市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

自動書記です。半分以上寝て書いています。

寝言です。
私は珍しく、こうやってワープロを通して寝言を言うのです。


 一昨日のエントリーに投稿いただいた中で。
 「河村さんを(略)名古屋市民に政治を考えさせる機会を与えたという点では評価したい」というご意見がありましたが。河村市長は名古屋市民に政治など考えさせてはいません。というか、多分、彼自身政治なんて考えていやしない。彼が考えているのは「政局」であり、語っていることも「政局」でしかありません。ただ、一般には「政治」なんぞよりも、この「政局」の方が面白く、人々の耳目を集めるのも事実です。

 「政治とは何か」については私は明確な定義をしましたね。あの定義に準ずるならば、「減税」を言うだけでは政治にはなりません。その「減税とは、誰が得をして、誰が損をするか」メリットと、デメリットを明示して選択する、そして争奪することが政治です。でなければ年金生活で減税の恩恵を受けない人が、恩恵を受けられると誤認して支援活動をするというような姿はどう理解すればよいのでしょうか。こういった錯誤の上に、そしてその錯誤を募らせるように言葉をごまかして、ムードだけの選挙で「民意」を獲得して勝手な思い込みを勧めているだけではないですか。
 いったい、地域委員会を推進することで、誰にメリットがあり、誰にデメリットがありますか?こんな説明を河村市長から聞いたことがありますか?「地域委員会は民主主義のつくしんぼう、地域のことは地域が決める」こんな宣伝文句は単なるお題目であって、政治課題でも何でもありません。
 いったい、議員報酬の問題で、市民の誰が得をして、誰が損をするのでしょうか?議会改革なんぞ、内輪の話でしかありません。かわいそうに則竹元市議はこれしか教えてもらえなかったがために、8年間、議会改革だけをテーマに市議を務めていましたけれど、市会を料理店に喩えてみれば、議会改革なんて調理場を掃除するような話です。お客である市民にとって、本当に必要なのは、生活に密着した政策という料理です。そしてお店の雰囲気は市の機構であるとか、区や交通局、消防などの職員の質といったものでしょう。これらの話が無く、いつまでたっても調理場の掃除ばかりしている料理人が居たら・・・・ちょっと、サイコチックで怖いです。

 河村市長は多分、政治音痴です。決定的に。それはなぜかと言うと、彼の政治的理念が非常に単純で幼稚だからです。そもそも議論の対象にすらなりません。河村市長自体、議論で持論をチェックしようと言う気も無いでしょうから、多分、壮大な時間の無駄になります。

 河村市長の政治信条は「新自由主義」です。「自己決定」です。そして、その行き着く先の「自己責任論」(これについては、本人が気が付いていないかも知れないところがまた幼稚)です。つまり、「粗野な自由主義」そのものです。それも思いっきり「粗野な」それです。既にコテコテに否定されている信条にしがみついて離れられなくなっているだけです。

 次に、朝日新聞に掲載された「河村市長、衆議院選挙に愛知二区から出馬」の記事について、床屋政談を展開してみましょう。床屋政談なので、つまらないですよ。上にもあるように、政局話とかって好きな人が居ますよね。飲み屋とかでクダを巻きながらね。エリート批判したりして。それは、その批判対象の政治家ではなくて、自分の嫌いな上司とかを転写して批判しているだけなんでしょうけどね。週刊誌なんかでもそうですね。成功した政治家の部下の使い方とか、失敗した政治家のそれとか。今で言えば、菅首相がなぜ部下を使えないのかって。こういうのを読んで、サラリーマンは菅首相になぞらえて嫌いな上司の批判をするんですよ。
 まったく、酒の席で政治を語るってのは馬鹿の証拠なんじゃないかと思えますね。社会であるとか文化ならわかりますよ。けれども、政治なんて酒の席で語っても議論は深まりませんよ。深まるのだとしたら、それはその人が己の政治信条について、詰め切っていないだけでしょうね。これって、社会に対する態度が甘すぎますね。更に言うと、酒の席、特に居酒屋ですか?居酒屋なんかで政治を語っている気になって、実は政局を語るオヤジどもって最低ですね。あ〜嫌だ嫌だ。
 で、なんだろうね、そんな態度がなんだか社会にコミットしているんだ、みたいに勘違いして、「居酒屋政談会」みたいな会合を旗揚げしてみたりね。みっともない。こんなところでの話は何にも残りはしない、ただ、気勢をあげて憂さを晴らしているだけです。迷惑な存在ですね。

