市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

小学校の校庭―食違う支援者―牧師ビリー


 11月18日の新聞紙上で待機児童対策として市内の小学校の敷地に仮設の保育所を設置して、民間事業者に運営をさせるという施策が発表された。
 まだ対象となる小学校は決まっていないが、ここに通う子どもたちや保護者にとっては不満な事だろう。
 本日(11月21日)の市長会見で、そのような批判に対して河村は「校庭は子どもたちだけのものじゃないんですよ、公共のものなんですからね」と言うような事を言っていた。好意的に解釈すれば、今、小学校に通っている学童だけでなく、待機児童となっている子どもたちのために校庭を使わせてやって欲しいと言うことだろうが、それを「公共のものだ」とあたかも当たり前のように奪う言動はいかがなものか?

 ちょっと視点を換えれば、学校の校庭だけに留まらず。この市内、どこに行っても遊んでいるテナント(店舗用地)なんて幾らでもあるのだろうから、それを有効利用する事を考えてもいいわけだ。
 そもそも待機児童対策が後手に回ったのは誰の所為かという事だ。そして、そこで予算を使わずに小学校用地を利用すると言うのも、何故かという事だ。

 結局、減税のためにリコール等で施策が後手に回って、更に減税のための歳出削減で校庭を奪われる子どもたちの身になってみれば、河村に二重の迷惑を蒙ることになる。



 そもそも「減税」か「増税」か。というのは政策論争でもなんでもない。
 税の負担配分をどのようにするのかが政策論争である。

 河村の減税論は、結果、高額納税者に高い減税を与えると言うことで、高額所得者の負担を軽減し、公共サービスを劣化させるという事になる。(上で述べた校庭の面積減少も明白に公共サービスの質の低下だろう)

 彼の元々信奉する「新自由主義」には準じているのだろう。

 実は、先週ある河村支援者と話をした。その人はまだ河村を支援せざるを得ないとの事であった。詳しい事情であるとか会話の様子は機会があったら発表しましょう。

 印象的だったのは「河村自身は新自由主義の政策を振り回しているまま、その周辺には『左がかったような』『市民運動家みたいな』者しか残っていない。その支援者は高負担高福祉政策を謳う。いったい、河村本人や『左巻きの支援者』はお互いの食い違いをどう認識しているのだろうか」と言う言葉だった。

 実は、この食い違いについては私も気が付いていて、更に、この食い違い。

 つまり、「新自由主義から導かれる減税やら地域委員会という制度を主張する河村を支援できる、高福祉を求める支援者たちのメンタリティ」になんとももの悲しい結論が付いてくるだろうと推測できる。これについては稿を改めよう。


 最近では、「ウォールストリートを占拠せよ!( Occupy WallStreet! )」を追いかけるのが面白い。なかなか本質的な議論に行き着かないが、「ロビンフット税」なども、実は日本の「TPP議論」とも密接に結合できるだろうにと成り行きを見守っている。

 そんな中で GlobalRevolution で繰り返し放送されるコンテンツがいくつかあり、そこに牧師の格好でアジ演説をしている人物が出ていて、なんだったっけなぁ?と思っていて思い出した。「買い物やめろ教会の牧師ビリー」( Reverend Billy and the Church of Life After Shopping ) だ!

 いわゆる米国における「ウォルマート症候群」を摘発するドキュメント映画などを作って、新自由主義的な消費社会を批判している。( 公式サイトはここ )

 TBSラジオ「ストリーム」において町山智浩が彼について語っているので一度お聞きになると面白いかもしれない。( ニコニコ動画にコンテンツが落ちていた  )