市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

誰がためにクリスマスイブの鐘は鳴る

いよいよ明日 12月21日(土)
       14:00〜
       名東区役所講堂

クリックして拡大→



 減税日本ゴヤの中で動きがあるようだ。

 名古屋市長である河村たかしが生み出した市議会会派「減税日本ゴヤ」は、市民の福祉向上や名古屋市政の前進など一切考慮せず、全く別の事柄を目指して活動を始めたようだ。


 カルトを判別する際の15の指針というのがある。

1.真理はその組織に占有されており、その組織を通してのみ知ることができると主張する
2.組織を通して与えられた情報や考え方に対しては、疑ってはならない
3.自分の頭で考えることをしないように指導する
4.世界を組織と外部とに二分する世界観を持つ
5.白黒を常にはっきりさせる傾向が強い
6.外部情報に対して強い警戒感を与え、信者の情報経路に様々な制限を加える
7.信者に対して偏った情報、偽りの情報を提供することがしばしばある
8.組織から離脱した人間からの情報に接することを禁じる
9.家庭や社会との関わりで多くのトラブルを生じている
10.社会からの迫害意識を持ち、それをかえってバネにする
11.外部に対して正体を隠す傾向がある
12.生活が細部にわたって規定される
13.組織が信者の生活のすべてになっている
14.共同体内部でのみ通用する言葉を多く持っている
15.組織からの離脱について極度の恐怖心を与える

 今回の湯川市議への問題はこの「10」に当たるだろう。

 湯川市議に対して問責が出されたこと、そして幹事長として議運理事会への参加を拒まれたことは、「迫害」でもなんでもない。世間の常識からみれば当たり前の事だ。


 減税日本ゴヤの主張では湯川市議への問責は憲法違反であると捉えているようだ。( 参照 )

 とんでもない論理のすり替えだ。
 ここに「問責決議」の文章がある。何を問題として湯川市議は問責を受けたのか。要約すると「委員長として(略)採決を行い」「議会運営委員会に対して決議案の発議方を要請し」たにも関わらず「決議案の発議者として署名すること」を拒んだからである。そしてこの一貫性の無い行動について「説明を求めても明確な説明を一切せず」「職責を無責任に放棄するもの」であったからだろう。

 湯川市議が政治信条というのであれば、その信念に殉じて採決をする必要はなかった。発議方を要請する必要はなかった。逆に言えば、政治信条に反してなぜ発議方の要請をしたのだろうか。

 みずから「政治信条」というのであれば、この採決や発議方の要請の段階でそう主張すべきだった。

 知らなかったでは済まない。自分自身の言っている事すら理解していない人が、議会でどんな発言ができるのだろうか。その発言にどれほどの信用を置くことができるのだろうか?

 このように問題を理解せず、反省もしないとしている人物を議運の理事に迎えられるわけがない。再三再四、一貫しない言動に振り回され、問題が起こることは目に見えているではないか。

 例えばこう考えて欲しい。あなたがある会合、サークルやゼミなどでもいい、数人の集団の幹事を行っていると考えてほしい。催事のテーマや会場の手配、時間などの調整を行って集団を支えている。
 この会合に毎度毎度遅れてやって来たりドタキャンをしたりする人がいる。
 遅れてやってきては催事のテーマから外れた自分勝手な言動を繰り返す。
 もちろん、後片付けも準備もしない。
 このような人が「あなたたちに任せていたら、会の活動が進まない」と主張し、幹事になると言ってきた。果たしてあなたは受け入れることができるだろうか?

 こうやって普通に考えても湯川市議を議運の理事に迎え入れろと言う要求は異常なものだと思える。

 この問題とは直接関係ないが、その湯川市議が発議を拒んだ「決議」についても再度確認しておこう。この決議も「憲法違反」などではない。そもそも減税日本ゴヤが過去に自分で説明してきたことと趣旨は違わない。

 ちょっと確認したいのだが、減税日本ゴヤ所属の市議は、この「決議」に対して反対の表明をした。

 その意思表明の前に、この「決議」案について、文面を読んだ議員はどれほど居るのだろうか?

 今日、ある減税日本ゴヤの議員と会話したがこの人物は「読んでいない」との事だった。(それって、非常に無責任でないのか?党議拘束とどう違うのだろうか?)

 読みもしない「決議案」について反対を投じて「憲法違反」と騒ぐのは異常ではないのだろうか?

 「1.真理はその組織に占有されており、その組織を通してのみ知ることができると主張する。2.組織を通して与えられた情報や考え方に対しては、疑ってはならない。3.自分の頭で考えることをしないように指導する。4.世界を組織と外部とに二分する世界観を持つ。5.白黒を常にはっきりさせる傾向が強い。6.外部情報に対して強い警戒感を与え、信者の情報経路に様々な制限を加える。7.信者に対して偏った情報、偽りの情報を提供することがしばしばある」


 真実の「決議」の意味を見てみよう。
 ここ

 誰が誰に何をしようとしている文章か。

 誰が:名古屋市会が
 誰に:名古屋市会(所属議員)に
 何を:受任者名簿を選挙活動に使用しないことを確認する

 これのどこが憲法違反なのだろうか?

