どうも、今回は話の整理がつきません。話があっちに行ったりこっちに来たりしますが、ご容赦ください。
河村市長のマニフェストにはこんな文章がある。
新しい街づくりビジョンを生み出す時です。
http://genzeinippon.com/manifesto201304explain.pdf
それは「世界のナゴヤ、本物ナゴヤ、ぬくとい市民」
1)最強の 防災・経済
2)どえりゃあ おもしろいマチ
3)福祉に教育に あったきゃあ市民。*1
4)民主主義もおもしろい
さあ踏み出そう。歴史に残るマチ ナゴヤへ。
何が言いたいんだかわからない。
小学校の生徒会長が力んで作ったような文章なんだが、この内(2)の「どえりゃあ おもしろいマチ」は確かにその通りになっている。今朝の中日新聞一面は笑わせていただいた。
大井川鉄道「貸与は白紙」
つまり、河村市長の「看板政策」*2である「あおなみ線」におけるSL運行が頓挫しそうだというのである。
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この際走行したSL車両はJR西日本の梅小路蒸気機関車館から借り受けたもので、どうもその際、名古屋市側に(というか、市長の言動に)問題が有り、JR西日本を怒らせたようなのだ。
その為、継続的に車両を借りることができなくなって今回、大井川鉄道に貸与を申し入れていたらしい。
このあたりの事情については当ブログの1月30日の記事に記載されている。
大井川鉄道から車両を借り受け、SL走行を行うという記事は日経のスクープの形で発表されていた。(A)
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さて、このSLの話題、中日新聞は一面と34面を使って報じている。34面には大井川鉄道側の事情がもう少し詳しく述べられている。
大井川鉄道としては赤字が続いている。新たな事業として車両を名古屋に貸す事で利益が見込めるのならそれは商売だろう。また、大井川鉄道の車両を名古屋で走らせることで大井川鉄道の認知度を上げることにもつながるかもしれない。
しかし、大井川鉄道にとって所有するSLは強力な商売上の武器だ。それに対して名古屋の河村市長は名古屋を「鉄道の聖地にする」と言っている。
河村市長のマニフェストには「あおなみ線に世界の本物SL(B6動かす。D51など日本SL取得。あおなみ線、アルプスSL、シベリア鉄道、アジアSLの定期運行。大陸横断鉄道、南米 アフリカSLなど、レゴランドトレイン・トーマス新造」などと書いてある。
こんな強力なライバルが近隣にできる事に協力するのは商売としても有り得ない事だろう。
また、前回の運行で、JR西日本の梅小路蒸気機関車館の認知度が上がったようにも見えない。
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河村市長お得意の「ラーメン屋」さんのたとえを借りると。
河村興業がラーメン店を始めようとした。すぐ近くに評判の良い大井川ラーメン店があったので、この店のスープを売ってもらうように交渉をした。大井川ラーメンとすれば、スープを売って一定の売り上げが確保できるならとこの話に乗りかけたが、大井川ラーメンの先代が待ったをかけたようなものだろうか。
「息子よ、何をバカな事を言っているんだ。すぐ近所にライバルが出店しようという時に、ウチの売り物のスープをそこに渡してどうする」
商売とすれば至極モットモ。
逆に、こんな交渉を仕掛ける河村ラーメン店の正気を疑う。
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さらにこの34面の記事を読むと興味深い。
関係者によると、今月九日、名古屋市が十五年度当初予算案を発表し、報道各社が「十六年度のSL運行に、大井川鉄道が協力」と伝えると、社内では「決まってもいないのに」と反発する声も出たという。
この文章は2か所、非常に興味深いポイントがある。
一つはちょっと論点がずれるが次の点。この記事では大井川鉄道の協力が表面化したのは、2月9日の当初予算案以降であるかのように扱われている。つまり、1月29日の日経新聞の記事(上記A)はまるで無かったかのような扱いになっている点だ。メディア間の力技とでもいうのか、少々恐ろしささえ感じてしまう。
もう一つは2月9日の予算案公表の段階でも「決まっていなかった」ものを、1月29日の段階で勝手にリークすれば、そりゃあ交渉なんぞ上手くいかないってものだ。
これは河村市長の毎度の姿ですね。
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これも河村ラーメン店の比喩で言ってみれば、大井川ラーメン店から試験的にスープを分けてもらって、勇んで自分でラーメンを作ってみようとしたけれど、あまりに慌てすぎて麺を生茹でのまま盛り付けちゃったようなものでしょうかね。
