市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

名古屋市副市長解職騒動

 滅茶苦茶な話です。

 色々なところから入ってきた話と、「7年間河村市政を見つめ続けてきた私の眼力」で
今回の副市長解任のゴタゴタの裏事情を(妄想交じりに)お話ししましょう。

 まず、4月25日に中日新聞が「名古屋市副市長2人交代へ」とスクープを飛ばした。

 特に岩城副市長については、民間人(弁護士)である岩城氏を特に乞うて副市長に据えたのは他ならない河村市長だ。その河村市長が自分で据えた岩城氏を、任期途中の中途半端なこの時期に解任するというのだ。よほど何かあったと思う以外にない。

 ちょうどその直前、名古屋市日立製作所との間で裁判外紛争解決手続き(ADR)を行っていた。河村市長が「4大事業のストップ アンド シンキング」といって止めた西部医療センターについて、工事を請け負っていた日立製作所が工期の遅れに伴い、4億8600万円ほどの損害を受けたとして、名古屋市に補償を求めていたものだ。

 これを裁判ではなく話し合いで解決しようと、昔風の言い方で言えば「示談交渉」をやっていたと言う訳だ。そしてその結果が出た。名古屋市が日立に1億5000万円を払えという結論だ。市長の政治判断で工事に遅延が発生し、その経費が必要となるのであれば、名古屋市が、つまりはその市長を選んだ市民が負担するのが当然だろう。そんな経費を日立という私企業が被る謂われはない。逆に、昨今、こうした損害をちゃんとした手続きも無くうやむやにしてしまえば、企業経営者は株主から訴訟を起こされかねない。

 しかし約5億円弱の金額が、1億5000万円に減額されたのであれば十分ではないか。

 ところが河村市長はこの1億5000万円に難色を示した。
 支払ってもいいが、日立が寄付をしてくれないかなどと子どもじみたいい加減な事を言って、ついに本訴に移ってしまった。

 本訴になれば5億円弱の実損害に近い金額の支払い命令が下りるかもしれない。
 と、すればここで1億5000万円を蹴る理由はない。

 本訴にすれば、名古屋市や、つまり名古屋市民は3億5000万円ほど(余分に)損をすることになるのだ。

 河村市長はなぜ、ADRの判断を受け入れず、本訴に移したのか。
 明確な説明は行っていない、市民に対する説明責任は果たされていない。


 岩城副市長はこの件について、弁護士として、河村市長に強く提言をしたらしい。
 不確かな噂では、市長室から激しいやり取りが聞こえてきたという話もある。


 河村市長という人物は、全くの子どもだ。

 交渉事や論理的な議論などできやしない。

 彼の「議論」とは自分の言う事を聞く味方か、聞かない敵しかいない。

 そもそもヒトの話など、興味が無ければ耳にも入らない。(なので、当局の説明でも誤って理解したまま市民に話して恥をかいても平気)

 もし、激しいやり取りなどしたら、その人は河村市長から「敵」認定されて、それ以降は話すこともできない。

 河村市長が、交渉を行って、何か一つでも名古屋の為になる成果を上げただろうか?



 ここで、岩城副市長は河村市長にとって「敵」になった。


 さて、最近、河村市長は冴えない。

 何をやっても市民に受けない、マスコミも書いてくれない。
 子どもたちに表彰を行っても自分の左肩(部分)を映してくれるのが関の山だ。

 ここで何かやりたい、できれば「日本一」とか「名古屋で初」がやりたい。

 そんなところに元職員の女性が定年退職することを聞いた。
 河村市長には従順に仕えてくれた、優秀な職員だ。


 この人物を副市長に据えたら。
 民間でウロウロしていたのを引き上げて、名古屋市の副市長にしてやったのに、その恩も忘れて生意気な口を聞くような岩城副市長は任期途中で解任だ。市長の権限の強大さを見せてやる!

 そこで、この女性に内々で副市長就任の要請をしてみた。

 しかし今の河村市政にこぞって参加しようなどという人物は居ない。
 皆それなりに距離を置く。

 この女性も、副市長として自分の手腕を買われるのはうれしいが、任期途中での就任という事で、色々と組織的な軋轢も予想される。即座に良い返事はできない。

 ここで河村市長は考えた。

 この女性が二の足を踏むのは一人だからだろう。一人ではあまりに目立ちすぎる。
 3人居る副市長の内、一人だけの入れ替えではこの女性が目立ってしまう。なら、もう一人首を切ってしまおう。


 と、ここで流れ弾に当たったのが今回解任されてしまったもうお一人だ。

 この方の解任理由について、市役所内で思いつく人は一人もいない。
 リニア対応の遅れという人も居るが、それは副市長一人の問題ではない。というか、それこそ市長の責任だ。さらに、もし問題がそれなら、ただでさえ遅れている話を任期途中で人間を差し替えたら、もっと遅れるに決まっている。

 最もバカな経営者の判断だ。


 まあ、ともかく。

 こうして「生意気な岩城副市長を解任して、名古屋発の女性副市長誕生」というストーリーと、そのストーリーをスムーズに実現するための「添え物」の副市長交代も含めて、2組の任期途中での交代となった。

 さて、こんな副市長の交代劇、説明できます?

 定期的な人事の入れ替えなら、そんな説明も要らない。
 任期途中、それも中途半端なこの時期。よほどの大義名分が無ければ色々と厄介な話になる。特に解任される方の身になれば、腹を切るにしても報われない。

 「添え物」ではあまりに無残だ。

 ・・・本当に、そう思うよ。刻苦勉励して、名古屋市に奉職し、一所懸命勤め上げ、やっと自分の腕を振るえるという時に、その時のテーマは「行政改革、歳出削減」つまりは「何もするな」やる事といえば「やらない理由を探せ」
 それでも無理を通すのが宮仕え。
 せめて下の者の為の傘と思って我慢もしてきた。

 その最後の結果がこれ。納得のいく理由もなく、解任。

 河村市長はヒトの人生を、いったい何だと思っているんだろうか。

 いったいこの7年の河村市政で、何人の人生が狂ってしまったのか。


 「人生困ったら一発逆転、選挙にでも出ればいい」

 そんないい加減な男に、何人の人生がすり潰されていくのか。
 何人の人間の思いが、無碍になっていくのだろうか。



 これがまだ、市民や社会の為なら無駄死にも無駄死にではない。
 それが公務員だ。公僕だ。

 しかし、それですらない。

 新聞辞令を賑わす、ひと時の花火。

 まるで「十三人の刺客」で描かれた暴君「松平斉宣」かのようだ。


 条例も制定できず、提案も否定される。そして、そもそも自身が発布した条例すら守らない。予算編成には何も口を出せない。自身が口にするのはただ一つ、「減税=歳出削減」そんな「縮小均衡論」は「政策」ですらない。
 そして、いま、人事すら動かせない。

 いったい、何ができるんだ?


 無能

 ここまで無能を晒して、それでもまだ、市長の座が欲しいのか。

 名古屋市の、お前に何が動かせるのだ。

 何もできないお前が市長の座にしがみついていては、名古屋市民の迷惑だ。

 これ以上、名古屋市長に固執するなら、それは私利私欲であり、単なる「既得権」だ。


 無能市長河村。即座に辞職せよ!