市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

無能市長河村たかし(2)

 4月12日に予告した、昨年11月定例会における「歴史的迷演説」について、取上げないつもりではない。ちょっと手直しをし始めたら見直すポイントが出てきて、とぐずぐずしていたら、別件の問題が持ち上がってきたので今日も予定を変更して掲載します。

問題を解決してみせるのが大人

 以前このブログで「(特に大学での勉強などでは)問いを立てる」ことができれば立派な研究者であると書いた。( 参照

 春の新入学シーズンに東北大学の教授がツイッターでも似たような事を言ってみえる。
東北大教授による大学新入生への助言 - Togetter

 大学の勉強の目的は、問題が解けるようになることではなく、自分で自分に問題が出せるようになることです。〔Ichy_Numa 2012/04/08 01:43:51〕

 不満を並べたり、矛盾を指摘したり、「問いを立てる」のが勉強であり、若さの特権だという意見は今も変わらないのですが、その「問い」の中には先人が幾ら追求しても解決不能であったり、問いを追及しない方が社会にとって幸福である事もあると判ってくるのは「大人」です。
 そして、大人であれば、解決が不能であったり、いたずらに問いを立てて、解決する以上に社会に問題を起しそうな問いは立ててはいけませんし、問いを立てたのだとしたら自分で解決させなくてはいけません。
 自分で解決できない大人は無責任のそしりを免れないでしょう。

南京との交流イベントまた中止 名古屋市 [ 4/16 21:42 中京テレビ]

 名古屋市河村たかし市長の南京事件をめぐる発言の影響で、姉妹都市の中国・南京市から中学生を招いて開催する予定だった交流イベントが中止になったことが16日、分かった。
 名古屋市によると、南京市は今月11日、名古屋市の担当者に電話で今年のイベントには参加しない旨を伝えてきたという。
 中止になったのは、市内で8月下旬に開催する予定だった中学生の交流イベント「ジュニアスポーツ交流」で、今年は女子バレーが行われる予定だった。
 この交流イベントは1984年から続いており、今年開催されれば26回目。

 河村市長が南京からの訪問客に対し、「いわゆる南京事件はなかったのではないか」と発言した問題で、南京市は名古屋市との交流を一時停止している。

http://news24.jp/nnn/news8627769.html

 一部では「河村市長は南京問題について中国と議論したいと思っているのに、先方が受入れていない」というような意見を聞く。
 河村市長という人物を見誤った意見だ。
 河村市長は自分と意見が異なる人々に対しては悲しいぐらいに臆病なのである。
河村たかし氏は、実は政治家ではない(エイプリルフールじゃないヨ本当だヨ) - 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を! Ver.2.0

 河村市長、こそこそ逃げ回っていないで勇気を持って回答を寄せましょう。
 対論の場に出ましょう。

基盤が歪んでいれば上部構造も歪む

 また一人減税日本ゴヤから離脱者が出た。

河村市長の「減税日本」、また1人退会届 (2012年4月16日13時07分 読売新聞)

 地域政党減税日本名古屋市議団・減税日本ゴヤに所属する山崎正裕市議が16日、浅井康正団長に退会届を提出した。
(略)
 山崎市議は、退会して新会派を結成した5人のうち、2人を党除籍処分としたことや、薬事法違反容疑で書類送検され、不起訴(起訴猶予)となった市議を不問としたことに異議があるとしている。浅井団長は「河村市長に相談してほしい」として、保留にすると答えたという。

 山崎市議は読売新聞の取材に「不祥事の相次ぐ減税日本ゴヤでは、市民の期待に応えられない。一人会派として活動する。離党はしない」と話した。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120416-OYT1T00606.htm

 浅井団長の「河村市長に相談してほしい」という台詞が会派としての自律性が失われている証拠だろう。
 当ブログのタイトルである「市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を!」という事である。いつまでたっても「市長のための減税日本ゴヤ」から脱却できないのだ。
 これが判っていない状態であるから山嵜市議も「市民の期待に応えられない」と離脱を決意したのだろう。

 これはまだ減税日本ゴヤに留まっている市議の台詞である。
 「前の幹部はまったく最低だった。何も決定できない(浅井)団長に、何でもかんでも河村市長に電話でお伺いを立てて、その言葉を伝えるだけのインターホンみたいな(田山)幹事長と、党内でまともな政策議論を許さずに、自分で勝手な政策を振り回して満足している(山田)政審副会長。
 このあたりが全員の不満の原因。
 特に、山田政審副会長の独善は酷く、議論にもならない。
 そういう不満をぶつけたり、表明することもはばかられるような雰囲気もあった。
 今回の幹部人事でそういった事が是正されるかと思ったら、山田さんが政審会長で逆に酷くなる。(山田さんは男の人の大声にイップスがあるので他会派との交渉がある団長や幹事長には就きたがらない。今までも団の中の意見を勝手に集約していたがこの布陣でもっと酷くなる)これでは離脱者はまだ出ます。
 山田さんと後数人、河村市長の政策に疑問を持っていないような人だけが残って、後の人は全て出たいと思っているんじゃないんですか」

 別の方のご意見。
 「田山だけは勘弁ならん。
 問題が起こるたびに、河村にお伺いを立てて、その度に言うことがころころ変わる。
 やがてその問題が解決すれば『僕が納めました』って、成果は全部自分のもの、悪いのは全部ほかの人間。自分たちが自発的に党内の問題解決の為に働こうって意欲を殺ぐような事ばかりする。
 そもそも河村におべんちゃらするためにバッチつけただけで、市民のためとか市政の事なんて何も知りゃしない」