奥さんや店員はこの試作品を食べて、評判の大井川ラーメンのスープを使っているのに全然美味しくないと思うのだけれども、河村店主は大乗り気。試作品を食べて「やっぱり大井川ラーメンのスープはうまいなぁ」と大はしゃぎ。その顔色を窺って、奥さんも店員も「そうね、やっぱり美味しいね」と言うしかなかった。実は河村店主も麺が生茹でで不味いと思っていたけれども、奥さんや店員が美味しいというのだから、ヒトは麺なんて少々生茹ででもスープが美味しければ美味しいと思うものなんだと理解し、これならこのスープさえ手に入れば自分のラーメン店は絶対成功するぞ、と自信を持った。
と、こんな事になるのでしょうかね。
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今日のこの中日新聞の記事には「前振り」がある。18日に掲載された「政なごや・あおなみ線にSL なぜ?」という囲み記事だ。
河村市長はこの記事が掲載された際に、相当反発したらしい。
それがダメなんだろうね。
こうした批判に応えられない事がダメなんだろう。この記事は河村市長を「潰そう」としている、攻撃記事ではない。本当に「刺しに行く」のであれば「なぜJR西日本は車両を貸してくれないのか」その事情から書くだろう。それを書かない「間合い」も分からずに表面的は批判のトーンに反発しているようでは裸の王様だ。
前回の記事で私は「正義とは全体の利益にかなうことだ」と言った。この囲み記事は「正義に立ち戻れ」と言っているだけなのではないのだろうか。
今回の予算において、河村市長は力の入ったある「調査費」を計上している。しかし、それはSLやら相生山とは違い、一人の人間の一生を左右する問題なのだ。そして、この人物はそんな事柄すら政治利用しようとしている。*3
そんなバカな事をすれば、私は容赦なく書かせていただく事を宣言しておく。ごまかしも責任転嫁も許さない。しっかりと「被害者」に向き合うべきだ。
一時的にはごまかせても、歴史は厳然たる評価を下す。すでにマニフェストに言うように「歴史に残る」暗愚の市長という評価は確定しそうなものだが、こんな事柄すら政治利用したとあっては、人間性まで疑われるだろう。
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(その他、盛り込めなかった事柄)
河村市長は名フィル議会コンサートを「利益供与だ」と自身は聞かない、出席しない。まことにケジメのある姿だ。では、このSL運行の際、河村市長は乗車券の抽選に当たったのだろうか?とうぜん抽選など応募していない。当たり前のように乗車している。
それどころではなく運転席に乗って汽笛まで鳴らしたそうだ。
それは「利益供与」ではないのだろうか?
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たまたま先週の「タモリ倶楽部」は鉄道オタクとして自他ともに認めるタモリ氏が番組初、JR線を貸し切りにして番組を作っている。その時の姿というのは非常に抑制が効いていて鉄道に対するリスペクトを感じる。
現在、あちこちで「鉄道マニア」と呼ばれる人々の迷惑行動が言われる中、タモリ倶楽部の鉄道ネタは誰しも納得のいくマニアの姿を見せてくれている。
それに引き換え、この河村氏の姿は鉄道に対するリスペクトを感じない。
自分勝手に「横車を押して」いるようにしか見えない。
この姿は、撮影のため勝手に鉄道周辺の草を刈ってしまったり、鉄道敷地内に違法に入り込んでしまう「鉄道マニア」にも似た自分勝手なワガママにしか見えない。
そもそも関東や関西に比べて名古屋というのは鉄道網も弱く、鉄道に対する思い入れも弱い地域なのではないかという気がする。道路が広く、自動車を受け入れる「モータリゼーション」を考慮した街だとは言われるのだろうが。
その名古屋がなぜ「鉄道の聖地」を目指すのか。本当にサッパリわからない。
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平成25年度の「おもしろい予算」において「四大ネグレクト事業」と呼ばれた項目。
・金の茶がまから金のシャチホコをつくる
・大津通りの中央分離帯を撤去する
・本丸御殿に本物の障壁画を展示する
・名古屋をSLなど鉄道の聖地にする
「ネグレクト」しているのは誰か。
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城北線がローカル線のままである理由と、完全開業により発生する効果について
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今回は構成がグチャグチャのままで掲載させていただきました。
お知らせがありますので、もうちょっと練っている時間が有りませんでした。
かねてからお知らせしておりますように、2月28日(土曜日)に名東区役所講堂において、市民団体主催の市議会報告会が開催されるようです。
その事務局でもあり、前名古屋市議でもある冨田勝三さんから動画のメッセージをいただきましたので、ご紹介します。
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