市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

真・庶民革命(6)党議拘束

 (この文章は創作です。創作ですが出来うる限り事実に即して描いております)

 前回までのあらすじ:
 名古屋市会に素人ばかりの第一会派、減税日本ゴヤが誕生した。最大の公約、議員報酬半減、年間800万円の実現のため、条例案を上程したが既存政党との論戦にその実現は困難な情勢に。裁定案を示された幹事長の舟橋は、名を捨てて実を取るべく、自会派の条例案取下げに同意する。

 真・庶民革命(1)革命の鳴動
 真・庶民革命(2)幹事長、辞表提出!
 真・庶民革命(3)議会は酷薄な戦場
 真・庶民革命(4)5分間の休憩
 真・庶民革命(5)3号議案取下げ


 「判りました、3号議案を取下げます」
 舟橋の決断を受けてすぐに公明党の総務環境委員会委員を呼び込んだ。

 公明党の田辺委員が駆けつけ、両案取下げ、新案を全会一致で提出という方針の説明を受ける。「こういった議員全員の活動に関わる事は、全会一致による合意が良いと思っていました。そういった方向性であれば我が会派(公明党)もまとまると思います」それぞれ合意し、各自自会派に戻って会派内の合意、根回しにかかる。
 舟橋は玉置と自民党控室を退室し、廊下を歩きながら「俺は共産党の同意を得なければならないのでこのまま共産党控室に向かう、玉置君は先に帰って、全員揃わせておいて。この内容については自分から説明するので一切話さずにおいてほしい」と説明した。
 共産党控室に出向いて事の経緯を説明した。説明の最中に舟橋の携帯電話が鳴った。失礼を詫び、発信元を見てから携帯電話を無音、保留に切り替える。説明を続けると簡単に同意が得られた。ひょっとすると既に誰かが根回しをしていたのかもしれない。
 この共産党の委員も新たな条例案について初めて見たような顔をしているが、自分がやったようにしらばっくれているだけかもしれなかった。確かに共産党に説明するのは第一党たる減税日本ゴヤの責任であるべきで、事前の根回しを知ってて知らぬ振りを決め込んでいるのは、その立場を尊重してくれているともいえる。舟橋は深く礼をして共産党控室を退室した。

 廊下に出ると顔見知りの記者が近づいてきた。小さな声で「3号取下げですか?」と聞いてくる。驚くより呆れるほどの情報の速さ、いったいどこから漏れるのか。否定も肯定もできず、かといってごまかす事も出来ずに控室にたどり着く。控室の壁際に記者が数人張り付いている。いわゆる「壁耳」だ。ドアや薄い壁に耳を張り付ければ部屋の中の会話が聞こえる。こうやって非公開の話し合いからでも情報を取ろうというのだろう。本来異なる報道機関の記者は商売敵なのだろうが、こういった事には呉越同舟、自然と共存共栄のルールが生まれるらしく、2人は低くしゃがんで、次の2人はしゃがんだ人間に覆いかぶさるように、次の2人は立ったまま、整然と一枚のドアに6人が張り付いている。たぶん、先ほど質問をぶつけてきた記者は誰かから情報を得たのだろう、そしてそのリアクションを見て幾人かが「何かが起こった」と壁に張り付き始めているのだろう。

 控室に入ると「どういうことですか」と追求の声で迎えられた。「議案取下げとはどういうことですか」どう切り出そうかと思っていた話は、すでに団の中に伝わっていた。確かに報道にまで漏れているのだから、当事者たる提案者に情報が流れないわけはない。舟橋は玉置を見るが、玉置は否定のジェスチャーを返す。玉置も帰ってくるなり質問攻めに遭っていたのだろう、玉置が何も話していないことは判る。たぶん他党の根回しが、誰かの耳に入り、その誰かがこの部屋の誰かに告げたのだろう。その誰かはすでに分かっている。さきほど舟橋の携帯電話を鳴らした人物、河村代表、市長だ。

