市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

後片付けはちゃんと、余計な事はしないように

追記(1月17日):はてな閲覧用アプリケーションに「はてなたっち」というものがあるらしく、パソコンでもこの画面は見える。常々、私のブログを印刷して読まれている方がいると言うお話を聞いているので、そういう利用をするのであればこちらの方が画面がシンプルかもしれない。
 パソコンから見るには /touch を付ければいいみたい。
 こちらからどうぞ → "はてなたっちトップ画面"

平成23年8月22日 市長定例記者会見

 まずは軽めのネタから。
 中部電力が「名古屋グランパスエイト」のスポンサーを降りるかもしれない。せっかく昨年も後一歩という成績を収めたのに、大手の公式スポンサーに撤退されるのは痛手だ。

福島原発事故の余波でJリーグ名古屋グランパスにピンチ到来!

中部電力サッカーJ1リーグの名古屋グランパスの公式スポンサーから、撤退することが濃厚となった。
(略)
同社広報部によると、「決定ではない」と明言を避けているが、すでにグランパス側に撤退する意向を伝えており、今年のユニフォームが決まる今月末までに最終的な方針を決定するという。(※1)

http://npn.co.jp/article/detail/02240045/

 経済状況に加え、原発事故対応でコスト増も予想されるのだろう。
 そうしたところ「昨年の9月ぐらいに、河村さんがへんな市長会見をやっていた記憶がある、グランパスのユニフォームを着て原発について無茶苦茶いっとりゃぁた」というタレコミがあったので、探してみました。

 9月ではなくて、8月22日のようです。

http://d.hatena.ne.jp/ichi-nagoyajin/files/%E5%B9%B3%E6%88%9023%E5%B9%B48%E6%9C%8822%E6%97%A5%E3%80%80%E5%B8%82%E9%95%B7%E5%AE%9A%E4%BE%8B%E8%A8%98%E8%80%85%E4%BC%9A%E8%A6%8B%20%E9%83%A8%E5%88%86%EF%BC%92.wmv?d=.wmv

8月22日(月曜日)、定例会見を始めさせていただきたいと思います。
 これは、「名古屋市フェスタ ‐市民の力で東北・仙台を盛り上げよう!‐」というイベントに出てきたときのグランパスのユニフォームでして、この12番というのは、イレブンのあとの12番目ということで、サポーターの代表の番号らしいです。なかなか、どえりゃあ雨の日で。
(略)
 要するに、電力会社というのは、いろんな意味で財界等にすごい力を持っとりまして、また、民主党関係も労働組合関係ですごい力を持っとりまして、みんな、若干、いろんなことを申し上げるのにためらうところですが、河村さんの仕事というのは、そういう市民やみんなが言いにくいことを代わって言うというのがわしの仕事だと心得とります。

http://www.city.nagoya.jp/mayor/page/0000026769.html

 まあ、この記者会見の所為だなんて思いはしませんが。
 落合監督の出身を、東京と思われていた(※2)自称熱狂的なドラゴンズファンの河村名古屋市長ですが、グランパスエイトのスポンサーは意識されなかったのでしょうかね?

 いえ、容赦ない発言は良いのですけど。ユニフォームを脱ぐ程度のケジメはあっても良いと思うのですよ。私にチクってくれたヒトの様に、違和感を感じる人って出てくると思うんですよね。



※1:このユニフォームは09年のもの。腕の「中部電力」の映り込んだ今年の写真が転がっていなかった。

※2:勿論、秋田県南秋田郡若美町(現:男鹿市)出身。和歌山県の対地町に「落合記念館」があるために、こちらと勘違いされている人も居るけれども、これは元々別荘だった関係らしい。



教育基本条例

 本日、最高裁において、所謂「日の丸・君が代訴訟」の判決が出た。
最高裁第一小法廷 平成24.1.16 平成23(行ツ)242 停職処分取消等請求事件
最高裁第一小法廷 平成24.1.16 平成23(行ツ)263 懲戒処分取消等請求事件

 特に、裁判官宮川光治氏の反対意見は胸に来る。

 原告らは,地方公務員ではあるが,教育公務員であり,一般行政とは異なり,教育の目標に照らし,特別の自由が保障されている。

 すなわち,教育は,その目的を実現するため,学問の自由を尊重しつつ,幅広い知識と教養を身に付けること,真理を求める態度を養うこと,個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主及び自律の精神を養うこと等の目標を達成するよう行われるものであり(教育基本法2条),教育をつかさどる教員には,こうした目標を達成するために,教育の専門性を懸けた責任があるとともに,教育の自由が保障されているというべきである。

