市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

議会報告会開催

 議会報告会に行ってきました。色々と考えさせられる事柄は有りましたが、その前に。

済藤実咲市議訣別?

 当ブログでは済藤実咲市議の名前を出すとアクセスが増えるのでこの方のネタお話は大歓迎です。

 以前ふざけて雑誌「噂の真相」みたいに一行情報を幾つか展開しました。その内のひとつがどう影響したかわかりませんが、25万円(35万円という説もある)で個人質問を書いた方と訣別する事になったそうです。

 で、この別れた彼氏というのが議会の<ある方>に心情や事情を切々と綴って送ったそうなんですけど、受取った方のほうでどう扱っていいものやら困惑されているとか。

 非常に興味はあるのですが、見せてはもらえないでしょうかね。

 Tさん!(直接呼びかけよ)送ってきてよ。

 ここなら公表できちゃうよ!

 目指せ「開かれた名古屋市会!」

もう一つおまけ

 これはあまりアクセスを稼ぐネタにはなりませんが。中村孝道、林直樹、荒川和夫の三市議が沖縄に出かけた事は述べました。( ここここなど )

 その後、その話題が5月臨時会でむし返されて減税日本ゴヤの中で、せめて監査委員の人事については否決できないかと、特に中村孝道市議は主張したそうです。

 「これが飲めないなら会派を離脱する!」とまで言ったようです。
 (というか、最近、中村孝道市議の口癖は「会派離脱」だそうで、相当に「反河村」に傾いているらしい:当ブログで書きだす話があったらタレコミは幾らでも歓迎ですよ)

 この団総会で山田政審会長が机を「ドン!」と叩いて「孝道さんの気持ちは良くわかる、今度一緒にお酒でも飲みましょう。ここは理解してください」と言われて丸め込まれたそうです。(ボウズダケニ)

議会報告会

 議会報告会については河村市長が予算を付けません。
 市長が議会報告会に対して予算を付けない事は、次のように「違法行為」です。

 名古屋市議会基本条例名古屋市議会基本条例(以下:議会基本条例)の第4条 4項に「議会は、議会報告会を開催し(以下略)」とあります。「議会報告会」の開催主体は「議会」です。
 では、「議会」とはなんでしょうか。
 これは憲法の93条に規程されています。(日本国憲法93条)「地方公共団体には、法律に定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。」

 つまり、憲法によって、地方公共団体名古屋市)は議会を設置しなければならないし、議会基本条例に基づいてその議会が議会報告会を開催しなければならない。以上の法理は明白で単純です。河村市長が議会報告会に予算を付けない今の状態は、議会基本条例には罰則規定が無いけれども、条文に反していることは明白です。

 更に、ナンセンスな議論がある。「議員各人が政務調査費で開けばいい」というような議論だ。だから、それは個人的な「市政報告会」として(そういうことを言う減税日本ゴヤの市議以外の各会派は)既に開いている。

 問題は、各会派が全員打ち揃って市民に向き合える機会を作るべきというのが、この議会基本条例に定められた議会報告会の趣旨ではないのだろうか。

 もう一つ言うと、議員が政務調査費などを持ち寄って、この議会基本条例に定められた議会報告会を開くことは公職選挙法に抵触する。どういうことか。
 上で述べたように法理としては明確に議会報告会の開催主体は地方公共団体となっている。公職選挙法百九十九条の二に次の規定がある。「公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。以下この条において「公職の候補者等」という。)は、当該選挙区(略)内にある者に対し、いかなる名義をもつてするを問わず、寄附をしてはならない。(以下略)」
 この「当該選挙区内にある者」には法人としての地方公共団体も勿論含まれる。
 つまり、名古屋市が開くべき議会報告会に議員たちが費用を出し合うという行為は、すなわち、名古屋市に対する市議の寄付であり、この規程に抵触する。(勿論、罰則もある。ところでこういった「寄附を勧誘、または要求したものは一年以下の懲役若しくは禁錮又は三十万円以下の罰金」(第二百四十九条の二 5)なので、議会報告会を議員の手弁当で開けと強要する河村市長はこの規程に引っかかりませんかね)

 そもそも減税日本ゴヤの皆さんにはこの規定は馴染み深い筈だ。則竹前団長が費用弁償を受取り拒否して法務局に供託していたのは、受取った費用弁償を直ぐに名古屋市に返してしまうと、この規程に引っかかって違法寄附になってしまうからであった。(過去形)

