市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

リコール署名簿流出事件

 もはや怒りもこみ上げてこない。ただ呆れかえるか、ここまでの馬鹿さ加減に哀れみを感じると共に、こんなことの理も判ずる事のできないような輩が、名古屋という日本の中核都市における議会を破壊することができたという事実に今更ながら恐れを抱く。

 すでに大きく報道されているので皆さんご承知の事と思うが、リコール署名簿流出問題のことである。毎日新聞中日新聞などの報道に若干の食い違いがあるのですが、整理するとこういうことらしい。

 報道関係に河村市長を批判する文言と共にファイル転送サイトのアドレスが記されたファックスが送られてきたらしい。毎日の報道ではこのアドレスが5つあり、それぞれのアドレスからファイルをダウンロードしてきたところ署名簿であったということだ。
 中日の報道によると同様のファックスが送られてきても、記載されたアドレスにアクセスするとファイルはダウンロードできなかったということだ。
 読売や中日の報道では、それ以外にも「減税日本所属市議のホームページに匿名で書き込まれたアドレスから誰でもダウンロードできる状態になっていた」という事だ。
 一部、テレビでの報道でその市議のホームページ上にあったかのように誤認させかねない表現があったようだが、そのような事実は無い。
 この市議は、私が確認したところでは山田市議で、7月末以来更新が滞っているブログのコメント欄にファイル転送サイトのアドレスが記載されていた。(その後削除)
 この投稿については、実は当ブログにも同様の物が投稿されており、他の市議や、名古屋市政関係者のブログ等に投稿があったかどうかは確認していない。


 当ブログには「流出リコール署名簿」というコメントと同時に、やはり5つの http アドレスが投稿されており、そのアドレスにアクセスしたところ某ファイル転送サイトに lzh 形式(凍結形式)のファイルが5つ登録されていた。
 私は、これを順次ダウンロードして(当該サイトでは、一回に一ファイルしかダウンロードできなくなっている)居る間に、件の投稿者のアクセスログを調べたりしていたところ、件の投稿者が山田市議のブログからやって来たことが判ったので、山田市議のブログを見てみると同じ投稿があったことに気が付いた。

 とりあえず、この投稿については削除させていただいた。また、5つのファイルについてはダウンロードして中を精査させていただく事にする。

 まだ、「リコール署名簿とおぼしいファイル」でしかないので法的にはどのような扱いが適法かは判別しがたいというのが筋だろう。

 さて、これでどうなるかということだけれども。

 河村市長は法的措置も含めて対応するといっており、ネットワーク河村市長としては、公報担当として平野一夫(敢えて敬称略)が対応を約している。(実は、そのファイル転送サイトの投稿者名には「平野一夫」の名前が登録されている。ひょっとして、ご自分?)

 実は、県内の法務関係者から「個人的な意見」というのを聞く事ができた。
 警察と、法務はまた違うのだろうけれど、県内の法務や警察関係者で河村市長に好意的な者は居ないだろうと言うのだ。なので、この件で県警は積極的には動かないのではないかというのだ。そういえば、名古屋刑務所の問題で大騒ぎをした事を思い出した。あの件については結局河村市長の主張もうやむやのままなんじゃないのか?

 リコール署名収集の実質的な主体である(と推測される)河村事務所は警察の介入を歓迎しない可能性があるというのだ。「そんなこと(警察の介入を)すれば、だらしない河村事務所の管理が白日の下に晒されることになるだけじゃないですか。それに事務所関係者が故意か不注意で漏洩させなければこんな情報が出るわけがなくて、どこかの段階で関係者が違法行為をしたとなれば市長の座すら揺らぐでしょ」ということだった。「そもそも、こんなに問題ばかり出る段階で、私なら辞職しますけどね」と呆れられていた。

 ことある毎に仲間を作るのではなくて、敵を作るというか、世間を狭くしているというのはどういうことなんでしょうね。

 なんにせよ、ちゃんと法的措置を含めて、きちっとした調査をすべきだし、それができないなら公的機関、つまり、警察の介入を求めるべきだろう。どこまでいっても最終的な被害者は情報を公開された市民であるならば、そこから信任を得て情報を「預かっている」のがリコール署名の収集団体であった筈で、特に、政治団体で無い場合には個人情報保護法の除外規定も適応されない。その段階で流出させた者は誰か、明確にする義務と責任がある。

 誰に?

 リコール署名収集の主体。

 そう、請求代表者がその主体の第一である筈だ。

 つまり、名古屋市公報(本号)のページにある、平成22年9月分をダウンロードしていただいて、その中の9月1日号を開いていただき、その14ページに請求代表者の一覧がある。この者達が今回のリコール署名流出の責任主体だ。

 これと、これらの者達をまとめ上げたのが「ネットワーク河村市長」という団体であり、その代表が元磐田市長の鈴木望である。ところがこの鈴木望はリコール署名流出騒動が表面化してからも、名古屋市民に対して謝罪はおろか問題に対するコメントの一つも出していない。そのくせこれだ。「減税日本ナゴヤ議員各位向け要請書」もう、正気とは思えない。

 この「要請書」にも書かれているように、46万5千人を超える名古屋市民はこの集団にリコール署名という形で個人情報を渡した。鈴木望はこのリコール署名についてリコール以外には使用しないことを明言して、その署名を収集したのである。
 しかし、その署名が選挙に流用された疑いがある。署名簿にしか使わなかった住所表記で選挙推薦はがきが届くという、あまりにも明け透けな事例があるのである。

 46万5千人を超える名古屋市民は、自分たちの個人情報がどのように扱われ、どのようになっているのか知る権利があるはずだ。しかし、鈴木は一切応えない。(敬称をつける気になどならない)

 応えないどころではなく、7月になんだ、この正気を疑う「要請書」は。

 貴様に「市民は云々」と語る資格があるのか?

 早急に謝罪とともに、公的機関の介入を要請し、しっかりとした法的責任を果たせ、その責任を果たしてから一人前の口をきけ。それまでは名古屋市民に何を語れるというのか。

 そして、まったく。

 君たちはふざけているのか?

 これを見ていただきたい。「河村サポーターズ総会のお知らせ」(2011年9月7日)ブログの「魚拓」

 4月の流用報道以降、この集団も名古屋市民に対する謝罪も、コメントも無く、そして、その流出が明白になった日に、それへのコメントや謝罪ではなく「総会のお知らせ」?

 名古屋市民をなめているのか?

 判っていてやっているのか?わざと神経を逆撫でしているとしか思えない。
 この無神経な行動。
 社会人として、人間として失格でしょう。

 もはや怒りもこみ上げてこない。ただ呆れかえるか、ここまでの馬鹿さ加減に哀れみを感じると共に、こんなことの理も判ずる事のできないような輩が、名古屋という日本の中核都市における議会を破壊することができたという事実に今更ながら恐れを抱く。

 という言葉が、大げさでなく。表現として抑え過ぎだとご理解いただけるだろう。

 こんな者達が「庶民革命」を僭称して、名古屋の市政を混乱に陥れていたのである。


 一つ、気になる報道もあった。

 小沢氏が民主党に苦言(2011.9.7 20:21)
 民主党小沢一郎元代表は7日、名古屋市内で開かれた党所属議員のパーティーであいさつし、民主党政権運営について「民主党は新しい政党なのでポンと偉くなった人が多い。地道なぞうきんがけや基礎的な勉強にどうしても欠けている。だから、実際に政権を取っていろんな問題が起きてくる」と苦言を呈した。

 7日に小沢氏が名古屋に入っていたんだね。河村市長のこの体たらくについて、コメントが欲しかったね。