているようである。
 「副議長になってから自民党の犬だ」と言ったという話が伝わってきている。

 (この中に事実として私が断定している事柄は無い事を再度確認しておきます)


 27日金曜日、午後1時45分に議会理事会が開かれました。

 この冒頭でまたひと悶着起きます。

 理事会の冒頭に余語幹事長が「(河合議員と)本日1時半に連絡が取れた」と報告して、直前まで会派も河合市議の動向を把握していなかったとしました。
 ところがこの日の12時ごろ「県庁」で山田市議と河合市議が食事をしていた事を見ていた人物が居り、河合市議が昼には出てきていて、減税日本ゴヤの幹部(少なくとも山田市議とは)会話している事が確認されている。

 この事を指摘されて、余語幹事長は報告を修正したそうです。

 前回、提出した書類の件や河合氏と会っていた事など、減税日本ゴヤが理事会に不信を抱かせる報告が相次いだので是正を求めた筈ですが、どうも余語幹事長は事の深刻さを判っていないようです。

 この理事会の席上では河合議員はムチャクチャな発言を繰り返したようです。

 いわく、「事務局に嵌められた」とか、その事務局の書類がすぐにインターネット上に流出するのはどういうわけだ。とか。

 事務局、当局が「嵌める」にしても、そりゃ「嵌る」方が悪いですね。
 (というか、何がどう「嵌る」んでしょうね?)

 また、河合市議は記者に対して「俺の家に勝手に押しかけるな、インターホンを鳴らすな」「そもそもなんでお前たちは俺の家の住所が判るんだ、俺にはプライバシーは無いのか」と言っていますが。公職者の住所は公表されています。

追記(7月31日):ご指摘を戴きました。
減税日本ゴヤのホームページに興味深い記述があります。

http://genzei758.com/member/kawai 同魚拓

事務所:緑区鳴海町字徳重18−19 セントラルフィルズ106号ヒルズウォーク徳重ガーデンズ 地下鉄「徳重」駅 徒歩3分買い物ついでに、お気軽にお立ち寄りください!

 このブログで公表した「事務所」の表玄関は、その家賃の一部が政務調査費から支出されている筈です。そうなると、その部分は市民の共有財産であるべきで、市民が市議に事情を聞きたいと訪れたならば、可能な限り対応すべきだろうと思います。
 それが「パブリック・サーバント」なんじゃないんでしょうかね?

 (というよりも、オートロックで市民が訪れる事ができないようなマンションを「事務所」とするのは公費支出として許される行為なんだろうか。)

 また、議会内で話し合われる事柄は、公費によって賄われている以上、基本的に市民の共有財産で、そこで行われたやり取りに関しても市民は広く知る権利が有ります。

 そもそも「市民のもの」ですから。



 この動画は27日の中京テレビと東海テレビのニュース素材です。

 「市民に謝罪の言葉は」というような記者からの呼びかけに「いま、謝罪しとるがや」であるとか「俺ほど議員の資質があるものは居ないんじゃないの?減税日本の中で。減税日本本店みたいなもんですわ」などの発言が伝えられている。

 また、テレビカメラに書類を打ちつけるような仕草が見られるが、実はこの時「●●(放送局名)なんかウンコだ!」であるとか「◇◇新聞は殺人者みたいな、犯人みたいな扱いだ」などとメディアに暴言を吐いていたようだ。

 また、これは議会理事会と前後して行われた議長、議会運営委員長との三者会談で、20日の会見には本人は出たかったが大村副代表、太田秘書に止められて出られなかった。と釈明したという話が伝わっている。

 次のイメージは「日刊ゲンダイ」に載った記事らしい。
 当ブログに投稿があった。 

 ただ、東京のメディア関係者が言うには「河合市議」という言葉を知っているものは居ないし、その騒ぎは聞こえてこない。また「河村たかし」にもニュースバリューが無いので全国メディアで追いかける者は居ないんじゃないだろうか。ということだった。

 さて、「おもしれぇナゴヤ」を地で行っていますが。
 この河合市議は緑区で 11,142票を獲得して当選しています。減税日本ゴヤの中では第一位の得票数です。河合市議が「減税日本本店」というのもあながち根拠の無い話ではない。