 この決議は市会の外、どのような政治団体であれ、任意団体であれ、ネットワーク河村であれ、市会の外の人物が何をどう使おうと関与していない。名古屋市会の所属議員は、受任者名簿を選挙に使わないようにしましょうと言っているに過ぎない。
 そして、余語市議は過去に「減税日本ゴヤは受任者名簿を管理・保有していない」と明言していた。そうであるなら「使えない」のであって「使用しないことを確認する」決議に反対する理由もない。
 実は、余語市議の説明が「嘘」で減税日本ゴヤの市議は受任者名簿を管理・保有していて、選挙に使う事を想定しているのだろうか?

 今までの説明が「嘘」だったのだろうか?

 事実、今回わざわざ決議として文章化することになったのは、この余語市議の説明とは裏腹に中村孝道市議の下からリコール署名簿や受任者ハガキが出てきた事による。

 減税日本の発言は一貫性がなく、説明に矛盾ばかりが起きる。



 さて、減税日本ゴヤの中で動きが出ている。
 団長の園田市議が解任されて、後任には余語市議が座るらしい。

 そして、幹事長はあくまで湯川市議を推していくらしい。 

 減税日本ゴヤの中は今、3つに分かれているようだ。

 第一のグループは「河村真理教」「クメール・ルージュ」と呼ばれているグループだ。
 このグループは上で述べたカルトの条件を幾つも備えている。
 特に、情報統制については非常に独特な「河村理論」を信奉している。

メンバーは余語(新)団長、湯川幹事長、富口、鹿島、金城、そして山田。

 第二のグループは色合いが様々だ。「河村理論」に対して信奉している者も居れば、すでに「河村理論」の破たんは理解している者も居る。河村理論の論理破綻は理解しているものの、しがらみから動きが取れない者もいる。(彼らはその「しがらみ」を否定して市議に成った筈なのですが、ご自分の「しがらみ」は断ち切れないようだ)

 メンバーは林、松山、冨田。
 ちょっと距離があって、田山、浅井、近藤、園田。

 第三のグループ(第二のグループにも本来はここに入る者もいる)は「河村理論」の無理は理解している。更に減税日本ゴヤの今の在り方に疑問も持っているグループだ。

 つまり、残った、鈴木、大村。

 となる。


 鈴木、大村はこの減税日本ゴヤをなんとか現実的な方向で着地させたかったようだが、どうもそれは失敗したようだ。減税日本ゴヤを現実に着地させて、名古屋市政に寄与する活動をと考えていたようだが、河村代表にはそんな考えはない。

 そう、ここで本日の文章の頭に戻る。

 名古屋市長である河村たかしが生み出した市議会会派「減税日本ゴヤ」は、市民の福祉向上や名古屋市政の前進など一切考慮せず、全く別の事柄を目指して活動を始めたようだ。

 この決議に関わる大騒ぎはいったい何事だろうか?
 そして、問責を受けたにも関わらずその直後に湯川市議を幹事長に推す真意とは。

 河村市長は減税日本ゴヤ、または自分と、議会との対立構図を作りたいだけなのではないのだろうか?

 何のために?

 河村市長自身が埋没しないよう。

 11月定例会では決議案の採決における不規則発言(不規則行動)が大きくマスコミに取り上げられた。ここ最近では河村市長の名前はメディアに出ていなかった。

 上に述べたように、憲法違反どころか自分たちが今まで説明してきたことを、(中村孝道市議の問題を受けて)単に文章化し確認するだけの決議に、あれほどの感情的な行動をとる理由が判らない。(決議はネットワーク河村が受任者名簿を選挙だろうと、営業活動だろうと使う事を制限していない)

 さらに湯川市議をわざわざ幹事長として議会に突きつけたのも「嫌がらせ」「対立」を作るだけなのではないのだろうか?

 そして、その対立は何のための対立か?

 名古屋市民の為?

 そんな問題でないことは明白だ。


 日本の民主主義を守るため?
 憲法の精神を守るため?

 は!

 その民主主義の精神を踏みにじり、憲法を(特に15条の2を)軽視してきたのが減税日本河村たかしではないか。笑わせるんじゃない。

 この年末のくそ忙しい時期に、あたら問題を作ってまで、いったい何を目標としているのか。

 来週の24日には議会運営委員会があるそうだ。その為に同委員会の構成員は(年末の忙しい最中)登庁することになる。

 しかし、それに先立つ議会運営委員会理事会で、減税日本ゴヤからは「まともな話」が聞けそうにない。と、なると、またまた理事会は長時間の暫時休憩(減税日本ゴヤの愚にもつかない団会議)を挟んで長期化し、議会運営委員会は深夜に及ぶのだろうか。

 12月24日の夜は、そんな事で、あちこちで悲鳴が聞こえるかもしれない。

 しかし、その理由は何か。

 単に、河村市長が、自身が埋没しないように、議会との対立を作りたいがため、政局として幹事長ポストを使っているからに過ぎないのではないだろうか。

 ご愁傷様です。