 まあ、そんな程度の話ですけれど。

 9月に菅首相が解散をするのではないかと言われていますね。
 これに呼応した「アドバルーン」が河村市長が愛知2区から出馬の記事ではないかと思われます。何の根拠もありません。なんでも、中日と朝日には河村市長のシンパの記者がいて、河村市長の要請でこういったアドバルーンは上げるとは聞いています。この記事も批判のようにも取れますけど、非常に引いていますよね。更に奇異なのは、あのタイミングで何等新しい出来事、記事のトリガーとなる事実がないと言う事です。これは、完全にその記者氏と河村市長の間での話し合いの末に打ち上げられたアドバルーンの様相です。「アドバルーン」うーん、なんだか、最近この言葉をどこかで聞いたか読んだかした覚えがあるのだけれど、思い出せないが、特に気にしない。しゅっぽっぽ。


 実は、日本の社会は2つの幻想から離脱できそうな気配なんですが。困った事に、大部分のヒトは、まだこの幻想に縛られています。1つめが「既成政党への幻滅」と2つめが「減税=良い事」です。
 1つめの「既成政党への幻滅」ですが。自民党の一党支配に幻滅して、政権交代をしたは良いが、どうも民主党自民党以下だぞ、という気分になって来た訳ですね。民主党に対する幻滅は中々に酷い。では、自民党に回帰するのかといえば、その選択肢も「何か違う気がする」というヒトは多いでしょう。その気分は正解です。今の日本の国政は、民主党でも自民党でも、多分ニッチもサッチも行きません。こういった閉塞感が「地域政党」への期待を生み出したのですが。これが大きな幻想。
 民主党自民党がダメだから、新しい地域政党に政権を任せればどうにかなると思ったら大きな間違いです。また、同じ袋小路に落ち込むだけです。何故か。それは、この閉塞感、政策の進展を阻むものが、各政党の所為ではないからです。民主党でも自民党でもなんともならない理由は簡単です。衆参のねじれ状態があるからです。
 この問題、つまり参議院の勢力図が、6年という非常に長いスパンでしか変わらないように作られているからです。これは、GHQが、日本における赤化革命を恐れて政権交代しにくい制度にした名残で、衆議院小選挙区にして二大政党制を作れば、政権交代が起こって日本の政治が活性化すると言われたのは大いなる誤りでした。これをどうにかしない事にはこの閉塞状況は打破できません。地域政党議席を獲得しようと、誰が総理になろうとも、変わりはしません。


 また、小泉・竹中改革(新自由主義)の反省で、修正主義的なゆり戻しがありましたが、日本ではこういったゆり戻しも緩やかで、輪郭がぼやけたものになりがちでした。そういった中で、新自由主義の冗談のような生き残りが「減税=良い事」論でしょう。そもそも行政改革は良いことなのでしょうか。GDPに対して占める公的支出の割合は、日本においてはほぼ半分です。これは先進国の平均的な数値です。実は、高福祉高負担と言われる北欧でも同程度に下がってきています。また、スウェーデンの例のように、高福祉高負担の国では産業の力が弱まると言われてきましたが、そんな事はありませんでした。
 また、公的支出=公的負担≒税金の図式で、税金が行き着く先が「議会」であると「お役人」などと本当に思っているヒトはどの程度居るんでしょうか?私は一人知っています、その方はナゴヤで市長とかやっていますけど、公的支出が行き着く先の、その7割以上は社会保障費になっているでしょう。つまり、弱者の為の支出です。
 減税で、荒っぽく公的収入を削れば、真っ先に削られる先はやはり、弱者への支出でしょう。つまり、社会補償費ですよ。

 こういった議論はされているのでしょうか?


 減税を政策に掲げるヒトは、私には「病人の布団を剥ぎ取る、金色夜叉の寛一さん」に見えるのですけど。


 東北の震災で「減税論」は力を失いました。確かに「増税」についての議論はありますが、「減税」については正気を疑われます。そもそも良いですか、名古屋は減税を止めた為にできた財源から、被災された3県に1億円ずつの資金援助をすることができたんですよね。これは良い事でしょう。しかしね、そんな減税だなんだって言っている間に、名古屋の産業振興であるとか、町おこしが疎かになって、名古屋は交付団体に落っこちてしまったんですよ。そして、国から交付税として1500億円を貰っている。ひょとして、名古屋が今までどおりちゃんと普通にやっていれば、貰わなかった1500億円を国から貰っている。この1500億円は、ひょっとすると、東北三県に500億円ずつ分配することができたかもしれないのに、それを名古屋が奪っている(はいはい、合法ですよ、そして、政治とは奪い合いですから)
 名古屋の人々は、東北に1億円ずつ送ったことは、何も誇れない。その影で500億円ずつ奪っているとも言えるのだから。
 
 地域政党についても幻想は力を失った、減税についても幻想から人々は目覚めかけている。しかし、それでもそんな人々はまだまだ一部で、大部分のヒトは投票しちゃうんでしょうね。
 名古屋にある、愛知県1〜5区。ここから衆議院議員を選出すると、ちょうど5人。政党用件を満たしてめでたく助成金がもらえるんでけどね、そんな事を目標にはしていないんでしょうね。どうするんでしょうかね?原口さん。
 
 まあ、私は当分、●ークル●では、お弁当は買わない事にしますけど。