 舟橋はとりあえず全員を静まらせ、自席ではなく窓際の角まで進んだ「それで、皆さん、こっちに集まってください」皆怪訝な表情をしている。小さな声で続けた「廊下に、記者が居ますので」耳に手の甲を当てて壁耳のジェスチャーを交えて説明し、廊下から一番遠い窓際に皆を集めた。移動中手に持った新案の原稿をコピーしてもらうように依頼する。コピーが上がるまで経過を説明した。
「・・・現状を申しますと、残念ながら3号議案では合意を得ることはできません」一斉に不満の声が上がる。舟橋は暫く様子を見ていたがやがて手で制し「今お配りしております条例案が仲裁案として提示されました。我々が3号議案を、自民、民主が4号議案をともに取下げ、全会派一致としてこの条例案を提出する方針で、全会派同意しております。これで私たちの公約である議員報酬半減、年間800万円は実現されます」具体的に条文を読み上げる。読み上げている最中、田山議員の携帯電話が鳴った。離れた位置に移り会話をはじめた。舟橋は構わず説明を続けた。

 「必ず4号議案は取下げられるのか」と質問が上がった「必ず取下げられます」舟橋は答えた「取下げられなかったら」すでに舟橋は幹事長の辞意を表明している。責任の取り方などという議論に付き合うつもりはないし、3大公約の実現がかかった大切な判断だ、団の中の役員人事を絡めるような話ではないだろう。「必ず取下げられます」幹事長の椅子が欲しいのなら、今すぐにでもくれてやる。なんなら今すぐお前が座れば良いじゃないか。お前が座って話をまとめられるものならまとめてみろ。そう言ってやりたい気持ちを抑えた。
 別の議員から質問が上がった「条文には当分の間としか記載がない、これで恒久案と言えるのか」舟橋は我が意を得たりとばかりに答えた「期限は定められておりません、期限の定めがない以上、恒久と同じではありませんか、今は800万にする事が優先です」別の議員から「いつまでも800万円というのもおかしいよ、今後の社会情勢で変更可能じゃなければ」と、ピント外れの意見が出され、各々が勝手な議論を始める。舟橋は何をいまさらそんなレベルの議論をしなければならないのだと思ったが、それを潮に質疑を打ち切って次のように告げた「これは我が党の3大公約の実現の為の条例案です、異論は認められません。党議拘束を掛けます。減税日本ゴヤは3号議案を取下げ、この条例案を提出し、全団員一致で可決する事に異議ございませんね」すごむように全員をにらみつけると、誰からも異議は出されなかった。その時、舟橋の携帯電話が着信を告げた。河村代表からだった。

 舟橋は電話に出るため別室に移った。


 3号議案取下げの方針を党議拘束した舟橋幹事長
 舟橋のもとに河村代表からの電話が。

 果たして電話の内容は。
 議員報酬半減は実現するのか。

 次回はいよいよラス前、「真・庶民革命」第7回「代表の真意」
 にご期待ください。


減税日本への逆風の理由

 (ここからは創作ではありません。事実であるかは判りませんが)

 本日、中日新聞に「見極める、’15統一地方選挙」のシリーズ企画として、減税日本についての特集が組まれていた。題名が「減税日本 旋風のち逆風」というだけに、4年前28議席を生んだ市民の期待は完全に裏切られた形だろう。

 何が逆風を生んだかといえば、それは全て河村代表のキャラクター、性格、能力、そして志にかかっている。

 この紙面に逆風の理由が明確に映っている。

 減税日本は自ら宣伝カーに「市民税5%減税」と看板を掲げているが、私なら絶対にやらない。恥ずかしくて仕方がない。それも「10%」の上に「5%」の紙(というか、耐水紙かユポでしょうけど)を貼っているのだ。

 なんとなく、手に取るように判る。誰かから「だけど、河村さん。減税5%を実現しているのはたいしたもんですよ」と「おべんちゃら」を言われて、真に受けているのだろう。言った人だって本音は減税政策に懐疑的かもしれないし、10%を公約しておいて5%しか実現していないのであれば、恥ずかしい事だと思っているかもしれない。しかし、そんな事を面と向かって言うような人間はそうはいない。
 こうした「おべんちゃら」を真に受けて、看板に「市民税5%減税」と貼って恥じない神経が、市民に不信感を生んでいるのだろう。

