市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

社会を教導するものはメディアの力である(2)

 2011年9月18日午後11時36分現在。ファイル共有サイト“MEGAUPLOAD” に掲載されていた、リコール署名簿を電子化したものと思われるファイルは全て削除されました。

 追記:その或る市民が「不正利用の報告」を行った際の模様をまとめてくださいました。こちら
 このような行為が捜査の邪魔になるのかもと、躊躇されていたそうですが、多数の名古屋市民の個人情報を流出拡散したままに放置するような捜査手法が、もしあったとするならば、そんな物は違法であり、倫理的に許されるものではありません。

追記(9月20日):コメントを加えて経緯をまとめられています。「リコール署名簿ネット流出に対する「不正利用の報告」について」

 今回、このように、見るに見かねた或る市民という、第三者による行動でファイルが削除できたということは、愛知県警、請求代表者、三宅県議、並びに河村市長のどこかの段階で積極的に「削除をしない」という判断をしたということになりませんか。これは完全に誤った判断で、いたずらに名古屋市民の個人情報流出の拡散に手を貸したということになります。

 (①これらの判断主体は、法的責任者である請求代表者:三宅県議?、愛知県警?、河村市長? 誰であったか。この疑問には絶対に応える義務がある。中日新聞も、2年前の海外視察の話を蒸し返す暇があるのならこちらを追求すべきだ)

 また、この“MEGAUPLOAD”のアドレスは、山田市議(と当ブログ)にも投稿されたものと同じであり、そういった意味では9月7日から一週間以上にわたって、流出した署名簿の現品が不特定多数の人々に公開されていたということになります。

 ここで、一言言い訳をさせていただくならば、当ブログにもこのアドレスが張り付けられ、実際に全てのファイルをダウンロードしたわけで。私もリコール署名簿を電子化したものに間違いないと確信しますが。そのようなファイルは即座に削除要請がかけられるものとばかり思っていました。そして、当該サイトが削除するまでの対応に時間がかかっているのだろうと。

 ところが、今回、第三者による要請で24時間程で削除されるということが判り、別の疑念がわいて来ます。

 この流出問題の初期に、山田市議のブログへ、このアドレスは投稿されたのですが、山田市議、または河村市長以下の減税日本関係者、リコール署名収集関係者、捜査関係者は、実際にこのアドレスにアクセスしたのでしょうか?
 電話による三宅県議との会話で、山田市議は投稿データをバックアップせずに削除したという話が出ていましたが。ひょっとすると、アドレスすら控えずに削除したのでしょうか?

 山田市議は、投稿されたアドレスを控えていたか。また、投稿された先にあったファイルを確認する、通告するなどしたか。

 初期の段階でこのアドレスに対して適性に削除要請をしていれば、拡散は24時間程度で済んだということになる。このように不特定多数の人々に拡散した責任の一端は、山田市議及び、その山田市議に処理を指示した人物(愛知県警も含まれる?)という事になる。
 そして、よしんば、山田市議がアドレスを削除してしまって、削除要請先のアドレスがわからないとしても、こうやって当ブログでは「同じアドレスが投稿された」と公言しているわけだから、問い合わせをいただけばそのアドレスは得られる。しかし、当ブログにそのような問い合わせはない)


 そして、今回メーテレで報じられることによってアドレスの拡散に手を貸したのが、今まで名を伏せておりましたが団長である浅井市議です。

 (③浅井市議は報道された後も、このアドレスを放置して拡散を見逃していましたが、その判断の根拠は何であったか)

 とりあえず、これで一連の報道から拡散してしまった問題については一つの段落に達したとはいえます。しかし、決してこれで終わりではありません。逆に、これほど多くの人々の手に、署名簿という個人情報が渡ってしまった現在、これからが本当の問題の始まりだろうと思います。

§4 アドレス

 このリコール署名簿の流出問題は、初期から独特な展開を見せていました。毎日新聞の報道と、中日新聞の報道をご覧ください。

 毎日の報道「ファイル転送サイトのアドレスは6日夜、匿名で毎日新聞社に送られてきたファクスに書かれていた」

 中日の報道「一部の報道機関に6日夜、河村市長を批判する文書が送られた。『署名簿の流出の事実を立証するために、およそ四万人分の名簿を公表する』としてアドレスが記されていたが、名簿ファイルはダウンロードできなかった」として、「市議のブログに匿名で書き込まれたアドレスから、署名簿のファイルをダウンロードできるサイトに接続できるようになっていた」つまり中日新聞などに送られたファックスに書かれたアドレスではダウンロードはできなかった。

 当日、報道機関数社にこのアドレスが書かれたファックスが送られてきたが、毎日新聞以外はダウンロードに成功していないらしい。

 実は、この件について当ブログに報道数社から問い合わせが来ている。「毎日だけがなぜダウンロードできたんですかね?」

 毎日新聞に送られたアドレスと、他の数社に送られたアドレスが違っているのだろうか。
 毎日新聞はインターネット閲覧に特別な制限やファイアウォールを設けておらず、他の報道各社は、これらの制限があったためにアクセスに失敗してファイルの存在を確認できなかったのだろうか?(実際に、このようなファイル共有サイトというのは、違法な音楽ファイルであるとか成人向けコンテンツが置かれている事もあって、業務用のアクセス制限や、子供向けコントロール等がかかっているパソコンからはアクセスできない例も多い)

