市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

請願への対応から見えてきたもの

6月定例会議案外質問終了

 名古屋市会6月定例会の議案外質問(個人質問)が終了した。

 議案外質問の時間は、議会内の会派議席数によって配分されるために、減税日本ゴヤが最大の時間を利用できる。今議会においても質問者として立ったのは7人に上る。

 ちなみに、他会派の質問者数は、自民:6、公明:4、民主:3、共産、新政会:2、減税日本クラブ:1となっている。

 質問に立った減税日本ゴヤの市議を詳細に見ると。

6月22日には2名、宇佐美議員、鹿島議員。
6月25日には1名、園田議員。
6月26日には4名、湯川議員、黒川議員、冨口議員、大村議員。

 となっている。

 ちょっと注目したいのは名古屋市会の議案外質問については質問と市当局の回答について、新聞が比較的大きく載せているということだ。中日新聞を見てみると、特に議論が白熱した部分などについては「議論再録」などと囲み記事で扱ったりもしている。

 中日新聞が扱う事だけが良い事であるともいわないが、やはり市政として、市民に影響の大きな事柄について質問が提示されれば、紙面に反映されると考えても良い。

 この中で、今日(26日)までの2日分について、減税日本ゴヤの市議は3名、議案外質問に立ったわけですが、中日新聞紙面に掲載された質問は有りませんでした。
 まあ、直接聞いていた立場からすると、掲載されないのも仕方が無いでしょう。中には「議案外質問」と言いながら「質問」の体をなしていないものもありましたから。

 本当に「河村政治塾」だか何だが知りませんが、800円でその政治塾に参加する人々は、こういった実態を把握しているのでしょうか?そういった事にも疎いので「河村政治塾」なんぞに参加できるといえるのかも知れません。

 そんな絵空事の「政治塾ごっこ」をしている暇があったら、河村市長は減税市議たちが、市当局に「質問」ぐらいできるように勉強を教えてやるべきじゃないのでしょうか。*1

 河村市長の「育てた人物」という話を聞いた事が有りません。則竹前団長は河村氏の直接の弟子で、8年間市議を務めて、結局「議会改革」以外何も市政に言う事ができず、その「議会改革」の看板自体、自分でへし折って議員を辞職したわけです。
 このまま行くと、減税日本ゴヤの市議は、2期8年たっても則竹×22人程度にしかならないでしょう。*2


 仄聞するところによると、明日の中日新聞には大村議員の質問から、小中学校の空き教室に対する有効利用を図る「PTを立ち上げる」との市長の回答を掲載する模様です。(これも掲載延期になると、今定例会の議案外質問について、減税日本ゴヤは、中日新聞の紙面評価として全滅という事になるでしょう)

 しかし、大村議員の質問に、河村市長が「PTを作る」と回答したわけですが、これも市当局内で練った末の回答とは言えないようです。河村市長は小中学校の空き教室を「市民の財産ですから、有効に活用すべきです」と言っていましたが、実は小中学校の空き教室は「学校財産」であり、所管が教育局になるようです。「市民の財産として有効に活用する」という事になると、「一般財産」として財政局の管轄に移す必要があるようですが、両局がこのような移管に合意できるとは思えません。

 河村市長は「縦割り」とか言っていますが、各局がそれぞれの所管を明確に線引きしているから効率良い、責任を持った行政執行ができるのです。各局が相互に「領空侵犯」を繰り返していたら、それは「二重行政、三重行政」というものではないですか。または、各局がお互いに「他局の業務」と他人任せにしたら、行政は滞ります。
 それぞれの部局が、行政執行を明確に縦割りして、それぞれ責任をもって所管するのが、効率的な行政の姿で「縦割り」です。何がいけないのですか。

 坂野議員が「横糸は(河村市長)お前さんだ」と熱弁されていたように、そういった行政の仕組みの中で横断的な政策展開ができるのが市長の職責なんですが、市長としての当事者性や責任感がないから無理でしょうね。

 自らの責任感に無自覚な者が、ただ「テレビのコメンテーターやニュースキャスターが言っている言葉」だからと、口真似をして「縦割り、縦割り」と言っても、説得力などありません。