(誰がしゃべったとか、また詮索好きな方が騒ぎ立てますので声(表現)は変えてあります)
 こういう声が、この私に届くこと自体、まだまだ色々とありそうな雰囲気ですね。

歪んだ基盤

 その「歪んだ基盤」である河村市長の、歪みの実例をお示ししましょう。
 これも本日の市長会見(報道)がネタ元となっている。

福井・大飯原発:再稼働問題 河村・名古屋市長、再稼働要請を批判 週内にも経産相に抗議 (毎日新聞 2012年04月16日 中部夕刊)

 政府による関西電力大飯原発3、4号機の再稼働要請について、名古屋市河村たかし市長は16日の記者会見で「信じられんというか、相当常識からかけ離れていると思う」と批判した。「しかるべき文書を持って抗議と要請をしたい」と述べ、今週中にも枝野幸男経済産業相に抗議する考えを示した。河村市長は会見前の市幹部会合でも「なめている」と国を批判した。

 河村市長は昨年8月に福井県美浜原発などを視察。同県内で原発事故があった場合、「市民の生活はどれだけ傷つき、どう防御するのか情報を提供してほしい」と述べ、放射性物質の拡散想定を表すハザードマップの作製を国などに要望した。
 河村市長によると、その際に経産省原子力安全・保安院の職員が「また名古屋市へ説明に行く」と話したといい、その後2、3カ月に1回、問い合わせたが、回答はないという。
 枝野経産相への抗議の際には、ハザードマップ作製を求める要請文も提出するとしている。

http://mainichi.jp/area/news/20120416ddh041040003000c.html

参照:大飯原発再稼働問題で河村市長が批判 - ニコニコ動画
 本論の前に2点ほど。
 河村市長は最近、イライラしているそうだ。
 というのも、中々「良い政策」がなくて、マスコミに取り上げられないと不満を持っているそうだ。彼にとって「良い政策」というのは、あおなみ線のSLとか、金シャチ横丁のように、「楽しい政策」らしい。
 なので、市の当局も、こういった飴玉じみた政策(とも呼べない代物)を河村市長に提案するようにしているらしい。
 もう、完全にむずがる子どもに「飴玉」や「でんでん太鼓」でも与えるような話ですね。

 なので、今日などは市長会見がニュースに取上げられたのでホクホクなんだろう。

 ちょっと「良い政策」という事で寄り道をしますが。
 河村市長は以前、ことある毎に市民集会や住民説明会を開いたと思うのですが、最近はめっきり減りましたね。
 実は介護保険料の改定/値上げについてあちこちで声が上がっているようです。
介護保険料の値上げに問い合わせ殺到: みなとの山口です
 名古屋市の説明はこんな感じですか?
http://www.city.nagoya.jp/shicho/page/0000034663.html
 札幌市の対応はこんな感じだそうです。
http://www.city.sapporo.jp/kaigo/k100citizen/k125setsumeikai.html
 「説明会資料」も非常に判り易い。

 寄り道終了。2点目は。
 なんでも「河村市長は会見前の市幹部会合でも「なめている」と国を批判した」とのことですが、河村市長の発言は正確には「名古屋市をなめとんのか、ちゅう話ですわなこれ」というものだったようです。そしてその後に幹部職員が「そーとしか考えられませんね。…正確には名古屋市ではなく名古屋市長が、ですけど」と。  チーン


 さて、本論ですが。この報道の中で「美浜原発原発事故があった場合、放射性物質の拡散想定を表すハザードマップの作製を国などに要望した」ということになっています。これに対して国がリアクションしないので「なめている」という台詞が出てきたようですが。
 昨年の10月14日「中川正春文部科学大臣記者会見」というのがあります。(こちら
 ここに。

 福井県にある関西電力美浜原発に関して、隣接県の滋賀県、今回の福島県の事故と同程度の規模の事故が美浜原発で起こった場合は、放射線拡散予測というのを、ハザードマップのようなものを独自に作成して、先月公表したんですけれども (記者)

 という記者の発言があります。

 滋賀県のサイトを見てみると。
http://www.pref.shiga.jp/c/shobo/index.html
"大気シミュレーションモデルによる放射性物質拡散予測(美浜発電所)"

 つまり、経産省や枝野大臣がどうこう言う前に、愛知県に言った方が早かった?
 または、名古屋市がとっとと独自にやってしまえば良かった?

 なにせ、滋賀県ハザードマップを作って公表したのがすでに去年の9月ですからね。何を他人任せ、ひとのせいにして、トロトロやっておるのか!この棒鱈が!ってなもんですね。
 そりゃあ、なめられますよ。(名古屋市がではなく、名古屋市長が)



追記:情報が寄せられました。
なんでも放射線被害の調査だか観光だか物見遊山だかの為に減税の市議の皆さんが「チェルノブイリ」に行っているそうです。
実は、ベラルーシの大使は研究者なのでそういったルートを使って情報は得られるのでしょうけど。
というか、外交ルートなど、正式なルートを使わないと本当に単なる観光旅行に終わっちゃうのではないでしょうかね。
なにせ、医療などのセンシティブ情報が関るのですから。

参加市議は、金城、湯川、片桐の3氏のようです。
その他にも居るかも知れません。
また、この情報についても確認は取れていません。

旅費における政務調査費の状況も不明です。