 様々な憶測もあった中。当ブログはこの「ファクス」に記載されたアドレスを入手することが出来たのでここに公表する。

 そのアドレスとは。

 " http://bitly/Nf1b " である。

 報道の如く、5つのアドレスが送られてきているが、すべてこのような体裁になっている。また、ファックスの文字は「手書き」ではなく「ワープロ等」の活字だそうだ。
 つまり、書き文字による文字の誤認の可能性が低いということになる。

 また、議論の都合上、実際のアドレスを公表する必要があるので公表するが、5つは必要ないのでこの一つだけにする。また、この公表によって情報の拡散の恐れは無い。その理由は後述する。

 見て直ぐに気が付くのは、 http:// の後に、 bitly/ の記述があり、それに続く意味不明の4文字で構成されているということである。他の4つも bitly/ までは同じで残りの4文字がそれぞれ異なっていた。

 この bitly とは、ツイッター等を利用されている方ならばおなじみの「URL短縮サービス」というもので、例えば、 “ http://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000024/24256/23tousyoyosannoaramashi.pdf ”というアドレスを bitly で「短縮」すると、” http://bit.ly/pGUSH3 “ というような表現でアクセスできる。

 そこで、実際に " http://bitly/Nf1b " にアクセスしてみると、表示されない(または、ブラウザによっては、あいまい修正がかかって無関係と見られるサイトが開く)
 そもそも bitly でURLを短縮した際には、 bitly という記述はアドレスには現れない、考えられるのは、 “ bit.ly" とカンマが入るか、 “bitly.com" という記述になる。

 実際に、これらを試してみると、やはり無関係と見られるサイトが開く。

 ここからアレコレ思い悩む事2日あまり。もらったアドレスをパズル的に見てみたり、無関係と見られるサイトも実は何等かの関係があって、そこからリンクを辿るのかと探ってみたり。色々と試してみて、一つの結論に達しました。

 「URL短縮サービス」も群雄割拠の状態になっていて、各社が様々な工夫を凝らしてサービスを提供している。その中で、「URL短縮サービス」というだけに、短縮されたアドレスに関しては短ければ短いほど便利ということで、新規参入のサービス提供業者はより短いアドレスになるように工夫を凝らしている。

 そして、 bitly は最後の文字列を6文字で提供しているが、今回送られてきたアドレスは4文字で構成されている!

 例えば、ここに「無料短縮URLリンク集」というガイドがある。有名なFacebook であるとか、Google の短縮なども紹介されている。

 この中で、短縮結果の文字列(このガイドサイトの表現で言うと、アドレス内の赤い文字列の部分)が4文字になる短縮サービスについて、この bitly と異なる文字列を順次入れてみた。

 すると、 “ p.tl " で当ブログに投稿されたアドレスにあったものと同じような名前のファイルが有ることが判明した。つまり、 " http://bitly/Nf1b "  を  " http://p.tl/Nf1b " と読み替えることで、“Giga File 便”という今回問題となった“MEGAUPLOAD”と同様のファイル共有サイトに行き着くことが判った。

 " http://p.tl/Nf1b " → ” http://www.gigafile.nu/v3/

 はい、ご覧の通り、今アクセスしても何も無いか、まったく無関係のファイルが置かれているでしょう。このサイトはアップロード後7日間だけファイルを保持して、その後自動的に削除するようにできています。つまり、最初から期間限定だったわけで、誰かの通報で削除したか、自動的に削除されたかはわかりませんが、なんにせよ既にファイルはもうありません。

 という意味で、検証を含めて自分の知り得る情報をすべて公表しているわけです。

 以上から言えることは、ファックスを送った者は(このファックスを送った人物を「犯人」というのであれば、その拡散に手を貸した河村市長、三宅県議も「共犯」と呼びたい気分ですが)どういうわけか ? p.tl でアドレスを短縮したにもかかわらず、それを bitly で短縮したかのように記述した。? アドレスを記述する際に bitly での記述ルールを知らずに誤記した?

 または、複数の人物が介在する事で伝言ゲームの中で情報が狂った?

 また、この「ファックス」が示すアドレスと、山田市議や当ブログに投稿されたアドレスは異なります。「ファックス」では “Giga File 便” が示された、または示そうとした。山田市議、当ブログへの投稿者は“MEGAUPLOAD”のアドレスを示した。

 なお、 “Giga File 便” に置かれたファイルについてもダウンロードしてみました。
 バイナリコンペア(比較)をかけてみたところまったく同じものであると判明しました。

 同一人物であるとすると、報道と、当ブログへ別のルートでファイルの存在を示したかった?

 別の人物であるとすると、報道へのファックスを受けて、“MEGAUPLOAD” にコピーして、そのアドレスを知らせた?二次的な拡散という可能性も否定できません。

 これ以降は警察や、犯人探しが名古屋市民の個人情報保護よりも重要と判断された三宅県議にお任せします。きっちり捕まえてくださいね。

 気になっていることを一つ申し添えましょう。

 今回、浅井団長の掲示板に書き込まれたアドレスは http: の “h” が切り取られています。

 当ブログに投稿されたアドレスにはこのような操作の跡がありません。この “ttp:" という表記は、「某巨大掲示板」において流行した文化で、同所やその周辺の掲示板等から情報を得たものの可能性があります。(壺へ帰れ!)