 最近、市庁舎内で囁かれている言葉に「PTと調査費は、その施策終了の標」というのが有るそうです。予言しましょう、「小中学校の空き教室についてのPTは作られるかもしれませんが、結局『空き教室の有効な活用』について答えが出ることはありません」
 質問者の大村議員はこの問題について、質問のしっぱなし、言いっ放しにせず、経緯に注目してください。
 経緯に注目すれば、河村市長がいかに怠惰な人物であるかが判るでしょう。


 今日、私は丹羽議員の行った「地域委員会の制度説明会についての質問」の資料をいただきに市庁舎にお邪魔し、本会議の傍聴もしたのですが、本会議終了後、東庁舎内をウロウロしていて面白い風景にぶつかりました。*3

 この辺りも、減税日本ゴヤがもはや政党というレベルではなく、社会人として、大人の人間の集団として問題であると思える風景です。以下、私の視点と情報源をぼかすために、小説などで使われる「神視点」で記述します。「講談師、見てきたような嘘を言い」というつもりで読んでください。

市民からの請願書類を無くした(?)山田市

 地方議会では定例会開催期間中、市当局の条例案や予算案といった提案を審査するのと同時に、議員からの「議案外質問」を本会議や委員会で展開して政策に反映します。それと同時に、市民からの直接の要望事項を「請願」という形で受け付け、委員会の場で諮ったり、本会議で発表されたりもします。この名古屋市会6月定例会においても、小中学校区の区割りの問題から、公共交通の要望、外国政府による土地取得の問題や原発放射線対策など、様々な問題が「請願」として市民から寄せられています。
 このような市民の声は、市会議員を「紹介議員」として委員会に提出されます。法的に問題を含んだ「請願」であるとか、市政に関係のないような事柄はここで整理されるわけです。

 今市会に「議会報告会開催正常化を求める請願」というのが出されるようです。丁度、一年前に元市会議員の桜井氏が提出された請願に似ていますが、この6月に南区と千種区で議会報告会が開かれたのを受けての請願だった模様です。

 議会報告会については当ブログもタグを作るほど注目している。
 [議会報告会]記事一覧 - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0
 議会報告会というのは、名古屋市議会基本条例に定められた「議会」が行うべき行政事務であって、「議会」の設置責任は憲法の定めるように地方公共団体にある。つまり、名古屋市が「議会報告会」を開催しなければならない。この市が行うべき「議会報告会」を議員が個人のお金や会派に支給される「政務調査費」で賄うことは、議員の当該自治体に対する寄付行為にあたり、公職選挙法の違反を構成する可能性がある。
 同様の議会が主催する議会報告会は、日本全国で百を超える自治体で開催され、地域住民に対する議会からの説明責任という機能を果たしている。

 つまり、河村市長が議会報告会の開催を批判するような要素は何もなく、違法性などあるわけが無い。そして河村市長が主張するような政務調査費による開催こそ違法性の疑いがある。そもそも、議会報告会を含む議会基本条例は河村市長の下で公布されているのであって、そんな違法な制度を含んだ条例をご自分が公布したのですか?ということになる。

 議会報告会は議会や特定の会派、議員のために開かれるものではなくて、主権者としての市民が議会から説明を受ける機会であり、有権者・市民の権利であると言える。その権利の行使を阻止、怠業しているのが河村市長と名古屋市という事になり、その名古屋市に議会報告会の開催を行い、正常化すべしと市民が「請願」を出すことは極めて真っ当な話だろうと思われる。

 議会報告会の開催正常化については、減税日本ゴヤを除く全会派が賛成しており、減税日本ゴヤにおいても、当時の中村前議長や田山前幹事長は開催に賛成している。つまり、議会理事会としては全会派が賛成している。

 今回の請願に対して、各党からこの問題について意識していた議員がこぞって「請願紹介議員」に署名し、自民、民主、公明、共産、減税日本新政会、など全会派が紹介議員に名を連ねている。特に、議会運営委員会のメンバーは、前委員、今委員ともに名を連ねている。

