市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

三宅県議敗訴(追記)

 昨日の三宅県議の裁判について、メールで受けた問い合わせや、追記事項について再度まとめてみます。

 正式の判決文全文を手に入れて読んでみました。非常に入り組んだ話になってしまうために(特に、被告三宅県議側主張は)6ページにわたる判決文で、なかなか読みにくい文章でしたが、やはり、初期に先方の弁護士が考えたように、「請求訴訟の立証責任は請求側にある」という原則に則った主張であったなら判決は違ったものになった可能性が有ります。
 三宅県議が論点を拡散させたために、口頭での合意があったかどうかという、ともすれば水掛け論に成りかねない部分に論争の「支点」が移ってしまい、その立証責任が被告側に移りO氏の勝訴となったようです。

 O氏が勝ったというよりも、先方の弁護士の(多分、行われたであろう)抑止を振り切って反論を試みた被告である三宅県議の自爆ですね。
 これは、議決訴訟で余分な主張を加えて同様に自爆した河村市長によく似ています。流石は師匠と弟子ですね。ご立派。

 メールで「三宅県議は親しい後援者に『大阪維新の会に認められて、このたび愛知県支部支部長を任される事になりました』と報告したらしい」という情報を戴きました。
 そもそも「ミスター減税日本」というキャッチフレーズで選挙戦を戦ったはずですが、減税日本平成24年度新役員というこちらのページに名前が無いんですよね。

 減税日本大阪維新の会も、私から見れば似たようなものですからどうでも良いですが。

 この問題、毎日が報道してくれました。

選挙車工事代訴訟:県議に残金10万円の支払い命じる−−簡裁 /愛知
毎日新聞 2012年06月28日 地方版

 11年4年の県議選の選挙戦で使った車の看板工事代金などの一部が未払いだとして、三宅功県議(減税日本)の後援会事務局長だった男性が同県議を相手取り、残金の10万2250円の支払いを求めた訴訟で、名古屋簡裁の渡辺直紀裁判官は27日、同県議に全額の支払いを命じた。

 判決によると、男性は三宅県議が選挙で使用した車1台の看板工事を行い、当選後の11年4月12日、工事代36万2250円の支払いと別の車1台を19万円で譲り渡すことで県議と合意した。県議は45万円を支払ったが、残金を支払わなかった。

 訴訟で三宅県議側は支払いを45万円に減額することで合意したなどと主張したが、渡辺裁判官は「男性が合意したと認めるに足る証拠はない」と退けた。【高木香奈】

http://mainichi.jp/area/aichi/news/20120628ddlk23040218000c.html

選挙車工事代訴訟:県議に残金10万円の支払い命じる 三宅県議の話 /愛知
毎日新聞 2012年06月28日 地方版

◇判決は不当で戦う
 支払いは済んだが、昨年夏になって男性が突然請求してきた。判決は不当で徹底的に戦う。

http://mainichi.jp/area/aichi/news/20120628ddlk23040223000c.html

 判決が不当と思われるのは勝手ですが、ご自分でご自分の首を絞めた事は自覚されているのでしょうか?上告するのは結構ですけど、少額訴訟にこれ以上の上告の意味はあるのですかね?
 結果、ご自分の見栄や外聞から、単に判決の結果を先送りしたいだけに見えますね。

 一つ、面白いメールを戴きました。三宅県議が出した「求人票」の事務所住所( 参照 )が、減税日本ゴヤ市議団の浅井康正団長の住所と同じではないかとの指摘を受けました。( 参照

  同じです。


 これには理由が有ります。

 (ここからの話は、推測も含まれています)

 リコール運動時から、減税日本は市議候補を募集し、選挙の仕方や公職選挙法などを教える「政治塾」のようなものを開催しました。則竹前団長や三宅県議が選挙経験者として、今の減税日本ゴヤの市議たちの先生となったわけですね。
 そのような際に、例えば冨口候補や河合候補は則竹氏に「自分たちが選挙に通ると、公約どおり報酬は800万になるが、それで市議としてやっていけますか」と聞いたそうです。その際、則竹氏は「大丈夫、我々が一所懸命やっても獲得議席はせいぜい15程度で過半数は取れない、そうなれば報酬は800万にはならない」と応え、冨口候補や河合候補は安堵したと言います。
 同様な会話が浅井候補と三宅氏の間でも交わされていたようです。

 実際は雪崩的な結果で減税日本ゴヤが28議席を獲得する事になります。また、選挙当時、公明や自民、民主の一部候補も「報酬議論はしたくない、市民が半額800万にせよと言うのであればそれでいい」と、半減に容認的になっていた事も有り、更に新人とはいえ、当時の減税日本ゴヤ幹事長舟橋・玉置両市議が、形式的には問題ない条例案を作成して各会派の合意を取り付けてしまったために、アレヨアレヨという間に議員報酬半減は現実のものとなってしまったわけです。

