「ウォルストリートを占拠せよ!」を提唱してた Adbusters が感謝祭のこの時期に合わせて新たな提案を呼びかけている。
感謝祭―Thanksgiving Day はアメリカ合衆国の国民にとっては重要な休日であり、11月の第4木曜日(今年は11月24日)とされる。宗教的な意味は薄く、設立に至る歴史的背景も様々に語られているが、大切なことはこの時期には自宅で家族と過ごすことが求められる。(日本で言えば盆か正月といった感じでしょうか)その為にこの木曜日から日曜日、または週明けの月曜日までを州の公休としている地域もある。
この感謝祭からクリスマスまでの時期がアメリカ合衆国の国民にとっては最も楽しみな時期であるのだろう。また、全米の小売店売り上げがピークを迎えるのもこの時期にあたる。
特に「ウォルマート」などの巨大ショッピングセンターでは、感謝祭明けの金曜日に数量限定などで目玉商品を売り出す。これを求めて感謝祭での家族の団欒も無視して、徹夜でショッピングセンターに列を作る人々も多く、伝統文化を大切にしたい右翼的な文化人から批判を受けたり。これらの過剰消費を批判する左翼的な文化人から批判を受けたりしている。
先日紹介した「牧師ビリー」もこれを批判している。
「消費」とはすなわち「資源を収奪する行為」であり、
「生産性」とは資源の収奪に係る「効率」の謂いである。
必要もない消費は、単にコマーシャリズムに乗せられただけの無駄な行為であり、これらの無駄な消費は停止させるべきである。
勿論、このような「経済循環」の恣意的な停止は経済活動にマイナスの効果をもたらす。
しかし、それは資源の収奪に対するマイナスの効果なのである。
今、恣意的に「生産性」を消費者が、政治的に落とすべきなのである。
それが、今回の呼びかけなのだろう。