 もっとも,普通教育においては完全な教育の自由を認めることはできないが,公権力によって特別の意見のみを教授することを強制されることがあってはならないのであり,他方,教授の具体的内容及び方法についてある程度自由な裁量が認められることについては自明のことであると思われる(最高裁昭和43年(あ)第1614号同51年5月21日大法廷判決・刑集30巻5号615頁参照)。

 上記のような目標を有する教育に携わる教員には,幅広い知識と教養,真理を求め,個人の価値を尊重する姿勢,創造性を希求する自律的精神の持ち主であること等が求められるのであり,上記のような教育の目標を考慮すると,教員における精神の自由は,取り分けて尊重されなければならないと考える。
 個々の教員は,教科教育として生徒に対し国旗及び国歌について教育するという場合,教師としての専門的裁量の下で職務を適正に遂行しなければならない。したがって,「日の丸」や「君が代」の歴史や過去に果たした役割について,自由な創意と工夫により教授することができるが,その内容はできるだけ中立的に行うべきである。そして,式典において,教育の一環として,国旗掲揚,国歌斉唱が準備され,遂行される場合に,これを妨害する行為を行うことは許されない。
 しかし,そこまでであって,それ以上に生徒に対し直接に教育するという場を離れた場面においては,自らの思想及び良心の核心に反する行為を求められることはないというべきである。音楽専科の教員についても,同様である。

 まったく同意する。強くこの意見を支持する。
 私や国民一般がどう思おうと関係ないのである。その当事者が「思想及び良心の自由から拒否する」と思うことは強制できない。(※2)

 この問題について、大阪の橋下知事(当時)は教育条例を制定して、踏み込んだ対応を取ろうとしていたらしい。
 実は、こういった問題について名古屋の河村市長は比較的リベラルな態度を維持している。(まあ、南京問題は横に置いておきましょう。ご本人も無かった振りをされているようですから、波風を立てる必要は無い。もうすぐ、閉店なんだし)

 しかし、逆に河村市長が国政に戻ってしまったら、大村知事が大阪との連携を考慮して踏み込んだ行動を起すかもしれない。

橋下・大阪市長:教育改革で連携、大村・愛知県知事に打診

 愛知県の大村秀章知事は26日、教育行政への首長の関与を盛り込んだ教育改革を検討する方針を示した。22日に大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長から電話を受け、教育改革での連携を打診されたという。

 記者会見で大村知事は「教育こそ地域分権が必要だ。選挙で選ばれた知事や市長が、その地域の子どもたちの教育に責任を持つようにすべきだ」と述べ、担当課に検討を指示する考えを示した。

 また、大阪維新の会の教育基本条例案について「過激な内容もあるが、たたき台として議論していけばいい。しっかり検討、協議していきたい」と述べた。

http://mainichi.jp/chubu/seikei/news/20111226ddh041010008000c.html

 こういった問題については、天皇陛下まで強制にはならないようにと仰られており。(※3)
 一水会鈴木邦男氏も「これじゃあ、君が代がかわいそうだ。ただ『強制』の道具にされているだけだ。左翼教師や『内心の自由』を持った教師を苛めるための道具にされている。『国歌』として大事にされていない。尊重されていない。まるで『拷問の道具』だよ。『踏み絵』だよ」と言われている。

 自身の思想信条を曲げて、「お上」の言うことならばと、諾々と従うような人を「先生」とは呼べないし、呼ばせたくない。このような事で節を曲げるような大人を子どもに見せたくは無い。

 愛知県においては、是非、しっかりとした、深い議論に到達されん事を願います。

 こんな言葉には組し得ない。

橋下徹( @t_ishin )

 バカ教員の思想良心の自由よりも、子どもたちへの祝福が重要だろ!だいたい、公立学校の教員は、日本国の公務員。税金で飯を食べさせてもらっている。国旗、国歌が嫌なら、日本の公務員を辞めろって言うんだ。君が代を起立して歌わない自由はある。それは公務員以外の国民だ。

https://twitter.com/#!/t_ishin/status/71106747380674561



※2:勿論、この「思想及び良心の自由」からの行動が、社会と共存できないようなものであれば話は別だ。しかし事は静かに着席し続ける、または伴奏を断って、他の代替手段を求める。というような事であれば、その個人の「思想及び良心の自由」は尊重されるべきだろう。
 自分の「思想及び良心の自由」を尊重して欲しいと思うのだから、私は他者の「思想及び良心の自由」を出来る限り尊重する。

※3:2004年秋の園遊会で、棋士米長邦雄氏が陛下へのご挨拶の折に「東京都教育長」として「日本中の学校に、国旗を揚げて、国歌を斉唱させるというのが私の仕事でございます」と踏み込んだ発言をしたのを受け「強制になるということでないことが、望ましいと」仰った。
 当時、大問題となった。
 しかし、この動画が現在ネット内に転がっていないというのも、スゴイ話だね。