 そろそろ名古屋市民にも気が付いていただきたいものだ。例えば相生山問題を訴えていた人々も、なぜ、結論があそこまで先送りにされたのか、住民投票が実現できなかったのはなぜか。そして、現状は本当に道路建設が取りやめになったのか。また、今新たな問題として、子宮頸がんワクチン接種の副作用に対する名古屋市の調査という問題が起きている。
 この問題でも河村市長に過剰に期待するのは間違っているだろうし、監視の目を緩めてはならない。

 河村市長は名古屋市の施策について「役人が言う事を聞かない」と言っている。
 相生山問題でも、決断が遅れた理由を市当局の所為にしているが、事実ではない。

 河村市長自身が優柔不断に決定しなかっただけだ。
 また、住民投票等についても、その実現の為に働かなかっただけだ。

 所属名古屋市議の政務調査費使用状況について(10/26更新) | 減税日本


 前回ご紹介した減税日本が所属議員の政務調査費の実態を公表しているページ。
 例えば当ブログなどが批判を起こさなければ、こうやって平成25年については公表されていない。更新が滞っている。

追記(4月20日):「減税日本政務調査費/活動費の平成25年度分の公開を怠っている」と述べましたが、事実誤認でした。

 市議団のサイトで公開していましたね。
 平成25年度 減税日本ナゴヤ市議団 政務活動費報告書

 これについては、内容に対する評論もやっていまして、完全に24年度と25年度を混同しておりました。当ブログをご覧いただいている皆さんと、関係者の皆さんにお詫び申し上げます。


 以前、このブログでご紹介した「名古屋大好き問題」にしても、河村氏自身の調整能力、実務能力の無さが、問題を引き起こし、個人に損害を与えたと言えるのではないのか。
 「名古屋大好き」問題(前篇)
 「名古屋大好き」問題(後篇)


 そもそも、旭ヶ丘から一ツ橋に進んだ人物が、就職もせずに直接家業を継ぐというのは事情がなければ無い話でしょう。どんな場合でも数年「外飯」を食わして修行をさせ、社会を教えるのが常識というものだ。河村氏はこういった「外飯」を食った経験がない。
 税金で極楽飯は食っているが、ヒトに頭を下げて日々の活計を得るという経験がない。

 家業を継いでも、身を入れず。「陶芸家になるんだ」と瀬戸の窯業学校に通い、モノにならずに画廊をはじめ、書家を名乗り。結婚もしているのに「検事になる」と9年間も法律学校に通い続ける。

 単なる「モラトリアム」じゃないですか。
 河村氏には実務能力が無さすぎる。親御さんに甘やかされ過ぎましたね。不幸なことに。

 よく「口先ばかり、言うだけ」で実務能力も決断力も無い人物が、ステレオタイプの政治家として、物語やドラマの中で描かれますが、この人物こそそれですよ。本当に「何もできない人物」だ。


 彼のテーマは「夢・負けるものか」と言います。ある方が「夢とは勝ったとか負けたとか言うものか」とおっしゃいましたが、それも確かにその通りですが、この「夢」とは何かを子細に見てみると、いったい誰の「夢」なんでしょうか?

 「総理になる」と言っても、それで「総理になってどうしたいの?」という問いかけに答えは有りません。せいぜい「消費税を1%下げる」ぐらいですか。日本中の城を木造で復元でもするのですかね。

 この「夢」は単なる「夢」。いや単なる「欲望」でしかありません。
 うーん、「欲望」でもまだ言いすぎですね。単なる「駄々」でしょう。
 「駄々・負けるものか」・・・おもちゃ屋の店先で、騒ぎ続ける子ども。
 それがこの人物の実像なのではないでしょうか。

 2011-10-23 I have a Dream



ご依頼がありましたので掲載いたします。
(このイベントについて、当ブログは一切関与しておりません)

瑞穂区において
「市会議員(県会)立候補予定者公開討論会」が行われます。
主催:市政を考える瑞穂区民有志の会。

3月29日(日) 午前10:00〜
於:瑞穂区弥富コミュニティセンター会議室

出席予定者:
高木浩司<県・民主党
かのう拓人<市・共産党
塚本剛志<市・維新の党>
川崎つとむ<元みんなの党、無所属>

お問い合わせ:五十嵐( メールアドレス:ig1220@rf.so-net.ne.jp )