 さて、こういった案件の場合、請願書の趣旨説明文と、紹介議員の署名欄の有る書類を添えて、各会派に案内が投げられる。(つまり、一つのものが回覧や縦覧されるのではなく、各会派ごとに書類が有り、期限までに集約される形になる)勿論、その際には趣旨の説明を行い、署名の期限も説明される。今定例会の請願提出期限は本日、6月26日午後5時だった。

 実は、減税日本ゴヤの中で前回の議会報告会の請願について、賛成しているのは田山市議だけである。(中村前議長は、議長であったために意思表明できていない)今回、田山市議は副議長職にあるために請願の紹介議員とはなれない。
 しかし、今月の議会報告会の実施を受け、減税日本ゴヤ内部にもこの請願について内々に紹介議員となる事を希望していた議員が居た。

 その議員に対して、取りまとめのために署名欄に氏名を自署して提出してくださいと、期限間際にお知らせをしたところ「減税日本ゴヤの中で、請願の紹介議員になるという書類が無く、どこにどのように署名すれば良いのか判らない」という回答が寄せられた。


 なんでも、減税日本ゴヤの会派内では、請願については政審会長がとりまとめをする事になっており、山田市議がその職にあるというのだ。

 署名をしたいと思っている議員からは、「山田市議が書類を無くしたの?」という疑念が投げられた。どうも、山田市議は請願を受け付けて、それを電子化ファイル(PDF)として全所属議員にメールで送ったらしいのだ。勿論、それは請願趣旨の情報共有にはなるが、制度的に必要な署名の取り扱いについては、別に説明が無ければ物理的に不可能だ。
 つまり、各自が勝手にPDFファイルを印刷して、それに署名して提出すればいいのか、その提出も会派でまとめるのか、バラバラでよいのか。
 または、会派内に既に署名用の物理的ファイルが有るので、電子ファイルで趣旨を理解し賛同した者は、その物理ファイルに署名をすればよいのか。などといった案内が無ければわからない。

 内々で紹介議員になりたいと思っていた減税日本ゴヤの市議にとっては、署名できる文書が無いまま期限が近づいているのだから、「(統括責任である)山田政審会長が書類を無くした?」と思っても仕方が無いだろう。

 ここから凄いのが、山田議員が、このとりまとめをしていた(他会派の)議員に「私が書類を無くしたと言っているが、書類は無くしていない、全所属議員にPDF化してメールで送った」とまくし立てた事である。

 このとりまとめをしていた(他会派の)議員自身が「無くした」と言っていたわけではない。署名を希望していた議員が署名のために物理的なファイルを求める際に、減税日本ゴヤ内に当該文書が存在していなかった事や、取りまとめの案内が会派内でなかった事などから、「山田市議が書類を無くした?」と疑念を持ったと言う事を「聞いただけ」である。

 もっとも、その前段には、山田市議の師匠である河村市長が、総務省に提出する重要書類を市長室内で紛失したという事例があって、そういったガサツさに辟易しているという事もあったのだろう。

 それにしても、このとりまとめ役の議員に詰め寄る山田市議の話しっぷりは、到底まともなものではなく、また「そういった事は、そちらの会派内の問題ですから、そちらでお話いただいて、当方にお話されても困ります」というとりまとめ役議員の当惑をよそに、謝罪の言葉も無く引き返していった。

 ・・・・・社会人としてどうだろうか?山田市議のお父様、お母様、あなた方は、大事な娘さんをとんでもない人物の元に送ってしまった。一日も早くちゃんと教育しないと、このままではお嬢さん、いつか人間として取り返しのつかない失敗をしでかしますよ。

 早く、議員など辞めさせた方が宜しいでしょう。 *4

紹介議員になれない余語議運副委員長

 そして、もう一つ。

 先に書いたように、この議会報告会の正常化は全議会が求めている。
 その為に新旧の議会運営委員会の委員は紹介議員になっている。
 ところが、減税日本ゴヤの余語議員は紹介議員となっていない。

