市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

選挙単信

 名古屋市長選挙と南区、守山区の市議補欠選挙が続いている。今日が最後の選挙サンデーで、明日からの一週間がいよいよ選挙戦の終盤となる。

 出馬ギリギリまで公約やマニフェストの類を公にしなかった前市長だが、告示間際に公表された「新新新第2期マニフェスト(簡略版)」なる政策集(?)は、誰がどう見ても単なる言葉のつぎはぎだらけで、明確なビジョンや方向性が示されているとは言いがたい。

 (中には「庄内川矢田川堤防道路閉鎖 大公園化 正面衝突幸せ家庭の一瞬崩壊 何もしないとすると人災か」などという政策(?)もある。天白の里山開発や西部医療センターの工事中止で市政を停滞させた反省もなく、またぞろ一部の声の大きな、そして自分を支援してくれる人々の意見を性急に実現化させて混乱を引き起こす気なのだろうか?
  庄内川矢田川堤防道路閉鎖が、どれほどの市民の生活に悪影響をもたらすか、経済的打撃を引き起こすか思いが至らないのだろう。

追記:この問題は、昨年の暮れ、突然減税日本から出馬を決めた衆議院候補の主張を政策として盛り込んだもののようだ。その人が庄内川矢田川堤防道路における交通事故で子どもを亡くしているのだとか。
 しかしこの問題を政策とするのであれば、高速が出る可能性のある対面通行の道路であれば、どこでも同じ構図、同じ問題は内包されているのではないだろうか?庄内川矢田川堤防道路だけの問題だろうか?
 全てに、こういった本質的な議論が為されていない。だから「思いつきの政策」と言われるのだろう。

 また、対面通行の道路が危険であるというのであれば、ご自身の思いつきで主張された、大津通りの中央分離帯を無くすという「政策」とはどう整合性を取るのだろうか?
 大津通りの当該箇所は、昼間は渋滞が激しい為にスピードが出るような道には見えないだろうが、夜などはそこそこのスピードで流れている。そしてその通行量も多く、更に周辺には歩行者も居る。大津通りの中央分離帯廃止は非常に危険で、「正面衝突幸せ家庭の一瞬崩壊 何もしないとすると人災か」という言葉がそのまま適応できると思うのだけれどもね。)

 結局、この「新新新第2期マニフェスト(簡略版)」は話題にも上らず、ご自分でも演説で取上げる項目は一部に過ぎない。

 それも、金シャチ横丁であるとか、国際展示場の話で、そもそも自民党市議団から提案されたような話ばかりだ。(「尾張名古屋共和国構想」も、元を正せば自民党の政策に近い。自民党の政策から具体的政策を引けば(?)「尾張名古屋共和国構想」になる。)

 おお、この左の方は!

 遂に、市民に大人気と言われたこの前市長だが、街頭でこういった政策を訴えても、足を止めて聞き入る人はグッと減っているようだ。

 逆に、市内の某所で公務員批判を繰り返していたところ、その公務員OBという市民が発言に批判を加え、警備を担当していた警察官に制止されるという騒動まで起きたらしい。
(こういった事柄が報道されると、模倣犯が続出しかねないので報道されることは無い。しかし、付いている記者の一人は「自分が殴りかかりたくなりますよ」との事だった)

 市政の実態を知っている市民にとっては、この前市長の「嘘」は我慢の限界に来ているのだろう。

 写真はそんな当ブログの一読者から送られてきた写メで、場所は一社における街宣の風景だそうである。見事に市民からソッポを向かれる前市長の図となっている。

 おかげで、今後は前市長。街宣で政策を訴えるのを諦めて、「記念撮影タイム」を取るそうだ。周囲に集まる人々と記念撮影をするらしい。いよいよこのブログが指摘したように、単なる芸人ですね。

 さて、この市長選挙と同時に、南区と守山区で市議補選も行われている。

 守山区においては、前市長の党推薦の候補が出馬した。というか、リコール後の改選で落選した前市長の党公認候補が、再度立候補したにも関わらず公認が降りず、無所属で出馬したところ、告示間際に推薦が出たと言うことらしい。

 ここでややこしいことが起きている。

 この守山区では元民主党の市議も出馬している。この方は民主党を離党し、維新からの出馬も模索したようだが、推薦も公認も降りずに結局、諸派として出馬している。この候補の出陣式に、元減税日本ゴヤの初代団長である則竹元市議が応援に顔を出したそうなのである。

 これは噂だが、この元市議の選挙事務所で、則竹氏は、前市長の事を相当に腐したそうである。いったい何があったのでしょうか?

 もう一段、不思議なのは。

 推薦は出たはずなのに、この前市長派の候補(ええい、めんどくさい!減税日本の候補ですよ/ここまでは適法でしょ)の選挙を地元の減税日本ゴヤの市議が手伝っているように見えない。いったい、松山市議も富口市議も、な〜にしているんでしょうね?


 さて、そんな落日の減税日本とは異なり、名古屋市に初めての議席を獲得することになるかもしれない「維新」は元気一杯ですね。

 本日はイオンモール新瑞橋の店先で、仮設の舞台をしつらえて、そのまんま東と横浜で生まれて横浜市長までやったのに何故か比例北陸信越ブロックから出馬でおなじみの、中田氏、こと中田宏横浜市長衆議院議員比例北陸信越ブロック)が維新候補の応援演説を行ったそうだ。



 この写真がその模様だが。

 こりゃ、なんぞ?

 こりゃ、歩道ですね。






 仮設とはいっても、鉄パイプでフレームを組む本格的なもので、高さも2mはありそうなやぐらです。更に、拡大してみるとわかりますが、候補の名前が入った旗がみえているようです。

 また、撮影した人によるとやぐらの周りには候補の名前が書かれた看板(連絡所などに設置される看板と思しきもの)が置かれていたそうです。

 ツッコミどころが幾つあるのか判りません。すごい「間違い探し」という感じですが。

 こりゃ、公職選挙法違反と言うよりも、単なる道路交通法違反。

 というか、往来妨害罪なら刑法犯ですよ。

 この道は幅が広い道ですが、交通量もあるわけで。

 「維新」も横着とは聞いていましたが、ムチャクチャですね。

 この緑区では他に無所属の候補が出ているそうですが、そちらはリコール署名にも参加していたそうで、言ってみれば前市長の信奉者。けれども、前市長はこの維新候補の出陣式だかに現れたそうです。

 ここでも構図が歪んでいますね。

 なぜ、こうまで歪みが発生しているのでしょうか?

 それは簡単です。この歪みの中心に居る存在に嘘があるからです。
 本質と、外見の間にギャップがあり、その歪みがあちらこちらにおおきなゆがみとなって表れているのです。

 市民の生活をこういったゆがみに巻き込まないでいただきたい。
 まっとうで、誰が見ても素直に理解できる社会にして欲しい。