市民のための名古屋市会を! Ver.3.0

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。(since 2011/3/3)

A.A.K.顛末記 その4

 現在、ある人のコメントをヒントにして「地域委員会」の制度設計、制度の問題点を洗い出している。やってみて、この作業は、実は非常にプリミティブな「地方自治」の再確認である事がわかった。そして、学区連絡協議会であるとか、区政協力委員という制度を思いついた先人の智慧にも気付かされた。
(その先人が築いた区政協力員という制度に胡坐をかいて、その適応限界を超えて形式を整えた行政の硬直に、河村市長のオポチュニズムが付け入る隙があったのかもしれない)
 まあ、それはさておき。そうやって原始的な形態まで地方自治というものを遡って、今の「地域委員会」を再定義してみると、非常に単純で面白いことが判った。そして、この制度が絶対に上手く行きっこない事も。それに関しては、まとまってから公表いたしましょう。



 今後の予定。
 
守山区勝手に市政報告会/勉強会第二回開催

日時は6月25日(土曜日)午後6時から2時間程度を予定しています。
場所は守山生涯学習センター → ここ

参加費は無料、参加条件は無し。

当日は、興味深い方がご臨席いただけるかもしれません。

 また、富口市議は、どうもそこそこお暇なようですので来れば良いんですよ。意味の判らない事していないで。ちゃんと市民に向き合おうよ!

「Myちくさ21」主催「市政出前トーク」

日時:7月9日(土曜日)14:00〜16:30
場所:千種生涯学習センター3F
参加費:無料、参加自由

名古屋市総務局地域委員会制度準備担当部 主幹 澤 博さんを講師にお迎えし、地域委員会のモデル実施についての検証をお話いただく予定だそうです。

※この件については、私はあくまでお知らせをしているだけですから。

さて、お知らせはこの程度にして表題の件に移りましょう。


§4 地域に市長の独裁権が?

 当ブログの4月24日の記事の問題意識、その2についてはすでに述べたように、そのプレイヤーの減少問題だった。中田先生からは明確な回答はいただけなかったと思うし、すでに述べたような産業構造であるとか、社会構造にまで踏み込んだ内容ではなかった。そういう意味では中田先生の基調講演も、申し訳ないけれども表層をなでただけの印象に終始している。先に「河村市長が進めようとしている地域委員会のサブセット+α」という表現を使ったけれども、「地域委員会」の導入に当たっては、その担い手となる地域のマンパワーについて、ちゃんとした議論がなければ、そんなものは絵に描いた餅でしかない。「サブセット」という所以である。

 しかし、私が最も懸念するのがこの「+α」の部分なのである。

 つまり、「地域委員会は実質的には同法第138 条の4第3項に定める『執行機関(市長)の附属機関』としての位置づけに加え、意思決定機能についての地域代表性を持つものと考えられる。」という定義だ。これにより、地域委員会と市長の間に介入できる存在が居なくなり、市長と地域委員会の間から、市当局、議会、住民の一切が、排除される。

 また、地域委員会と市長の間で意見の相違が有った場合に、それを仲裁できる機関もない。市長は地域委員会に対して一方的な権限を持つものとなってしまう。
 また、考えようによっては、地域委員会に今後1億円の予算執行権を与えるならば、市長の専権する予算が260億円以上発生すると言う事にもなる。

 これは、完全に制度の誤りだろう。これについてはフォーラムで中田先生も認められ、制度について今後見直しをされると明言された。一部の市民からは、制度についてこのような生煮えの物を全市展開しようとしているのか。という声があったことも付け加えておこう。

 こういった市民の声の中で、その真偽は定かではないものの、「李下に冠を正さず」あらぬ疑いを受けないように、河村市長に一言アドバイス的なものを書き記しておこう。

 実は、名古屋市内では、古紙回収について集団資源回収という方法を取っている。
( http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/5-4-6-6-0-0-0-0-0-0.html )

  最近は「持続可能な社会」ということで、こういったリサイクルという概念がなんに拠らず大切とされている。ペットボトルで飲料を提供するコンビニエンス・ストアであるとか、自動販売機は必ずそのペットボトルを回収するゴミ箱を設置しているし、受け取りは拒否できない。また、乾電池を売っているショッピング・センターや電気店の入り口には使い終わった乾電池の回収ボックスが設置されている。受益者負担ということで、必ずこういった業者は回収の負担を負っているものだ。が、新聞紙の回収については、新聞社や新聞販売店は殆ど負担をしていない。逆に、名古屋市はこういった集団資源回収に対して地域住民に補助金を出しているし、業者にもお金を出している。

 ところが、これは私ではなくてそのある市民の方が言うのですが。この集団資源回収について、実施率が実はそんなに良くはない。なんでも65%程度だと言うのである。しかし、今後、この集団資源回収を担う各学区が、市長の決済の下の地域委員会に従属させられる事となったなら、実施率は100%に上がるだろうというのである。

 もちろん、こんな事は下種の勘ぐりで、河村商事市長はもっと高邁な理想から、この地域委員会の展開を考えておいでだとは思うけれども、200万人を越す市民の中にはこういった勘ぐりをする人も居ると言う事は申し添えておきましょう。


<次回予告>
 トウベイ一家とハイキングに訪れた本郷武、しかし訪れた山は既にショッカー達の魔の手によって巨大な悪の実験場となってしまっていたのである。囚われたサツキとケン、2人の前でショッカーの新型爆弾がカウントダウンを進める。本郷武は2人を救うことが出来るのか!なぞの獣人の正体とは!
 次回、
「§5 わたしのモチベーションは何か」ご期待ください!