市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

視野狭窄にかかった集団の病理−市長記者会見から



(このイメージをクリックすると大きなイメージが見られます)

 6月20日に「地域委員会」についての市民フォーラムが開かれます。地域委員会の実施を受けた提言書が名古屋市の公式ページにありますので、この提言書から非常に重大であると思われる問題も含めて質問をしたいと思います。
 そのために、私は現地に出向きます。面白そうだと思った方興味がある方は是非ご参加ください!


6.20 ActAgainstKawamura!



 では、本題に入ります。

 例えば、あなたが工作機械の作成をしているとします。一所懸命に設計をして、血の滲むような努力で組み立てて。さて、出来上がったときに上司から出荷前のテストと言って、この機械を無茶苦茶な、手順書を無視した扱いをされたら、あなたはどう思いますか?怒ります?
 実はこれ、「モンキーテスト」とかいって、比較的ポピュラーなテストなのですよ。このような機械を使われるオペレータは、ちゃんとした教育を受けるものですが、そこは人間。どのような間違いが起こるかも知れません。そのような異常な使用に対しても、例えば安全に止まるとか、安全マージンを設けておいて問題なく動いてしまうとか、時には重大な問題が発生する前に軽度な破損が起こるようにしてあって停止するとか。そういった造りになっているものなのです。

 例えば、あなたが焼肉屋さんの料理長で、生食用の牛肉が届いたとします。業者は生食で充分使えると報告していますし、店の経営者からは調理ロスが少ないように言われています。さて、あなたはこの生食用の牛肉、トリミングをせずにお客さんに出しますか?

 突然、何の話かと思われたかもしれませんが、人間というのは弱い生き物で、自分の周りの人間しか見えなくなることが多いのだと思います。
 牛肉の生食の話であれば、お客さんの姿を見失って、信頼できる仕入れ業者とか、自分の上に立つ経営者の言葉が重くのしかかってきます。そういえば、どこかの大阪府知事である、なんとか下さんと言う人が、「公務員は上司の言うことを聞いていればいいんだ」みたいな事を言ってましたね。こういう人は多いです。部下にちゃんと道理をもって説明できないので「肩書き」に物を言わせる人。「肩書き」ばかり頼りにしている間に、だんだんその中身が無くなって来ます。どの組織にも居ます。

 減税日本ゴヤ市議団も、どうにもその病根はこういった「仲間内だけしか見えない視野狭窄にかかった集団の病理」というものが作用しているように思えるのです。

 どういうことか、本日の中日新聞に掲載された河村市長の記者会見を引いて説明いたしましょう。(引用した記事のイメージはクリックすると拡大するようになっています)



 河村市長はこう発言しています「費用弁償を私的に使ったのは一日に初めて聞いた。供託をやめて別口座をつくったとは聞いていたが、自分で使うとは思いもよらなかった」

 これを素直に理解すると「供託をやめて別口座をつくったとは聞いていた」というのは、一日以前だったのですよね。これがいつの時点かは判りません。一説には則竹さんが引出して直ぐとか、一月頃に支援者に事情を説明したのを受けて、支援者経由で市長の耳に入ったとか色々と言われています。ただ、この表現では一日に供託を引出したと聞いた、とは受取れませんよね。「別口座をつくったとは聞いていた」と言われているわけですから。
 では、何故その時に則竹さんに確認しなかったのでしょうか。特に、選挙広報にあたかも供託し続けているような表現を記載するに当たって、それ以前に市長が供託を引出したことをご存知であったのなら、この虚偽もどきの記載を見逃した事になりませんか。

 こういった疑問について。記者の「虚偽の政治実績を掲げて当選した。党代表の市長の責任は」との問いかけに。
 「もっと徹底的に調査すべきだった。でも本人の言うこと以上に進まないと逃げを打っています。そんな事はありませんよね。事は「虚偽の政治実績」の公表なのですから。市民に対する背信行為なのですから、徹底的に調査するのが市民に対する責任でしょう。これが上に書いた「仲間内だけしか見えない視野狭窄にかかった集団の病理」そのものです。河村オーナーは、則竹シェフがトリミングもしない生食用の牛肉を市民に提供するのをみてもその責任を感じていないともいえます。