 最近、若手の哲学者、評論家である適菜収氏が「『民意に従え』は政治の自殺」という一文を発表している。

 「民意に従う」「国民の判断を仰ぐ」ことが正しいなら、すぐにでも議会を解体して、すべての案件を直接投票(民主主義)で決めればいい。現在では技術的にそれは可能だ。しかし同時にそれは、政治の自殺を意味する直接投票で物事が決まるなら知性は必要なくなるからだ。

 人類の知の歴史が明らかにしてきたことは、民主主義の本質は反知性主義であり、民意を利用する政治家を除去しない限り、文明社会は崩壊するという事実である。諸学の父・アリストテレスは、著書「政治学」において民意を最優先させた場合の民主政を、僭主政(せんしゅせい)(正当な手続きを経ずに君主の座についた者による政治)に近い最悪のものと規定した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120706/plc12070603110001-n1.htm

適菜収オフィシャルブログ

ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社+α新書)

ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社+α新書)

追記(8月5日):適菜収氏のこの引用した主張には異論は無いが、いわゆる「B層」の捉え方やその他の理論展開には様々な問題がある。(というか、穴だらけだ)
 なので適菜収氏の論考をすべて肯定しているわけではない。

 当ブログは胸を張って言いますが、いかに「選挙」というものが当てにならないかがわかります。そして無責任であるかも。

 ちなみに緑区の市議選における次点候補は民主党の市議で復活の機会を待っているようです。ここで河合氏が議員辞職する事になれば、解散総選挙に連動して市長選挙が行われる事になるでしょう。そうなるとその際、補欠選挙が行われこの市議が復活、当選を果たす可能性が有ります。そうなると民主党市議団は12人となり、困るのが第3会派と第4会派として微妙な関係にある公明党(12議席)の存在という事になります。

 なのでここでも河合市議の議員辞職勧告は成立しないのではと観測されています。
 (議員辞職勧告を成立させる為には、現在閉会中なので議会を臨時に召集する必要がありますが、その召集権を持っているのは市長という事になり、市長が積極的に議員辞職を求める気が無ければ召集はされません)

 せいぜい会派離脱して「減税日本新政会」「減税日本クラブ」に続く第三会派「減税日本本店」でも旗揚げしていただくと面白い。ついでにどなたか「元祖減税日本」で立つ人は居ませんか?*1

 また、議会内の興味は、誰が見ても異常性が明白な河合市議の動向よりも、減税日本ゴヤの幹部人事に向いています。

 抗議を受けた浅井団長と、数々の虚偽発言が露になった余語幹事長は降りるべきだろうと思われています。そうでなくても議会内で存在意義が無い減税日本ゴヤが、この団長と幹事長のままでは何もできないままであろう事は明白です。

 ここで推測されているのが山田市議の幹事長就任で、本人もその意向があるような情報も伝わってきています。

 また、団長には大村副団長か鹿島市議ぐらいしか考えられないだろうという観測ですが、大村副団長も20日の会談の当事者ですし、鹿島市議は団長職を受けるだろうかと思われています。今年、すべての責任から離れて幹部、減税日本から距離を置こうとしていたのですから。

 なんでも、7月30日(月曜日)に行われる河村市長の定例市長会見に大村知事が出席するようです。週末に唐突に発表された中京都独立戦略本部会合のトピックでも発表されるのでしょうか。

 メディア関係者は「河村市長はなんとか河合市議の話題から市民の目をそらせたくて大村知事に何か無茶な譲歩でもしたのか」「ひょっとすると、次期市長選の候補者について、大村知事の意向を受入れたのかもしれない」と見ているようです。

 大村知事は河村市長に不満を持っていましたので、この会合が復活するとなると相当な交換条件が必要となるでしょう。しかし、その交換条件と見合うような効果があるとは思えません。中京都と河合市議、メディアや市民がどちらに興味を抱くか、河村市長は読み違えているのかもしれません。

 また、山口県知事選挙の結果も出たようです。

 山口県知事選は29日投開票され、無所属新人の元国土交通審議官・山本繁太郎氏(63)(自民、公明推薦)が、無所属新人の3人を破って初当選した。自民党の国会議員らによる組織選挙を展開し、「脱原発」を掲げるNPO法人所長・飯田哲也氏(53)らを退けた。
(略)
 「大阪維新の会」を率いる橋下徹大阪市長の政策ブレーンを務めた飯田氏は、上関原発計画の白紙撤回を訴え、草の根選挙を展開したが及ばなかった。(2012年7月29日21時33分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120729-OYT1T00750.htm