 今回、市長との折衝で、やっと2会場だけ開催にこぎつけたそうですが。
 まだ「議会報告会は地方自治法上の違法性がある」とか言っているらしい。これもくどいようですが、もう一度指摘しておきます。その違法性があるかもしれない議会報告会を含む議会基本条例を公布した市長は誰ですか。河村市長本人ではないですか。

 あんたは、違法な条例を公布したのか?(まあ、減税条例やら地域委員会には、その気になれば違法性が認められるけどね)

 この「議会報告会」というのは議会や議員の為の物ではない。市民の為のものであって、その市民の権利を違法なまま奪っているのが河村市長という事になる。

 本日も多数の市民が参加し、活発な議論も行われた議会報告会は、各定例会後毎に<市は>開催する責務がある。

本当の困難

 ここから、ぐっと真面目モードになる。多分、減税日本の名前も河村市長の名前も今日はこれ以降出てこない。

 本日の議会報告会で参加された方から概要次のような発言が有り、非常に困難を感じたからだ。

 どのような発言かというと「議会報告会を開くのにお金は要らないでしょう。市長が予算を付けない事を言い訳にせずに、議会は議会報告会を開くべきだ」これは南、千種、両会場で上がった声だ。
 一般の人々に上のような法理を説明しても中々理解してもらえないし、また、社会でコストに頭を悩ませながら企業活動をした事がないような人には、「議会報告会ぐらい手弁当で開催できる」と思えてしまうのだろう。

 この法理のケジメについて無理解なのが「市民感覚」なのかもしれないし、コスト感覚についても中々理解されないのだろう。
 そして、ずるいポピュリストはこういった「市民感覚」に阿る。
 (こういった「阿り」は論理性が無いので、やがて自縄自縛に陥る)

 また、ある方が「市会の本会議と委員会を傍聴したが、たったの2分で立ったり座ったりしていただけで終わってしまって、何がなにやら訳が判らなかった」と仰っていた。

 その他にも毎度おなじみ「ナゴヤ庶民連」の常連さんも起しになっていて、「独特のご高説」を語っていらしたが、相変わらず「芯を食っていない話」ばかりだった。

 市民からの意見の中でリコール運動で騒がれた「議員報酬」の話も出ましたが、あの当時「ナゴヤの市議は1600万円の報酬に600万円の政務調査費を貰っている。年間2200万円は貰いすぎだ」というのは、現実ではなかった。

 嘘だった。

 やはり、議会や名古屋市政ほどの規模になると、その話題を理解するのにも勉強が要る。

 私にしても本会議や委員会の審議を見ていて「面白い」と思えるのは1定例会に1回か2回あれば良い方で、その他はあまり惹かれない議論であったり、セレモニーが続いている印象はある。

 それはこういった政治の話が、プロの将棋指しが打つ棋譜のような物であって、ヘボ将棋から見ていれば「何をやっているんだ」と思えるような手もあるからだろう。

 特に名古屋市会は委員会において委員間討議を行う事としているのでこれなどは面白いと思うのですが、これについても「減免」の意味であるとか、そもそものここまでの減税条例の議論を追わないとこの「異常性」は判らないかもしれません。(本人はまだ平気で議員バッチつけていますし)

 上で述べたように市民が市民感覚で判断すれば良いとは思えません。昨年行われた名古屋市事業仕分けは、無作為抽出の市民による判断の限界を示しました。逆に専門の議員ばかりが閉鎖的なコミュニティを形成してしまえば、そういった活性の無い組織は力を失うでしょう。
 つまり、「開かれた市政」というのは市民の側にも問題が有るのではないかと思えてしまいます。
 議会は開かれています。大抵の資料も請求すれば手に入れられます(難しいことは無い「名古屋教えてダイヤル(052−953−7584)」で充分)
 開かれている市議会に目を閉ざしているのは市民の方かもしれないのです。

 つまり、これが「本当の困難」です。

 しかし、私はこのブログをはじめる時に次のような文章を掲載しました。「鼓腹撃壌

 プロに安心して任せて、一般の市民は自分の生活や仕事、子育てや介護などに力を尽くすというのが、本来ある姿だろうとは思うのですがね。