 脱線ついでにここで記載しておくと。

 YouTUBE に「「減税日本」玉置真悟市議の「僕らは無理」って何?」というコンテンツがある。

 実はこの時、則竹前団長が玉置市議たちに指示していたのは「全会派同意しての報酬半減はダメだ」というもので、制度にまで踏み込もうとした則竹修正案を出そうとしていたらしい。つまり、則竹前団長も河村市長も、更にいうと既存の各会派(敢えて、その一部と言っておきますが)も、本音では議員報酬議論が頓挫して半減案が潰れる事を模索していた。
 それまで舟橋市議、玉置市議が各会派と根回しして合意してきた半減案に、則竹案が出てきたが為に紛糾し、玉置市議が「(自分たちの作成してきた案を無にする則竹案について説明するのは)僕らでは無理」という意味で言った言葉が、この場面だったようだ。*1

 結果として、則竹案は引っ込められ、舟橋・玉置案で現在の報酬半減が実現化している。(その後、賞与の取り扱いなどでもう一山波乱ありますが)

 その舟橋・玉置が団幹部から外され、後に別会派に分裂する遠因は、すでにこの時にあったらしい。(報酬半減を想定していなかった議員からみると、この両名は「余計な事をしたひと」に写りますからね。)

 なんにせよ、冨口市議や河合市議は「思いもしなかった」報酬半減にぶつかってしまったのですが、その発言の責任者(則竹前団長)は市議会から退場してしまいました。
 けれども、浅井団長の場合、その発言の主が三宅県議であったので、浅井団長は三宅県議に交渉したようです。「報酬半減、800万では約束が違う!ウホウホ」(でしょうかね?)
 その為に、三宅県議は選挙の際に一時的に借りるつもりであった浅井団長の事務所(建築会社、帝建)を選挙後も借り続ける事になったそうです。

追記:三宅県議は浅井市議の事務所を借りる事で、事務所家賃という形で「損失補てん」する事を約束したようです。
 そして、その約束も反故にして、三宅県議が帝建の事務所を畳み、家賃も入れなくなったので、浅井市議との間でも激しいやり取りがあったようです。

 それにしてもこんな小さなコピーから、そういったつながりを探り当てるとは。
 当社の優秀な調査員になってください。

減税日本ゴヤの市議たちはバカである

 さて、この6月定例会は「ノルマンディー上陸作戦」で幕を開けたようなものですが、その湯川市議(総務環境委員長)は議会内部での謝罪だけで咎め無しになりそうです。本来は、委員長という委員会制度の根幹に関る問題なのですが、説明はなしです。
 園田市議が副幹事長を辞職した問題については、その原因も事実も市民は何も知らされていません。(知らない間に副幹事長が園田市議から鹿島市議に替わっているだけです)

 そして、公費の視察に「女性と赴いた」という問題が報じられた河合市議については、事実関係も何も説明がありません。

 ここで、減税日本ゴヤの市議たちに伝えますが、君たちはバカだね。

 (「君たちはバカか?」といった慣例句的な疑問形は使わない。断定する。減税日本ゴヤの市議はバカだ。)

 湯川市議にしろ、園田市議にしろ、河合市議にしろ、こういった問題が発生した場合、議会内や報道陣に頭を下げても仕方が無いんだよ。
 他の市議や報道関係者は、市民、有権者の代理としてそこにいるだけで、その代理人に謝罪をして、それで事が済むと思っているのか?

 いったい、これら問題について減税日本ゴヤのHPにも、各人のHP*2にも、事情説明や謝罪が無く、有権者に一切の説明責任を果たそうとしていないその姿はなんだ?

 これをバカと呼ばずに、何をバカと呼べばよいのか。

 君たちは何のためにそこにいて、そのバッチは何のために付けているんだ?
 市民、有権者の付託を受けて、そこにいて、そのバッチは市民、有権者の付託に応えるという標なのではないのか。それができないのであればバッチを外せ。
バカ



追記:私を怒らせようとしているのであれば絶妙のタイミングだ。
減税日本ナゴヤの人事が決まりました。 | 投稿 | 減税日本ナゴヤ市議団

 減税日本ゴヤが人事を発表している。(6月29日付けになっている)
ここでは「副幹事長 鹿島としあき(新)」となっており、初期にここに園田市議が居たことをうかがわせる形跡はない。

 無かった事になっている?

 北朝鮮ソ連は、建国記念日のパレードを閲覧する幹部の写真を、粛清の度毎に修正して「何も無かった事」にしていたが、21世紀に同じような事をする人々が名古屋に出ようとは。

 これで「民主主義発祥の地」であるとか「開かれた議会」などという世まごい事だけは言わないでくれたまえ。


  

*1:脱線の脱線をしますが、この当時の減税日本ゴヤの控え室は報道がこうやって取材できるぐらいオープンだったんですね。今はまるで北朝鮮ですが。

*2:そもそも、個別にHPも、事務所も、連絡所もない市議も含まれている