 勿論、河村市長はこの飯田氏に乗って選挙応援に駆けつけていた。

結論を言えば、もう候補は回らない方が良い。 イメージをもう壊さないほうが良い。 応援演説などもっての外、  河村たかしなど、何を言ってるのかさっぱり聞き取れない。 (略)

https://twitter.com/nemry2011/status/228459104006459392

  地域政党 インチキ集団の退潮も本格的になってきたのだろうか。



追記(7月30日12時):結局、河村代表を交えての会合で河合市議の一ヶ月党員資格停止と、本人の入院措置を決めたようです。
浅井団長、余語幹事長らの処遇は不明。



追突追記(7月31日午前11時):

河合市議当て逃げか 減税日本 追突後に逃走 県警捜査

名古屋市議会最大会派「減税日本ゴヤ」の河合優議員(47=緑区=が三十日午後、名古屋市緑区でドイツ製スポーツカー「ポルシェ」を運転中に追突事故を起こし、事故の届け出をせずに走り去っていたことが関係者への取材で分かった。

県警は、道交法違反(当て逃げ)の疑いで調べている。

捜査関係者などによると、河合議員は三十日午後二時四十分ごろ、緑区黒沢台の国道302号を車で走行し、交差点の信号持ちで停車していた女性(46)の乗用車に追突、女性が車を降りて後部バンパーの損傷を確認すると、運転席に座ったまま女性をにらみ「何もなっとらんがや」と言って車を発進させ、交差点を右折して逃走した。

女性は全治二週間の腰椎ねんざと診断された。

県警は、車のナンバーや女性の目撃証言から、河合議員が所有するポルシェを運転していたと断定した。

河合議員は三十日夜、中日新聞の電話取材に「ぶつけてませんよ。訳の分からんこと言わんといてください。向こうが急ブレーキかけたから、おれも止まったんだわ。(女性の車が)へこんでなかったから、そのまま右折しただけ」と、交通トラブルは認めたうえで当て逃げ容疑は否定した。

河合議員をめぐっては、女性同伴での東京公費出張を「私的旅行」と認めて旅費を返還した問題で、河村たかし名古屋市長率いる「減税日本」が二十九日、党員資格停止一ヶ月の処分を決め、三十日に本人に通告した。

(中日新聞 平成24年7月31日朝刊)

http://d.hatena.ne.jp/nagoya_ac/20120731/1343698440?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

追記(7月31日13時):

減税日本・河合市議が警察に出頭 道交法違反容疑 2012年7月31日 12時00分

 名古屋市議会の最大会派「減税日本ゴヤ」に所属する河合優議員(47)=緑区=がスポーツカー・ポルシェを運転中に前方車両に追突し、警察に届け出ずに走り去ったとされる事件で、河合議員が31日午前10時ごろ、ポルシェで名古屋・緑署に出頭した。県警は河合議員から事情を聴いており、自動車運転過失傷害と道交法違反(当て逃げ)容疑で書類送検する。捜査関係者が明らかにした。

 緑署は、河合議員を立ち合わせて実況見分するなどして調べている。署内で面会した同会派の浅井康正団長は「本人は『事故の認識はなかったが、もし相手がけがをしていたなら申し訳ない』と話していた」と記者団に語った。

 追突された車を運転していた女性は、本紙の取材に「明らかに当たっているのに、運転席に座ったまま『何もなっとらんがや』とどう喝してきて、怖かった。河合議員はそのまま逃げた」と話した。

 地域政党減税日本」代表の河村たかし名古屋市長は31日午前、市内で「まず事実関係を確認せないかん」と苦り切った表情でコメント。警察への確認などを急ぐよう広沢一郎・党幹事長に指示した。

 河合議員をめぐっては女性同伴での東京公費出張を「私的旅行」とした問題で、説明責任を果たさず混乱を招いたとして、党は8月1日から党員資格を1カ月停止する処分を決めたばかり。

 相次ぐ問題発覚に河村代表は「本当にまあ…」と絶句。「事実確認が先だが真実だとしたら大変なこと。議員の資質もそうだけど、それを大きく超えた問題になる」と語った。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012073190111457.html


*1:温泉街のお土産まんじゅうの様相を呈してきました。