 本人の言葉以上に進みますよね。簡単じゃないですか。通帳の開示を求めるだけの事ですから。というよりも、そもそも「受取る事を拒否」するから供託に付していたわけで、その方針を変えた段階で則竹さんを呼びつけて河村代表は確認する必要も、義務もあったのではないですか。則竹さんに投票された方々は7801票ですよ。これだけの方々の信任を裏切ったのは、則竹さんだけでなく、こんな簡単なチェックが機能しなかった減税日本ゴヤという組織の病理です。

 そして、その反省もない。河村市長はこう述べています。「前回の議員報酬半減の審議はめちゃくちゃ。事前通告なしで無差別に質問されたら誰も答えられない。彼らが悪いわけではない」この発言は、以前の「任期折り返しを受けて」の発言とも呼応しますね。

 まだ、わかっていない。こんな風に仲間をかばう事がより一層、減税日本ゴヤの組織を弱体化し、内部に巣食う「政治屋」を増殖させているのですよ。すでにその内部は腐臭に満ちた利権と私欲の塊ではないですか。事前通告を野党からもらって、与党側の議員はそれを事務方(官僚)に丸投げ、答弁書を作ってもらって、振り付けも教えてもらってシャンシャンで済ませる。河村市長は衆議院議員時代、こういった議会の在り方に一番批判的だったではないですか。

[衆議院 会議録 第154回国会 予算委員会 第11号(平成14年2月15日(金曜日))] (http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001815420020215011.htm?OpenDocument )

「私は国民に本当のことを知らせたいんだ。こういう問題が出てきたときに、実は、役人と議員というのは、夜集まって一杯飲みながらいろいろな答弁の打ち合わせをする、こういうふうなずぶずぶの関係があるんだ、こういうことを私が言いたい」

 本当にね、河村市長。いやさ、河村!ふざけてもらっちゃあ困るんだ。他人にはずぶずぶ相成らんと言いながら、自分の子飼い共には甘やかし放題。そもそもこいつらは、選挙の前から「議員報酬半額」を市民に向かって訴えて、既存議員を否定して、そして、選挙戦を戦ったんじゃあないんですかい?そして、頼まれもしていない。自分たちがその条例案を出してきたんでしょうが、それが数人の他会派議員からちょっと質問を投げかけられただけで、回答に窮する、見解がばらばらだって、どういうことよ。選挙の際に数万、数十万の市民にかけた言葉は口先だけの空約束だったのかい!

 党内で議論をつめて、本当に「議員報酬半額」なんかで議員活動は成り立つか(則竹さんの今回の顛末を見ると、一千四百万でも無理だった見たいですがね)どうかを真剣に議論したのか。え!どうなんでぇ。この棒鱈が。

 (一部お聞き苦しい文章があったことをお詫び申し上げます)と、品位を取り戻して。

 本当に大切なのは、一日も早く党内ルールをを作って、健全な内部統制の元、しっかりとした相互チェックと議論を深めて、前向きな政策を立案することだろう。そして、その模様を早くHPでも作って市民に発信することだろう。説明責任も果たさず、市民の声も聞かず。そして仲間内でかばいあう。今の姿は最低の姿だ。

 この記者会見ではもう一点、問題があるらしい。則竹さんは費用弁償の他に政務調査費の処理にも問題があったらしいのだけれど、この件で市長様はこう述べられていらっしゃいます「政務調査費の場合は市長は最終支出権限者なので、市の顧問弁護士に調査をお願いした」(←ここ大事です。過去形、ここマーク)

 全国市民オンブズマン連絡会議事務局 さんのツイート(http://twitter.com/#!/ombudsman_jp/status/78020270841004032) なんか口からでまかせまで語りだしたら政治家として危ないよ。信なくば立たず。