 議会運営委員会の委員長である自民党の藤田議員が、副議長である余語議員が紹介議員に成らない訳は無いので署名してくれるように促すと、署名はできないと回答してきた。

 なんでも、既に現議運の正副委員長として、藤田委員長は余語副委員長とこの件について話しあってきて、更に、前幹事長で現副議長である田山議員の意見もあり、余語議員は議運副委員長として議会報告会の開催に賛成であると表明している。
 また、余語議員は総務環境委員の委員として、この議会報告会の請願や予算を審査する委員でも有る。その委員としても議会報告会については賛成であるという。

 それならば、この請願についても紹介議員として署名していただいて問題はないでしょうと、更に藤田議員が質問しても、紹介議員としての署名はできないと言う。

 私はこの話を聞いた時に最初理解できなかった。
 皆さんは理解できるだろうか?

 最後に、この相矛盾する態度は良いとしても、その説明を求める藤田議員に、説明する必要を認めない、であるとか、「逆に署名すべき理由を説明してください」と逆質問で逃げたりしていた(これなど、河村市長お得意の「詭弁術」とでも言うべき幼稚な手法で、逆質問なんぞ私にしたらギトギトになるまで論破してやるのだけど、藤田議員はまだお優しいようだ)

 最後は「矛盾する態度を取ると、信用は築けない」という藤田議員に、「信用してもらわなくてもかまわない」と言い放ちました。

「信用してもらわなくてもかまわない」

 このブログでは「嘘」を特に強く追求しています。

 確かに現代は「真実」など求めても、何が真実であるか判りにくくなっているといえます。また、本当に「真実」があり、それが得られれば「正義」であったり「幸福」が得られるのか不明です。しかし、だからといって「嘘」は必要ありません。*5実態的な生活の場で、「嘘」は不幸を呼び込み、人々を苦しめるだけです。

 私は子どもの頃に母親に教わりました。「一つ嘘をつくと、次々と嘘をつき続けなくてはならなくなる」これは事実です。この「嘘」の頚木から抜け出すためには、単純に謙虚であれば良いのですがね。( 参照 )

 政治家が「(自分の言葉を)信用してもらわなくてもかまわない」などと言ったのは初めて聞きました。これなんぞ、料理人であれば「衛生観念が無いと思ってもらって結構」と言っているに等しい。職業人としての自殺行為じゃないでしょうか。

 実は、YouTube に「不審な動画」がアップされているそうです。

 今月行われた千種区の議会報告会において市民より「リコール署名簿を利用した減税日本ゴヤの議員の氏名を公表すべきではないか、リコール署名簿の扱いはどうなっているのか」といった質問に対して、余語議運副委員長が応えている模様ですが、この動画の2分24秒頃から余語議員と藤田議員が何やら話し合っています。
 実は、このとき、議会運営委員会で「受任者名簿」の取り扱いについても議題に上っており、藤田議員がこちらの取り扱いについても説明したらと余語議員にアドバイスしたところ、余語議員からは「受任者名簿については聞かれていませんから」と説明しなかったそうです。
 この「誠意」という言葉とは程遠い余語議員の態度に二の句が継げなかったと言いますが、余語議員のご家族にも、早くこんな泥沼からお嬢さんを引き出さないと、人として過ちを起しますよとご忠告申し上げましょう。


*1:漢字の読み方から教えるべきだという意見もある。

*2:そもそも2期8年続けられると思っているのは自分たちだけでしょうが。

*3:この「地域委員会の制度説明会の問題」は当ブログの本論とも言うべき問題ですので、後日とっくりと扱います。

*4:それと、今議会も議案外質問の原稿は山田市議が書いているそうですが、その成績は如何でしたか。そもそも質問になっていないモノがあったことは既に書きましたし、新聞の扱いという評価も芳しくないでしょう。これでも政審会長を続けさせますか?減税日本ゴヤの中に居る子どもを持つ方々に言いたい、これ以上山田市議に無理させ続けますか?ご自分の娘がこの立場であったらと想像していただきたい。良識があるのであれば、政審会長を辞め、議員も辞職し、河村市長と距離を置いて、大学に戻るように促すべきです。

*5:エンターテインメントとしてのフィクションは必要ですが。